時代遅れの田舎海賊どもが、現代人類の経験してきた愚かな文化を解禁していく話について


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その日は間もなく秋に差し掛かろうとしているのに、随分と暑い日だった。アトランティックシティの全景はいつも通りパッとしていない。しみったれたビーチと閑古鳥の鳴くランドマーク灯台は、観光業が主力産業の1つであるにも関わらずこの街が人間より道端に捨ててあるシガーとタバコの吸い殻の方が多い素敵な街だと教えてくれる。要するにまだサマーバージョンぎりぎりの時期でもサイト-333は通常通り営業しているというサイン───のはずだった。

会議室の一室、長机と椅子を全部隅に追いやって何やら生物模型を組み立てているのはノア・パテル。サイト-333の生物学的アノマリーの処遇責任を一心にぶん投げられ…もとい任されている彼だが、表の顔は博物館の学芸員である。うるさい上司や品のない同僚と頭を合わせていかに監査を誤魔化すか考えるよりも、異常性のない生物を観察して目録を編纂する方が心の安寧に繋がる。

「ヴィンセント!ヴィンセントいるか!?」

そんなノアの安寧はけたたましいドアの開閉音とともにぶっ壊れた。まだ仮組みの模型が崩れそうなのを必死で抑えながら、ノアは声の主であり闖入者のトニー・カタラーノに負けじと大声で返事をした。

「まだ私しか出勤してないよ!何ですかこんな朝っぱらからもう!」

「もう11時回ってんだよクソッタレ!」

「え?マジで?」

目を少し見開いたノアは模型を崩さないよう器用に自分のポケットからスマホを取り出して「…じゃあ確かに来てないとおかしいですね」とばつが悪そうに付け加えた。

「大方どこかで油売ってるんでしょ。で?今度は何の尻拭い案件を持ってきやがったんですか?」

SCP-4999-JP!いるよな!?」

「ああ…あの海賊の」

「そうだ!アイツら様子がおかしいんだ!オレをつけまわして───」

トニーの言葉はそこで途切れた、というより中断せざるを得なかった。熱狂が形を成したかのような異様な雰囲気の海賊ども十数人、もといSCP-4999-JP群が押し合い圧し合いやってきて、トニーの前にひざまづいたからである。

『おお!ここにいたのかゲロ吐き様!』

『やっぱ本物のご尊顔を1日1回は拝んどかねえとなあ!』

『ありがたやありがたや…オラたちに神聖な吐瀉と宝をお恵みくだせえだ』

いなかっぺ海賊が聞き馴染みのない言語で崇拝している様子をトニーは慣れない頭痛を抑えるように額に手を当て天を仰ぎ、ノアは同僚が100パー悪口としか思えないような蔑称で崇め奉られている様子を目が点になって見るしかなかった。組み立て3時間の進捗の原型を保つ努力すら忘れ、骨がガラガラと崩れる様子すら意に介することすらなかった。


「んで?あのスーパーやチキン屋に押し入っては塩やコショーやトーバンジャンなんか盗んで消えていくクソッタレ海賊団どもがお前を神様と認識し始めた?」

サイト-333管理官、ヴィンセント・ボハードは半信半疑をそのまま態度に出したかのようなだらしなさで不本意な緊急会議の司会をしている。

「何ですかトーバンジャンって、美味しいの?」

「なんかアレだよ…アジアとかその辺り特有の調味料だ。語感が良いから言ってみただけだ、気にすんな」

「そうだ!そんなことより早くこのサイコーに気持ち悪ぃ現状を解決する方法を考えろよ!」

サイト-333の主要職員ならびに緊急会議招集者しめて4人。ヴィンセント・ボハードとレオノーラ・モラレスは未だ事の重大さをうまく実感できていない一方でトニー・カタラーノとパテル・ノアはちょっとただ事ではないぞと言ったふうである。

「実際に現場を見ましたけど…流石に異様でしたよ。これまでのSCP-4999-JP実例の行動パターンといえば、トニーを見つけ次第『吐瀉男』の愛称で友人みたいに接するだけだったのに」

