機動部隊-ARC2
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概観

機動部隊 (MTF) は財団全体から選抜された精鋭部隊で、特定の脅威あるいは我々の制御能力や通常の現場エージェントの専門知識を超えた状況に対処すべく動員され、彼らの名が示す通り、施設や現場を必要に応じて転々とします。機動部隊の職員は財団にとって「最善の最善」を示します。

機動部隊は規模、構成、目的が非常に多岐にわたります。非常に攻撃的な異常存在に対処する訓練を受けた大隊規模の戦闘部隊は、数百名の兵士と補助職員と、車両、装備で構成され、世界中で脅威のため全員あるいは一部が投入されます。一方で全ての機動部隊が戦闘特化ではなく、目的達成のために十分と考えられれば、小規模で情報収集専門あるいは調査目的の機動部隊は数十名の職員にも満たないものになります。

現場にいるあいだは、機動部隊の隊員は、現地で行動するべき地元または連邦の法執行機関あるいは軍人として振る舞います。機動部隊指揮官は任務達成のために、現地付近の財団施設の職員や部隊に救援を要求することもあります。

組織

機動部隊の組織は、原則として各々の部隊がそれぞれの目的に応じて最適となるように構成されているため多種多様です。戦闘特化部隊は軍事的な階級制と組織に近い形態をとり、小規模な部隊は非公式あるいは秘密裏の命令系統を持ちます。

上記の理由から、それぞれの任務に対し機動部隊指揮官 (MTFC) の責務は大きく変わります。大規模な機動部隊の指揮官は複数のチームを維持しそれぞれにあてがわれた任務に応じて配備することになりますが、小規模なチームの指揮官はチームを配置し現場で任務に取り組みます。

同様に、各チームの結合力も様々です。何年も、時には十年単位にわたって訓練を受け従事してきた職員で構成された部隊もあれば、特定の事件に対処するため一時的に招集された隊員は他の隊員の名前と専門分野以外は全く知らない場合もあります。

結成

機動部隊は通常、財団の機動部隊監督者の要求によって委任され、しばしば1名以上のO5評議会メンバーの直接承認によって結成されます。無数の機動部隊が、通常の収容措置や連絡チームが効果的に対抗できないような個々の異常現象に対応すべく結成されましたが、顕在化した、あるいは理論上の脅威に先制するため結成された部隊も多く存在します。

休止

特定の異常を収容するために結成された機動部隊は通常復旧作業の終了時または進行中の収容作業が不要と判断された時点で休止します。まれに、そこで得られた経験や専門知識が将来の有事に対し有用と判断されれば任務を続行しますが、そうでない場合は機動部隊は解散され、職員は以前の職位に復帰することになります。ごくまれに、機動部隊が任務続行不可能なほど犠牲者を出した場合にも解散されます。この場合、この機動部隊が以前保持していた能力が必要と判断されれば、新規の部隊が代わりに結成されます。

機動部隊データベース

以下はよく知られた機動部隊のリストの一部です。多くの機動部隊は特定の任務のために機動化され、その後休止するか、あるいは文書の分類レベルによっては言及が不可能なプロトコル下で任務を行うため、このリストは不完全であることに留意してください。多くの機動部隊の名称は、時間経過後、機能の異なる部隊に対して再び割り当てられます。

機動部隊凡例

M 戦闘部隊

C 収容部隊

G 工兵部隊

E 秘儀部隊

T 追跡部隊

U 諜報部隊

機動部隊一覧 (要約版)

α1 機動部隊アルファ-1 ("レッド・ライト・ハンド")

機動部隊アルファ-1は機動部隊O5評議会に直接報告を行う機動部隊で、作戦上最も厳格に機密性を要する状況で投入されます。財団の中でも最も忠誠心のある隊員で構成され、機動部隊アルファ-1に関するこれ以上の情報はレベル5機密です。

α4 機動部隊アルファ-4 ("ポニー・エクスプレス")

機動部隊アルファ-4は主に秘密従業員として訓練を受けた職員で構成され、全世界で郵便物や宅配便を通して流通している異常物体の追跡、妨害工作、保全を専門とします。機動部隊アルファ-4は現在SCP-111およびSCP-130の収容任務に従事しています。

β1 機動部隊ベータ-1 ("焼灼者")

機動部隊ベータ-1は財団職員に紛れ要注意団体に情報を漏洩する可能性のある、敵対的と疑われる人物に対処することを専門とした高度機密扱いの機動部隊です。機動部隊ベータ-1隊員の個人情報、そして正確な部隊の規模にいたるまでレベル5機密となっており、O5評議会と機動部隊監督のみが知っています。

β7 機動部隊ベータ-7 ("マズ帽子店")

