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バイリンガル
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ドクター・フー?
「博士」の起源に関するTaleを執筆する
©hal_aki, tsucchii0301, Sekai_s, 7happy7
SCPs
SCP | Rating | Comments | Created | Size |
---|---|---|---|---|
SCP-2062-JP | 64 | 13 | 23 Aug 2020 05:22 | 6765 |
Tales
Tale | Rating | Comments | Created | Size |
---|---|---|---|---|
爆天ニギリ スシブレード:異聞伝 | 108 | 3 | 11 Apr 2020 09:42 | 94184 |
広域怪異収容事例 Case1:納涼祭 第一幕 | 92 | 3 | 18 Oct 2020 10:57 | 30288 |
H.E.R.O.の条件、及び出撃準備 | 21 | 0 | 24 Oct 2020 13:52 | 4685 |
広域怪異収容事例 Case1:納涼祭 第二幕 | 73 | 3 | 25 Oct 2020 14:01 | 42972 |
広域怪異収容事例 Case1:納涼祭 第三幕 | 67 | 1 | 31 Oct 2020 14:57 | 29073 |
広域怪異収容事例 Case1:納涼祭 第四幕 | 71 | 3 | 15 Nov 2020 17:33 | 40309 |
霧の街、旅立ちの日 | 40 | 2 | 01 May 2021 07:18 | 47765 |
真北迷牌伝説 | 68 | 4 | 27 Jul 2021 11:45 | 24228 |
家庭用電機の哲學 | 46 | 1 | 29 Aug 2021 04:31 | 8934 |
罪びとたちの晩餐 | 44 | 2 | 30 Aug 2023 15:07 | 26836 |
仮面のお茶会 | 18 | 1 | 09 Sep 2023 14:43 | 22370 |
Others
Others | Rating | Comments | Created | Size |
---|---|---|---|---|
闇寿司ファイルNo.073 "原初のスシ" | 80 | 8 | 05 Aug 2020 13:06 | 5680 |
財団指定 広域怪異収容事例記録 ハブ | 56 | 3 | 29 Oct 2020 10:58 | 8850 |
投稿順に並べてみようと思います。ネタバレ込みで執筆の背景や小ネタを。
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映像記録 - 日付 2020/02/██-
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突き落とした人: █████████
沼に刺さった人: Dr_kudo
付記: 以下の会話は電車の中で行われました。Dr_kudoの記憶を元に構成されているので細部は違うかも。
<録画開始>
█████████: そういえばさ、最近職場で妙なものが流行っててさ。
Dr_kudo: まあ、君んとこだと大体妙な物だろうね。どんなの?
█████████: 寿司を回してね、ぶつけ合う。
Dr_kudo: 寿司を、回す?
█████████: ██ブレードってあるじゃん、あれを寿司でやる。
Dr_kudo: そうか、██ブレードはアタックリング・ウェイトリング・ベースから構成されている。ネタ・サビ・シャリの寿司とは構造が同じなんだ!
█████████: [困惑した表情を浮かべつつ] 報告書、読むかい?
[Dr_kudo、SCP-1134-JPを読む]
Dr_kudo: スシブレードってそのままじゃん。お、闇寿司出てきた。いや待てよ、だとするとサルモンはむしろ闇に分類される可能性すらある。そうか、サルモンはその両者の狭間を行く寿司なんだ。ていうか、これアニメで見たいな。
█████████: [動揺した様子で] 実はね、そういう展開のアニメ風taleがあるよ。読むかい?
[Dr_kudo、新番組「握るシャリと スシブレード」、最終回直前拡大スペシャル『思い出のスシブレード!覚醒のサルモン!』を読む]
Dr_kudo: ひええ、面白い。君の職場、アニメ制作もやるんだ。実はさ、██ブレードめっちゃ好きで、██ンザーっていうベイがね、闇落ちしてブラック██ンザーになってね。うわ、自分でも書きたい。
█████████: [新薬の実験体が狂暴化したのを眺める科学者の目で] 書いたらいいんじゃないの。外部文書という手もある。ライセンスは守らないとだけど。
Dr_kudo: 本当かい!いや、まずは、まずは構想を練ってみる。ありがとう、スシブレード絶対やりたい。
<録画終了>
この会話の2か月後にはご覧の有様です。最初はハンバーグを主題とするエピソードをアニメ一話分書く予定だったのが、あらすじを全話分書くことになり、要所要所は中身も書くことになり、気付いたら全話書いていました。スシブレード、怖いね!
1. タイトルについて-
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あまり突っ込まれたことはないのですが、爆転ではなく爆天としており、一応これには意図があります。つまり解釈違いになってしまうのを恐れたのですね。
異聞伝執筆スタートはざっくり2020年3月のことで、ちょうどスシブレードカノンが成立するかしないかの頃でした。財団の世界観にも不慣れだし、自作がスシブレードにおいてどのような立ち位置になるかも不安、かつ作品のスタンスが一般的なスシブレ作品とはやや異なっていたように思えたことから、タイトル共々少し変えたものです。『カバーストーリーとして制作されたアニメ作品』という立ち位置に落ち着いた今から見ると、考えすぎだったように思いますが……。
2. テーマと動機-
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ダーク・ハンバーグを通し、闇の側で回る寿司の想いを書きたい。それが最初の動機でした。そういったエピソードを一話分書き、残りは先行tale二作の設定をお借りしたあらすじを書いて、ハンバーグに至る道筋を簡単に描写する予定でした。その為、サブタイトルや展開には最終回前スペシャルから多くのものをお借りしています。本当にありがとうございました。
段々と全体に肉付けをしていく過程で、闇寿司の脅威に対抗するというか、闇をやっつけるストーリーを目指したのですが、この時に闇親方を甘く見ていたことが大きな問題となって降りかかってきます。そう。精神酢飯漬けです。
映像記録2 - 日付 2020/02/██ 23:59:17幻覚をひたすら聞いてる人: █████████
幻覚をひたすら吐いてる人: Dr_kudo
<録画開始>
Dr_kudo: ダメだ、寿司の暗黒面に落ちた。何回も何回も書き直してるんだけど全部バッドエンドになる。こう、寿司で殴ってヒロミ奪還!のつもりが、何度やり直してもタカオはサルモンの声が聞こえなくなる。多分、今世界で一番闇の怖さを実感している。
█████████: どうした。
Dr_kudo: 分からない。本当に分からないんだ。精神酢飯漬けが邪悪すぎる。ハンバーグ戦に到達できない。
█████████: ヒロミの回収は後回しにしてもいいのでは1。
Dr_kudo: [憔悴した様子で] つまり僕は闇寿司の邪悪さを甘く見ていたんですよ。スシブレードのことが怖い、スシブレードは人を傷つけると泣いている少女を精神酢飯漬けにしてスシブレードをさせる邪悪をなめてたんだ(自分で考えた展開である)。
█████████: 一度寝るとアイディアはまとまると聞くが。
Dr_kudo: そうします。これに対抗する強い概念が必要なんだ。僕のタカオにはそれがなくて、ヒロミを手に掛けるとき、必ずサルモンの声が聞こえなくなるんだ。
[数時間後]
Dr_kudo: そうか、スシブレーダーの自我、相棒の自我、みんな等しく大事で、色んな力を結集しなければ邪悪には対抗できないんだ。相互の尊重がやがて世界を変えるかもしれない。だからタカオの役割は、いつだって友人と共にあろうとすることなんだな。
█████████: よし、もう大丈夫だな。
Dr_kudo: 邪道寿司も江戸前寿司も、全部が寿司なんだ。人には人の道があり、寿司には寿司の道がある。その在り方を否定することこそが闇の悪行なんですね。
<録画終了>
という訳で、テーマが確立したのは割と後半でした。清濁併せ呑みつつタカオを導く存在としてマドンナリリーを配置し、思い切ってヒロミを最終回まで引っ張り、寿司の歴史を辿る旅を挿入することで上記の問題を回避しました。しかしこの結果、闇寿司の組織としての悪行というか、目標が自分の中でぼやけてしまうことに。この変化は二作目の闇寿司ファイルへと続いていきます。
3. 小ネタ集改稿作業のついでに、折角なので仕込んでおいた小ネタを書いてみます。明らかに蛇足ですが、自分がこういった解説を読むのが好きなもので、ご興味のある方はご覧くださいませ。
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第壱話「サルモン誕生!爆天ニギリ、へいらっしゃい!」
記念すべき第一話。原作の展開ほぼそのままですね。
- 【寿司の約定】
ホビアニでよくある謎の設定ですね。これを設定しておくことで行動に制限を掛ける狙いがありましたが、それはそうと負けると食べるルールは創作者にちょっと酷では……?
- 時は平成
実は異聞伝を書くのに、時代設定として1990年代初頭をイメージしていました。あくまでアニメ中で念頭に置いただけですが、スシブレードを取り巻く状況を考慮したとき、勝や栄の生まれ年が戦中戦後あたりかな、とイメージしたからです。
- 【C part】
闇親方、こんな感じで勧誘してて欲しい!水に醤油を垂らしたことはないのですが、今度やってみます。薄茶色になりそう。
- 【次回予告】
次回予告が微妙にメタなネタと化しているアニメが大好きです。この段階でカイが担当する予告も構想していました。
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第弐話「サルモン収容?謎のエージェント浜倉登場!」
二話はいよいよエージェントの登場です。異聞伝は実際に起きた出来事を下敷きに、色々ぼかして作られたアニメというヘッカがありますので、初期にこんな失敗がありそうだな、と思って書きました。- オルセン博士
日本に養殖のサルモンをもたらしたノルウェー人として有名なBjörn Eirik Olsen氏からお名前を頂きました。色々あって人事にもなって頂いています。功績などはhttps://www.japantimes.co.jp/life/2018/03/10/food/norwegian-campaign-behind-japans-love-salmon-sushi/を。この辺りの調べ物の中から、サーモンの開発背景にも考えが及び、物語に組み込むことが出来ました。
- 強力な認識改変
スシブレードの原作で一番恐ろしい点は、店の外にいる客の認識まで変容させてしまう事です。精神操作系の能力は完全にお膳立てされていたものと言っても過言ではないでしょう。
- 【OP主題歌:The Fried Aji】
アジフライにした理由はあまり覚えていません。カキフライとかバタフライとかが念頭にあったと思われます。
- 修行シーン
勝さんはこういうことしそう。割りばしを割るのは回転力に直結するので練習は必要だろうと思います。湯呑もお茶を溢さないようにするのは大変でしょう。胡乱な修行シーンはホビアニの基本ですね!
- 記憶処理ペンライト
アニメに登場する財団は、きっと創作やなんかでよくあるネタを踏襲するだろうな、ということで。MIBとか好きですのでまんまリスペクトしました。スシブレーダーは勝負を挑まれると必ず受けなくてはならないので大変です。
- 鎧通す
シンフォニーをギアするアニメの影響です。
- 【ED主題歌:回れ回れや我が友よ】
歌の視点はどこか、というネタが好きなので仕込みました。アンナチュラルのEDも好きです。米津玄師は寿司から入った人間です。
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第参話「急襲!闇のスシブレード!」
前半部はやはり原作から。ただしシュヴァインに黒豚特性を付けたり、少しずつアレンジが入っています。明るい日々が突然終わるのは性癖です。- 竹割りばしとプラスチックの湯呑
多分こっちの方が取り回しも携帯性もいいと思います。が、協会では頑として使われないのではないかと思います。
- コハダイン
コハダと、力を意味する単位である[dyn]から。コハダは美味しいですよ!
