クレジット
タイトル: Ereignisprotokoll #028/E2
著者: Dr_Grom
作成年: 2017
原文: http://scp-wiki-de.wikidot.com/028-e2
訳題: 事象記録#028/E2
訳者: Ponyt
序文:
事象#028/E1の後、SKP-028-BはR-3378、もしくは他現実から信号を受けることを期待し起動されました。また、#028/E1以降SCP財団は慎重になり、内部現実性発信機を起動しないと推定され、特殊施設-3は主にデータの長期記録保存館のために利用されました。その上で、Wiesmann博士の指揮によりポータル技術研究が行われ、Armruster少佐の命令によりSKP親衛隊の中隊は待機しています。
事象#028/E2:
20██.██.██、SKP-028-Bは自動化された信号をSKP-028-B/R-3378から受け取り、警報を発生させました。Armbruster少佐が自身の中隊にルームᚠにて指示する間、ポータル研究の主要研究グループはルームᚠからコントロールへ急ぎました。この時点でスクラントン現実錨はこの場に在りませんでした。SKP-028-Bとシュミットポータルスタビライザーは何回か近代化され、完全体になりました。記載すべきこととして、下記の全無線記録はデジタルプロトコルで暗号化し行われました。
下記の文章はコントロールルームの音声/映像記録の写し:
Wilhelm Wiesmann博士 (プロジェクトリーダー)、Frauke Meier博士 (物理学者)、Tobias Gretenkordt学士 (電気技師)、Cem Yilmaz (オスマン帝国陸軍の交換将校1) 副官Teğmenと4名の武装警備員が当時到着した。対応中隊と技術団が用具と共にルームᚠに集まり始める。Armbruster少佐は特殊施設-8にて介入部隊の移送用意を要求する。
< 記録開始 >
Wiesmann博士: (息を切らして) 記録開始。よし、安全プロトコルは作動中。全システムへの電圧供給源とデータ接続も成立しており、対応中隊はルームFehuへ移動しているな。Gretenkordt、そちらは?
Gretenkordt: 両方の028-Bは同期した貧現実性域に同期して拡大し始めている。
Wiesmann博士: もう何か判明したことが?
Meier博士: 無いな、今のところ計画は万事順調だということ以外にはな。あ、完全な準備不足で対応部隊が未だ集まってないこと以外にもな。
Wiesmann博士: プロセスに制限をかけたら、もっと時間を稼げると思いますか?
Dr. Meier: はいなるかと、でもお勧めはしません。電源供給が切れた後に、同期信号により状況信号を受け取るのです。あちらの発信機はバッテリーで動いてます。
Yilmaz副官Teğmen: 博士、見てくれ!
彼は覗き窓の先を示す。歪曲がそうこうする内に大きく、向側に位置するルームᚠが粗くまでに成長する。それは同じ部屋に見えるが別の色に見える。それは白色で、空室である。
Wiesmann博士: Gretenkordt、あとどのくらいだ?
Gretenkordt: 向側の装置は再び電源が点いた、きっと再起動を試みているのでしょう。ただ、変更がその時に正しく行われていれば、問題はありません。
Meier博士: ポータルは 15 m 大に至り、安定し始めています。
Wiesmann博士: とても良い。部隊の状況はどうです?
Yilmaz副官Teğmen: 未だ集合中。未だ数分かかる、と思います。
SKP-028-Cが遂に安定する。現在、直径 15 m の球体の形をとっており、下1/3が床に沈んでいる。その表面は滑らかで透けて見える。向側には同じに見える部屋があるが、薄い緑ではなく白塗りであり、空室のようだ。ほポータルを安定化させるためのArmbruster少佐の対応中隊と技術団は、未だ集合中のままである。
構内電話越しのWiesmann博士: ワイズマンより全員、ポータルは開かれた。抵抗と反抗が起こるでしょう。SKPに属さない全員には即刻攻撃を!
O4へ安全伝送路越しのWiesmann博士: 特別施設-3のWiesmann博士よりK5、ポータル、SKP-028-Cが開かれた。
K5-█: K5よりWiesmann博士、敵の兵力と抵抗力に関する情報はありますか?