「異常性そのものが変化したか行動パターンが変化したということですか?一体なぜ…?」

「ンなことこっちが知りてえよ…」

「お〜いトニー、トニー・カタラーノ〜。俺達上手くやっていけたじゃねえかよ。プロトコル・ドメスティックヒロインは完璧だったはずだ」

「なんそれ?」

「プロトコル・パブリックドメインです、ボハード」

「似たようなもんだ、気にすんなレオノーラ。プロトコルとはシステムだ。システムが古くなるのは当たり前なわけ、古くなったら変えりゃあいいの。だが何でシステムが古くなったかの原因を探らん限りは治しようがねえ。今まではこれで完璧だったんだから、理由は必ずあるはずだろ?お前が覚えていないだけだトニー」

長々と管を巻かれたトニーは、少々考え事をするかのように視点を上にした。

「何でオレばっかり疑うんだよ…まあ、これかなって言うのはなくもないけど」

「些細な変化でも構いません、今は情報が欲しい段階です」

「そうだよトニー、私たちこのままだと対策のしようがないんですよ」

レオノーラに続いて敬語くずれでノアも後押しする。それに対して海賊たちの神はゆっくりと口を開き始めた。

「いや…あん時は腹減ってたからよ、サイトの調理室で簡単なポトフでも作ろうと思ってたんだ。そしたら瓶に胡椒が入ってなくてよ、詰め替え用の袋を取り出そうとしたんだよな?戸棚の上から」

「そしたら袋の封が切れていたか何だか知らねえけど、うっかり手が滑って頭から大量の胡椒を被っちまったんだよ。あーあ勿体無えとか、怒られる前に早く掃除しちまおうなんて思ってたんだ。そしたらあの海賊どものうち1人が見てやがったんだよ。ケルト語は分かんねえけど胡椒まみれになったオレを見てこっ酷く興奮してたから…とりあえず話を聞いた方がいいかなって思ったけどクシャミしてる間にどっか行っちまった」

「でも結構前の話だぜ?」と結びの言葉をトニーが言い終えて10秒ほどの沈黙。口火を切ったのはため息混じりのボハードの言葉であった。

「それだろ絶対…」

「ええ!?いやおかしいだろ!全身胡椒まみれの神がこの世のどこで信仰されているってんだよ!」

「香辛料はSCP-4999-JPにとって非常に貴重なものです。トニー、もしあなたの眼前に全身に金やプラチナをまぶした存在がいたのならどう思いますか?」

「ヘンタイだなって思うわ」

トニーの意外な切り返しにレオノーラは一瞬不快そうに眉間の皺を寄せて話を続ける。

「…そうですね、そう思うのは確かに自然かもしれません。でも相手は自分たちにとって貴重なものをこれほど無駄に使える力を持っているという誇示に他なりません」

「というか、時間の問題だったんじゃないですか?香辛料を恵んでくれた時点でトニーの立ち位置は友人じゃなくて恩人でしょう?」

「あ~確かに、『君の功績は後世にも語り継がれる』とか何とかもメモ書きで言ってあった気がするなぁ。神聖化されるのもってか」

「いや…いや!ちょっと待てよ!わざわざ時間割いて集まってもらったのはオレのやらかし1個ずつあげつらって笑うためかよ!?どうすれば!この事態を収束できるかだろうがよ!」

風向きが怪しくなったトニーが珍しく音頭を取るが、やや深刻そうな3人に比べてヴィンセントの表情は暢気なものだった。

「なんにせよ、そいつ連れてこねえと話にならんだろうが。トニー!お前はもう一度あの船に突貫してこい、てめえの出したクソの掃除くらいは」

「あの~」

指示が飛ぼうとした直前、5人目が会議室に入り込んできた。建物の受付をやってくれている警備のおじさんである。

「どうかなさいましたか?」

「多分…カタラーノさんに是非ともお会いしてえって人がいるもんで、へえ」

「俺に?」

「へえ、多分…詳細に熱心に話してくださったんで。特徴を」

「…おい、それって『ゲロ吐き様』がどうのこうのって言ってなかったか?」

トニーは嫌な予感がするような、おずおずとした聞き方をした。

「へえ、その通りでさ。一体どうして分かったんで?」


こうしてやってきたSCP-4999-JP個体は333の面々をうっとりするような目つきで眺めたかと思えば、それは滑らかなケルト語で話し始めた。ノアがGoogle翻訳に頼って通訳を開始する。

