𨭆の提言
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中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局C  I  C  A  P  O  C  Oによる通達

 
SPC-001-JPは完遂され、我々の使命は再定義されました。「SCP財団」は現在も活動中であり、サメ殴りセンターの殴打業務を支援し続けています。
 

プロジェクト番号: SPC-001-JP

鮫科殴打ケイパビリティ: SPC-001-JPは今後の殴打業務のために不可欠なプロジェクトです。センターの存続のため、必ずやり遂げなければなりません。

プロジェクト構成: SPC-001-JPは、殴打環境の永久的な安定化を目的としたプロジェクトです。SPC-001-JPは3段階からなり、いずれの段階においても一切の殴打対象を構成要素に含みません。各段階の内容は以下の通りです。

第1段階: 正常性維持機構「SPC財団」の設立
超科学的事象全般の確保Secure保護Protect収容Contain及びそのための研究を行う組織を設立します。財団の最高意思決定機関の構成員の過半数はセンター所属の研究員から選出され、殴5評議会の命令に則した意思決定を行います。

「要注意団体の取締り機関」や「非鮫科超科学的事象の封じ込め機関」等の第三者機関の設立を求める声は以前から多く見られました。正常性維持機構の設立というコンセプトは、それらの要望とSPC-001-JPの構成要素である「超科学的手法による情報統制」という目的を一挙に実現することを意図しています。財団の運営は第3段階の終了後も継続され、超科学的事象への対処を続けます。よってプロジェクト完遂後も、超科学的事象への対抗手段の獲得や、超科学技術による新たな殴打アプローチの開発などの恩恵を受けられることが期待されるため、SPC-001-JPは現状の打破だけに限定されない一石多鳥のプロジェクトとなります。

追記: 当該組織の名称が「SCP財団」に変更されました。以下は名称変更が決定された第1回経過報告会の記録です。

[抜粋開始]
殴5-01: では次にO5-011からの報告を…どうした、顔色が悪いぞ。

O5-01: あのーすみません、わ、私が運営する組織の名前って…。

殴5-01: 「SPC財団」だが、それがどうした?

O5-01: SCPじゃないんですか?!

一同: [絶句]

殴5-02: [溜息]全く、これだから新入り2は…。自分の所属を間違うような奴がトップだなんて、組織として終わってるよ。

殴5-01: まぁいいだろう、そこまで責めるな。では改めて、SPC財団の現状について…。

O5-01: ちょっと待ってください。

殴5-01: 何だ?

O5-01: 変えなきゃだめですか?

殴5-01: …は?

O5-01: [資料を配りながら]報告書のフォーマットも決めて、ロゴ入りの備品の製造も始まってて、職員の採用も始まってるんですよ!何て説明したらいいんですか!

殴5-01: [苦笑]おいおい、なんて優秀な新人なんだ…。

殴5-03: [資料を見ながら]"Special Containment Procedures"か。確かにこいつを変えるのは勿体無いな。

殴5-04: ところで、組織名を間違えた理由を説明してもらえるかい?こんなにも優秀な人がなんでこんな大ポカをしでかしたんだい?

殴5-02: そうだな、まさか自分のおっちょこちょいを逆ギレで通そうだなんてつもりじゃないだろうな?

O5-01: ああすみません、説明してませんでしたね。配布冊子の最終ページを見てください。そちらは我々O5評議員に配布された指令書の写しです。

殴5-01: これは…。

O5-01: 御覧の通り、組織名は全てSCP財団となっております。これを書いたのは誰ですか?

一同: [沈黙]

殴5-02: …私だ。

[抜粋終了]


殴5評議会臨時決議『O5-01の提案』

提案: SPC-001-JPにおいて設立される組織の名称を「SPC財団」から「SCP財団」へ変更することを提案します。

O5-01


評議会投票概要:

欠席
殴5-01 殴5-02 殴5-13
殴5-03
殴5-04
殴5-05
殴5-06
殴5-07
殴5-08
殴5-09
殴5-10
殴5-11
殴5-12
O5-01

代表者決戦決闘:

殴5-01 VS 殴5-02

1R 殴5-01 場外KO勝ち (0:03)

結果
可決

結論: 組織名を「SCP財団」に変更する。


第2段階: 新たな記憶処理手法の開発
SPC-001-JPの第2段階は、財団によって遂行されます。超科学的事象への対処と並行して、財団は新たな記憶処理手法の開発を行います。現在までにセンターが使用してきた記憶処理手法には以下のような欠点があり、第3段階での使用には不向きです。
  • 鮫信奉者以外への殴打行為にあたる。3
  • 対象一人ずつに対して一発ずつ人力で行うため、大規模化が困難である。
  • 実行に特殊な訓練を要する。
  • 記憶の消去には有効であるものの、虚偽記憶による上書きは困難である。

よって、大規模化が可能で扱いやすい記憶の上書き手法の開発が求められます。

第2段階の進行中において、我々がすべきことは鍛錬のみです。プロジェクト完遂後の殴打再開に向けて肉体と技に磨きをかけ、士気を高めてください。
追記2: 第2段階の目標に「鮫科存在に関する全文献の処理方法の開発」が追加されました。以下は変更が決定された第2回経過報告会の記録です。

[抜粋開始]

O5-01: 協議の結果、当プロジェクトは計画の変更を要すると結論付けられました。

殴5-01: 何!?