Wiesman博士よりK5: いや、しかし我々の既知知識では数十年遅れているかと。
K5-█: (少し後)支援は輸送中です。対応部隊は向側を確保し、侵略の準備をするでしょう。
K5-█は、準備が整っているMEK 8-𝔅、武装したMEK 8-ℭ (共に約 80 分後に到着)、そして本来演習状態にあったMEK 4-𝔎 (約 70 分後に到着) を派遣する。
< 記録終了 >
MEKが出動中の間、対応部隊と技術団が集合し、モバイルバリケードを持ち込みました。Armbruster少佐はR-3378のルームᚠに橋頭堡を築くよう命令を受けました。不要な人員は避難させました。第64戦車大隊 (ドイツ国防軍の部隊のようなもの) は、特別施設-3の地上部分を確保するため出発しました。ドイツ国防軍の第2装甲擲弾兵師団は要請を受け、出発準備をします。SKP親衛隊及び、中央ドイツ、オランダ、ベルギー、オーストリア、プロイセンのドイツ国防軍を総動員します。
下記は第一接触の事象の写し:
< 記録開始 >
対応部隊と技術団が全員揃い整列する。Armbruster少佐が動機づけの式辞を行う。詳細な文面は英雄棺で確認できる。
Armbruster少佐: (演説終了後:) 今命じ上げたように、向側のルームFehuを確保し、橋頭堡を築く、応援が来るまでに。我々は第一にポータルを通過し、降伏の機会を与えさせる。見込みは僅かばかりですが、試してはみます。もし断られたら、モバイルバリケードを設置します。押し返そうとするだろうが、恐らくは驚き準備不足でしょう。その上我々の技術力より大きく劣っている。これだけは忘れないように、その多くがドイツ人だということを。残虐行為はできる限り控えるように。開始!
対応部隊がポータルの向こうへ突撃し、Armbruster少佐も続く。両現実の番号は同じであると推測し、携帯電話でコントロールルームの番号へ電話をかける。電話が短く鳴った後に出る
Wiesmann博士 (R-3378): Wiesmann博士だ、サイト-DE3か?
Armbruster少佐: こんにちは博士、こちらSKP親衛隊のアムブルステル少佐と申します。そうは見えないと思いますが、実は私達、平和な目的でここにいるのですよ。当然あなた方は入口に兵を控えさせ、恐らくですが全員武装状態で要請したのでしょう。と言っても敵対行為を始める前に、あなた方とですね、サイト管理者や誰か他の責任者と交渉がしたいのです。
Wiesmann博士 (R-3378): 私はっと……私は私では相応しくないと思い、私は……O4と話がしたく……
Armbruster少佐: 私もそう思いますよ。ただあなた方に迫る軍隊に時間を与えているだけ。望むがまま好き勝手に時間をね、でも忘れないでくださいね、あなた方が私達を驚かせたことを。これが私達がこの短期間に集められた兵力です。しかし私達がこう話している内に、ドイツ国防軍の第64戦車大隊が外部を確保し、特殊施設-4と-8からMEKが幾つか向かっています。
少し後、電話転送のクリック音が聞こえる。
O4-1 (R-3378): もしもしこちらO4-1。
Armbruster少佐: O4-1、こんにちは、私はSKP親衛隊のアムブルステル少佐です。あなた方の使う専門用語を全く知らなくてね、最後の連絡の時に、嘘の情報を伝えましたよね。簡潔にあなたの職務を教えて貰えませんかね?
O4-1 (R-3378): 私はSCP財団ドイツ語支部評議会長の者だ。私達の現実を侵略する者よ、これ以上の答弁は行わない!
Armbruster少佐: 分かりました。もっと上層部と話せますかね、それとも各地域の財団が管轄しているんですかね?