『おお…ゲボより生まれ、その身を香辛料に窶し、我々に新たな財宝をお導きくださるアトランティックの祖よ…そして祖のしもべの皆様』

「ハァ!?」

「訂正してください、私たちが!このトニー・カタラーノの!一体何ですって!?」

「そんなに香辛料が欲しいならてめえのケツとチンコの先っちょに唐辛子の輪切りをねじ込んでやろうか、ああ!?」

ノア・パテル、レオノーラ・モラレス、ヴィンセント・ボハートが三者三様の罵倒をしているが敬虔な信徒は膝まづいたまま意に介さない。

『我々が船から陸地に赴くにあたって、あなたがいることがどれだけありがたいことか…正しく海賊団にとっての灯台、いや太陽そのもの!』

「灯台は別にあんだろ…もういい加減やめてくれ、なあ?こっちは良い迷惑な───」

「オイオイオイオイちょっと待て、ちょっと待てよ」

ヴィンセントが何かに気付きSCP-4999-JP個体とトニーの会話に割り込む。

「邪魔すんなヴィンセント、お前らのことはちゃんといい仲間たちだって思ってるよ」

「いやそれもムカつくが、それよりもお前ら表通りのゲロ吐き様にはちゃんと合ってきたんだろうな?」

『はい、今日もご挨拶をしに…』

「ほら聞いたか?トニー、それにみんな」

4人はSCP-4999-JP個体から少し離れて長机と椅子のバリケードの中で作戦会議を始めた。

「プロトコル・パブリックドメインはアトランティックシティの各地にトニー・カタラーノの等身大パネルを設置する収容作戦です」

「それが見破れていないってことは…」

「クソ海賊団は収容されている、とみなすことができるってことだ。あんだよ心配かけさせやがって、まだシステムは破綻してねえじゃねえか」

「おい、まさかこのままなんの対策もしねえとか言わねえよな?」

「トニー、現状上手く回っているルーレットをどうして止めようとする?俺たち胴元にとって重要なのは赤か黒かじゃなく、参加者のイカサマなく恙なくゲームを終われるかって点だ」

「まーたこの人は例え話に例え話を重ねて煙に巻いて…」

『あの…どうかなされましたか?ひょっとして皆様に粗相を…』

流石に怪しまれたのか、心配するSCP-4999-JP個体。それに対してヴィンセントは人の悪そうな愛想笑いで説明する。

「おいノア、こいつに言ってやって。『君たちの信仰体系は決して間違っていない。これからもこの街に大勢いる吐瀉男に挨拶をよろしくな』ってよ」


その1ヶ月後、サイト-333管理官の肩書を持つヴィンセント・ボハートは外部よりきた財団の監査役と街を歩いていた。

「いやあ申し訳ないね、わざわざメールでもこっちは全然良かったんだが」

「サイト-333は以前記録・情報保安管理局からの通達を一方的に打ち切った過去があるので、それを警戒してですね」

「あん時は本当にすまなかった!電話口の女史が非常に上機嫌に話している気がしてよ、こっちもつられてな?」

精一杯の茶目っ気を出しておどけるヴィンセントに監査役は目もくれない。平時より財団の庇護下にあるNxネクサスにしてはどこかおかしいアトランティックシティの様子が輪をかけておかしいからである。

「あの店先にベタベタ貼ってある誰かの似顔絵は…」

「あー、あれ?やっぱ気づいちゃうか」

「他の建物にも同じ人物の似顔絵や木彫りの像が異常な数確認できますね」

「異常なんて!滅多なことを言うもんじゃないぞ君。あれは、あれだ。プロトコル・ミスカトニックチェックインの」

「プロトコル・パブリックドメイン?SCP-4999-JPの?」

「そう!その一環なんだ」

「プロトコル・パブリックドメインはあくまでも『トニー・カタラーノの等身大パネルを一部対象店舗の出入り口に設置し、SCP-4999-JPの認識を誤認させる』というものだったはずですが…」

