宴の後、夜のはじまり
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煙の誓いは、早くも破られようとしていた。

「大屋さん、こちらでしたか。探しましたよ」
「おうよ」

大屋柾継おおやまさつぐは、遠く聞こえてくる呼びかけに腕を上げて緩慢に振ることで応じた。
回転灯の赤い輝きに照らされて、1ヶ月前の人事異動で着任したばかりの若手刑事が高い背を丸めて近づいてくる。
パトカーの運転席に横座りになってドアを開け、煙草の箱を片手に今にもライターを取り出さんとしていた大屋は、急ぎ足の彼の姿を見て微かにため息をついた。胸ポケットに煙草をしまい、よれたジャケットを着直して軽く居住まいを正す。
怪訝そうな顔をする若手刑事には、気にするな、と手を振っておいた。

佐宗さそう、よくここが分かったな」
「真っ先に現着されたと聞いたので、あちこち居場所を尋ねて回りましたから」

若手刑事──佐宗は疲れたように笑う。着任祝いに課員のカンパで新調されたモッズコートは、湿気を吸って黒々としていた。

「外は大変な騒ぎでしたよ。規制線はもう少し伸ばしたほうがいいと思います、最近のメディアはかなり抑制が効いてる方ですが、野次馬が乗り越えたときが心配です」
「半年前まではお前もあそこで両腕広げて叫んでる側だったろうけどな、今はこっち側だ。そこら辺の対応は制服連中に任せればいいんだ、早めに慣れろよ」

はい、と真剣に佐宗が頷く。その表情が僅かに曇った。

「これ、本当にうちの案件なんですか? 確かに騒ぎになってはいますが、これは………」
「ただの事件じゃないかって?」
「ええ、出掛けに確認してきた通達といい、無線の内容といい、これは麻取マトリの案件なんじゃ」
「上はそう思ってねえみたいだがな」

低い声で呟き、大屋は顎をさすった。無精髭に指が擦れる感触は、喧噪の中にあってともすれば遊離しがちな彼の思考を引き止める。彼の脳内は傍に置いた手帳の中身と同じく、まるでミミズがのたくったような字で書かれたメモ書きのごとき惨状だ。ここ数日、彼はまともに寝ていなかった。省庁の現場レベルでの部署再編は始まったばかりで、仕事は際限なく積み重なっている。

「無線で流れる内容しか俺は聞いてねえ。本庁じゃなんて言ってる」
「4件目で間違いないようです。やはり新種の合成幻覚剤か、向精神薬の類ではないかと。組対ソタイは殺気立ってます、最初の事件からもう2ヶ月になるのに流通ルートが見えないので」
「科警研はどうだ」
「手持ちのサンプルが少なすぎるため、まだ解析に手こずっているとか。技官を派遣すると言ってきたようですが、手配がどうなっているかまでは……」
「連中が書類を仕上げる前に時効が来るな」

笑えない冗談に後輩の顔が引き攣る。ゲン担ぎの習慣が根強く残る現場の警官たちはこの手の話題を避けたがるが、彼もまだ制服時代の空気が抜けないようだ。悪かったよ、と苦笑して、大屋はおもむろに立ち上がった。

「こういう時は足で探すのが早い。俺はもう一回りしてきたが、お前も見た方がいいだろうな」

ついてこい、と顎で合図する。重要な指示ほど声に出さないのは彼の悪癖であると同時に職業病だ。まだ20代の若手は慌てて、倍近く年の離れた相棒の後ろに付き従った。


20歩も歩けばそこはもう"現場"だ。
数時間前に通り雨があったせいで、街路は黒く濡れていた。日が落ちてから1時間も経っていない繁華街は、日頃は猥雑なネオンサインに照らされるところを打って変わって、緊急車両の回転灯の眩い赤に彩られている。
パトカーと救急車が狭い路地に入り乱れ、駅前の交差点は交通整理が間に合わずに人の海になっていた。応援に駆けつけた警察官たちが喉を枯らして叫ぶたび、群衆が一歩下がり二歩下がり、そしていつの間にか元の場所に戻っている。
大屋が素早く群衆を避けて歩いていく一方で、佐宗は何度か躓いた。幾度目かで老女と衝突し、お互いに背を曲げて謝り倒しながらすれ違う。ビニルテープの規制線は群衆と警官の幾度かの攻防の末にやっと張られただろう代物で、既に何度も引っ張られてひどく伸びていた。だらりと垂れ下がったテープの内側に、2人はするりと入り込んだ。