- シュヴァルツ・シュヴァイン
この時点では包丁概念が無かったんですよね……。ドイツ語はいいですね。意味は黒い豚です。
- 寿司吉常
名前は大阪にあるバッテラの老舗「寿司常」から。いつか食べに行きたい。
- 伊達政宗
鮒寿司しかり、ずんだ餅しかり、食の話題が多い武将です(諸説あり、というかずんだ餅は彼由来ではないそうですが)。http://www.rekishoku.jp/ja/story/117などから
- キツネ
バッテラを出したいという希望があり、バッテライトニングにするかバッテライジングにするか迷った末前者を採用。となると相棒は胡散臭い服装にサングラスで大阪弁になるのは必然です。
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第肆話「西から来た男、敵か味方か?その名はライトニング!」
胡散臭い案内人が大好きです。- 闇の扇子
同盟関係のある人物に渡してあるヘッカですが、扇子は消耗品なので数はあるんだろうな、と。
- 寿司協会
自作の中ではスシブレード協会と表記ゆれがある気がします。GHQが寿司屋の営業を禁止した(ざっくり史実!)際に、寿司を遊戯として規制をかいくぐり、文化を存続させようとした団体というヘッカです。将棋がGHQに危険視された際に大棋士・升田幸三が出頭して将官相手に言い負かしてしまったエピソード(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%87%E7%94%B0%E5%B9%B8%E4%B8%89)を意識したりしています。執筆当時はまだ蒐集院をよく知らなかったのですが、絡めればよかった。
- ドラゴン仮面
薄い緑は、後々登場する彼のスシブレードから。エビリュウオウの派生と解釈してドラゴンになってもらいました。あとはタイガーマスクもちょっと意識。
この人も包丁になってもらえばよかったかもしれない。
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ヒロミ登場回。ヒロミを京都人にしたのが先か、ヒロミがスシブレードを嫌っている設定にしたのが先か、残念ながら失念してしまいましたが、同時だったかもしれません。キツネとヒロミを登場させたおかげで物語は大きく展開しました。著者としては二人に頭が上がりません。
- 新大阪駅
ひかりで移動しているのは、当時はのぞみがまだ無いから、というヘッカです(現実では1992年に誕生)。ひかりは最高速度220km/hだそうで、スシブレーダーならこの位は出せるんでしょう。ところでひかりの車両がキツネのようだとずっと思っていたのですが、このような形でご縁があって嬉しいです。
- 生の椎茸
特段何かを意図したわけではありませんが、一時間前にいきなり電話で食事の用意と寝床の用意を頼まれて出来る嫌がらせとしてはこんな感じかな、と。キノコ類は火を通して食べましょう。
- 押し寿司
ジュエリーボックス共々、京都の老舗寿司店である「いづ重」の上箱寿司をイメージしながら。画像検索などで出てきますので、是非ご覧ください。ところで1134-JPの紹介動画では二段の重箱になってて少し笑いました。24貫の寿司か……強そう。
- 何故寿司は回るのか
ヒロミを通してこの問いに触れることが出来たのは幸運でした。異聞伝ではこの問いに対し、一貫して「スシがそうありたいと望むから」という答えを用意したつもりです。回りたい寿司もいるしただ美味しく食べられたい寿司もいるでしょう。そのどれもが寿司で、等しく尊いのではないかと考えます。
- 誤解のないよう言う
多分、キツネのお父さん辺りの口癖だったんだろうな、と。キツネのお父さんも闇の協力者だったヘッカですが、親世代の活躍を描く話は読みたいですね。闇親方が約束された破滅へと向かう日々を丁寧に丁寧に描写するシリーズ……。
- 二槽式洗濯機
はやみねかおる作品の影響です。夢清シリーズ、もう一回読み通したい。
- おからとこんにゃく
寿司を握る練習として有名な具材ですね。
- キツネの目的
キツネも辛いところで、勝に義理もあるし、闇との関係もあるし、ヒロミに迫る魔の手もあるしと大変です。その中で彼がタカオに稽古をつけたのは何故か、というのは悩みの種でした。結果として、ヒロミを救う為と落ち着きました。
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キツネにとってのターニングポイントです。夢に出てくる過去が追いかけてくる展開が好きです。
- キツネの過去
キツネを描写するにあたり、彼は足が速いし頭もよく回る分、都合の悪いことからは逃げを打つ癖があるのを意識しました。一方で、余計な荷物を抱え込んだら手放せない性格でもあると思います。逃げられなくなるのが先か、逃げるのをやめるのが先か。
- 闇寿司と仮面
あまり具体化は出来ませんでしたが、闇寿司サイドの人も寿司も、仮面を被っているのではないか、という仮説を当時立てていました。ドラゴン仮面は勿論、闇親方やキツネ、ヒロミは、自分を偽って生きているのではないか。彼ら自身の進みたい道、望む在り方、そういったものが否定されて捻じれた先に闇への道が口を開けていたのかな、と。そういった意味で、シュヴァインの純粋に勝ちを求める姿勢を見て、闇親方はどんな感情を抱いていたのでしょうか。
- バイトでもない
アルバイトが辞めるときに代役を探せと言われるネタです。分かり辛い!
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前話でキツネが退場したので、ちょっと明るめにしようとしたお話です。野外でサバイバルをやってみたかったのは勿論ですが、決勝をトーナメントにしようとすると差別化が必要なんですね。自分でやってみて勉強になりました。
- ジュエリー・ボックスの名前
ここが初出です。そもそもが箱寿司なのと、後で闇に堕とすことを考えていたので、ちょっと路線を外した名前になりました。スシブレードとしては小さいけれど、連携が取れていて多人数戦には打って付けです。きっと闇サイドもそれを承知で、おびき寄せる意味もあって予選を設定したのだろうなと思います。
- マドンナ・リリー
鮮やかな緑のドレスは知人が着ていて感動したものを参考に。最初は闇を潰して乗っ取ろうとする協会側の守旧派幹部を一人出して酷い目に合わせる予定だったのですが、協会に対するヘッカが変わったことから、虎視眈々と状況を見定めつつ自分の都合の良い流れに全力で乗っかるキャラクターとして登場して頂きました。
- 協会側のスシブレーダー達
本戦でタカオとドラゴン仮面、シュヴァイン、ヒロミと三試合確定しているとなると、尺的にもきっちり描写してあげることが出来ませんでした。少しだけ心残りです。松竹梅と、某陰鬱な魔法少女ネタとして美木さんとしました。気になる方は、『さやか 助六』で検索してみて下さい。
- タカオとヒロミのすれ違い
明るい話といったな。あれは嘘だ。ヒロミの目的がキツネ奪還なのに対し、タカオの主目的は闇との戦いです。半ば強制的にステージが進んだせいで、この部分について擦り合わせがないまま大会が始まってしまいましたね。ただ、二人ともこれを意識はしていて、ヒロミはいざとなればタカオを頼らないことを心に決めていたのだと思います。そういうところが彼女の弱みですね。
- 白濁液に漬け込まれたキツネ
同人誌!同人誌が出て欲しい!!
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正道と邪道、協会と闇寿司。tutujiさんのヘッカにも影響を受けているのですが、正道と邪道というのは協会が協会目線で言い出したことで、寿司の本質とは別の概念ということはかなり早い段階で意識していました。サブキャラにバッテラを握らせたのも、江戸前ではない寿司を描く意図からです。いよいよ、物語は闇のターンへと進んでいきます。
- マドンナリリーの立ち位置
年代についてのざっくりしたヘッカがあるのですが、マドンナリリーとキツネはマドンナの方が少し年上ながら、キツネの修行時代はマドンナよりも一世代早く、協会における面識はないと思います。これはマドンナがカイロ・スシアカデミーを出ているのに対してキツネが早期から修行を始めていたことによります。
マドンナの属する派閥は中立派で、どちらかというと心情的に先進派と近かったはずです。カイロでの生活で、彼女は様々な寿司の形を見ている為です。
よって、大会におけるマドンナの立ち回りとしては、守旧派のスシブレーダー達がやられるのは歓迎、闇が寿司概念を改変するのもある程度までは静観、ただし暴走時のカウンターは用意しておく、というものになりました。
- シマ
シャリとは言わないそうです。前話ですが、おくどさんもかまどの別の呼び名ですね。
- ヒロミの精神酢飯漬け
やるならトコトンやろうぜ、ということでこの形に。闇寿司は手段を選ばないというヘッカから、落とし穴をどこかで使おうと思っていました。しかし、今の目で見るともう少しドギツい手段でもよかったですね(最近の闇寿司はレールガンまで使う)
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遂にやってきました酢飯漬け回!闇寿司を悪の組織として描く上で、どのような目標があるのか、何故闇寿司は悪なのかを考えました。その結果、自らの目的の為に人や寿司のあり様を捻じ曲げること、という方針を得て、ここから以降の回が生まれていった次第です。
- タカオの覚悟
主人公にテーマを背負わせるのが好きです。異聞伝のタカオは、人や寿司と共にあること、強制的な手段を以てそれらの絆を壊そうとする存在に立ち向かうキャラクターになっています。戦うことで分かりあえることがあるのは、スシブレードは勿論、ホビーアニメ文脈のいいところですね。
- 美木マキと助六
前にも少し触れましたが、美木マキは某魔法少女アニメと寿司の関係から。助六というのはイナリ寿司と巻き寿司のセットメニューの名前で、歌舞伎の代表的な演目である"助六由縁江戸桜"に由来しています。主人公の助六と恋仲になる揚巻という女性を"揚げ"と"巻き"に引っ掛けている訳ですね。そんなこんなで、いなりスシブレードとマキちゃんのコンビが誕生しました。
防御主体の強キャラなのだと思いますが、相手が悪かったですね。- 着物に黒い皮ジャン
着物と革ジャンは性癖です。神様だって殺して見せるのあれです。野試合ではジュエリーも無類の強さを発揮すると思いますし、闇寿司幹部として箱ずしを携える着物に革ジャンの女性を出したい気もします。
- ヒロミの本性
スシブレードにおいて、スシを回すことに否定的な人物は必ずいるだろうなと思っていました。酢飯に漬けられて初めて何もかもに素直になれたヒロミをイメージして書いていました。結局ヒロミは、タカオと交流していい感じに見えながら、ずっとスシブレードが嫌いで、色々なものへの憎しみに蓋をしていたんだという解釈です。
- 黒い割りばしと湯呑
タカオもまた、ヒロミという強敵に打ち勝つために、闇のあり方に近づいていることを示す小道具です。ルークの服が黒くなる的な。
- 分裂する寿司
闇に堕ちたジュエリー、ジュレ・ジュエリー・ボックスは虚像と実像を寿司時空を通じて自在に入れ替える寿司です。絶対に強いし、味を損なわない方向で強さを求められたのではないかと。メタ的にバッテライトニングが特攻を持っているのは、ヒロミが誰に止めて貰いたかったかを反映したものでしょう。
物語の展開上、ジュエリー達の内心に迫ることが出来なかったのですが、作品内におけるテーマを通して伝わるものと信じたいと思います。
- 速さが足りない!