「だからあれでも海賊共はバカだから───」

冷や汗が止まらなくなり始めたヴィンセントの説明に割り込むように、監査役が凝視していた店舗にSCP-4999-JPが7、8人ほど出現する。彼らはトニーの物言わぬ顔面を見つけ次第膝まづいて『御神体!』『ゲボの御神体!』『我々の航海を照らしてくれる灯台よ!』とケルト語でわめき始めた。

「───ああやってトニー本人だって勘違いしてくれるワケだ。分かった?ん?」

「SCP-4999-JPの明確な異常の変化を確認、と…」

「そんなことメモしなくていい!収容違反はしてねえだろ!」

「SCP-4999-JPはトニー・カタラーノ氏を『偉大にして宝をお恵み下さった無限の富を持つ光』として崇めている光景にしか見えないのですが」

「あんたケルト語分かんの!?スゲー!じゃなかった…要するにだ!海賊が報告書に書いてある通りの挙動していればいいんだ!そうだよな!?」

「そうではありません、あなたたちは」

「いーや!あんたは変化がマズいってメモったんだ!この件に関しては次の監査までにサイト-333の総力を挙げて対応させてもらう!はいこれでオッケー!次の審査しようぜ!」


サイト-333 — 部門間交流ログ:
2027/10/18 — 07:40 pm
  • ヴィンセント・ボハート、管理官
  • トニー・カタラーノ、経理・観光部門
  • レオノーラ・モラレス、野生動物スペシャリスト
  • ノア・パテル、未確認動物学者 兼 博物館学芸員

ヴィンセント・ボハート: …と、いうことになったんだがどうすればいい。お前ら全身全霊で知恵を出せ。

レオノーラ・モラレス: 正直に話しましょう。

ノア・パテル: 正直に話そうよ。

トニー・カタラーノ: だからオレは最初から解決しようって言ったんだ。

ヴィンセント・ボハート: 対面じゃなくてリモート会議になった途端反抗的になりやがってハゲ共が。

レオノーラ・モラレス: この場で禿げているのはノアだけですよ。

ノア・パテル: 最近は髪も生えそろってきて気にならなくなってきたから、私への言われない名誉棄損を辞めてくれないかな?

ヴィンセント・ボハート: なるほどなるほど、お前らの仕事に対する姿勢はよく分かった。その中でも特に熱心なそぶりを見せている吐瀉男様はさぞや素晴らしいアイデアをお持ちでいらっしゃるんでしょうねぇ?

トニー・カタラーノ: まあ、案がないわけでもない。

ヴィンセント・ボハート: えっ。

ノア・パテル: マジで?

レオノーラ・モラレス: トニー、あなたでも思いつく考えというのは私たちは既に思いついたけど馬鹿馬鹿しくて発案すらしなかった駄作か、そもそも計画とすら呼べないものの可能性があります。本当に大丈夫なの?

トニー・カタラーノ: そもそもだ。あいつらの元々の目的はオレじゃなくて香辛料だったはずだ。その初志を思い出させてやればいい。

ヴィンセント・ボハート: どうやってだよ。

トニー・カタラーノ: オレの肩書きは“経理・観光部門長”だ、アトランティックシティにある施設を有効活用する。いいか、要するにだ…


11月のアトランティックシティは海から吹き付ける風が冷たくなり始める。いつも以上に建物の壁がくすんだ色に見える世知辛いこの時期にも関わらず、熱狂吹き荒れる施設があった。

「さあさあ海賊共!次の賭けに移るぞ!予想する場所に袋を置いてくれ!」

『赤の21!』

『黒の4だ、間違いねえ!』

『クソっ、黒に全賭けしてやる!』

カジノのルーレットゾーンでは大勢のSCP-4999-JPたちがそれぞれ己の運を競い合っている。彼らが賭け金として使うのはコインではなく、香辛料のぎっしり詰まった袋である。

「赤の17!さあ、当たったやつは神からの恵みを受け取りな!」

ルーレットを回すディーラーは体型こそトニーと似通っているが、声色やトニーの顔面がプリントされたお面を被っている時点で本人ではないことが分かる。…SCP-4999-JP以外は。

