金属とコンクリートの方舟
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SCP財団確保施設ファイル

正式名称: N/A(通称:海上サイト-8162)

サイト識別コード: N/A(母体となった旧サイト-8162はJPNGBC-Area-8162)


概要情報


設立: N/A

設立管理官: N/A

管理委員長: 長谷川 圭佑Hasegawa Keisuke 旧サイト-8162施設管理官

場所: 旧日本列島太平洋側の沖合

隠匿: N/A

エリア機能: ヘリコプター離発着基地、小型船舶の寄港、医療設備、機械設備製造、食品製造、生活基盤維持

サイズ: N/A

初期の経緯及び説明: 海上サイト-8162は、2020年の海面上昇イベントの際に、旧サイト-8162所属の白子賢治博士が意図的に起こしたSCP-210-JPの収容違反により生成された、概ね船舶の形状をもった海上施設です。

白子博士により旧サイト-8162及び周辺施設等の同化、人員の救助等を命じられたSCP-210-JPは最初に旧サイト-8162の送電網を通し同施設全てを同化させ、さらに電線や金属製の各種配管等を通じ周辺施設等も同化させると同時に海上への浮遊及び航海に適した形状へ変形させました。この際同化された主な施設は以下の通りです。

  • 財団施設サイト-8162
  • 日本国陸上自衛隊[編集済]駐屯地
  • [編集済]市役所
  • [編集済]市立病院他2箇所の診療所
  • [編集済]小学校及び[編集済]中学校
  • 株式会社[編集済] [編集済]テクニカルセンター他6箇所の機械工場及び食品工場

これにより当時旧サイト-8162に詰めていた財団職員のうちおよそ9割、周辺住民およそ[編集済]名が生還しました。

また、原型となったサイト-8162等にはヘリコプターが配備されており、一部の機体は水没を免れました。さらに海上サイト-8162においてはヘリ離発着機能が健在だったため、ヘリコプターによる周辺海域での救助作業が可能となり、これによりおよそ[編集済]名の救助に成功しました。

その後通信設備が復旧し、サイト-81HT及び複数の財団艦船との連絡が取れたのち、正式に海上サイト-8162として財団残存勢力の指揮下に入りました。
便宜上旧サイト-8162の名称を引き継いでいますが、旧サイト-8162以外にも多数の周辺施設を同化する形で生成された経緯や、その後の経緯からその機能や所属人員は大きく異なっているほか、多数の民間人等が生活しています。

なお白子博士は故意に収容違反を起こした点を叱責されましたが、財団職員含む多数の人命救助及び資産保護に成功した功績を勘案し不問とされました。

機能詳細

ヘリコプター基地

前述の通り、旧サイト-8162及び[編集済]駐屯地にはヘリコプターが配備されており、また海上サイト-8162になった後も整備機能を保っていたためこれらを活用した輸送や救助が可能です。また海上サイト-8162生成後、目的地や基地が水没し行き場を失っていた飛行中の機の受け入れなどを行った結果、日本に在籍する艦艇・施設でトップクラスの保有数となっています。現在海上サイト-8162に配備されたヘリコプター等は以下の通りです。

  • UH-60JA(元陸上自衛隊保有機) 6機
  • CH-47JA(元陸上自衛隊保有機) 3機
  • MCH-101(元海上自衛隊保有機) 1機
  • シコルスキー S-92(旧サイト-8162保有機) 2機
  • ユーロコプター EC225(元サイト-8181保有機) 1機
  • SH-60B(元在日アメリカ海軍保有機) 1機
  • CH-53E(元在日アメリカ海兵隊保有機) 1機
  • CV-22(元在日アメリカ空軍保有機) 2機
  • AW139(元[編集済]県防災航空隊保有機) 1機
  • ベル430(元[編集済]テレビ所属機) 1機
  • MD902(元[編集済]新聞社所属機) 1機