今気付きましたが、キツネ兄さん、世界三大兄貴から影響を受けていますね。そっか……気付かなかった。
- おやおやおや
違うんです、悪役はこういうことを言うんです。
- 寿司と人が揃って強くならなきゃ意味がないんだ
僕自身が酢飯に堕ちた時、ヒロミを破った後のタカオは寿司の声が聞こえなくなってしまいました。それが本編のように進むことが出来たのは、人と寿司の絆というテーマを改めて意識したからで、またタカオがこのセリフを言ってくれたからだと思います。
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酢飯漬けを乗り越え、シュヴァルツ&ハンバーグとの戦いがやってきました。僕が異聞伝を書き始めたのはハンバーグの心を描く為だったのだと思います。邪道と呼ばれた寿司の声、お届けできたでしょうか。
- ダーク・ハンバーグ・カーボナイド
これがずっとやりたかった、僕が考えた最強の闇のスシブレードです。頑張れば食べられる(食べられる?)のがポイントですね。強さの為ならネタを焦がす。ちなみにこのスシブレードを使用する是非をシュヴァインは親方に問うたヘッカがあります。その際親方は一言、食えるのかとだけ聞きました。カーボナイドは造語で、カルボナイトに改稿しようかとも思いましたが、響きが絶妙にトンチキで気に入っていたので据え置きました。
- VH装甲板
中を生焼けにしたくて採用しました。一応補足しておくと、VH装甲版の肝は表面を硬く割れやすく、中を柔らかくする二層構造で衝撃を止めて内部を保護するというものです。スシブレードに向いているかは分かりません。
- 約定に敗者はスシを食わなきゃならないってあるけど、いつとは言ってないんだよな
個人的にタカオの好きな側面が表れたシーンです。キツネの影響でしょうか……。
- 本格江戸前寿司がサーモンを出すか
その通り過ぎるんですよね。tutujiさんとこの点においては同じ意見です。僕にスシブレードを見せた人物が証言して下さると思いますが、僕も原作を読んだ時点で全く同じ感想を抱きました。bamboonさんが主人公の相棒にマグロを選んでいた場合、この物語は生まれていなかったのだと思うと興味深いです。
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そもそもの発端として、異聞伝はJiraku_Moganaさんの新番組「握るシャリと スシブレード」とtutujiさんの最終回直前拡大スペシャル『思い出のスシブレード!覚醒のサルモン!』に感銘を受け、自分でもハンバーグのエピソードで一話書こうとしたものです。なので、原作や序盤の方は簡単なあらすじを付記するに留める予定でしたが、気が付けば十三話全部書いていました。
その過程で素晴らしい先行作に自分のストーリーを乗せていったのですが、十一話までくると独自要素がうず高く積もっておりました。十一話の内容を書かないことも考えましたが、書きたいの気持ちが勝り、お出しすることになりました。- ノルウェーのサーモン
サーモンを生で食べる習慣が出来たのは1985年以降のことです。それまでサーモンは生食するには大変危険であるとされており、大規模な養殖と品質の厳密な管理をノルウェーが達成するまではスシネタとして考えられない魚だったのです2。そのイメージ払しょくと生魚消費の市場開拓を目指してノルウェーが日本に売り込みを掛けて今のサーモン寿司は成り立っているのですが、ヘッカでは1980年以前に試作生食用サーモンが勝の元へ輸入され、仮面の男との共同開発でサーモン寿司になったという解釈をしました。
- サーモンとアボカドの相性がいい
スシブレードと出会ってから、初めてサーモンアボカドとエビアボカドを食べました。とてもおいしかったです。
- 声は振動だ。振動は熱になり、高熱は光を発する。
輝く寿司に対する僕なりの回答です。寿司は輝く。物理的に!
- ロースト・バニシング・フィレオ
某巨大な亀の必殺技をオマージュしました。なお、二作目では仙台が壊滅します。ごめんなさい……。
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異聞伝の最終回三部作(と勝手に呼んでいますが)を読むと大体泣きます。今も書きながら少し泣いています。展開が自分好み過ぎて、出てくるもの全てが心の柔らかい部分を刺してくるんですよね……。
さて、この回の次回予告を書きたいがために、異聞伝は存在したといっても過言ではありません。当初は最終回を書くつもりもなく、そのお陰で作者の精神が酢飯に堕ちたりもしましたが、なんとかそれも乗り越えました。寿司の歴史とハンバーグの声に触れる回です。
- 寿司時空
ホビアニによくある謎空間です。思いのほか使い勝手が良かったですね。回想してもよし、非現実的な出来事を起こしてもよし、あと多分作がコストも低い。
- 勢いあまって開発者を焼くサルモン
割とこういうイメージです。タカオと相性がよさそう。ほっとくと無限に悪乗りした挙句にタカオが突っ込み役に回る羽目になります。
- 寿司と共にあれ
May the sushi be wity you !!
- 咄嗟のことで蓮華をうまく使えなかった闇親方
闇親方のカリスマ性は、ラーメンを蓮華で挟んで保持することが出来る所にあると思います。
- 歴史上に現れる寿司の輝き
闇の中に瞬く光は僕の性癖ですが、儚いそれらが結びつき、未来へ向かって伸びていくのがイメージの原型として強くあります。星というよりも灯の属性なのかもしれない。描写した内容は想像も多く含んでいますが、大まかな流れとしては可能な限り寿司の研究として公開されている資料などを参考にしています。
寿司の歴史は長く、その変化の度に携わる人と寿司がいた筈で、協会の横暴も、闇寿司の危険も、全てはこの文脈の上から外れはしないと考えます。だから彼らの輝きを繋ぎ、その最先端に闇親方を置くことが出来たのを嬉しく思います。
- ハンバーグのセリフ
スシブレードが明確に意思を以て台詞を発したのはこれが最初じゃないでしょうか!ダーク・ハンバーグを思いついた時にはセットでこのシーンについても決まっていました。
この為に次回予告を設け、この為にEnding主題歌を考えました。カイとハンバーグには感謝してもしきれない。
- ハンバーグ・グローリー
名前を教えてもらう展開や、自然と名前が浮かんでくるのが性癖です。正直自分が付けたという感覚は全くなくて、たまたま僕も発見したというか、ハンバーグに教えてもらったというか、そんな感じです。栄さんが作った栄光のスシブレード、素敵な名前だと思います。
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最終回です。これだけの長い話を閉じようとするのは初めての経験でした。上手くできたのかもいまいち分かりません。それでも自分ではそれなりに納得した部分もあり、それはマックスのお陰だったりします。
- お前はどう世界を祝福するのか
某ロボットアニメのオマージュであり、僕自身の創作のテーマでもあります。自分という存在は世界に影響を及ぼすことが出来るのか。作品を書き世に出すことで、誰かの心に思いを届けることが出来るのか。そんな願いを込めて文章を書いています。
- 主人公としてのタカオとカイ
タカオという主人公に僕が託したのは、何があっても変わらない寿司と人への信頼の象徴でした。巻き込まれる中で傷付いた仲間の為に歩き続け考え続けた彼の答え。そして幾つもの屈折を経て同じ所に到達するカイ。
- 15m程度の人型実体
特に意図はしていませんでしたが、モビールなスーツと同じくらいのサイズ感です。
- 人生を懸ける大一番に勝負に出ないというのでは、一体何のための人生か
小池知事の言葉より。力のある台詞を言う人だなぁと思います。
- 勝と栄
勝は努力型、栄は天才肌だが突き抜けた才能はない、というイメージでした。寿司を大事にしながらも道のない未知を歩めなかった兄と、暗闇の中で力尽きた弟、そして闇親方。
- アマビー・アラビアーナ
アマエビとアマビエを掛けてあります。妖怪の握りくらいは使役してそうだな、と。あとは知人がアマエビを注文するシーンが印象に残っていたので。
- クアトロチーズ・ファイナルデスシネーション
デスティネーションと寿司を掛けました。あまり話題にならず悲しかったです3。
- マックス
異聞伝におけるMVPを選ぶとしたら、グローリーと彼です。邪道とされるスシを相棒にしながらも天真爛漫で真っ直ぐにスシを愛する、そんな少年として登場してもらいました。ヘッカでは、世界大会を三連覇して殿堂入りします。タカオはそれまでマックスを破り優勝することはついぞ叶いませんでした。その代わり、マックスはカイには一度も勝てていません。会うたびに勝負を挑まれるのでカイは辟易としています。
- 終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございます。異聞伝は、今読み返しても自分で書いたとは少し信じられない気がします。何かに書かされたというか、物語がたまたま自分の体を通して出て来ただけというか。
原作を生み出したbamboonさん、応援して頂いたJiraku_Moganaさん、幻覚の参考にさせて頂いたtutujiさん、長文にもかかわらず(そしてうわぁぁぁぁぁぁぁしつつ)ご批評頂いたFattyAcidさん、そして全ての元凶となったDr_Knottyさんに特に御礼申し上げます。
スシブレードという物語、それを綴った全ての方々、これまでに楽しんできた様々な作品、そういうものをギュッと握りました。
この物語が、闇に立ち向かう全ての人と寿司の助けとなることを祈って。
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1. 執筆の上で
原初のスシの原案は、実は財団入り直後には思いついていました。しかし、どう料理していいか分からずに寝かしておいたのが、闇寿司ファイルに組み合わせた上で素晴らしい二重レーダーチャートを作って頂けたことから一気に書き上げることが出来ました。tutujiさん、FattyAcidさん、FeS_ryuukatetuさんに御礼申し上げます。異聞伝に続きFattyAcidさんにはご批評もいただきました。ありがとうございました。本作を書く上ではカインさんにご登場願うことになりました。勿論下調べはしていたのですが、口調や行動原理などに自信が持てずにいたところ、nuukoさんにお読み頂き、更に改稿について助言を賜ることが出来ました。大変な幸運に恵まれた作品です。
自分でも、登場人物全員が大真面目なのに会話内容がシュールで、温度差が気に入っています。
2. 小ネタ集-
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異聞伝に比べると短いですね!!
