1186-A-D/5実験記録

補遺1186-A1:

SCP-1186-RUに割り当てられたすべての研究者は、実験成果をこのページに以下の形式で追加することを推奨します:

番号:
日付:
被験者:
追記:
結果:
取得したアイテム:
注:

A1実験群の目的: SCP-1186-RUを使用できる被験者の条件を確立する。結果は、次の2つの条件が満たされた場合陽性とみなされる:a)被験者が、オブジェクトの裏地よりも下に手を伸ばし、非ユークリッド的空間に手を差し入れた。b)実験の過程で物品を取り出した。

監督:Sementeva博士
助手:Kurshavin研究員

番号: 1186-A1-01
日付: ██.██.████
被験者: D-48116、男性
結果: 陰性

番号: 1186-A1-04
日付: ██.██.████
被験者: D-48125、女性
結果: 陽性
取得したアイテム: ███████ブランドの口紅

補遺:

被験者番号: 1186-A1-07 - 1186-A1-15
日付: ██.██.████ - ██.██.████
被験者: █-██歳の女性被験者
結果: (補遺1186-A1-α/07-15参照)

中間報告: オブジェクトとの相互作用のための被験者の最少年齢および最大年齢は実験ごとに異なります。最低年齢の閾値は、子供の個々の発達段階によって決定され、上限年齢の限界は、SCP-1186-RUからアイテムを取り出すという意識的欲求の形成を妨げる、不可逆的な心理的、生理学的変化が生じているかどうかによって決定されます。

番号: 1186-A1-16
日付: ██.██.████
被験者: D-48117、女性
追記: 脱走を試みたため射殺された人物。実験の時点で死後約2時間が経過しています。実験において、遠隔操作マニピュレータを用いて右手が操作されました。
結果: 陰性

番号: 1186-A1-20
日付: ██.██.████
被験者: マニピュレータを備えた遠隔制御ロボット
結果: 陰性

番号: 1186-A1-21
日付: ██.██.████
被験者: 一般的なチンパンジー(Pan troglodytes)、国産犬(Canis familiaris)、カニ(Brachyura)、コンゴウインコ(Ara)すべて雌
結果: 陰性

基本的な実験に関しては満足できるデータが集まりました。どのような基準によってオブジェクトが対象の性別を認識しているのか調べようと思います。
—Sementva博士

番号: 1186-A1-22
日付: ██.██.████
被験者: D-36055、男性、同性愛者
結果: 陰性

番号: 1186-A1-23
日付: ██.██.████
被験者: D-11731、男性、トランスジェンダー
結果: 陰性

番号: 1186-A1-24
日付: ██.██.████
被験者: D-42118、女性、ホルモン障害
結果: 陽性
取得したアイテム: 暗青色のポケットミラー(壊れている)
注: 被験者は首尾よくオブジェクトに手を差し入れ、彼女に寄れば、なにか物を探しました。しかし、手を引っ張り出そうとすると、制御不能な発作を起こし、その結果手にしたものを潰し、破片で手を切りました。

番号: 1186-A1-25
日付: ██.██.████
被験者: D-48117、男性
追記: 対象は、女性ホルモンの分泌を模倣するため、1ヶ月間ホルモン療法を受けました。
結果: 陰性

番号: 1186-A1-27
日付: ██.██.████
被験者: D-48118、男性、性自認は中性
結果: 陰性

番号: 1186-A1-28
日付: ██.██.████
被験者: D-48127、男性
追記: Dクラスから釈放され、█ヶ月間[データ削除済]にて社会復帰プログラムを受け、偽の記憶が植えつけられています。今日まで被験者は、自身が特殊な女性であり、交通事故後に公立病院にてリハビリテーションを受けていると信じ込んでいます。
結果: あいまい
注: オブジェクトの裏地と接触している間、被験者は数秒間にわたり不安定になりました。回復後、D-48127はこの反応の原因を説明できませんでした。減菌室に移された被験者は、SCP-1186-RUの長期的な心理的影響の観察に使用されます。

補遺:

番号: 1186-A1-32
日付: ██.██.████
被験者: 被験者1186-01、男性、男性性腺半陰陽
結果: 陰性
注: 被験者は手首までオブジェクトの内部に挿入することができましたが、その後、何かが彼の手を押しのけていると報告しました。オブジェクトに暴露させようとする試みは、陰性な結果をもたらしました。

番号: 1186-A1-33
日付: ██.██.████
被験者: 被験者1186-02/03、女性、結合双生児(オムパロパギ)
結果: 陰性
注: 被験者02はオブジェクトに手をうまく挿入できましたが、彼女に寄れば「何も見つけられ」ませんでした。オブジェクトとの暴露中に、ブラシのようなかゆみを訴えました。被験者03は手をオブジェクトに挿入することができませんでしたが、裏地の下に小さな物体がたくさんあると感じました。実験の視覚的観察、遠隔ビデオ監視、および男性によって構成されたDクラス職員の対照グループとオブジェクトとの触覚的接触は、彼女らの言葉を裏付けませんでした。

補遺:

番号: 1186-A1-57
日付: ██.██.████
被験者: D-22617、男性(元の性別:女性)
結果: 陽性
取得したアイテム: 黒い2つのヘアピン
注: 被験者は首尾よくオブジェクトに手を挿入し、物品を取り出しましたが、試験終了後直ちに頭痛および吐き気を訴え、筋振動が現れました。健康診断の結果によれば、軽度のホルモン障害が判明しました。実験開始から1週間以内に指標は正常に戻りました。被験者はSCP-1186-RUの長期間の生理的作用を確認するため、減菌室へ移送されます。

番号: 1186-A1-58
日付: ██.██.████
被験者: D-22635、女性(元の性別:男性)
結果: 陰性
注: オブジェクトに暴露しようとした時、被験者は手のひらにやけどを負いました。繰り返し暴露しようとする試みは失敗しました。

補遺:

結論: SCP-1186-RUをうまく利用できる被験者は、生きた女性です。最少年齢および差題年齢は、被験者の対象によって異なり(補遺1186-A1-α/07-15)、オブジェクトの存在の事実を認識し、そこから特定の物品を取り出すという意識的欲求を形成する能力によって、一定の限度内で決定されます。被験者の性別を決定する基準は、遺伝的要因および心理的特徴の双方が挙げられます。


補遺1186-A2:

A2実験群の目的: SCP-1186-RUからの物品の取り出しに影響を与える追加の条件(対象の心理学/生理学に関する条件を含む)を調査します。テスト結果が陽性とみなされる条件はA1実験群と同様です。

番号: 1186-A2-01
日付: ██.██.████
被験者: D-48256、女性
追記: 対象はオブジェクトの特性を知っています。実験担当者から特定の物品(マニキュア)を取り出すよう命じられました。
結果: 陽性
取得したアイテム: █████ブランドのネイルポリッシュ
注: 制御実験

番号: 1186-A2-02
日付: ██.██.████
被験者: D-48261、女性
追記: 対象者はオブジェクトの特性を知りません。テスト時、被験者の目は分厚い布で隠されていました。実験担当者からは、オブジェクトに手を差し入れ、袋の底を探るように命じられました。
結果: 陽性
取得したアイテム: ウェットティッシュセット

番号: 1186-A2-03 - 1186-A2-12
日付: ██.██.████ - ██.██.████
被験者: 女性Dクラス職員
追記: 試験番号1186-A2-02と同一人物
結果: (補遺1186-A2-α/03-12参照)

中間結論: 対象がSCP-1186-RUの物理的性質を認識していること、および物品を回収する動機が存在していることは実験の過程に影響を与えませんでした。全ての場合において、結果は陽性です。

番号: 1186-A2-15
日付: ██.██.████
被験者: D-48258、女性
追記: 対象は「知恵を働かせる」ように指示され、上肢以外の体の他の部分によってオブジェクトから物品を取り除くように命じられました。
結果: 陰性
注: 歯とつま先を使用し、オブジェクトの裏地をすり抜けようという試みは効果を示しませんでした。