O4-1(R-3378): あなた方が話せるのは私だけです。
Armbruster少佐: まぁ良いでしょう。さて、あなた方のご想像通り、私達がここにいるのは、調査のためでも商売のためでも、外交関係の設立のためでもありません。はい、征服しますよ、間違いなくね。あなた方の技術力より遥かに優れていると思いますよ。しかし私達は殺人者ではありません。戦争も望みません。もし降伏し、サイトを明け渡して基地として使わせてくれるのでしたら、血が流れることは無いでしょう。難しい決断なのは分かりますが、どうか実用主義的にお考えください。あなた方がポータルを開いてしまったのです、もう止められません。抵抗は苦痛と死をもたらすのみです。決断まで 15 分与えましょう。
アムブルステル少佐は電話を切り、モバイルバリケードと射撃地点を造るよう命じる。MEK到着まで未だ 10 分ないし 30 分ある。
< 記録終了 >
下記はArmbruster少佐の最後通牒が途切れた後の事象:
< BEGINN DES PROTOKOLLS >
Armbruster少佐は第1、第2工兵団へ切断装薬2を装甲扉に取り付けるよう命じる。これはどうやら左の扉が開き始めていることに気付いたからだ。Armbruster少佐: ロケット狙撃手、砲弾に破片の準備を、第1地点で発火します。私の命令で発射を。
装甲扉が段々と開かれる。その後ろでSCP財団の舞台が陣を構えている。Armbrusterはコントロールルームにいる監視員に気付いたようだ。
Armbruster少佐: ロケット狙撃兵、右方面へ変更。(部隊の狙撃手を呼び寄せ:) コントロールルームにいる男が見えますか?位置に着き、私の命令で、爆発性の徹甲弾で無効化してください。
ロケット狙撃兵は方面を変更し、方向探知機でロケットをプログラムするために距離を測る。狙撃兵は箱の裏に位置を取り、9.3 mm 口径に高爆発性遊底徹甲弾を装填する。監視員は気付いていないようだ。
Armbruster少佐: ロケット発射器、合図の方向へ。狙撃兵発射。
ロケット狙撃兵は右方面へ変更する。監視員が無線機の受話器なら離した時、狙撃兵が銃弾を発砲し、装甲ガラスを貫き、標的の頭部に入り込み爆発する。ロケット狙撃兵は遮蔽物から出て来て、出口に向け第1地点の向こうで爆発するようプログラムされたロケットを発射する。敵は陣地からグレネードで一斉攻撃する。
ロケット弾は敵の第1地点の後方上空で爆発し、破片は霰と化す。そこにいた部隊の大多数が負傷する。グレネードランチャーは陣地やその向こうで爆発はしたが、バリケードに損傷は殆ど無い。バリケードの向こうで爆発したグレネードの破片の被害者となり倒れた部隊もいるが、ボディーアーマーの貫通は叶っていないようである。
敵指導者: HEグレネードに変更、MGで制圧射撃!
MG狙撃兵が 2 人、位置に向かう。ロケット発射器狙撃兵が再装填し位置を変える。
Armbruster少佐: (手信号を用いて:) 遮蔽物越しに制圧射撃、ロケット、効力射を第2地点に!
数人の兵士が遮蔽物の越しに乱射を行う。は遮蔽物から離れると直ぐに敵のMGにより攻撃を受けるが、倒れる前に 2 発のロケット弾の発射に成功する。ロケット弾は第2陣の少し手前の通路のコンクリート製天井に当たるが、その破片は初撃とは完全に遠い広がりを見せる。それでもなお、敵には更なる被害が加わったようだ。
敵指導者: グレネード、発射!
高爆発性グレネードランチャーはグレネードの破片よりもバリケードに対して大きな効果がある。バリケードの一部が崩壊し、SKP兵士をその下に埋もれさせる。その他にも爆風による負傷がいる。
Armbruster少佐: 制圧射撃、横から前方へ!
攻撃部隊一部が遮蔽物越しに狙いを定めた制圧射撃を行い、MG-スナイパーの1人が死亡する中、バリケードの側面にいた兵士は前方に突撃し、開いた入口の左右に陣取る。Armbruster少佐は第1防衛地点前のバリケード周辺を直進する。手信号により制圧射撃は置きにし、部隊は再び隠れ始める。
Armbruster少佐: あなた方に最後のチャンスです。私は本当に血が流れることを望みませんし、諦めたくないのも理解できます。日常が失われることが恐いのですよね。我々が戦争、弾圧、苦痛の詰まった世界をもたらすと恐れているのですよね。しかし本当にそれが悪いことと信じているのですか?あなた方と違って、我々は 1950 年代の終戦以来平和を保ち続けております。大国により極地戦争が地域紛争にまで拡大することもなく。資本主義もなく、共産主義もなく。社会制度、教育制度、医療制度、そんな物は紙の上だけの存在であって、むしろ真の社会が存在する。失業もなく。伝染病もなく。ただ安寧と繁栄を全ての人に。我々はあなた方を征服したいのではない、我々はあなた方を解放したいのです。資本的指導者の弾圧による重圧から。今すぐ武器を置くのであれば、誓って、誰も傷付けない。
敵の指導者は突然起き上がり、アサルトライフルでArmbruster少佐に向け一斉射撃を行う。弾丸は運動力学的反射盾により跳ね返され、頭部と胴体に致命傷を与える。
Armbruster少佐: それが答えですか。(部隊に向けて:) 殺れ!