現在のヘリコプター基地機能の責任者は元[編集済]駐屯地第█ヘリコプター隊第1飛行隊長の関鋼太郎三等陸佐です。

小型船舶用港湾施設

海上サイト-8162生成後、一部を改築し小型船舶の寄港機能を付与しました。ただし、現時点で寄港可能な船舶は20m以下の小型船舶であり、大型の船舶及び艦船は寄港不能である事に注意してください。また、旧サイト-8162やその他原型施設には造船所及び港湾施設は存在せず、港湾設備関係はすべて後日建設・設置した小規模なものであるため、船舶の修繕・燃料補給等についても非常に限定的なものとなります。港湾設備管理部門の責任者は財団海底サイト-81RU船舶管理部から転任した峰島浩史管理官が、船舶整備部門の責任者は元NMS社の柳沢忠宏技師がそれぞれ務めています。

医療設備

海上サイト-8162生成時、[編集済]市立病院及び2箇所の診療所も原型となったため、海上サイト-8162には医療設備が存在します。診療科目は内科・総合診療科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、心臓血管外科、糖尿病・代謝内科、腎臓内科、神経内科、外科、形成外科、婦人科、整形外科、眼科、小児科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、麻酔科、救急科、リハビリテーション科、放射線科、アレルギー・リウマチ科、歯科です。病床数は300床です。
元[編集済]市立病院に勤務していた医師・看護師らを中核とし、それに加え市内の2診療所に勤務していた医師・看護師、旧サイト-8162医務室職員、元[編集済]駐屯地所属の医官らが合流し形成されたチームにより運営されています。現在の責任者は元[編集済]市立病院長の新島譲氏です。

機械設備製造

海上サイト-8162生成時、旧サイト-8162周辺に位置していた[編集済]鉄工、[編集済]株式会社第2工場、[編集済]テクニカルセンター及び株式会社[編集済] 技術研究所もその原型となったため、原料があれば機械設備の生産・加工が可能です。当初は海上サイト-8162においては船舶用エンジン、パソコン及びそれらの部品などの製造を行っていましたが、後日東弊重工の技術者及びテスト船も合流し、パラテック製品及びその部品の製造も開始しました。現在の責任者は元[編集済]テクニカルセンター長の山野井雅士氏ですが、パラテック関係については東弊重工から派遣された遠藤颯太技師が責任者となっています。

食品製造

海上サイト-8162生成時、旧サイト-8162周辺に位置していた[編集済]製パン工場、[編集済]製粉所及び[編集済]惣菜センターもその原型となったため、原料があれば食料の生産が可能です。現時点では日本生類創研らにより供給される小麦等を使用しパンなどの製造、各団体により漁獲された魚介類の加工などを行っています。製造された食品は海上サイト-8162で消費されるほか、財団及びその他の団体へ供給されています。また、食品製造時に発生する食品廃材等は生命ダイナモを用いた発電に利用されるため、海上サイト-8162におけるエネルギープラントとしての機能も有しています。
現在の責任者は小麦食品部門は元[編集済]製パン工場長の安藤健一氏、惣菜製造部門は元[編集済]惣菜センター長の鈴木美智子氏です。ただし、生命ダイナモの維持管理については日本生類創研から派遣された佐々木稔博士が責任者となっています。

生活基盤維持

海上サイト-8162には多数の民間人、財団職員及び各団体構成員が居住しているため、およそ5分の3が生活基盤維持区画として生活艦同様生活の場として利用されています。また、海上サイト-8162生成時には[編集済]小学校及び[編集済]中学校も原型となり、また多数の生徒及び教職員も救助されたため、義務教育機能も有しています。
なお生活基盤維持区画には[編集済]市役所や自治会、住民有志らが前身となって発足した自治委員会が置かれており、海上サイト-8162の生活基盤維持区画における清掃や補修、住民らの要望の取りまとめ等の活動を行っています。現在の自治委員長は元民生委員の清水美世氏です。

中枢部

海上サイト-8162の中枢部です。中枢部は第1区画と第2区画、第3区画に分かれています。
第1区画はいわばブリッジの役割を担う部分であり、SCP-210-JP本体が配置されている他、海上サイト-8162の操舵等を行います。ただし、飛行中・航行中のヘリコプターや船舶の混乱などを避け、かつエネルギーの浪費を防止するため、緊急時以外は海上サイト-8162の航行は行われません。
第2区画と第3区画は旧サイト-8162としての機能を引き継いだ区域であり、第2区画が財団職員のオフィスや通信設備等のある管理区画、第3区画が危険性や有効性などの理由で利活用不能なオブジェクトの収容を行う封じ込め施設となっています。
なお、中枢部への立ち入りは第2区画の一部を除き原則関係者以外立入禁止となっています。

