やぁ! 僕の名前はバンディット!

僕と知り合いになろう!
住み心地の良い愛情たっぷりの家を、スリー・ポートランド-ボーリングの辺りに探しています。僕は殆どの人と仲良くなれるけれど、他の生き物たちからは意地悪をされがちなんだ。ご想像の通り、そのせいで僕はかなり恥ずかしがり屋で、他のペットたちとは上手く付き合えない。それと、僕は野生の生き物に襲われるのが怖いから、逃げだしたりはしない。ずっと家の中にいるから安心してね! 写真を見れば分かるように、僕はアライグマなんだ! 訳あって左前足の小指が無いけれど、それでもかなり器用だ。実を言うと、僕はちょっぴり賢すぎるから、気配りの行き届いた里親さんが必要になると思う。それはそうと、あなたが僕を何処かへ運ぶ用事ができた時のために、僕の器用な手でもこじ開けられない犬小屋が僕とセットで付いてくるよ。やったね! |
殆どの時間、僕は普通のちっちゃなアライグマ。つまり、とっても好奇心が強くて、手の届く物は何でも弄りたくてたまらない。僕はなぜか電話やノートパソコンみたいな機械に強い興味を持っていて、おまけにドアや缶やバッグの開け方も分かってる。 ウィルソンズの人たちは、僕が余計な所に鼻を突っ込んだりしないように、赤ちゃんや犬が勝手に開けられない複雑な掛金付きのドアを用意することを強く推奨しているよ。僕は大抵すごく可愛らしいけれど、それでも動物なのを忘れないで。怯えた時はあなたを噛んでしまうかもしれない。でも安心して、狂犬病にはかかってない! でも念のために破傷風に気を付けて! |
僕についての重要事項!
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昔の里親さんたちからのメモ!
叔父さんのジャレッドがアライグマを飼ってたせいで、子供の頃からずっとアライグマのペットが欲しかったから、おチビさんのバンディットが里親を探してるってポスターを見てすぐその機会に飛びついた。家に連れ帰った時はちょっぴり何かが違うような気がしたけど、多分光の加減か何かでしょうね。バンディットがイタズラ好きだって聞いた時の予想は、我ながら甘かったと思う。だって、幼い子供と同レベルかと思ったら全然違うんだもの。
あんまり人懐こくなかったのは、理解できるし正直そうだろうと思ってた。でもただ耳を撫でようとしただけでも、彼は触った瞬間飛び上がりそうなほど驚く。家に放置して出かけるなんてとても無理 — そうすると毎回、帰って来る頃には電話から外れた受話器に向かって叫んでる。きっと誰かに仕込まれたのよ、だってバンディットは毎回同じ女性に電話を掛けてた。可哀想に、相手の人はそれをすごく気に病んでいたわ。
~ルピタ・ラ・ホズ
バンディットは最高に可愛いんですけど、いくら何でも手に余ります。前に飼ってたコカトリスの中にもあそこまで厄介な奴はいませんでしたよ!
里親募集ポスターを真に受けないでください。バンディットは私が用意したキャットフードを拒んだだけでなく、地下の食糧庫に忍び込んでスパゲッティの缶を盗みました! それだけでも頭が痛いのに、彼はどういうわけか缶切りの使い方を知っていたので、大学から帰るとバンディットも彼の毛皮も床中もマリナラまみれになっている日がよくありました。彼を飼い続けたいのはやまやまでしたが、授業料とペット飼育費に加えて、彼の高くつく維持費までは払い切れません。
それと、縁組センターには多分アライグマが2匹いると思います。私が引き取った子は写真と少し容姿が違いました。
~ヘルガ・カヴィンスキー
この気の毒なボウヤには何の責任もないとはいえ、ウチにはかなり高くついた。息子のマーカーペンを盗んで壁に“タスケテオレハニンゲンダ”と書き殴ったんだ。俺たちはてっきり可哀想なバンディットが何かに憑かれてると思ったが、どうもそうじゃないらしい。ウィルソンズでは誰もバンディットにこんなイタズラは教えてないが、昔の飼い主に仕込まれた可能性は十分にあると改めて納得させられた。
理由が何であれ、このポスターを読んでいるのなら、考え直せ。旦那と俺は何の理由も無く家の除霊に金を出す羽目になっちまった。おかげで今じゃ母ちゃんの顔を見れない。
~サミュエル・シー
縁組についての更なる情報は:
住所: スリー・ポートランド、ノース・ディアウェイ通り31番地
電話: (503)-555-0187
Eメール: etis.snoitulosefildliwsnosliw|ofni#etis.snoitulosefildliwsnosliw|ofni
Void: Wilson's Wildlife Solutions! ⁂wilsons-wildlife
送信者: アリクス・エリオット
受信者: アンダース・ウィルソン
日付: 2013/7/25
アンダース、
里親募集ポスターに使った写真はどう見てもバンディットじゃないという苦情が幾つか来ています。どういう事ですか? バンディットの実際の姿を写した写真を送ってくれませんか?
こういう生き物たちの引き取り手を見つけるのはただでさえ難しいんです。広告通りのペットが手に入らなかったと人々に言われるような事態は是が非でも避けなきゃいけません。
宜しくお願いしますね!
送信者: アンダース・ウィルソン
受信者: アリクス・エリオット
日付: 2013/7/26
エリオットさんへ、
やっぱりマズいよね。
可哀想なバンディットは見た目が少しだらしなくて、すごく内気だから、その辺で拾った適当なアライグマの写真でも大丈夫かなと思ってたけど、あなたの言う通りだ。不正直は間違ってる、そもそもそんな事を考えるべきじゃなかった。この新しい写真なら彼のチャンスを潰すこともないと思う。添付しておくよ、面倒かけちゃってゴメン!