予想通り、第2装甲扉の裏にて同様に敵軍は準備しており、敵側の切断装薬が装甲扉に取り付けられていた。切断装薬が爆発し、装甲扉が綺麗に割れる。斜めに負荷がかかっているために扉が滑り落ち、部屋へ音を立てて落ちる。準備が整っている敵部隊が部屋に突入し、もう一方の入口の隣で迫って来たSKPの部隊に攻撃を開始し、手榴弾をバリケードの後ろへ投擲する。第1通路にいる敵の生存者は闇雲に手榴弾を部屋へ投げ始める。こちらは散り散りになるが、集結する。14 人の集団がポータルを横断する。Armbruster少佐は確かに気付くが、手順に沿い無視する。特別施設-3の防衛は警備員の業務である。
対応中隊の一部はルームᚠに留まる間、切断装薬を取り付けるようために、工兵団は切断装薬を持ち最短距離の装甲扉へ前進する。応援が到着するまでの残り時間は、約 7 分。
< 記録終了 >
下記はR-3378からの潜入者の音声/映像監視記録の写しで、袖の印からそれは „MTF DE4-𝔎”とされます。ポータルを通過後、MTFの構成員がある物体を落とし、後にこれは胴カメラの全記録と同じく無線の記録も直接帯域赤外線信号に変換し、ポータル越しに発信しする発信機と分かりました。これにより推定されることは、SCP財団はこの事象を把握しているということです。
< 記録開始 >
„MTF DE4-𝔎”はSKP-028-Cを通過して来た。装甲扉は施術されており、Wiesmann博士は侵入アラームを発生させ、治安部隊をルームᚠに向かわせた。応援はあと数分で到着する。その場に居る技術者は侵入者により躊躇無く殺害される。Yilmaz副官Teğmen: Wiesmann博士?ポータルスタビライザーに何かしているぞ。
MTFの構成員がリュックサックから電動ドライバーを取り出し、スタビライザーを外し、ケーブルを無理矢理引き抜き、ポータルへ投げ込む。
構内電話越しのWiesmann博士: これが客としての態度ですか?
電動ドライバーを持つMTF構成員がコントロールルームに向け下品な手振りを行う。そしてMTFの構成員が 2 人、スタビライザーに後に爆発装置と判明した物体を取り付け始める。//
無線越しのWiesmann博士: 全員治安部隊へ、侵入者はポータルスタビライザーに何かしようとしている。応援を待ってはいられない。今すぐ介入せよ!
Wiesmann博士: 副官、あなたの持つグループの準備を今ここでお願いします。
治安要員のグループが装甲扉を開け部屋へ突入するが、戦闘装備で身を包んだ侵入者により撃ち倒され、2 名もの損失に至った。侵入者は開いた装甲扉からルームᚠを離れ、後に爆発装置の起爆装置と判明した物体をスタビライザーに置く。
無線越しのWiesmann博士: Wiesmannより出動指令部、どうぞ。
出動指令部: こちらPeters中佐、出動指令部。どうぞ。
無線越しのWiesmann博士: 中佐、ポータルルームにいた侵入者は、我々の方へ移動している。ポータルスタビライザーに何か取り付けた、多分爆発装置だ。ポータルの維持にとって最重要となるのは、爆発装置を先ず絶対に取り除くことだ。
出動指令部: 了解した。MEK 4-カールを侵入者に当てよう。
„MTF DE4-𝔎”がコントロールルームに到着する。そこは確かに電子式南京錠が掛かっていたが、その組み合わせはどうやらR-3378の物と同じであり、侵入者は1発で扉の解放に成功する。Wiesmann博士、Meier博士、Gretenkordt学士、そしてYilmaz副官Teğmenに警備員が侵入者により殺害される。
„MTF DE4-𝔎”構成員: なあ、こんな同じ人ばっかってここヤバいだろ。ここに居たら俺らって俺らに会うのかな?
„MTF DE4-𝔎”指導者: そんなんはごめんだな。このコンソールは何か分かるか?