- 寿司の起源
異聞伝と同様に、東南アジアに求めています。
- 太古のスシの再現
強い寿司を求める闇寿司なら、プロジェクトとして推進しているのかな、と。
- 精神酢飯接続
頭が酢飯、頭が酢飯と言われ続けるうちに、頭が酢飯同士なら通信ができるのではないかと思い至りました。突然出てきたトンチキ概念なのに意外と受け入れられていたようで、ああ、頭が酢飯なのは自分だけじゃないんだな、ととても安心しました。
作中でのお話ですが、酢飯接続そのものは許しつつも、初見で交信を感知、妨害、そして闇寿司側に損害を与えているというのが自分の財団解釈です。後手に回ることがあっても好き放題は許さない。
- カイン氏の語った内容は嘘か真か
どちらでも構わないと思っています。いつの日か闇親方自身がその謎を明らかにするでしょう。
- 準備と知恵に基づく幸運
シュメールのことわざを調べていた時に出てきた、『幸運は知恵と準備を必要とする』という語句を基にしました。信ぴょう性は不明です……。有識者……。
- 「マナによる慈善財団の青少年支援プラン」
一番お気に入りのネタです。やるなら是非闇寿司と要注意団体の関係性の端緒を描きたくて、関連資料にどう書くかというのが問題でした。少年兵にスシブレードが渡り、局所的な抗争に発展しているのだと思います。闇寿司が乗り込んでいって収め、日本に連れ帰った包丁がいそうだな、とか、それ以降闇寿司とマナ財団は関係が悪いとか、そういう幻覚を見ています。
- 闇寿司への想い
異聞伝では、僕は闇寿司という組織を敵視してその影響力を軽減する立ち位置から物語を書きました。しかし、その後時間がたつにつれて闇親方という人物にどんどん惹かれていく自分を発見し、混乱することになりました。
その末に、闇寿司のGoI化の議論に触れたことをきっかけに、危険と驚異で満ちた旅路に闇寿司を自分の手で送り出したいという欲求が芽生えたものです。闇寿司が今後どうなるかは分かりませんが、その前途に苦しみと喜びがあることを祈っています。
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1. 執筆の上で
かれこれ四年前から報告書の存在は知っておりましたが、まさか自分で書く日が来ようとは。という訳で、最初に書くならばなるべく報告書に寄せた形で書きたいと思っていました。何と無謀な。異常性の解説などはDiscussion欄をご覧頂ければと思います。万能偽薬に情報災害を載せることを思いついたのは最後の方ですが、財団の失敗としてどのような性質だと損害が生じるか、を念頭に書いています。嘘コンに参加させて頂くということで、嘘の要素も最終的に入りました。
プラセボ効果とノセボ効果を現実改変と結びつけたのは、人間の意識が世界を観測しているという感覚からも好きなアイディアです。ご批評頂いた、tazenさん、Rhapsodyyyyyyさん、ありがとうございました。初めての報告書が無事投稿に至れたのはお二人のお陰です。またアイディアの相談に乗って頂いた皆様にも感謝いたします。
2. 小ネタ集
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1. 執筆の上で
チームコン20参加しました!Taga49さん、Pear_QUさんとの共著連作で、第一幕から第四幕まで。無事完結してとても嬉しいです。
この辺りの裏話は後々ゆっくりと。まずは取り急ぎ、登場人事の名簿を貼っておきます
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登場順に列挙します!
《第一幕》高橋 惟臣 (納涼祭初出)
柳沢 (納涼祭初出)
エージェント・応神
アイランズ調停官
エージェント・西塔
雨矢服飾技師
串間保育士
エージェント・差前
桜田博士
しぃカウンセラー
エージェント・神舎利
エージェント・太郎
エージェント・船坂
神山博士
波戸崎研究員
エージェント・東風浦
エージェント・桂木
エージェント・四宮
エージェント・飯沼
モッブ(納涼祭初出)
エージェント・後醍醐匂
エージェント・後醍醐鏡
エージェント・後醍醐剣
エージェント・亦好
エージェント・五井(納涼祭初出?)
エージェント・黒陶
飯尾博士
エージェント・座布田
真北研究員
今田研究員
冠城検死官
エージェント・八岩
エージェント・金崎
エージェント・上波
《第二幕》高橋(先代神主、納涼祭初出)
少女(納涼祭初出)
赤村修理工
小沼研究員
エージェント佐久野
田村(納涼祭初出)
雨霧拷問官
千日寮監
エージェント・真宵
甘梨カメラマン
天月司書(名前だけの出演)
エージェント・太田
エージェント・十為
前原博士(名前だけの出演)
諸知博士
エージェント・ヤマトモ
エージェント・久賀(納涼祭初出)
エージェント・山岸(納涼祭初出)
エージェント・白滝(名前だけ(?)の登場、山焼けの火初出)
エージェント・谷崎(姿だけの登場)
《第三幕》セツ(先代神主高橋の妻、納涼祭初出)
《第四幕》エージェント・青青
エージェント・剣持田
エージェント・道明寺(SCP-2009-JP初出)
エージェント・佐竹(SCP-1287-JP初出)
エージェント・戸丸
以上60名です!皆様、ご参加ありがとうございました!
2. 小ネタ集
これについてもいずれ!
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ステゴロコン参加作品です。終了の10日ほど前に急遽参戦を決意したところ、大変な目にあいました。
当初は7000文字くらいで仕上げる予定だったのが、気が付けば……。しかし、結果的に自分の好きな作品になったので良かったと思います。テーマは、財団が行う処置が街の人々に及ぼす影響を描くこと。そして、破壊される日常の中で無力な存在はどのように生きるのかという描写も目指しました。
また、本作品には詳細な企画書が存在しており、meshiochislashさんが主催のプロット交換会に出す予定でした。元々ステゴロコン対応可能なプロットとして考案したのが幸いし、自分で書くことになりましたが、完成品と見比べても興味深いと思うので以下に示しておきます。
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:6198158-50-a87d《章ごとの解説》
・プロローグ
不穏な空気と共に卒業式の準備が進行します。
あけみが受け取ったメッセージの送り主は、もしかすると美咲ではないかもしれない、と思いながら書いていました。『ピアノは時の芸術。停滞してはいけない。間違えても忘れても、天変地異があっても、ただ弾き続けるんだ』という台詞は、ピアノを演奏される知人からお聞きし、すっかり気に入ってしまいました。以降、これを意識して作品内の雰囲気が形成されたように思いますので、有難く思います。
・Part 1
- LI█E構文
冒頭のフックとして、FeS_ryuukatetuさんのLI█E構文をお借りしてきました(FeS_ryuukatetuさんの著者ページ)。主人公たちの日常を描く上で、これ以上の道具はないものと思い、企画書にも盛り込みました。その後、なんとライセンス適合のLINEスタンプがあると知り、最終的にこのような仕上がりとなりました。改めて御礼申し上げます。
- あきらの部屋
あけみは入れ替わりではありませんが、兄のあきらは入れ替わりです。実はこの時点で示唆しているのですが、あけみの部屋は二階、明の部屋は一階の和室としており、これは晩年に足を悪くして階段が昇れなくなり、ピアノに触れることが出来なかった年配の家族がいたことを意識していました。
- 美咲の髪弄り
入れ替わりが起こっているのは最近のことだと思います。
親友の頭は弄りがいがあって楽しい。最初は痛くされるからと嫌がっていたあけみも、数か月経った今は慣れたようで、大人しくされるがままになっている。
とあるのは伏線で、大体この辺りであけみの家族に入れ替わりが起こったと読んで頂けましたでしょうか……?きっと、あけみの髪を朝に整えてくれる家族がいたのでしょう。
- 田崎晴佳
子供代表のスーパー高校生です。精神的には大人に近付いており、学者志望で行動力と思考力がすごい。最終的に彼女でさえも財団の前には手も足も出なかったというのが、この世界のパワーバランスを示していると思います。
- Dクラス
D-08-11は田崎さんとの対比で、大人になり切れなかった人物として描写しています。大人として振る舞う大人、大人になり切れない大人、大人になった子供……。登場人物の多くはこうした属性の組み合わせから役割が異なっています。
- 三割1500人の要注意対象
財団が観測を立ち上げられたのは、早くても秋の後半頃だと思います。なので、この1500人が全員入れ替わりというわけではなく、実際には5,600人くらいでしょうか。
・Part 2
- 既読の付け方
LI█E構文を使う上で、既読と時間を意識するという夢が叶いました(管理は大変でしたが……)。あけみが携帯を投げ捨てたタイミングなどを考えつつ、楽しく書いていました。
ついでに言っておけば、一度に二つの話題を交互に打ち返して、順番がまぜこぜになってしまうのもやってみましたが、もう少し冒険しても良かったかもしれませんね。- 二人のピアノ
あけみの家で、かつてピアノを弾いていた年長者は、地域でピアノを教えたり、音楽関係の記事などを書いて生計を立てていました。また、学校で教えていた時期もあったのかもしれません。
あけみと美咲はその最後の生徒だったのだと思います。美咲に冒頭の言葉を授け、また街の外へと目を向けさせ、テクニカルな指導を取り入れたのも『先生』だったのでしょう。そんな中で、あけみは美咲の実力が自分よりも高いことを早くに察知して、歌の方へと切り替えた過去があります。
- 入れ替わりたちの戦術
霧に紛れて夜に対象を取り囲み圧力をかける。
自分で書いていても嫌だなぁと思いました。街を守る為と言いつつ、出来ることは結局末端への嫌がらせ程度でしかない。それでも、精神的に弱さのある職員には、生活環境の悪化も伴ってかなりしんどい状況ではあったのではないでしょうか。異常性の根幹は、自然死した老人を若者として蘇らせ、同じ家庭へと戻すものでした。あくまで街を存続させるためのものなので、それを馴染ませる為に強力な現実改変を行いはするものの、結果として財団に対抗するには何もかも足りない非力な現象でした。なお、入れ替わりたちには記憶や人格の連続性はありませんが、やはり生活の上で細かい齟齬があることや、街全体が抱く財団への恐怖感などの後押しを受け、自身の立ち位置に対する漠然とした違和感を軸に結束しているという設定です。後述のライングループには参加しているが、活動をしていない巴のようなタイプもいます。
あきらが晴佳に弱かったのは、対象が守るべき存在という事情は勿論ですが、孫世代には弱いかろうなという意識もあります。
- 秋園巴
サッカー部出身の知人(何岬なんだ……?)の普段の言動を基に、著者娘の経験を盛り込んで成形しました。入れ替わりとしての縛りから一早く抜け出し、自身の好意に真っ直ぐにあろうとした少女です。
あけみに託したのが、過去を受け継いだものとして、今出来る事を貫く意思なのだとしたら、巴に託したのは、そこに今を楽しむという意味付けを与えることだったのだと思います。
少し残酷かもしれませんが、彼女の入れ替わり時期を考えると、美咲に一目ぼれした瞬間さえもきっと偽物の記憶でしょう。しかし、それは彼女の想いが偽物であったことを意味しません。
・Part 3
- あきら vs 佐藤
一番しんどい思いをしたシーンです。最終的には、子供と大人の会話と言う事を強く意識した構成になりました。
職員視点からすると、一貫して相手は異常存在です。我々から見たら危険性も薄く、もっと効率的に処置が出来たと見えますが、霧の内部から見るとさてどうだったのか……。異常性のただ中で情報を収集し、計画を立てる彼らの胸中を表せているでしょうか。
- あけみの決意
これまでの街の歴史が、今を生きている自分たちの上に流れ着いたのだとしたら。あけみたちがその終わりに立ち会って、いつか戻るにせよ戻らないにせよ、自分たちの道を歩いていくことに意味があるはずだと信じて。