「まあ人間の変装どころか等身大パネルでも見分けつかない奴らだしな…」

2階の吹き抜けに設置された1人用のソファ2つ。小さい丸型テーブルを挟んでサイト管理官ヴィンセント・ボハートと経理・観光部門長トニー・カタラーノ本人が座っている、新事業の行く末を見守る視察の名目で。

『おお、再び神にお会いできましたな…!これで本日7回目です!ありがたやありがたや…』

そこに信心深いSCP-4999-JP個体がバッタリ出くわす、前に会議室に突入してきた海賊だ。スマホの翻訳アプリを起動して会話をする。

「神の試練の調子はどうだい?」

『おかげさまで今日はギリギリ勝ちといった所ですな。本当にここは遂にたどり着いた楽園に違いありません。大勢のゲロ吐き様とお会いできるだけでなく、こうして宝まで手に入るとは…』

「まあオレくらいの神になると無条件で香辛料をあげても良かったんだが、お前らのような勇敢な海の男たちは神直々に試練を与えて、その報酬とした方が良いと思ってな」

『はい、我々の本当に進むべき航路が見えた気がします。ただ神を崇めるのではなく、荒波に立ち向かうことを祈りとすることのなんと心地の良いことか』  

「おう、とりあえずスロットコーナーに早く行ってやんな」

『なんと…やはり全てお見通しなのですね…それでは失礼いたします』

足早にその場を去るSCP-4999-JP個体を尻目に、それまで空気を読んでいたヴィンセントが口を開く。

「よく言うわ。順路から考えてスロット以外ないのは自明だろうに」

「この程度なら神様やってもいいなと思っただけさ」

「心変わりか?」

「この程度は、っつったろ」

お互いに軽口を言い合いニヤッとする2人。新たなプロトコル変更の成功を確信したその間に、共通グループからノアのメッセージが入る。

《監査の人、そろそろ来ますよ》

「そうか…じゃそろそろ行くか」

「おう」


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サイト-333 — 部門間交流ログ:
2027/11/27 — 02:39 pm
  • ヴィンセント・ボハート、管理官
  • トニー・カタラーノ、経理・観光部門
  • レオノーラ・モラレス、野生動物スペシャリスト
  • ノア・パテル、未確認動物学者 兼 博物館学芸員

レオノーラ・モラレス: …こうしてアトランティックシティで起きたトニー神格化事件は一応の幕引きとなる、といった感じでしょうか。それで監査役の方からの評価はどうだったのですか?

ヴィンセント・ボハート: 死ぬほど苦い顔をされながらギリギリ合格のハンコを押されたよ。ざまあみろ。

ノア・パテル: それ保留ってことなんじゃないの?また来るよ絶対。

ヴィンセント・ボハート: そん時はそん時考えればいいだろ?とりあえずは、しばしの平穏を楽しむ時さ。

レオノーラ・モラレス: だからいつもこうやって右往左往する羽目になるんでしょう。

ノア・パテル: 同感。

トニー・カタラーノ が参加しました。

トニー・カタラーノ: みんないるか?大変なんだ。

ヴィンセント・ボハート: …なあトニー、いまやっとしばらくぶりに訪れた平穏の話をしてたんだぜ。今度は一体何だ?

トニー・カタラーノ: この資料を見てくれ、今年の施設売り上げを計算していたんだが、11月からカジノの売り上げが目に見えて落ち込んでんだ。

ノア・パテル: そりゃあ現金じゃなくて塩胡椒で賭けやってたらねえ。

レオノーラ・モラレス: SCP-4999-JPが常駐している影響で現地の常連や観光客が怖がって寄り付かないのも原因の1つでしょう。ひょっとしてこのままだと…

トニー・カタラーノ: その通りだ、オレらの給料にも少なくない影響があるかもしれねえ。

ノア・パテル: いや確実にあるでしょうよ。みんなでどうすべきか話し合いましょう。

ヴィンセント・ボハート: 畜生が。いつまで俺たちはこんな忙しない毎日を過ごせばいいんだよ、助けてくれ神様!!

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