AARS538についての報告
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人力調査レポート

対象: 自動Autonomic分析Analysisand応答ResponseシステムSystem538 (AARS538)
報告者: エージェント・███████████
日付: 2011/6/17
所在地: ██████████████, ███████████████████

報告詳細: AARS538のレポート内の多数の矛盾の存在を考慮し、調査チームはAARS538はもはや財団のコントロール下に無いと結論付けるに至った。これらの矛盾の原因は今のところ不明であり、最も有り得るのは外部からの干渉かシステムのプログラム内部での故障かだ。
報告された矛盾点は以下の通り。

  • ドローンが放出された事例はその17%しかレポートに記録されていない。これにはサブタイプ-Aイベントの29%とサブタイプ-Tイベントの5%が含まれる。
  • 判明している終了行動の内35%のみしかレポートに記録されていない。これにはサブタイプ-Aイベント中に発生した終了行動中の12%とサブタイプ-Tイベント中の68%が含まれる。
  • 判明しているAARS538による財団職員の終了98件は全てレポートに含まれていない。これにはSCP-3281の症例に曝露した75名とこの調査に関係している人員23名が含まれる。このカウントには症例のルーティンテストに用いられたDクラス職員113名は含まれていない。
  • SCP-3281-A-eとして記録されている症例にはいかなるミーム的伝染性またはその他の異常な効果も含まれない。SCP-3281-A-eの内容は、個人が最寄りのボートの特約販売店に向かい、カスタマーサービスの担当者を見つけて12個以上の車のバッテリーのリクエストをすることである。
  • SCP-3281-T-cとして記録されている症例にはいかなるミーム的伝染性またはその他の異常な効果も含まれない。SCP-3281-T-cの内容は、個人が電気モーターとその年齢から25ヶ月差以内の年齢の人間1名を探し、人気のないところに連れて行き、その後連れて行った人物を殺害・解体し、その体のパーツを電気モーターと組み合わせることで手持ち式タトゥー刻印機に改造することである。その後、その人物は刻印機を自らの体に使用する。大抵の場合分解された個人は放置される。
  • SCP-3281-N-dとして記録されている症例からはいかなる異常な効果の喪失も確認されておらず、これが無力化されたというレポートが生成された後もSCP-3281-N-dのアウトブレイクに対応してAARS538がドローンを放出した例が三例観察されている。

調査結果: AARS538内に備わっている情報セキュリティメカニズムのため、外部からのシステムの再プログラムやシステムデータベースの修正は現在不可能であり、またAARS538を作動しないよう調整するのも現状選択肢に無い。財団の現在の優先事項は自動分析システムのバックアップを作成し、SCP-3281に関する情報を独立して復旧させることである。あらゆる独立したAARS538やSCP-3281の調査は、これをAARS538が起こりうる情報漏洩と見なして反応することがないよう財団による安全が確保されたチャンネルを通じ行われなければならない。

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