今回のtaleを通じて思い至ったこと。記憶や意識、振る舞いと言った形のないものにも街の歴史は影響を与えているのなら、それを受け継いだうえで為す行動にも意味が生じる。そういった決意です。
また、これは街を存続させようという異常性に対する、そこで暮らす普通の少女が出した答えなのだとも思います。故に、これを境に入れ替わりたちは活動を終えることになります。
- 文字化け
復元ツールがネットにありますので、興味のある方は試してみてください。
・part 4
- ピアノを弾き続ける事
あけみは最後、息を止めて弾いていたのではないかと思います。
・終わりに
実は投稿後にツイッターで本作について高い精度での読解をなさっている方をお見掛けしました。お読み頂けたことを嬉しく思います。
取り急ぎ、解説というか覚書をご用意いたしました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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夜のコンテスト参加作品です。一度やってみたかった、財団世界観における作り込まれた麻雀のお話。
アイディアの起点としては意外と古くて、Twitterの検索では2020/9/23頃には発想としてあったようです。
souyamisaki014氏の人事である真北向が好きなのですが、彼の名前に北が入っているということで、麻雀牌にある北を使うと強いんじゃないか、という冷静に考えるとよくわからない幻覚からこの作品は生まれました。その後、iti119氏の手による麻雀構文との出会いを経て、一度はプロットを書くに至ったのですが……。
真北の好敵手となる活かしたオジサンの造形と背景が定まらず、最終的に夜の世界に生きるDクラス職員として設定を固めるまでに時間が掛かってしまいました。さて、本作は麻雀という題材をメインにしている以上、読者を選んでしまうのではないかという懸念があり、用語の説明と描写のバランスなどにも苦慮していました。最終的に脚注をてんこ盛りにするという力技で通したわけですが、同時に、麻雀創作として一定のクオリティは保ちたいと考え、考え付く限りに小ネタと難しい麻雀描写を惜しまず投入しております。
しかしながら、望外にも本作はあまり麻雀に詳しくない皆様にもお読み頂けており、著者としては皆様に深く御礼申し上げる次第です。本当にありがとうございます。一方で、この作品で描かれている内容について麻雀の知識がないと分からない部分も数多くあり、そういった部分に関して可能な限りの解説を記すことを決意致しました。
どうしても前提として麻雀ルールの最低限の理解は必要となってしまいますが、なるべく平易に作品の全容を書いて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以下、麻雀に関する部分を中心に解説し、人事taleとしての部分については最低限触れるに留めておきますが、背景にご興味のある方は参考文献として以下の作品をお読みください。
本作は時系列的にはこの作品の前、エージェント・亦好が真北研究員に最初に接触した事件として描かれています。
・構成
本作品は次の4つのパートからできています。
1. エージェント・亦好視点での導入
2. 財団加入前の真北研究員の紹介とDクラスの顔見せ
3. 真の黒幕であるマスターとの一夜限りの異常麻雀勝負と決着
4. エージェント・亦好視点での終幕以下、パートごとに小ネタを拾っていきましょう。対局シーンは少し展開についても触れていきます。
1. エージェント・亦好視点での導入
悪待ちの亦好久
初手危険牌、とはとある著者の弁。冒頭からいきなり小ネタと思いきや、実はこのtaleで何をするかを宣言するための描写にもなっています。
明言は避けますが、これはとある能力者麻雀バトル漫画のオマージュとなっており、亦好さんとは奇しくも名前が同じであること、亦好さんが変人が好きであるということから運命を感じました。
普段麻雀創作にあまり触れない方にはピンとこないかと思いますが、このような作品はおおよそ四種類に分けることができます。
a. 競技としての麻雀を描く本格的な麻雀創作
b. 麻雀を題材として人間ドラマを主として描く創作
c. 異能を駆使して相手を倒す能力麻雀バトル
d. 政治風刺ギャグ麻雀バトル(ルールはない)このシーンでオマージュしたのは、cの代表格ともいえる作品です。そう、本作のジャンルは能力麻雀バトルであるということがこのシーンから分かります。
付いたあだ名は"超絶ノース"、"北斗七対子"
本編中でも簡単に説明しましたが、麻雀のプレイヤーは基本的には四人で、1ゲームごとに東家、南家、西家、北家という役割を担いつつ戦います。真北の北と引っ掛けて、この北家で強い、北の牌を揃えると強い、そして北の空に輝く北斗七星になぞらえて七対子という役が得意、という設定を付けました。とにかく大事なのは
北を持つと強く、手放すと弱くなる
です。これを踏まえると、最終局面での真北の選択が理解しやすくなるかと。七対子というのは、同じ牌のペアを七種類揃える役です。とあるプロプレイヤーの得意技としても知られており、氏の伝説的なアガリは必見です。
しかし、この能力には欠点があります。つまり、北の牌を手放すと引きが弱くなってしまうのです。この点は本作においても重要なポイントですので、後ほど詳しく述べたいと思います。
2. 財団加入前の真北研究員の紹介とDクラスの顔見せ
牌を倒して点数を申告したのは、ぼさついた髪と首から提げた方位磁針が目を引く青年だった
ぼさぼさ頭と方位磁針がトレードマークの真北研究員。先述した通り、北の牌を揃えて速攻を決めており、しかも三色同順という同じ数字の繰り返しを含んだ美しいアガリです。ここで表現したかったのは、真北研究員が単に自身の能力に頼るだけの雀士ではなく、手役を重視する正統派の麻雀を打つ人間であるということ。
しかも三連続のアガリで悠々のトップです。この人と勝負したくないなぁ……。
仕事で卓を囲むのが良からぬ面子であるのは分かっているが、危ない分と口止め分は給料に入っている
これは要するに、雀荘に危ない人(やーさんとか)や強くて勝ちすぎている客が来た時に、適当に相手して追い返すために雇われているという意味です。代打ちをしたことなんかもあるでしょう。一晩の収入はいくらくらいなのだろう……。
真北は危ない仕事であることを認識はしていますが、逆に言えばその上で仕事の内容や相手の素性に踏み込まないという姿勢も身に着けています。これは後ほど彼をピンチに追い込んでしまいます。
真北はこの時大学四年生。進学を決めており、おそらく卒論が忙しい時期でもあります。
黒いワイシャツにオレンジ色のネクタイを締めた巨漢
オレンジ色の装飾品を身に着けた人間を出すとDクラス職員、というような感覚で書いていますが、あまり一般性がないようで反省しました。一応、このすぐ後のシーンで黒塗りのバンとかが出てくるので補強になっているといいのですが……。
この男は麻雀が強く、オブジェクト評価に向けた偵察のためにここに通っていた設定です。並行して関係者の洗い出しも行っており、登場時点で真北向は人間であると判定されていました。
ここで触れておくと、私にとってラーメンは日常の象徴であり、Dクラス職員が真北向に対して好意を抱いているということを描写しています。同時に、危険な夜などに近付かず、日常に暮らすようにという示唆でもあります。
電話口でマスターに伝えられた抜け道を使うと、どこかでワープでもしたのかというほど早く店に到着した
更についでに触れておくと、水分さんが真北を望遠鏡の解体整備に誘うシーンですが、あれもエージェント・亦好による工作です。大がかりな整備作業という参加しないと気まずい用事を入れておくことで、Dクラスによる作戦遂行を円滑化しようとしました。加えて、雀荘へ至る全てのルートに『用事を思い出して帰っちゃう』ミームを仕込んでいたのですが、マスターが転移ゲートを作っていたために、すべて無効化されてしまいました。
かくして、舞台は整いました。実は確率を操作するオブジェクトであるマスター、その能力の調査のため捨て身で送られたDクラス、なぜか迷い込んだ真北向。三者による一夜限りの決戦が幕を開きます。
3. 真の黒幕であるマスターとの一夜限りの異常麻雀勝負と決着
- 東一局
真北の能力の話に戻りますが、彼は北を手牌に持っているとアガリが早くなり、また手牌から除くとペナルティを受けてしまいます。つまり、北を抜きドラとして扱う三麻は彼をナーフするのに最適です。更に真北向は三麻、つまり三人麻雀を知らなかったということで、マスターに狙われてしまうことになります。
「あれ、嶺上開花見たのは初めてですか?」
抜きドラというルールについては詳細は触れませんが、三人で行う麻雀だと北は特殊な役割を持ちます。手牌から除くことで、自分のアガリの得点を増加させることができるのです。よって、そんな貴重な牌を四枚も持ちながら一切有効活用せずにアガリを決めた真北に対して、マスターたちは驚いたというシーンです。
個人的にはとてもお気に入りのシーンで、真北ならどや顔でこれを言ってくれるだろうという果てしない信頼があります。
- 東二局
真北がマスターに裏切られて点数を奪われたシーンについて、少し解説を行っておきます。
今回の構図は、真北視点で見ると
真北&マスター vs 黒服の男(Dクラス)
だったので、真北とマスターは協力関係にあります。東二局は真北が親という有利な立ち位置だったので、通常は真北が親を保持し続けるように二人が行動するのが基本戦略になります。
しかし、逆にマスター視点では真北は盾に過ぎず、黒服の男こそが倒すべき敵でした。マスターは勿論、黒服の男の正体を正確に見敗れてはいないでしょうが、真北と仲がいいことは見知っていたので、それを利用することを考えています。
そこで真北が三麻に慣れていないことを逆手にとって、槍槓で真北から点数を獲得しています。ちなみに麻雀の腕前の順序は、真北>Dクラス>マスターであり、このシーンの前にも何戦も行ったうえで弱者の戦略として真北を狙い撃ちにしたのでしょう。
一方で黒服の視点から見ると、状況は更に混沌としています。おそらく一般人と思われる真北が、財団の包囲網を突破して現れた。よって、真北のことは警戒しつつも最下位を回避しなくてはならない。
また席順も悪く、真北の速攻で最初の親番を蹴られた上に、一般人を盾にしつつトップで親番を迎えるマスター。しかし、彼は諦めません。真北を救い、自身も生き残るために、彼は牌を握ります。
ところで、実は槍槓について"グングニル・槓"とか"ゲイボルク・槓"があると大ウソをついたところ、本当のことと勘違いをさせてしまうという罪を背負っております……。その節は失礼しました。
- 東三局
振り込んだ直後、真北は動揺しています。その証拠として、Dクラスに牌を鳴かせた挙句、ドラの西を気付かず切ってしまいました。これは真北が危険牌の予知もままならないことを意味しています。
途中、『黒服の男の目がほんの僅か、鋭くなった。』の部分ですが、ここで本来真北に満貫が直撃していました。しかし、Dクラスはアガリを選択しませんでした。代わりに、ドラを食い取って単騎に待ちを変えてマスターに直撃をとっています。人質作戦を無効化するうえでも見事な立ち回りでしょう。
そしておもむろに煙草に火をつけてマスターを煽り、真北に立ち直る時間を与えます。なお、この局の最後にピアスを外しているのは、通信機の向こうで指揮役のエージェントが怒鳴っていたからです。
任務と自身の安全を確保するうえで、財団の包囲網さえ突破して見せたという点を重視し、人間かどうか怪しい真北を切り捨てろという上の判断。それにDクラスは一貫して従わないことを表明しています。後は真北がDクラスの心のうちに気付くかどうか。
- 南一局
点数状況を整理しましょう。
黒服の男:親番 38800点 (+3800)
真北 26700点 (-8300)
