Another Successful Failure
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インシデント1970-JP-2記録:

1978/03/17、SCP-1970-JPは2度目の大気圏突破を経て、アメリカ合衆国████公園の森林地帯に墜落しました。墜落後のSCP-1970-JPの捜索は再び失敗に終わり、クラスΔ霊体で構成されたエクトプラズムのみが発見されました。このインシデントは民間人2名の犠牲者を出しています。

前月のSCP-1970-JPの墜落地点から回収されたエクトプラズムは、1978/03/13にSCP-1970-JPが再出現すると同時に消失しており、再びSCP-1970-JPが出現した場合は同様の事態が起こると推測されています。

ローム博士の提言

私も、SCP-1970-JP-A~Cの心理状態とSCP-1970-JP-Dの耐久性に関係性があるというマローア博士の説を支持し、同様の危惧を抱いています。人的被害も出ている以上はもはや一刻の猶予も許されず、人類社会の守護のために財団は冷徹になるべきとする提言も十分理解できます。しかし、不可視の隕石に明確な敵意を抱かせるプロトコルを第一選択肢とするのは、倫理面のみならず安全性を鑑みても賛同しかねます。

彼らは既に、実際の乗組員であった宇宙飛行士たちと同等以上の強靭な精神力を示しています。縋った藁から突き放された彼らが絶望するより先に我々を憎悪し、凶悪化する可能性もそれなりにあるのではないでしょうか。SCP-1970-JP-Dは時速3万キロで飛行しており、迎撃をしようにも失敗のリスクは常に付き纏うのです。攻撃性を獲得させるような事は可能な限り避けるべきでしょう。

一方で、彼らが実際の乗組員と同様の精神性を有しているなら別の対応策が考えられます。隕石となり罪なき民間人に犠牲を出す以上に良い在り方を、国家プロジェクトの主役たちの愛国心と合理性を刺激し誘導するのです。

言うまでもなく、精神性という前提条件がなければ、この提言は無駄なものとなるでしょう。しかし、マローア博士の提言を採用すれば我々は後戻りできなくなります。一方で、こちらの案ならば先に実行しても後からオーバーライド・プロトコルへ移行する事は可能でしょう。ならば我々は一度、彼らの可能性に、"生"きている彼らの志に訴えかけてみるべきではないでしょうか?

マローア博士の提言を採用する

ローム博士の提言を採用する

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