黒く濡れたアスファルトの上。おそらくは通行人や沿道の店舗から差し出されただろうカラフルな毛布に寝かされて、十数人の男女が倒れていた。
救急隊員の呼びかけに胡乱げに応答する者から、全く意識がない者まで──様々な症状の若者たちが、まるで高価な荷物のようにストレッチャーに載せられて救急車に吸い込まれる。
わずかに腕を痙攣させながら、涙を流しつつ瞬きもせずに虚空を見つめている制服姿の少女が、2人の目の前で担架に載せられた。
視線が合った──ように感じたのか、佐宗が僅かに怯む気配を感じつつ、大屋は無言で状況を眺める。
おそらくこの喧騒の中にあって、何も話さずにいるのは2人だけだった。

「ひどいですね」

ふと、こみ上げたように佐宗が言った。彼の10年に満たない職歴は、現状をそれ以上に的確に表す言葉を見つけられずにいた。彼の視線は倒れた人影の上を彷徨っていたが、適切な着地点を見つけられず、やがて茫洋と曇り空を写した。
大屋は無言で頷いたが、その意識は佐宗とは違う場所に向いていた。

「随分と渋滞してるな、さっきより多い」
「道が狭いですから。大通りまで線を伸ばして交通整理をかけてます。報道関係が少ないのが救いですね」
「繁華街だぞ、重量規制で大型車両は元から入れないだろう。どこで詰まってる」
「なんでもテレビ局の中継車が引っかかったとかで。搬送に遅れが出ないといいのですが」

若手の言葉に頷くうちにも、目まぐるしく現場は動いていく。全身の筋肉を弛緩させ、マネキンのように脱力した若者が手際よく両脇を固定され、簡易担架で運び出されていった。ショック状態に陥った女性に救急隊が群がり、除細動器がバトンのように受け渡される。まるで映画のワンシーンのようだ──少し前にもこんな情景を目にしたな、と他人事のように感じつつ、刑事の視線は次々と集まってくる緊急車両と報道車両の群れを横切り、もう一度逆走し、とある一角に吸い寄せられた。

救急車が停まっていた。それだけならば、彼にとっては単なる日常の一コマだ。回転灯の赤と車体の白、ツートンカラーに彩られた風景は東京のどこかで常に存在する。そこでは常に誰かが傷ついていて、その理由を知るのが彼の仕事だ。だから彼がその車両を意識したのは、彼に染み付いた習性によるものだった。

「おい、見つけたぞ」
「はい?」

不意に大屋が呟き、佐宗が困惑げに返事を返す。
被害者のことならちゃんと見てますよ、とでも言いたげな──実際はさておき──新人の表情を無視して、大屋はその車両の後部に大股でずかずかと歩み寄った。
その表情も、その足取りも、彼が最も忌み嫌う人物の一人に瓜二つだったが、彼も後輩もそのことには気づいていなかった。


一連の流れは佐宗にとってなんの説明もなく行われ、彼はひたすらに困惑していた。

「ああ、すみません、もう発車しますので」

30代半ばだろうスーツ姿の男を載せたストレッチャーを車内に格納し終えた救急隊員が、薄汚れた格好で近づく初老の刑事を静止するように前に出る。
彼の職務からすれば当然の行動であったろうそれを、大屋は聞こえよがしな舌打ちでもって牽制した。

「警視庁公安部です。──これ以上言わせる気か?」

手帳も掲げず威圧的に迫る大屋に気圧されたのか、救急隊員が押し黙る。脇に退いた隊員に目もくれず、初老の刑事は堂々と救急車に乗り込んだ。
ストレッチャーの上で酸素ボンベに繋がれた男を一瞥し、流れるように手袋をめて所持品を確認。携帯端末で男の顔と身分証を何枚か撮影し、続いて鞄からいくつかの包みを摘まみ出して袋にしまい込む。

「ちょ、ちょっと大屋さん! いけませんよ、流石に──」

まだ令状が、と言いかけたところで、佐宗はふと口をつぐんだ。

何かがおかしかった。彼の新参者なりに培われた感覚が疑問を告げる。我が物顔で救急車両の中を漁る大屋の姿は、ベテランの刑事として灰色の境界を知り尽くした彼の経歴と矛盾していたし、救急隊員は文句の一つも言わずに黙って下を向いていた。運転席のもう一人の隊員は振り返りもせず、ただ座ってハンドルを握っている。この喧噪の中にあって、天井から吊るされた無線機からは事務報告一つ流れなかった。

ふと、彼の視線は俯いたままの救急隊員のヘルメットに向いた。たった1ヶ月の新人教育の成果は、彼に無意識のうちにそれを探させる──シンボルマーク。こういう時はそれこそが寄る辺となるはずで、果たしてそれは存在した。ヘルメットの縁近く、緑のラインに沿って小さく記入された「相模十字総合病院」の文字、そして重なる3つの十字架。数百ページに上る分厚い予備資料の中で、そのシンボルを彼は確かに見たはずだった。