„MTF DE4-𝔎”構成員: いや、小便垂共が俺らが撃つ前に切りやがった。パスワードを探す時間はないぞ。
„MTF DE4-𝔎”指導者: では荷物を持ってってNaudis 2に向かうぞ。
„MTF DE4-𝔎”はコンソールに爆薬を設置し、無線の起爆装置に接続するようだ。その後MTFはルームᚾ2へ前進し、警備員を殺害する。
„MTF DE4-𝔎”構成員: 糞野郎、ここのハッチも閉まってる、俺たちの所と同じだな!
„MTF DE4-𝔎”指導者: ではここに爆薬の残りを配置すれば、多分十分だろ。
„MTF DE4-𝔎”が爆薬を設置し、起爆装置に接続する。
侵入者が帰還中、その間にルームᚠに到着する応援と出会う。そこでMEK 4-カールに捕まり粛清される。下記の記録を見よ。
< 記録終了 >
MEK 4-𝔎はMEKs 8-𝔅、-ℭ及び出動指令部よりも数分早く対応し、外で待機しています。下記はWiesmann博士が出動指令部へ報告した時点での、ヘルメットカメラの音声/映像収録と特別施設の監視カメラの写し:
< 記録開始 >
MEK 4-𝔎は 20 人編成で、Rüberg大佐により指揮される。このMEKの全構成員はクラスΨ-3のミーム防衛訓練に合格しており、指揮統制が優れています。
無線越しの出動指令部: 4-カールへPeters中佐、どうぞ。
無線越しのRüberg大佐: 4-カール良好、どうぞ。
無線越しの出動指令部: 潜入者のグループが特別施設-3にいる。警備所に向かい、見つけ出し粛清させてください。どうぞ。
無線越しのRüberg大佐: 了解した、特別施設-3の潜入者。警備所で見つけ出し粛清する。どうぞ。
無線越しのRüberg大佐: その通り。終わり。
MEK 4-𝔎は特別施設-3の3階にある警備所へ向かう。
Rüberg大佐: ルームFehu周辺の監視写真を見てください。
侵入者は直ぐに突き止められ、ルームᚾ2に向かっている。
MEK 4-𝔎/3: 大佐、本当に私達ですよ!
Rüberg大佐: 奇妙、なんだよな?平行世界の我々を粛清しなければならないとは……残念なことに、彼らは世界の解放の日を生きて迎えられない。(少し後)後で彼らと戦闘しあう時、躊躇してはならない。(MEK 4-𝔎/9へ向き直り:) 無線技師、あなたはここに留まり、我々を指揮し、出動指令部と連絡をとる。残りは私に続け。
MEK 4-𝔎の無線技師はその場に居た警備所と共に警備所で留まり、その間グループの残りはルームᚾ2を出て行く。残りの治安部隊は命令を受け、施設に他に侵入者がいないか探すが侵入者は逃げる。その間に応援が到着する。MEK 8-𝔅は約120人からなる重突撃中隊で、ボディーアーマーと武器の攻撃変形を身につけている。MEK 8-ℭは装甲歩兵中隊で、古い年代のサーボ式戦闘服が 6 着に、その補給部隊と支援重歩兵がある。
無線越しのMEK 4-𝔎/9: 4-カール1Einsへ4-カール9Neun、どうぞ。
無線越しのRüberg大佐: 良好、どうぞ。
MEK 4-𝔎/9: 敵部隊はNaudis-2にいます。爆発装置を置いているようです。どうぞ。
無線越しのRüberg大佐: 了解した、終わり。
MEK 4-𝔎はルームᚾ2への途中で応援と合流する。ルームᚠへの廊下で侵入者と出くわし、脇に避ける。
Rüberg大佐: いるのでしょう、4-カール出てきなさい!(„MTF DE4-𝔎”に対し:) 我々はMEK 4-カール、我々が我々同士で撃ち殺し合う前に話し合いましょう。
Rüberg (R-3378): 本気か?何を話し合いたいんだ?
Rüberg大佐: 信じないでしょうが、毎日他宇宙から来た自分自身に出会えるわけではない。それと貴方と同様に私にもSKP-███の傷跡が、逆側にだけですが。
Rüberg (R-3378): からかってるのか?なあ、侵略者として俺らの宇宙に踏み入って、ロマンチスト気取って»ああ──自分は別世界から来た自分に出逢ってしまった──お射撃ではなくお喋りをしなければ«!?クソが!