機動部隊ベータ-7は異常性質を示す生物的、化学的、放射線学的災害の確保と収容およびこの異常性質の影響を受けた地域の迅速な収容と清浄化を専門としています。これには広域にわたる事件、異常な伝染性物体のパンデミック、あるいはその他の伝染性現象も含まれます。機動部隊ベータ-7は現在SCP-400およびSCP-1280の収容任務に就いています。

γ5 機動部隊ガンマ-5 ("燻製ニシンの虚偽")

機動部隊ガンマ-5は、初期段階の抑制の努力が効果がない、もしくは不十分と判明した場合、または異常事件・現象にかんする知識が危険な水準まで衆目に曝された場合、これらの知識の伝播を防ぐことを専門としています。この任務には実験的な記憶消去と記憶捏造の研究と実施も含まれます。機動部隊ガンマ-5は現在SCP-1460SCP-1570SCP-1548の収容任務に就いています。

γ6 機動部隊ガンマ-6 ("大食らい")

機動部隊ガンマ-6は深海性もしくは海洋性の異常を調査し追跡することを専門としています。機動部隊ガンマ-6は現在SCP-169SCP-1264SCP-1409の収容任務に就いています。

δ5 機動部隊デルタ-5 ("トップランナー")

機動部隊デルタ-5は異常物体を特定し他の要注意団体に先んじて接収する、複数の独立した秘密部隊で構成されています。機動部隊デルタ-5はSCP-1139の初期収容に従事していましたが、彼らの作戦行動の記録の大半はその機密性質から高度機密扱いのままです。

ε8 機動部隊イプシロン-8 ("産婆")

機動部隊イプシロン-8は繁殖可能な異常存在や異常な出産を発見、追跡そして初期段階で収容するために家族計画センター、病院、医療施設を監視する任務を行なっています。

ζ9 機動部隊ゼータ-9 ("デバネズミ")

機動部隊ゼータ-9は異常な現象、特に位相的な不調和や時空間の不安定さを示す地下あるいは閉鎖的な地域の調査、探索、収容を専門としています。機動部隊ゼータ-9はSCP-184SCP-445SCP-1162の初期段階の収容または探査の任務に従事しました。

η10 機動部隊エータ-10 ("シー・ノー・イーヴル")

機動部隊エータ-10は視覚的な認識災害、視覚的なミーム的物体、その他の安全な取り扱いに間接的、代替的な観察が要求される物体や存在の調査、確保、初期収容を専門としています。機動部隊エータ-1はSCP-020SCP-571SCP-904の初期収容に関わりました。

θ4 機動部隊シータ-4 ("庭師")

機動部隊シータ-4は植物もしくは植物的な異常物体・存在を確保し収容すること、特に広域に蔓延するタイプの怪異に対するフィールドワークを専門としています。機動部隊シータ-4は現在SCP-1147SCP-1262の収容任務を行なっています。

θ5 機動部隊シータ-5 ("大船")

機動部隊シータ-4は水棲性の生物的な異常存在の追跡、確保、収容を専門としています。機動部隊シータ-5は現在SCP-1373SCP-1409の収容任務を行なっています。

ι10 機動部隊イオタ-10 ("ポリ公")

機動部隊イオタ-10は国際間、合衆国内、州レベルの様々な法執行機関の内部で諜報任務を続けており、異常存在の証拠を財団の管理下に移送することを促し、また異常事件・異常な場所を現場の法執行機関から財団の収容対応チームに権限を移管させることに専従しています。機動部隊イオタ-10はSCP-1243SCP-1359の初期収容に関わりました。

λ4 機動部隊ラムダ-4 ("野鳥観察")

機動部隊ラムダ-4は空中の生物的異常存在、特に鳥類の発見、追跡、収容を専門としています。機動部隊ラムダ-4は現在SCP-514SCP-1476SCP-1560の収容任務に就いています。

μ4 機動部隊ミュー-4 ("デバッガー")

機動部隊ミュー-4は電子機器や伝達機関、特に異常なコンピュータやネットワーク関連の異常の発見、追跡、回収そして収容を専門としています。異常な特性のある、あるいは異常な事件に関与していると疑われるインターネットサイトの調査も行なっています。機動部隊ミュー-4は主にサイト-15の外部でSCP-155SCP-892SCP-1290の初期収容に関わりました。

μ13 機動部隊ミュー-13 ("ゴーストバスターズ")

機動部隊ミュー-13は霊的な、あるいは実体のない侵襲や存在、特に意思を持ち知性があるか、理解力や適応力のある存在を追跡、分析、収容することを専門としています。機動部隊ミュー-13は現在SCP-460の収容に関わっています。