番号: 1186-A2-16
日付: ██.██.████
被験者: D-48258、女性
追記: 被験者の手は、ハンドクリーム、ボディペイント、泥で覆われていました。
結果: 陰性

番号: 1186-A2-17
日付: ██.██.████
被験者: D-48258、女性
追記: 実験中、被験者の手は、医療用手袋、手袋、厚手の革手袋、アスベスト手袋の中に入れられました。
結果: 陰性

番号: 1186-A2-18
日付: ██.██.████
被験者: D-48258、女性
追記: 被験者の手に石膏を塗布
結果: 陰性

番号: 1186-A2-19
日付: ██.██.████
被験者: D-48258、女性
追記:Kursavinn研究員の仮説を検証する。前回のテストの陰性な結果は、運動性が限られていたためと仮定し、被験者の左腕の基節骨を破壊しました。
結果: 条件付の肯定
注: 被験者はオブジェクトの裏地よりも下に腕をうまく差し込むことができましたが、そこから物品を取り出すことはできませんでした。

番号: 1186-A2-20
日付: ██.██.████
被験者: D-48315、女性
追記: 鎮静効果を得るために、精神安定剤を服用。
結果: 陰性
注: 被験者は裏地の表面をゆっくりと指でなぜ、時には数cm布地を突き抜けましたが、腕全体を差し入れることはできませんでした。Kurshevin研究員は、実験による行動を観察し、手が水面に触れたときの動きと関連性があることを指摘しました。

番号: 1186-A2-23
日付: ██.██.████
被験者: D-48113、女性
追記: 被験者の右手は麻酔薬を投与され、遠隔操作のマニピュレーターを使用してオブジェクトに差し入れられました。被験者はそのプロセスに集中するように命じられました。
結果: 陰性
注: オブジェクトの表面に触れると、被験者の腕の筋肉が不意に収縮し始め、裏地に触れることができませんでした。

番号: 1186-A2-24
日付: ██.██.████
被験者: D-48113、女性
追記: 被験者の右手は麻酔薬を投与されました。被験者は麻痺した手を左手を使って差し入れるよう命令されました。
結果: 陰性

番号: 1186-A2-25 - 1186-A2-36
日付: ██.██.████ - ██.██.████
被験者: さまざまな精神疾患を持つ女性Dクラス職員(補遺1186-A2-β参照)
追記: 陽性
結果: (補遺1186-A2-β/25-36参照)

中間結論: 実験で次のような精神的異常が観察された場合を除き、物体との相互作用の結果は陽性であった。a)人としての自己認識ができないこと。b)客観的現実の一部としてSCP-1186-RUを知覚できないこと。c)世界と彼自身の体の認識に対する齟齬があること。

以下の実験は、対象と相互作用する能力に対する被験者自身の身体構造の影響に関する正しい認識を得るために行われました。
— Sementva博士

番号: 1186-A2-38
日付: ██.██.████
被験者: D-48387、女性
追記: 所謂「身体からの離脱」効果を発生させるため、対象は合成麻薬を投与されました。
結果: 陰性
注: 対象は知覚が歪んだため、オブジェクトと相互作用することができませんでした。実験は速やかに終了されました。

番号: 1186-A2-39
日付: ██.██.████
被験者: D-48389、女性
追記: 被験者の右手は前腕の部分で切断されました。被験者は、「幻肢」を使ってオブジェクトと触覚的に接触するよう命じられました。
結果: 陰性
注: オブジェクトの表面との接触疑惑の直後に、被験者は癇癪を起こし、その感情はすぐに孤立と無関心へと置き換えられました。約30分間被験者は試験室の隅に横たわり、胎児の姿勢で丸まって泣き続けました。D-48389は回復期間中に隔離されました。インシデントの書き起こし記録へのアクセスについては、補遺1186-A2/C-39を参照してください。