マスター 39500点 (+4500)です。まだ慌てるようなタイミングではないけれど、打点が欲しいところ。ということで早速真北は抜き北を実行しますが、残念ながらこれは裏目に出ます。真北の能力のデメリットとして、北を捨てると有効牌を引くことができなくなってしまうからです。また、真北はまだマスターに裏切られた衝撃から立ち直っていません。
以上の要因から、本局で真北は前に出ることができません。マスターと黒服が打ち合いになります。ここで問題となるのが席順でした。親番であるDクラス、真北、マスターという順番ですが、この順序で真北に当てないように牌を捌いていくのが負担となり、マスターがアガリを掴むことになりました。
なお、席順のくじ引きに対してマスターは能力を行使したものと思います。後述しますが、この操作によって最終盤のドラマが引き起こされることに……。
- 南二局
当然ながら、真北は自身の能力とそのデメリットには気付いていません。それでも、どうせ有効牌が引けないのならまっすぐ打ってしまうという方針を取ったのは、彼が一流の雀士でもある証です。
北を抜いて高い手を狙うのでなく、まっすぐに打って早い手を連続してアガり、マスターを狙う。ちなみにここで二盃口を2翻と勘違いしておりますが見逃してください……。昔は2翻だったそうですし、ハウスルールです。
しかしマスターも生き残ることに関しては強者です。このまま連荘させてはなるまいと、能力を使いアガリにかかります。マスターの確率操作のデメリットは次局で動きが鈍くなることですが、降りるだけなら十分という判断。
- 南三局
迎えた最終局、点数条件は以下。
黒服の男 35200点 (+200)
真北 26800点 (-8200)
マスター:親番 43000点 (+8000)この得点差で注意するべき点は、まず直撃が望めないことです。マスターは完全に防御的に打つので、Dクラスも真北も、それぞれ勝つにはツモアガリをするしかありません。
一方で、まずDクラスの方は絶望的です。何をツモっても真北が死にます。
次に、真北の条件ですが、マスターとDクラスが約8000点差なので、実は役満(20000-12000点)を自模らないとDクラスが死にます。ただし、別にDクラスの生死を気にしないのなら、満貫ツモ(5000-3000)で十分ということになります。
これを踏まえて二人の手牌ですが、真北は当然七対子です。北を含んで筒子の染め手模様。Dクラスはマスターの能力使用の反動を受けてか、あるいは彼の生存能力か、国士無双の種を引いてきます。
マスターがひたすら降りる中、最初に選択を迫られたのはDクラスでした。そう、国士無双を自模ってしまったのです。1筒二枚使いの国士無双。これで彼は晴れて生還できます。しかし、ここでDクラスはその道を選びませんでした。
アガリを放棄して抜き北。そして、1筒二枚をすり替えて王牌に仕込みました。この時点でDクラスは、真北が七対子の使い手であることを知っています。そして捨て牌を見て、彼がホンイツ七対子を狙っていることを悟りました。その火力を高めるためには、清一色を狙うしかない。さすがのイカサマの腕前で、ここ一番でのすり替えは誰にも見つかりませんでした。
さて、一方の真北も選択を迫られています。七対子のツモ。このままではDクラスが犠牲になってしまいます。Dクラスが真北を知るように、真北もまたDクラスの打ち筋はよく知っている。その彼が意味のない抜き北をすることがあるのだろうか。
真北はこの意図を正確に読み取りました。絶対に有効牌が来ないはずの抜き北を敢行し、ホンイツ手をチンイツ手に変える。マスターが抜き北のトリックでチンイツ手にできたところをホンイツ手に変えたのと対を成すように、ホンイツ手をチンイツ手に。そしてズレた海底から満月を掬い上げるようなアガリ。
Dクラスが真北に伸ばした手を、真北がしっかりと握りしめた瞬間でした。
4. エージェント・亦好視点での終幕
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ラストシーンに語るところはもうあまりありません。ただし、一つだけ示唆するとすれば、最初亦好は三麻をしていました。それが真北の書類を処理しに席を立った。
で、抜けたところに真北とDクラスが加わって……。3-1+2=……?
完全体真北とDクラスの織り成す地獄、その味はどうだったのでしょうか……?
以上、真北迷牌伝説の解説でした!!!!!
・SCP-TCG-JP-J
爆天ニギリ スシブレード:異聞伝
実は地味に羨ましいと思っていたので、自作を採用して頂いたのはとても嬉しいです。
原初のスシ
2作目も。ありがたや……
・動画
SCP-2062-JP 万能偽薬を冒頭部分に採用して頂きました!なんてこったい……。とても嬉しい。ありがとうございます
改めまして、自己紹介を。Dr_Kudoと申します。しがない大学院生をやっていたところ、色々なことがあって財団でお世話になることになりました。一言で言うと、親しい友人からスシブレードの世界へと突き落とされ、処女作を書き、恐る恐るSCPの世界へと足を踏み出したという所でしょうか。
幻覚を見て形にするのが好きです。どうぞよろしくお願い致します。
2021/02/09追記: Wikidotアイコンを描いて頂きました!EveningRoseさんに心より感謝申し上げます。美味しそうなハンバーグをありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!
- 連絡方法
Twitterアカウント: https://twitter.com/kudo_scp
Discord: Dr_Kudo #9497
PMもチェックはしておりますが、Twitterアカウントへご連絡いただくのが最も早いかと思います。
- 非アクティブ時の対応について
非アクティブ時(音信不通から2か月が経過)は、原著者としての権利をTaga49氏に委譲します。復帰時には再度私自身が原著者としての権利を行使できるものとします。
名前: 工藤 秦広 (くどう はたひろ)
SCPデータベース名称: Dr_Kudo
クリアランス: 2
役職: The SillyCat Pictures アニメーション事業担当
職務:
- カバーストーリー製作
- 商品開発アドバイザー
所在: サイト8106 B棟 5-201 or The SillyCat Pictures 第三スタジオ勤務
【初めに】
スシブレードという魅惑の作品に出会い、いざタグで関連作品を検索したはいいけれど、作品数が多すぎてどれから読んだらいいのか分からず、結局読むのを断念してしまった。
スシブレーダーなら誰しも通る道でしょう。そこで、このコーナーではスシブレード作品を時系列順に振り返り、キーとなる作品を簡単な解説と共に紹介することで、初めての方でも安心してスシブレード作品群を読み進められるようにお手伝いをできればと思います。
勿論、個人的には原作であるSCP-1134-JPさえ読めば、後はお好きに読んで全く問題ないとは思いますが、時系列で読むと世界観の発展を追えて面白いのも事実だと思います。皆様が寿司を回す手助けになりますように。
【1998年について】
作品数が多く、執筆陣のヘッカが響きあう奥行きの深い世界観を誇っているカノン-JPの一つです(1998年 ハブ)。スシブレードカノンとは勿論独立しているのですが、双方を執筆している著者もいらっしゃることから関連が見られます。そちら方面からの解説が必要と思われる作品については独立させて本タブの最後にまとめて述べることにしますが、筆者が不案内なため、本論では軽めの言及にとどめることをご承知ください4。なお、98カノンハブには素敵な初心者向け手引きであるニュービーガイドが用意されているため、初めての方でも大丈夫!面白いですよ
とか何とか言ってたら来たのがこれだよ……。もう言葉はありません、作品でなんか語るから待ってろよな!
フードファイト スシブレード:未聞伝
【とにかく寿司が読みたい!早見表をよこせ!】
へいらっしゃい!ん、お客さん、余程腹を空かしてんのか。相分かった、お任せの握りでぃ!
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原作:
爆転ニギリ スシブレード 著者: bamboon
関連SCP:
SCP-1644-JP 著者: FattyAcid
関連tale:
新番組「握るシャリとスシブレード」 著者: Jiraku_Mogana
最終回直前拡大スペシャル『思い出のスシブレード!覚醒のサルモン!』 著者: tutuji
黒洞々たる闇 著者: indonootoko
黄金の左回転、エグドラゴ! 著者: yzkrt
「鮨相撲」(蒐集物覚書帳目録第三四三四番) 著者: solvex
闇に舞う 著者: WagnasCousin
精神酢飯漬けのオリエンテーション 著者: Jiraku_Mogana
米津元帥廻転寿司秘譚 著者: Mitan
正常と異常の寿司 著者: Dr_kuronecko
愛すべき食遺産とその考察 著者: TOLPO
東京湾の出世魚 著者: meshiochislash
フードファイト スシブレード:未聞伝 著者: souyamisaki014
闇寿司ファイル:
闇寿司ファイルNo.042 "カリフォルニアロール" 著者: FattyAcid
闇寿司ファイルNo.403 "弱みの握り" 著者: dainozaurs
闇寿司ファイルNo.003 "鯛ブレーカー" 著者: stengan774
闇寿司ファイルNo.499 "イカスミスパゲッティ" 著者: bamboon
闇寿司ファイルNo.073 "原初のスシ" 著者: Dr_Kudo
闇寿司ファイルNo.157 "シビカララーメン" 著者: Jiraku_Mogana
闇寿司ファイルNo.303 "ジーコ" 著者: indonootoko
闇寿司ファイルNo.052 "レールガン" 著者: kumer1090
闇寿司開発記No.878 "制空権の握り" 著者: stengan774
闇寿司ファイルNo.795-D "地球" 著者: tateito
闇寿司ファイルNo.086 "生ハムスシ" 著者: Mistertako原作の原作?:
Anomalousアイテム一覧-JPより
【2019年10月~2020年2月: 基幹記事投稿と黎明期】
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作品リスト:
SCP-1134-JP 著者: bamboon
新番組「握るシャリとスシブレード」 著者: Jiraku_Mogana
最終回直前拡大スペシャル『思い出のスシブレード!覚醒のサルモン!』 著者: tutuji主な出来事:
2019年10月25日: SCP-1134-JP投稿
同日(!!??!!??): 新番組「握るシャリとスシブレード」投稿
2019年12月09日: 最終回直前拡大スペシャル投稿
解説:
スシブレード始まりの記事、SCP-1134-JP。寿司の回し方、勝敗条件、スシブレードの種類、闇寿司の存在など、全てはこの作品で語られた概念です。根幹となる要素を揃え、かつ魅力的なストーリーを展開しているのだから本当に偉大な作品です。さて、1134-JPが投稿されたなんと同日に早くも関連tale、新番組「握るシャリとスシブレード」が投稿されます。『スシブレードがアニメになったら』という世界観の元描かれた、新番組の予告編ともいうべき作品です。SCP投稿後関連Tale投稿RTA記録47分を達成。著者のJiraku_Moganaさんは、下書き段階の1134-JPを見てずっと楽しみに本作をご準備されていたのでしょう。
そして更にもう一作。やや時を置き、今度はアニメ1話まるごと描いたtale、最終回直前拡大スペシャル『思い出のスシブレード!覚醒のサルモン!』が投稿されました。タカオとサルモンが最終回に向けて真の姿へと覚醒する様子をダイナミックに描いた力作です。更に『精神酢飯漬け』という洗脳(でいいのか?)手段を闇寿司が有していることが示唆され、この概念は以降の作品に非情に大きな影響を与えることになりました。
スシブレード作品としては暫くこの三作が存在していた一方で、2020年の財団日本支部ではある流れが活発化していました。
そう、カノンです。
おススメ記事:
全部おススメです!