「邪魔したな」

鮮やかな身体検査の手際は職人芸というべきだった。いくつかの証拠品袋を掲げて、素早くそして注意深く、刑事は車内から退出する。かなえ十字の意味を必死に思い出そうとしている新人は、条件反射的に先輩刑事の隣に駆け寄り背筋を伸ばした。大屋の手の中で、小さな錠剤の入った袋が揺れるのがちらりと見える。

小さく頷き、救急隊員は無言のまま車内に乗り込んだ。内側から扉を閉めようとするその動作の中で、佐宗と隊員の視線がかち合う。日本人らしからぬ青い目だった。
そして佐宗は想起する。鼎十字は西洋にルーツを持つある宗教法人のシンボルだ。日本社会によく溶け込んだ彼らは教育、医療、慈善事業といった通り一遍の活動の裏で、ある組織の意志を忠実に代行する存在だ。

その組織の名は、

「──財団の指揮所はどこに?」

扉が閉まる直前、大屋が聞いた。
返答は扉の隙間から、指差しによってもたらされた。


テレビ局のバンは制服警官に誘導されて、既に通りから排除されていた。
信濃有線放送の緑のロゴが入った中継車がアンテナを伸ばす裏路地は、奇妙なほどに人気がない。
それが彼らのやり方だと知っていてもなお、薄気味悪さは拭えないものだ。

「財団は協定に違反するのか?」

放送機材が所狭しと詰め込まれたバンの中で響く大屋の声は冷たく、そして緊張している。唐突に佐宗は、自分が未知の領域にいることを理解した。財団という言葉の有する意味が字面どおりではないことくらいは彼にも理解できていたし、それは少なくともオフィス以外ではおいそれと口にできないはずの単語なのだ。

「我々は協定を尊重し、あなたがたの捜査に協力します」

アイランズと名乗った男の声は反対に落ち着いていた。灰がかった特徴的な茶髪の僅かに日焼けした白人は、その細面に人好きのする笑みを貼り付けている──それが本心からのものかどうかを量るには、佐宗の経験はまだ足りていなかった。

「現場に来るって話は聞いてないな、おい? 事前連絡は協定の基礎だ。この現場は公安が押さえることになってる。お前たちの出る幕はないはずだが」
通達の遅延については申し訳なく思いますが、JAGPATO代表部の管轄です。我々現場部隊に独自の情報伝達を行う権限はありません」
「なんのために来た。このクスリがどうかしたか? 捜査の権限はこっちにあるんだが」
「警察権の競合に関する抗議は代表部にお願いいたします。我々は命令に従って、対象の回収と治療を行います。できればそのサンプルをお渡ししていただきたいのですが」
「テメエの回収部隊に頼め。だいたい、いくら抗議したところで聞かないじゃねえか」

アイランズの声は常に同じ高さで、その抑揚は一定の拍を刻んでいる。瞬きも吐息もリズムが変わらない。心理状態を悟らせないための基本的な技術だ──研修で最初に学ぶやり方と同じ、それも完璧な。同じことを悟ってか、大屋が軽く舌打ちする。

「あからさまなロゴ入りのクルマ使いやがって、連合にも機構にも手出しさせねえ気だろうが。捜査現場での揉め事は御免だ、もっと穏便にできねえのか」
「機構のもとで一時的な協力関係にあるとはいえ、あくまで我々と連合は対立組織ですからね。異常物品アノマリーの可能性がある以上、回収して検査せねばなりませんし、いたずらに破壊させるわけにもいきません」
「こいつになんの問題が? 飲んだやつが化物に変わったなんて話は聞いてねえぞ」
「お教えしたいのは山々なのですが、ここで話せることはそう多くありませんので」

苦笑するアイランズに、大屋が腕を組んで唸る。
佐宗から見れば、眼前の調停官が譲る気がないのは明らかだ。"F財団案件においては逆らうな、ただし食らいつけ"──鉄則を見事に守っている先輩刑事は立派だが、収穫があるとは思えなかった。

「大屋さん、そろそろ………」
「わかってる」

潮時だった。日本中の警察組織を見渡しても、公安警察官はおそらく最も無駄話をしない存在だろう。職務の特異性もさることながら、彼らは常に人手不足なのだ。

「ありがとうございました。またお会いしたいですね」

にこりと笑って差し出された手を、憮然として大屋が握り返す。しかしよほど腹に据えかねたのか、すぐに乱暴に振り払った。
続けて握手を求められ、佐宗は緊張で汗ばんだ手のひらを慌ててコートの裾で拭う。
握った手はごく普通の骨ばった、タコのないオフィスワーカーの手だ。
短い接触は何も生まなかった。落胆しつつバンから降り、テレビクルーに扮した機動部隊員に取り巻かれたとき、