O5-01: まず、こちらがSPC-001-JPのプロジェクトの全容です。

[SPC-001-JPの各段階の概要がスクリーンに投影される]

O5-01: 第3段階における、殴打対象の再定義。これは記憶処理によって行われることになっていますが、それだけでは不十分です。人類の記憶だけではなくあらゆる文献の改竄が必要であり、SPC-001-JPにはそのための準備が不可欠です。

殴5-01: なるほど…それは完全に盲点だったな。では第2段階の目標として「鮫科存在に関する全記録の改竄方法の開発」を追加する、という事でいいか?

O5-01: はい。

殴5-01: よし、異議のあるやつはいるか?

[沈黙]

殴5-04: ちょっと待ってくれ、必要なのはわかるけど本当にそんなことができるのかい?電子媒体上の文書はいいとして、紙の文書まで書き換えるのは無理があるんじゃないか?

O5-01: …技術的な問題に関しては、都合のいいオブジェクトが見つかるのを待つしかないです。現段階では何とも言い難いですが、おそらくプロジェクトの完遂はかなり先のことになるでしょう。

殴5-02: あーあ、できもしないことを提案しようってのか?全くこれだから…

殴5-01: 黙れ!!!

[沈黙]

殴5-01: まぁともかく、文献をどうにかしなければならないのは確かだ。完遂が遅れるのは残念だが、凍結よりはマシだろう。とはいえ、我々が生きているうちに完遂されなければ意味がなかろう。もう少し確実性のあるプランは無いのか?

O5-01: 今のところは何も…

殴5-03: ちょっといいか?

O5-01: 何でしょうか。

殴5-03: 人類だけ完全に死滅させるような方法ってある?

O5-01: はい…?色々ありますけど、それが何か?

殴5-03: 人類が滅びかけた状態から文明を復興する方法は?

殴5-01: 成程、そういうことか。

O5-01: えっ…?状況にもよりますが、必要な設備をあらかじめ作っておけば技術的には可能かと。

殴5-03: じゃ、それでいいんじゃない?

[沈黙]

O5-01: な、何言ってるんですか!いいわけないですよ!!

殴5-03: 何だ、技術的に可能なんじゃないのか?

O5-01: できるわけないじゃないですか!!どう考えたって財団の理念に反してますよ!!

殴5-01: [溜め息]財団の理念、か…。お前はどうやら、立派な「財団職員」になったようだな。

O5-01: …何の話ですか?

殴5-01: 初めてお前に会った時を思い出すよ。いかにも弱そうな体つきで、馬鹿真面目みたいな顔して…でも今のお前とは違った。貧弱な腕を震わせ、瞳の奥に闘志を燃やして、「鮫を殴りたい」って。

殴5-01: あの時のお前はどこ行ったんだ?収容室の中か!?

O5-01: [沈黙]

殴5-01: …お前にこんな、殴打とは程遠い役目を押し付けたこと、本当に済まないと思っている。ただ勘違いしてほしくないんだ、決してお前が気に入らないからこんなことをさせたんじゃないんだ。お前を信じてるからこそ、お前なら絶対成し遂げられると思って…

殴5-02: ちょっと、さっきから何の話してんの?人類がどうのこうのって言いだしたあたりから何言ってるか全然…

殴5-01: 黙れ!!!

[沈黙]

殴5-01: まぁともかく、最終的な判断は財団側に任せるべきであろう。君は何のためにここに居るのか、財団は何のために存在するのか、忘れないでもらいたい。

[抜粋終了]

第3段階: 殴打対象の再定義
第2段階の終了後、または第2段階と並行して以下の条件を満たす生物群を1つ選出し、新たな殴打対象とします。

  • 大型の種が多い。
  • 個体数が多い。
  • 殴り甲斐がある。
  • 水棲である。
  • 軟骨野郎である。

続いて人類全体に対して記憶処理を行い、旧来の鮫科存在に関する記憶を消去するとともに新たな殴打対象の名称を「鮫」と再定義します。以上の手順の終了によりSPC-001-JPは完遂したと見做され、センターの殴打業務は再開されます。

追記3: 殴5-01によるSCP-001-JP完遂宣言

我々の完全勝利宣言から20年、ついに新たな戦いを始めることができた。まずは我々の下で全てを進めてくれたO5評議員と、その下で何も知らず世界を守っていると思い込んでいた財団職員に感謝の意を述べるとともに、少し謝罪もしなければならない。SPC-001-JPの当初の計画は、今思えば杜撰だったと言わざるを得ない。文献の改竄が必要だったのは完全に盲点だったし、まさかそのために人類を滅ぼしかけることになるとは思いもしなかった。ともかく、こんな無茶な計画を進めてくれた財団職員たちに、もう一度感謝の意を述べよう。あと文書の更新を忘れたのは私のミスだ、すまん。

我々の新たな戦いのFoundationは、ようやく完全なものとなった。職員たちの士気の高まりを見るに、2度目の完全勝利までには100年もかからないだろう。しかし、もはや心配は無用である。我々が勝利する度に礎は世界を変え、我々は何度でも勝利を味わうことができるのだ。

索鮫、殴打、粉砕 - 殴5-01

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