【2020年2月: 作品数の爆発とカノン化に向け】
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作品リスト:
戸神司 昼メシの主義 前編 著者: Jiraku_Mogana
闇寿司 ロゴマーク 著者: tutuji
懐かしい味 著者: VideoGameMonkeyMONO
褞袍姿の客 著者: tutuji
黒洞々たる闇 著者: indonootoko
闇試合 著者: Mitan
SCP-1644-JP 著者: FattyAcid
月刊 スシブレード 著者: tutuji
マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か 著者: stengan774
主な出来事:
2020年02月16日: 闇寿司 ロゴマーク投稿
2020年02月18日: カノン化条件達成、闇寿司準GoI化
2020年02月25日: Dr_Kudoが寿司に着弾5
解説:
まずカノンとはなんぞやという方へ一言ご説明するならば、著者間で共有された設定とそれを採用した基幹作品により構成される仮想環境のようなものです。詳しくはカノンハブ-JP等をご覧ください。日本支部におけるカノンの隆盛についてはcount numberさんのカノン収穫が最盛期 今年は大豊作が面白いかと思います。さて、このカノンを作成するには条件があり、作品数だけに絞ると5個以上のtaleかgoi-format、三人以上の著者参加、となります。スシブレードについても、このカノン化がどこかの段階で(第三回SCPイベント、収容違反インシデントのイベント後打ち上げなどで話に出ていたとか……)囁かれていたといいます。とは言え最初はスシブレード関連作品がここまで増えるとは予想されておらず、ひとまず闇寿司の準GoI化で参照性を上げてから考えようとのことだったようです6。最終的には闇寿司がでないスシブレード作品が投稿された時の問題7から、Jiraku_Moganaさんが中心となってカノン化の動きが始まった形ですね。
しかし、スシブレード関連では2月中旬から本当に様々な作品が投稿されています。その勢いのままカノン化条件を見事達成。更に、闇寿司の準GoI化も達成。私事ですが、2月25日に僕はスシブレと出会いましたので、正にこうした盛り上がりの真っ最中だったのですね。出会えて本当によかった。
この期間には始まりの三著者の一角、tutujiさんによる闇寿司 ロゴマークという素晴らしいアートワークの登場もあり、触発されたかのように様々な力作が投稿されています。FattyAcidさんのSCP-1644-JPでは既に超常寿司という形でスシブレード以外への拡張も図られており、その先見性に唸らされます。スシアカデミアというアイディア自体も興味深く、内部で描かれる人間模様も邪道と正道を語るうえで極めて重要な論点を含んでいます。
またマンハッタン次元崩落 GOC介入目前か は98カノン中でも極めて重要な立ち位置の作品でもあります。ニュービーガイドにも含まれ、特別な知識がなくとも楽しめる力作ですので、関連作品である狂騒序曲と合わせて是非!!
おススメ記事:
ぶっちゃけ全部おススメです……。ひとまず三作どうしても選ぶならばということで。
褞袍姿の客 著者: tutuji:
VideoGameMonkeyMONOさんによる懐かしい味と並び、闇寿司の一般社会における在り様を描いた作品です。それだけではなく、闇の寿司としてSCP世界観におけるある食材への言及を含んでいます。リンク先にもあるtonoottoさんのSCP-890、そして後続作であるtonoottoさんの邂逅戦・糺ノ森も読んでみることをお勧めします。tutujiさんのお手並み鮮やかな展開力と合わせ、更に味わいが増すことでしょう。
黒洞々たる闇 著者: indonootoko:
スシブレード著者たちの間でも絶大な人気を誇るとある人物と寿司の出会いを描いた作品です。しかも出てくるスシネタが……。著者のindonootokoさんはスシブレードと財団世界における他団体との関連を意識されていらっしゃるとお見受けし、以降も驚くべき発想と力強い文章でスシブレードに新たな地平を切り開き続けておられます。登場人物がある種闇寿司の看板となっていたり、直接のフォロー作品が他著者によって執筆されていたり、影響力は目も見張るものがあります。
闇試合 著者: Mitan:
原作に登場したフードの男に加え、マグロのスシブレードとその使い手を新たな味付けで描いています。邪道と正道というスシブレードを貫く一つのテーマに向き合い、スシブレードを設計するという方向性を掘り下げ、説得力のある形を見事に提示されています。本作を切っ掛けに覚醒と対を成すようなカスタム性の観点が獲得されたのではないでしょうか。著者のMitanさんはこの作品以外にも素晴らしいスシブレード作品を多く残されており、状況設定と描写に大変優れた方です。
【2020年03月: カノン成立と豊穣の月】
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作品リスト:
SPC-034-JP 著者: yzkrt
IOCが組織委の要望を却下 揺れる東京五輪 著者: indonootoko
黄金の左回転、エグドラゴ! 著者: yzkrt
スシブレード ハブ 著者: Jiraku_Mogana
続・荒野のジャンゴ 著者: VideoGameMonkeyMONO
生き物プロフィール: シガスタン! 著者: stengan774
邂逅戦・糺ノ森 著者: tonootto
回転寿司 勝 ロゴマーク 著者: tutuji
回る寿司か、回す寿司か。 著者: k-cal
「鮨相撲」(蒐集物覚書帳目録第三四三四番) 著者: solvex
闇と神 著者: FattyAcid
白乃瀬鯨の人間ざんまい 著者: carbon13
スカム!スプラッタ・アンド・スピン! 著者: Jiraku_Mogana
アンブローズ・シガスタン 著者: apoday
主な出来事:
2020年03月03日: IOCが組織委の要望を却下 揺れる東京五輪にてスシブレードと国際社会の関係が報じられる。
2020年03月04日: スシブレード有識者会議がDiscordで招集!8
2020年03月07日: スシブレード ハブ誕生!
2020年03月10日: 回転寿司 勝 ロゴマークが投稿される。
2020年03月17日: スカム!スプラッタ・アンド・スピン!にて闇寿司四包丁の概念誕生。
解説:
3月です。伝説の一か月なのではないでしょうか。ハブの成立に加え、現在はスシブレードカノン外に位置しつつも題材としては関連作品の一つである、鮨相撲が投稿されたのが個人的に強く印象に残っています。寿司シリーズ一作目である、白乃瀬鯨の人間ざんまいも投稿されていますね(別途シリーズものとして紹介)!全体として言えることですが、スシブレードという要素に加え、闇寿司としての活躍がますます多く描かれたのではないでしょうか。
相変わらず重厚な「東京五輪」「シガスタン」の存在も光ります。両者とも奥が深いのに初心者でも楽しめる素敵な作品です!リンク先の多い記事ではあるのですが、知識の有無を問わず容赦なく面白いことを保証しますので、まずは読んでみて気になるところを深く読んでみる感覚でよいと思います。
おススメ記事:
やはりぶっちゃけ……(以下略)
黄金の左回転、エグドラゴ! 著者: yzkrt:
個人的に全スシブレードtaleで一番好きな作品です。動画化もされており、ギャグでありながらアクセル全開でシリアスを描き切って見せるバランス感覚が見事ですね。何より名前がいい。yzkrtさんは他にもSPC関連の作品であるSPC-034-JP - 地中都市″Zagin″も書かれており、SPC入門としても素敵なのではないでしょうか。少なくとも僕はこちらで知りました!
続・荒野のジャンゴ 著者: VideoGameMonkeyMONO:
異色のスシウェスタンです。とてもおススメです。エグドラゴが一番好きなスシブレード作品だとしたら、ジャンゴは一番魅せられてしまったスシブレード作品かもしれません。既存イメージに囚われず、西部劇の空気(いや西部劇ではありませんが)と見事に両立させているのは本当に意味が分からないし面白いです。スシ描写も訴える力が強いというか、読み終えて深く頷くしかないような、そんな作品です。
「鮨相撲」(蒐集物覚書帳目録第三四三四番) 著者: solvex:
現在はカノン外となっている作品ですが関連作品として大変面白いので紹介させて頂きます。蒐集院との出会いとしても思い出深い作品9で、自分自身としてもスシブレードの成立のヘッドカノンに大きな影響を受けました。著者のsolvexさんのヘッドカノンはスシブレードカノンとは異なるとのことですが、もし叶うことなら、同氏による鮨相撲発展とスシブレードへ至る物語を読めることを心待ちにしています。
【2020年04月: 重量級記事の乱立、波乱の月】
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作品リスト:
う-Z-4000 "ジンベイブレード"販売カタログ 著者: VideoGameMonkeyMONO
枢のスシブレーダー 著者: TOLPO
末摘花京子の人間まんざい 著者: carbon13
爆天ニギリ スシブレード:異聞伝 著者: Dr_Kudo
カワウソのアヒージョ 著者: Tenten_518, TF2045
国内特別関心領域: 恋昏崎 著者: stengan774
アンブローズ・タイペイ コースメニュー 著者: BenjaminChong
旋廻す奇怪なる壽司刄 廣末揆羅、妖邪の類用い激しく壽司囘轉さす術師に遭ふ 男「日奉 柏」と名乘りたり 著者: stengan774
三郎四郎捕與兵衛事 著者: onthonon
闇に舞う 著者: WagnasCousin
主な出来事:
2020年04月01日: 日本生類創研、スシブレード関連商品発表
2020年04月10日: 財団製カバーストーリーアニメ作品、放映開始
2020年04月19日: 個人コンテスト『スシブレード最終回コンテスト』発表
解説:
4月です。私がいうのも何ですが、ぶっとんだ作品が多い月で、正直語る自信が全くありません。これまでに書かれた数々のスシブレード記事からの流れが集結したり、また遂に悪名高いニッソがスシに手を出したり、なんと海外の記事が翻訳されていたり、カノン間の見事なミックスが成し遂げられたり、多様性に溢れているのは確かですね。という訳で、直観に従い読んで感じてましょう。どれもこれも雄弁な記事だと思います。ただ、カワウソは別枠で少々補足を試みたいと思います。4月19日にはスシブレード個人コンテストである最終回コンテストが発表されています。同企画はtutujiさんがご自身の著者ページにて開催されたもので、優勝者にはマスター・オブ・スシブレードの称号が与えられるものでした。以降も同氏は精力的に複数のコンテストを開催され、著者たちが火花を散らしています。
おススメ記事:
さらっと自著が入りますが、許してください……。おススメではある。おススメです!