管理委員会

海上サイト-8162において活動・生活している人員は財団職員だけではなく民間人や他の要注意団体構成員等も含まれています。また、保有している資産も財団のものだけではなく民間や自衛隊などの資産も含まれています。そのような事情から財団のみでの管理は難しいと判断されたため、サイト管理官に代わり管理委員会が設置されました。
現在の管理委員長は長谷川圭佑旧サイト-8162管理官が務めているほか、元陸上自衛隊第█連隊長兼[編集済]駐屯地司令の宮田晃平一等陸佐、元[編集済]市長の村岡進氏、元[編集済]市議会議長の福田聡一氏ら海上サイト-8162の原型となった組織の代表者や、サイト-8162自治委員長の清水美世氏をはじめとした住民代表、各部門の責任者、さらに海上サイト-8162上での活動に関与する日本生類創研や東弊重工などの団体からの出向者などが管理委員として活動しています。


海上サイト-8162管理委員長の訓示

本日、正式にこの場所は、海上サイト-8162として財団日本支部の指揮下に入りました。
しかしながら、これはかつてのサイト-8162の復活を意味するものではありません。この場所には財団職員以外にも、[編集済]市民だった方、[編集済]駐屯地に詰めていた方、[編集済]市の工場や会社で働いていた方、そして他の団体…例えば日本生類創研や東弊重工などからやってきた方もいます。
ここは現在ヘリコプター基地としての機能を有しており、それにより外部との人員の行き来もあります。そして、近日中に現在建設中の港湾設備も完成する予定であり、人やものの行き来はさらに増える事でしょう。
もはやここは封鎖された財団施設のままではいられなくなりました。とうに理解しているとは思いますが、財団職員の皆さんはそのことを肝に銘じておいてください。
かつてはヴェールの向こう側を知らなかった皆様、何かと驚く事や恐怖を感じる事もあるかもしれません。ですが、希望は捨てないでください。皆様はあの海面上昇イベントを生き残り、その後も生き続けているのですから。
そしてヴェールの向こう側にいた皆様。これまでは確かに敵対する事もありました。皆様も財団のことは煩わしく思っていたことでしょう。ですがどうか、諍いなどは起こさず、協力をお願いします。財団もできる限り、倫理などが許す限り協力はします。

ヴェールは、これまでの世界は、海の下に消えました。我々はこれまでの諍いも海の下に消さなくてはなりません。我々…このコンクリートや金属の構造物の上に暮らす人間は協力しなくてはならないのです。
生きるために。
どうか皆様、よろしくお願いします。

旧サイト-8162管理官、現海上サイト-8162管理委員長 長谷川圭佑

白子博士の私信

とまあ、そんなわけでどっこい生きてる、というわけさ。
所謂海面上昇イベントのときに死にかけて、イチかバチかの賭けに勝って、しかも今ではSCP-210-JPが作った巨大な海上構造体の上で同僚や街の人、要注意団体の連中と一緒に住んでるという浮世離れしまくった状況にいるせいか、我ながら呆れるほど楽観的でね。
この先も案外いろいろなんとかなるんじゃないか、という気がするんだ。
確かにいろいろシッチャカメッチャカになった。でも、私も同僚も大半が生きてるし、生活基盤維持区画は活気がある。
工場は食品製造も機械設備製造もうまく行ってるようだし、昨日は周辺海域を捜索してたヘリが漂流中の漁船を見つけて、また何人か生存者を保護した。たぶん彼らもここで暮らすことになるだろう。
さっきはよその艦船とか海上施設とかとやり取りするため、元米軍のオスプレイが飛んでいくのを見送ったところだ。
なんだか内容がとっ散らかってしまったが、まあ気分が上向きになるような話題が案外多いのさ。
落ち着いたら、たぶん君のいるサイトへ行くこともできるだろう。またいつか会おう。

白子賢治

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