番号: 1186-A2-42
日付: ██.██.████
被験者: D-48389、女性。右腕をプロテーゼに置換
追記: 実験前に、被験者は目に見えて望ましくない反応を排除するため、Cクラス記憶処理を施されました。生物学的活性センサーは対象の体に接続されています。実験担当者は、補綴物を通してオブジェクトと触覚的に接触するよう命じました。
結果: 陰性
注: 心拍数の急激な増加、および血圧の上昇を記録しました。目視観察によると、物体と接触した瞬間、被験者の瞳孔が突然拡大したことが確認されました。センサーの測定値およびビデオ資料の調査、また被験者へのインタビューによっては、この反応の理由を特定できませんでした。

では、次は同時に複数のサブジェクトにアクセスしながら、競合状況を解決するオブジェクトの能力について実験をしましょうか。
— Sementva博士

番号: 1186-A2-53
日付: ██.██.████
被験者: D-48412、女性。D-48403、男性。
追記: D-48403がオブジェクトを両手で持ち、D-48412が手を差し入れました。
結果: 陰性

番号: 1186-A2-54
日付: ██.██.████
被験者: D-48412、女性。D-48403、男性
追記: D-48412がオブジェクトを両手で持ち、D-48403が手を差し入れました。
結果: 陰性

番号: 1186-A2-55
日付: ██.██.████
被験者: D-48412、女性。D-48403、男性
追記: SCP-1186-RUはテーブルの上に設置され、D-48412とD-48403が同時に手を差し入れました。
結果: 陰性

番号: 1186-A2-56
日付: ██.██.████
被験者: D-48412、女性。D-48418、女性。
追記: SCP-1186-RUはテーブルの上に設置され、D-48412とD-48418が同時に手を差し入れました。
結果: 陰性

結論:

SCP-1186-RUとの陽性な相互作用に対する障壁は以下の通りです:

1) 上肢以外の体の他の部分によるオブジェクトとの接触
2) 対象の上肢の、厚さ1cm以上の異なる材質の層による被覆
3) 意識の変化した状態、およびある種の精神異常(補遺1186-A2-β/P.O.を参照)
4) 複数のサブジェクトによるオブジェクトへの同時接触

SCP-1186-RUとの相互作用に影響を与えない要因は以下の通りです:

1) オブジェクトとその特性の認識
2) オブジェクトから物品を取り出す前の主観的な動機
3) オブジェクトと相互作用する対象の上肢への物理的損傷


補遺1186-B1:

B1実験群の目的: SCP-1186-RUからオブジェクトを抽出するプロセス、およびオブジェクトに暴露する非標準的な方法の研究

番号: 1186-B1-01
日付: ██.██.████
被験者: D-48443、女性
追記: 高速高解像度カメラで撮影
結果: 実験の記録を分析した結果、被験者の手は、抽出される対象物と同様、物理的な障害物でないかのようにオブジェクトの裏地を通過しています。取り出されたアイテムは、オブジェクトの裏地から取り出されるのと同じ速度で提供元バッグの底を通過します。

番号: 1186-B1-02
日付: ██.██.████
被験者: D-48443、女性
追記: X線写真を撮影しました。
結果: X線は特定の時点で、対象の裏地を通過する対象の手の通過した部分を写しません。提供元バッグの撮影では、なんの異常もありませんでした。

番号: 1186-B1-03
日付: ██.██.████
被験者: D-48443、女性
追記: サーマル映像を記録しました。
結果: 物体のサーマル映像を確認すると、室内の温度変化に関係なく裏地は暗く見えます。実験開始前と、対象物を取り出した直後の被験者の手の画像を比較すると、発熱がわずかに減少しています。対象物がそこから消えたときの提供元バッグの内張りの観察は、バッグ全体よりわずかに高い温度のしみの出現が捕らえられました(室温を5度まで下げると、効果がより鮮明に観察されます)。