Rüberg (R-3378) は勢いよく銃を構え、上げたヘルメットのバイザー越しにRüberg大佐を殺害する。MEK 4-𝔎と„MTF DE4-𝔎”は向かい合い戦闘を開始するが、MEK 4-𝔎による優越性により、MTF DE4-𝔎は粛清される、他に哀しき被害は見られない。//
< 記録終了 >
下記はルームᚠに応援が到着した後の記録の写し:
< 記録開始 >
MEKs 8-𝔅と-ℭがR-3378/ルームᚠに到着する。対応部隊の支援する目的で歩兵が廊下を突き進む中、サーボ式戦闘服が部屋を確保する。そこでSCP財団のサーボ式戦闘服と出くわし、SKPの部隊が押し戻す。技術者は„MTF DE4-𝔎”が置いた爆発装置を取り除き、起爆装置を確保する。
ルームᚠ内のSKPの部隊が攻撃を受け、SKPの部隊がSCP-028-DE-Cから押しやられ、その中で財団の部隊は廊下から前進する。MTFと対応部隊が更に周辺のサイトからサイト-DE3へ移動中である。 „Ragnarök” の初期バージョンの準備は出来ている。
ルームᚠ内のSKPの部隊が帰還する時、サーボ式戦闘服の中で戦闘が発生し互いの歩兵部隊に大きな被害が及ぶ。SKPのタイプI旧サーボ式戦闘服はSCPのそれより僅かばかり優れている。更にSKP-028-CからSKPの部隊が移動する中、廊下からSCP財団の部隊が移動する。出動指令部は別の準備のできているMEKと部隊を派遣する。カッセルの大部分では、住民に交通規制と外出規制の要請を発した (後から特別施設-3の発表により予告の無い大規模避難訓練と連絡した)。
敵のサーボ式戦闘服グループはSKP-028-Cを通過し、SKPのサーボ式戦闘服グループに追われる。財団の部隊が輸送用の爆発装置が再配列された箱を見つけ、部屋の中央に運び狙い撃ち、爆発させることに成功する。
ポータルスタビライザーを保枠は破損しまとめて壊れる。圧搾の停止により現地の現実合 (Realitätenkonjunktion) は直径約 50 m にまで拡げられる。縁領域は段階的に流れ溢れる。暴露域内では現実性が不定であるようで、職員の報告では、両現実が順繰りに知覚され、瞬く度に目まぐるしく知覚が回転するようだ。影響範囲内の全職員が両現実に同時に出現し、全カメラ(SCP財団のカメラでも記録できると思われる)で確認できる。しかしながらどの無生物物体も„その”宇宙に留まっている。電磁信号は両宇宙に存在する。
ルームᚾ2にSCP財団の職員現れる、SKP-028-B/R-3378の作成に成功したようで、警備員も現れ、SKPの警備が殺害する。通路の至る場所にSCP財団の構成員が現れ激しい戦いが勃発する。現れた 2 人の人物は、MEK 8-𝔊のSchmieder博士、及びGretenkordt学士に相当するようだ。
Schmieder (R-3378): (明らかに驚いている。) 何なんだこんちくしょう……この制御卓はどこからここに来たんだ?
Gretenkordt (R-3378): どのような制御卓でしょう?
Schmieder (R-3378): 待って、そこの制御卓が見えないの?
Gretenkordt (R-3378): な!?博士今どうしてますか?それにお前らどこからここに来た?
Schmieder (R-3378): あなたが私に質問して……案の定ドンパチしてた時に、MTFが何か爆破して、あれはポータルを安定させる装備だったのでしょう。施設の仕組みは知りませんが、まあ言えることは、私達はポータルの内側に居るのでしょうね。安定していないと両現実が同時に存在しているように見えます。それで今まで理論としてしか論じられてこなかった現実合、複数の現実が混合し 1 つに、それで永久に遷移、または両現実を飲み込む穴が、そんなのが私達に迫っています。両方共阻止することが大切なため、装置を点けることを提案し、現実性が戻るよう祈りますね。
Schmieder博士がSCP-028-DE-Bを起動する。サーチ機能が始まる。
無線越しのSchmieder博士 (R-3378): Schmiederから出動指令部、絶対にNaudis 2でNaudis 2にある装置の保護を!誰もアノマリーから離れるべきではない!繰り返す、アノマリーから離れるな!