「ああ、そうそう。そちらのお若い方……佐宗さん、でしたっけ」

車内からの声は、名乗らなかった名前を当然のように呼んでいた。

「外は随分と混雑していたようです。お気をつけて」

さようなら、という声とともに、スモークガラスのドアが閉まる。
おざなりな礼と共に偽テレビクルー達も散り、あっという間に裏路地は無人となった。


搬送が終わった事件現場は、3重の規制線で守られていた。
手足にポリ袋のような覆いをした鑑識課の職員たちが働き蟻のごとく行き来するそこは、今や公安部の聖域だ。
所轄署と公安の刑事たちがいつものように縄張りを巡って不毛な押し問答をする脇で、2人は手持ち無沙汰に立っている。

「……さっきの、何だったんですかね」
「さあな」

佐宗の呟きに、先輩刑事はどこか上の空で応じた。
懐から煙草の箱を取り出そうとして舌打ちし、また戻す。

「なあ」
「はい」
「お気をつけて、だとよ」
「そうですね……」

がらんどうのショーケースのように侘しい駅前通りを見渡して、佐宗は途方に暮れていた。アイランズの謎めいた言葉には何か意味があるに違いなかったが、彼には見当もつかなかった。

「……寒いな。おい、ちょっと上着貸してくれ」
「え?」

唐突な先輩刑事の発言に、佐宗は困惑する。
だってもうコート着てるじゃないですか──喉まで出かかったその言葉は大屋の視線に遮られて溶けた。
いいから黙って従え、と爛々と輝く瞳が言っている。

「……どうぞ」
「おう」

言われるままにコートを脱ぐ。手渡されたコートを大屋は骨董品でも扱うかのように掲げ、その手の中で幾度かひっくり返し──フードの付け根を探ったとき、魔法のようにそれが彼の手袋の上に現れた。
一見すると噛み終えたガムの塊か、消しゴムの欠片のように見える。しかしそれは確かに、研修で見たことのある代物だ。オフィスでこれが見つかるたび、公安警察官は余計な報告書を束で書かされる羽目になる。
どこでこんなものが──目をみはる佐宗と対照的に、大屋は苦虫を30匹ほど噛み潰したような表情だった。

「大屋さん、それは」
「おい、こいつは俺にはデカすぎるな。やっぱりいい、着てろ」

コートを押し付け、盗聴器を速やかに証拠品袋の中に仕舞い込む。
次いで背広の袖口に手を遣ると、右袖の内側から音もなく銀色のUSBメモリが滑り出した。
メーカーロゴも何もない無地の表面にテープが貼られ、几帳面そうな筆跡で"業務連絡"とだけ書かれている。
改めて佐宗は想起する。握手の後に手を振り払う動作は、袖の内側に引っかかった何かを深くに差し入れるには最適だ。ここで話せることはそう多くない──その言葉の意味が、今更ながらに理解できた。

「行くぞ、署に戻る。今後の方針を決めなきゃならん、今夜は家に帰れないと思え」

メモリと盗聴器をまとめてポケットに放り込み、相棒は大股で歩き出す。
慌てて後を追いかけながら、今後は雑踏の中は歩くまいと、佐宗は今更ながらに決意した。


『それで、進捗は?』
「特事課にファイルを流しました。連合は探りを入れているようですが、まだそれほど労力を割いてはいないようです」
『現場に展開した連合の工作員はリストしているかね』
「可能な限り。とはいえ、こちらに振り向けられている人員は諜報畑ではありませんから、結果はあまり芳しくないかと」
『構わない。これは管轄の問題だ。我々が事態を注視しているというポーズこそが連合に対する牽制であり、同時に機構へのメッセージとなる』

縄張り争いだよ、と通話相手が微笑む。
引き攣りそうになる表情筋を意思の力で抑え込み、アイランズは画面を注視し続けた。

「それでは、特事課との接触工作は引き続き行う、という方針でよろしいでしょうか。並行してサンプルを回収すると」
『そうしてくれ。最終的な事態の収拾は政治局が行うだろう、君は情報統制に注意すればいい。ロシア当局の介入だけは阻止しなければならん』
「渉外政策局からも増員があるとのことです。引き続き監視を行います」
『頼む。一刻も早く記憶処理剤の流出を食い止めるため、危機管理局も全力を尽くす』
「了解しました。詳細は追ってレポートに」
『急いでくれ。それでは』

唐突に通信が終了する。回線がマスクされるのを確認し、アイランズはため息をついた。
2月の事件からこちら、彼は働きづめだった。異常事態は続けざまに起きていて、一般市民の被害者は100人を超えている。報道統制は限界に近づきつつあり、連合の介入は間近だろう。

いずれにせよ、今夜は宿舎に帰れそうもない。休暇は遠のく一方だ。
同じ境遇に陥っているだろう特事課の刑事たちを思いつつ、アイランズはスーツを脱ぎにかかった。


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