番号: 1186-B1-04
日付: ██.██.████
被験者: D-48443、女性
追記: モーションセンサー、圧力センサー、接触センサー、高精度スケールを使用した提供元バッグのモニタリング
結果: モーションセンサーは被写体の裏地を通過する被験者の手には反応しません。感知は、被写体から物品が消えたときのみ発生します。
圧力センサーは変化を記録しません。
接触センサーは変化を記録しません。
被験者の手がSCP-1186-RUの裏地を通過するときのスケールは、バッグの質量の増加を記録しません。対象物をバッグから取り出したとき、提供元バッグの質量は抽出された対象物の質量の分だけ減少しました。

番号: 1186-B1-05 - 1186-B1-15
日付: ██.██.████ - ██.██.████
被験者: 女性Dクラススタッフ
追記: 手をSCP-1186-RUの裏地の高さよりどこまで下げることが可能かを測定します。実験の一環として、5つの奥行きの違う女性用ハンドバッグを提供元オブジェクトとして使用しました。
結果: 測定データは、物品が取り出されたバッグの深さによって異なります。
注: 最大没入深度は、対象物の深さおよび提供元バッグの深さを越えないようになることが実験的に確立されました(同時に、被験者は彼らがそれを越える場所に手を下ろそうとすると、何か障害物があるように感じました)。

番号: 1186-B1-16
日付: ██.██.████
被験者: D-48446、女性
追記: SCP-1186-RUの上部は小さな物品で満たされています。研究者は、提供元バッグから特定の物を取り出すように指示しました(████の口紅、放射性同位元素でラベルがしてある)。
結果: 陽性
注: 実験の終了後、他の物品はオブジェクトから排除され、再度確認されました。以前に記録された数値からの逸脱はありません。

番号: 1186-B1-23
日付: ██.██.████
被験者: D-48446、女性
追記: 対象は以下の作業を行います:SCP-1186-RUの特性を利用して、印をつけたアイテムを提供元バッグに挿入しようとします。
結果: 陰性
注: 試験対象の指は対象の裏地を通して問題なく浸透したが、試験対象の物品は浸透不可能であった(被験者による努力にかかわらず)。

番号: 1186-B1-24
日付: ██.██.████
被験者: D-48511、女性
追記: 対象は、印の付いた物品を半分の長さだけ引き抜き、その後SCP-1186-RUとの接触を止めるように指示されます。実験は高解像度の高速カメラに記録されます。また、テスト物品としてマスカラが選択されました。
結果: 被験者は、マスカラを裏地からゆっくりと引き出し始め、そしてキャップの約半分が表面の上に現れた瞬間に手を離した。ビデオを見ると、おそらく非ユークリッド空間から何らかの力が作用し、オブジェクトが裏地から「はみ出した」ことがわかる。
注: 実験を繰り返したが、最終結果は同様であり、それは抽出された物品の表面の何%が裏地の表面より上に露出していたかには依存しない。

番号: 1186-B1-25
日付: ██.██.████
被験者: D-48511、女性
追記: 実験中、SCP-1186-RUと提供元バッグは、全ての可能な組み合わせ(通常位置、横、さかさま)で互いに異なる位置にあります。他の条件は、試験番号1186-B1-24と同様です。
結果: SCP-1186-RUと提供元バッグの相互の配置が異なる場合、物品に作用してそれを物体の裏地の表面に押し付ける力は常に同じ大きさになります。重力に対する上記の力のベクトルの空間における位置は、実験の結果に影響を及ぼしません。

申請:


補遺1186-C1:

C1実験群の目的: SCP-1186-RUが1つのグループ内の様々な物品の中で、それが提供元オブジェクトとなりうると判断する基準を特定します。

簡単に言えば、このバッグの「バッグ」の基準はなんだ?ってことだ。
—Kurshavin研究員

番号: 1186-C1-01
日付: ██.██.████
被験者: 女性Dクラス職員
追記: 女性用バッグ10個を使用。価格帯:███ルーブル~███千ルーブル
結果: 全てのサンプルに対し陽性
注: どうやら、製品の価格やよく知られているブランドであることは実験の結果に影響しないようです。