ν7 機動部隊ニュー-7 ("下される鉄槌")

武装機動部隊ニュー-7は、3個の中隊規模の特殊歩兵部隊、1個軽装甲車両中隊、戦車小隊、ヘリコプター部隊、化学・生物・放射性物質・核 (CBRN) 小隊、戦闘工兵小隊、核兵器専門 (NWS) 部隊、そして戦闘の専門家と補助職員で構成される大隊規模の武装集団です。武装機動部隊ニュー-7は主に武装生物収容エリア-14の外部に拠点を置き、主要な財団施設での、サイト全域での破綻や敵対勢力によるもの、あるいはその他の同様の破滅的な事件と疑われる収容の失敗事案に対応する任務を負っています。武装機動部隊ニュー-7の隷下部隊はSCP-1105の初期収容に関わり、また現在はSCP-939の収容任務に就いています。

ξ3 機動部隊クシー-3 ("死体泥棒")

機動部隊クシー-3は政治家や著名人のような公人で、怪異の影響下にあるか異常な能力を持つ人物の秘密裏の演出、尋問、潜在的な収容を専門としています。機動部隊クシー-3は人型収容サイト-06の外部に拠点を置いており、SCP-069の収容に関与しました。

π1 機動部隊パイ-1 ("シティ・スリッカーズ")

機動部隊パイ-1は人口の密集した都市環境、特にニューヨーク都市圏での怪異の調査、収容そして事後の清浄化を専門としています。機動部隊パイ-1は主にサイト-28に拠点を置き、SCP-668の初期収容に関わり、現在はSCP-602SCP-1155の収容任務に就いています。
ρ1 機動部隊ロー-1 ("プロフェッサー")

機動部隊ロー-1は要注意団体アルファ-388「Alexylva大学」に関係する異常存在を確保、収容、移送することを専門としています。機動部隊ロー-1は主にサイト-38に拠点を置き、現在はSCP-877の収容任務に就いています。

σ9 機動部隊シグマ-9 ("ヴァルキリー")

武装機動部隊シグマ-9はドイツに拠点を置き、財団と世界オカルト連合出身の戦闘員で構成される統合機動部隊です。この機動部隊の主な目的はヨーロッパ全域での軍事即応能力と、異常存在の収容と高度な戦術の相互教育の機会を与えることです。武装機動部隊シグマ-9は複数の対地戦闘機戦隊とガンシップを運用し迅速な輸送能力も持ちます。現在SCP-526の収容任務に就いています。

τ9 機動部隊タウ-9 ("本の虫")

機動部隊タウ-9は要注意団体アルファ-019「蛇の手」と "The Wanderer's Library" と知られる異常な外世界に関与している人物や物品の調査、追跡、確保、収容を専門としています。奇蹟やその他のオカルト科学に関する文献、物品、儀式の調査と研究も行なっています。

χ3 機動部隊カイ-3 ("エクソシスト")

機動部隊カイ-3は宗教上重要で宗教的儀式に影響を与える、あるいは信仰上の規則による収容に影響を与える異常な物品を確保、収容、移送することを専門としています。異常な能力を持つ、異常な指導者や結束力を持つ、あるいは異常な物品を保有しているカルト、宗教団体その他の集団の調査と研究も行なっています。機動部隊カイ-3は高位聖職者やそれと同等の財団に雇われた宗教的専門家を含む、様々な信仰・信念を持つ隊員で構成されていることも注記します。

ψ7 機動部隊プサイ-7 ("リフォーム屋")

機動部隊プサイ-7は諜報活動、収容そして時には異常な建造物や怪異の影響を受けた建造物、特に市街地の住居の取り壊しを専門としています。影響を受けた建造物を財団の管理下に置き、現地の収容チームに長期移管するのに先立ち初期の観察と文書化も行います。機動部隊プサイ-7は現在SCP-574SCP-1452SCP-1684の収容任務に就いています。

ψ8 機動部隊プサイ-8 ("消音器")

機動部隊プサイ-8は異常な蘇生の特性がある、もしくは影響を受けていると疑われる個人の調査、追跡、収容、そして同様に故人との交信が疑われる事件の調査も行います。ベル、パイプ、電話機のように生者と死者の交信を可能にする装置の切断、故人と接触を取ったと主張する人間の拘留と尋問も行います。

ω7 機動部隊オメガ-7 ("パンドラの箱")

機動部隊オメガ-7は協力的な人型異常存在、特にSCP-076およびSCP-105を活用し怪異を確保収容する実験的な機動部隊です。機動部隊オメガ-7は現在解散しており、存在しません。この項目は記録情報保護管理部の命令により削除されます。

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