無線越しの出動管理局 (R-3378): 出動指令部了解した。そこに留まり保っておいてください。
不必要な部隊を撤退させその1部を防衛のためルームᚾ2から離れた位置に配置する中、ルームᚠに残る重、及び装甲部隊はSKPの部隊を戦闘に巻き込み、そこのドーム型から目を逸らさせもする。SKPのArmbruster少佐はそうこうする内に特殊戦闘服により接近戦で亡くなる。
SKP-028-B/R-3378は可視光線の域を通過し、SKP-028-Bが送信可能の波長に至る。SKP-028-Bが自動で反応し、こちらは現実性の単位を下げる一方で、あちら側のSKP-028-B/R-3378は現実性を上げた、これは明らかに操作によるものである。この不均衡は、R-3378のコンジャンクションの縮小したためにコンジャンクションの膨張の増大を招く。コンジャンクションの膨張は安全システムに検知され、SKP-028-Bはコンジャンクションを閉じ始めるよう切り替える。
暗号化されていない無線越しのSchmieder博士 (R-3378): Schmieder博士から全軍へ、アノマリーは閉じつつある。戦闘を中止し私の言う通りにしなさい、誤った宇宙に閉じ込められたくないのなら!
双方の部隊が戦闘を中止し遮蔽物に身を隠す。出動管理局では干渉しないと決定される。
暗号化されていない無線越しのSchmieder博士 (R-3378): お気づきの通り、あっちこっちの現実が認識できるようです。保証はできませんが、私の理論によれば、これが最善策です。思うに、皆さんは今見ている宇宙にずっと居ますね。なら空間的ポータルの仕組みは少なくとも説明できそうです。アノマリーの境界線が身体を超えて立ち退く瞬間になったら、前もって瞬きをしてください、お望みの現実が見えるまでずっと。できる限りずっと目を開けておいて各自動かないように。アノマリーの境界線は流動的で、通過しても気付かないでしょう。間違った瞬間かなんかで瞬きをしてしまったら、より致命的な結末が訪れるでしょう、違う宇宙へ漂流する»よりも«ですよ。つまりは2つ世界の狭間にある無我での無限の苦悶がね。
コンジャンクションは段々と縮小し、最後には閉まる。
< 記録終了 >
現実合に暴露した殆どが、両軍ともに„自分達の”現実への帰還に成功したが、SCP財団の█員はそのまま留まったようで、尋問のため抑留されました。SKPも同様に█人をR-3378にて失い、戦死と看做されました。
SCP財団の部隊の遺留物から発見された用具は精査されたました。技術の発展は平均して約 12 年我々より遅れています。その上、サーボ式戦闘服以外にはパラノーマリー技術は発見できず、現地のR.T.I.が生産したものです。
接続ログの解析を確認した際、現実合中にR-3378から特別施設-3の無線ネットワークに接続し、[編集済]含め情報が探られいました。鏡宇宙では認証データが同じであることはよくあり、故にSCP財団に気付かれていると推定されます。現在R-3378からの接続に対する無線ネットワーク通信を防げる手段が見つかっていないため、廃止となった有線へ多くのシステムは移されました。
遂に同日、初めてスクラントン現実錨が特別施設-3へ移転され、運用がなされました。SKP-028-B全ての修理を完了してから約 6 ヶ月後に再起動し、サーチ信号を発信します。SCP財団は、盗んだポータルスタビライザーを解析しその機能を閉じ込めている状態にあると考えられます。
Armbruster少佐は名誉葬儀とニュルンベルクの英雄の公会堂にある棺が送られました。全戦没者は故郷で特別葬儀、SKPの英雄公会堂にて銘板、そしてケルンの戦没者の碑への刻字が送られました。全対応中隊の生存者と戦没者は一級鉄十字章、ないしはそれぞれが 1 つ上の階級への昇格が与えられました。
SKP-028-Cは確かに閉じたが、消滅はしていません。もはや閉じ続けられず、未だ常時極めて小さくなった現実合があると想定されます。更に、それにより現実流が何がある場合だろうと今以上に合流し、現実関係のK事象が別の現実それぞれに„感染”可能だろうと、想定されます。
事象から得られた発見を元に、今のところ有効な安全措置を設立しました。