番号: 1186-C1-02
日付: ██.██.████
被験者: 女性Dクラス職員
追記: 10個の男性用バッグを使用。
結果: 全てのサンプルに対し陰性。

番号: 1186-C1-03
日付: ██.██.████
被験者: 女性Dクラス職員
追記: ユニセックスモデルの5個のバッグを使用。
結果: あいまい
注: 結果の90%が陰性であった。このテスト中に陽性な結果を達成した被験者は、医学的および心理学的検査を受けるために移送されます。検査中、被験者はテストステロンとアンドロゲンの含有量の増加、そして特に男性に起きる精神的情動反応の逸脱が判明しました。

番号: 1186-C1-04
日付: ██.██.████
被験者: 女性Dクラス職員
追記: 「女性用バッグ」の定義に合わない製品に対する実験(スーツケース、スポーツバッグ、ランドセルなど)
結果: すべてのサンプルに対して陰性反応。

番号: 1186-C1-05
日付: ██.██.████
被験者: 女性Dクラス職員
追記: 様々な種類のボール紙、およびプラスチック容器、プラスチックおよび紙の袋のテスト
結果: すべてのサンプルに対して陰性反応。

番号: 1186-C1-06
日付: ██.██.████
被験者: D-11382、女性、69歳
追記: ネット繊維バッグ(所謂「紐バッグ」)に対するテスト
結果: 陽性
注: 1968年以降に生まれた被験者による、同一の提供元オブジェクトによる実験テスト結果は陰性でした。

結論: SCP-1186-RUに暴露する時、「女性用」として一意的に分類されたあらゆるバッグは提供元オブジェクトとして機能することができます。場合によっては、被験者の個々の心理的な違いに応じて、この分類は他の種類の製品にも拡張されます。一般的にそれらは例外的なものです。


補遺1186-D1:

D1実験群の目的: SCp-1186-RUの最大射程の確定

試験は、チュコト自治共和国の領土内にある、移動式研究キャンプ(MIL No.139)にて行われました。会場は、最小の人口密度と居住地までの距離を考慮して選択されます。テスト期間中、常に4人のセキュリティ管理官および2人のDクラス職員が研究チームに割り当てられました。実験に必要な材料を列挙し、すべて放射性同位体でマークしました。

番号: 1186-D1-01
日付: ██.██.████
被験者: D-48517、女性
追記: 同じ種類の10個の提供元オブジェクトが、被写体から10~100mの距離に10m感覚で配置されている各サブテストを行います。被験者はすべて同じ位置に位置し、すべてのテストオブジェクトは視覚内にあります。
結果: 陽性(すべてのサブテストに対して)

番号: 1186-D1-02
日付: ██.██.████
被験者: D-48517、女性
追記: テスト番号1186-D1-01と似ているものの、10のうち5個がカモフラージュネットで覆われており、それらの位置は被験者に知らされていません。
結果: 陽性(すべてのサブテストに対して)

番号: 1186-D1-03
日付: ██.██.████
被験者: D-48517、女性
追記: 1つを除き、すべての提供元オブジェクトは実験位置から25km離れた場所に移送されています。各サブテストの最後に位置する唯一の提供元バッグは、SCP-1186-RUの最大露出半径を決定するため、被験者から10mの場所に設置されています。
結果: 陽性(20m以内の距離で)
注: D-48519による予備試験でも同様の結果が得られた。

このテスト結果はこれまでの実験結果と矛盾している…
— Kurshavin研究員

番号: 1186-D1-04 - 1186-D1-14
日付: ██.██.████ - ██.██.████
被験者: D-48517、女性。D-48519、女性(予備被験者)
追記: SCP-1186-RUと3つの互いに異なる位置にある提供元オブジェクトの介在を組み合わせることによって、実験ナンバー1186-D1-03によって計測されたものを超えてオブジェクトの露出半径を増加させる可能性があるパターンを特定します。
結果: SCP-1186-RUの露出範囲は、オブジェクトを中心とした半径約20mのエンで、この領域内に適切な提供元オブジェクトが存在する場合、提供元オブジェクトと中心が同一の同一半径の影響範囲を統合して拡大します。

付記1186-D1/スキーム1a:
1186-d1
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。