う-Z-4000 "ジンベイブレード"販売カタログ 著者: VideoGameMonkeyMONO:
記念すべきニッソ参戦のお知らせです。正式名称を日本生類創研といい(総研じゃないよ!)、日本支部でも非常に大きな規模を誇るGoIですね。日本生類創研 ハブもございます。闇寿司がいよいよ本格的にそういった組織と共同研究を始めていることが改めて示された意義深い作品だと思います。そして終盤に仄めかされている不穏要素……。スシブレードの明日はどっちだ!?
爆天ニギリ スシブレード:異聞伝 著者: Dr_Kudo:
異聞伝については裏話などを別タブに用意してあります。新番組、最終回前スペシャルと来て、ここまで挙げてきた数々の作品に影響を受けつつアニメ時空での物語を書きました。是非ご覧ください。カバーストーリーを内容面で書いたのは珍しいのではないでしょうか。
闇に舞う 著者: WagnasCousin:
著者であるWagnasCousinさんご自身の作であるSCP-1963-JPのクロス作品となっています。闇寿司が登場する少し前のお話ということで、闇寿司の出発を仄めかす作品で、あのスシブレードも登場します!僕は闇親方というキャラクターに脳を焼かれた人間なので、彼にも家族がいるのか、というのが無性に嬉しかったりします。
【2020年05月: 闇寿司ファイル爆誕、スシブレード革命】
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作品リスト:
闇寿司ファイルNo.042 "カリフォルニアロール" 著者: FattyAcid
[http://scp-jp.wikidot.com/yamizushi-file-noxyz 闇寿司ファイルNo.縺ゅ′繧� "ブラックホール"] 著者: Jiraku_Mogana
主な出来事:
2020年05月06日: 闇寿司ファイル、流出!
2020年05月24日: 最終回コン、決着!!
解説:
あくまで個人の感覚というか、挑戦と挫折の実感としてですが、4月頃から少しずつスシブレード関連作品を書くのが難しい雰囲気がありました。様々な作品が投稿された一方で、財団世界観とのクロスが試みられているが、中々どうして難しい。そして、迎えた5月は記事数こそ少ないものの、こうした流れにおいて大事件が起こります。そう、闇寿司ファイルの誕生です。元は闇寿司用のフォーマットとして2月頃にtutujiさんの作成されたCSSをご覧になったFattyAcidさんが闇寿司ファイルという形式を考案。FeS_ryuukatetuさんのスシブレードチャートレーダーチャート構文を取り入れ、5月6日、それは投稿されます。
著者のFattyAcidさんのコメントでは次のようなものがありました。
財団バースに足つけた闇寿司書きたくて、超常/オカルト要素の付加と既存GoIとの絡みを両方出来てかつ自分が有識者なGoIでTTT社を背景に出しつつ、闇の真面目さ(とにかくふざけない)を意識しました(引用元)
3月投稿の闇と神もまたTTT社の関連作でした。氏は同作品を引っ提げてルーキーコンテストGoIフォーマット-JP部門で最優秀賞を受賞。闇寿司を通してスシブレードと財団世界を繋げる手法はある種の革命と言えるでしょう。これについては次月以降をご覧頂きたく思います。
また、スシブレード最終回コンテストにも同記事をオマージュしたtaleが殴り込みをかけています10。
[http://scp-jp.wikidot.com/yamizushi-file-noxyz 闇寿司ファイルNo.縺ゅ′繧� "ブラックホール"]はアニメスシブレードの最終回にふさわしく、静かな感動と読後感が素晴らしい作品ですね。詳しく内容を言うとネタばれになってしまいますが、登場人物のとあるやりとりが胸に迫りました。寿司は寿ぎを司るものというヘッカを持っているので、色々と直撃されています。Jiraku_Moganaさんは本当に多方面でご活躍されていて、寿司でもその筆力を思う存分に揮っていらっしゃいますが、中でも特に感じ入る作品です。アニメ系スシブレード作品の最新作でもある本作、是非読んでみて下さい。なお、本記事は最終回コンテストで見事優勝を勝ち取っています!
おススメ記事:
上記二作です!闇寿司ファイルの始まりの作品を是非!
【2020年06月: 闇寿司ファイルの大爆発と海外進出!】
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作品リスト:
闇寿司ファイルNo.403 "弱みの握り" 著者: dainozaurs
闇寿司ファイルNo.053 "あずき軍艦" 著者: BenjaminChong
シチュー造り ハブ 著者: stengan774
フーヴァーズ' (J362N/E43D7/29HV9) 著者: FattyAcid
闇寿司ファイルNo.003 "鯛ブレーカー" 著者: stengan774
闇寿司ファイルNo.555 "トラック#55: Can You Feel? / 君は感じる?" 著者: stengan774
闇寿司ファイルNo.911 "広末孝行のたたき" 著者: stengan774
闇寿司ファイルNo.064 "失伝した寿司" 著者: meshiochislash
精神酢飯漬けのオリエンテーション 著者: Jiraku_Mogana
寿司職人は闇に溶ける 著者: meshiochislash
闇寿司ファイルNo.499 "イカスミスパゲッティ" 著者: bamboon
闇寿司ファイルNo.058 "粗悪な寿司" 著者: indonootoko
SCP-2912-JP 著者: stengan774
主な出来事:
2020年06月??日: 無差別級スシブレードコンテスト 開催
2020年06月02日: 概念ニギリ概念確立。
2020年06月03日: 闇寿司海外支部設立!11
2020年06月19日: [【ゆっくり紹介】SCP-1134-JP【爆転ニギリ スシブレード】]投稿12
2020年06月25日: stengan774さん闇寿司ファイル三連投事件勃発
2020年06月25日: 闇寿司の一般スシブレーダー向け(?)オリエンテーション開催
解説:
今回この著者ぺ用の歴史を書くにあたって、改めて驚きました。闇寿司ファイルがこれでもかと出現します。そして、どれもこれも面白いんですね。それでも特筆するべきは、やはり二点。拡張された世界観に触発されるように概念ニギリという新機軸が颯爽と現れたこと、海外に闇寿司ファイルが進出したことでしょう。
まず前者の闇寿司ファイルNo.403 "弱みの握り" からです。闇寿司は概念を握るというのは実は少し前から言われていたことではありましたが、個人的にもピンと来ず、必ずしも主流のカノンではなかった印象です。しかし、弱みの握りは概念握りを凄まじい説得力と共に読者へと叩きつけました。スシブレード作品は往々にして高い説得力を誇るものですが、中でも化け物クラスです。しかも面白過ぎる。ファイル名もおしゃれですね。本作はtutujiさん開催の個人コンテスト、無差別級スシブレードコンテストで見事優勝されています。
原作にもある様にスシブレードが精神操作に一定の威力を発揮するのは知られていたのですが、そこに最終回スペシャルの精神酢飯漬け、そして本作の弱みの握りが加わったことで、闇寿司は強力な物理攻撃手段と精神攻撃手段の両方を用いるという設定が共有されることになったのではないでしょうか。このことは、後述する闇寿司のGoI化において設定に少なからぬ影響を与えたように思います。
お次はこちら、闇寿司ファイルNo.053 "あずき軍艦"です。
何がすごいかというと、本記事はminmasterqwさんによるZH支部の作品、闇壽司檔案No.053「紅豆軍艦」をBenjaminChongさんが翻訳された記事であり、つまり海外産の闇寿司ファイルなのです!日本支部著者陣を唸らせる異次元の完成度、しかも写真のネタは実在するという事実。寿司は寿司を呼ぶ大変良い例ですね。
後はおススメ記事に譲りますが、他にもstengan774さんによる同日三記事投稿など、狂乱の月でした。個人的に大好きなのはフーヴァーズ' (J362N/E43D7/29HV9)です。アメリカ最速クリアで名高いとある人物を用いたお話です。
さて、ここまでのスシブレードの流れを見てお分かりになる通り、徐々に闇寿司がスシブレードの中で個性と脅威を増し、要注意団体との関りも見られるようになっていました。その末に、07月には遂に次のようなフォーラムが打ち立てられます。
【終了】GoI-8134(仮)"闇寿司" 要注意団体登録の是非
闇寿司の要注意団体登録の動きが始まります……!
おススメ記事:
上記の二記事は勿論として、三記事挙げます。
闇寿司ファイルNo.003 "鯛ブレーカー" 著者: stengan774:
個人的にとても印象に残っています。stengan774さんの著作でも特に好きな作品で、これでもかと盛り込まれたクロス要素と、それらに明るくない読者を置いてきぼりには絶対にしない展開力は圧巻です。これは氏の創作において一般的にいえることではないかと存じていますが、背景の知識の分厚さとそこに関連性を見出していく手法と面白さは規格外です。
作品外で恐縮ですが、"鯛ブレーカー"倒してみた動画なる概念があり、合わせて大好き。闇寿司ファイルNo.555 "トラック#55: Can You Feel? / 君は感じる?"、闇寿司ファイルNo.911 "広末孝行のたたき"と共におススメです。
寿司職人は闇に溶ける 著者: meshiochislash:
エモの射手であるmeshiochislashさんの放つスシブレ関連作品の第二弾です。第一作の闇寿司ファイルNo.064 "失伝した寿司"も大変な良作でした。
闇親方の強さを誰よりも深い探求心と寿司への理解と解釈し、四包丁の関係性と共に描いた本作はオチまで含めて非常に楽しい作品になっています。
闇寿司ファイルNo.499 "イカスミスパゲッティ" 著者: bamboon:
原作投稿から8か月を経て放たれた、bamboonさんによる闇寿司ファイルです。やはり原作者の書く闇寿司は一味違うといいますか、食品提供に関わる者として闇親方の持つ矜持や温故知新から強さを求める姿勢を軽やかにまとめ上げています。ラーメンとは異なる食品を遠くイタリアに求めたことで生じる文脈もきっとあることでしょう。
【2020年07月: 青春!拡大の月】
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作品リスト:
び-M-1034 "シロウオスプラッシュ"販売カタログ 著者: SuamaX
暗寿司ファイルNo.233 "简体字卷き" 著者: BenjaminChong
毒喰い 著者: Mitan
アンブローズ・世界の終わり 著者: stengan774
SCP-1710-JP-J 著者: Mitan
爆転ニギリスシブレードウエハースVol.1 著者: Tark_IOL
妖包丁のベル 著者: Jiraku_Mogana
青春、そしてスシブレード。 著者: FattyAcid
主な出来事:
2020年07月16日: 闇寿司GoI登録の是非、意見募集
2020年07月23日: tutujiさん個人コン、『超爆転祭』開催!
2020年07月26日: スシブレードジャムコンテスト決着!
解説:
7月から8月にかけて、三度目のtutujiさんによる個人コンテストが開催されました13!しかも今回は三段仕込み、その名も『超爆転祭』です。- 第1回転目: スシブレードジャムコンテスト
投稿期間: 7月23日0:00~7月26日23:59
- 第2回転目: スシブレードクロスチャレンジ
投稿期間: 7月23日0:00~8月27日23:59
- 第3回転目: ディグブースター・スシブレードコンテスト
投稿期間: 7月27日0:00~8月26日23:59
となっており、詳しい概要は梶尾博士の人事ファイルを参照頂くとして、この第一回転目はジュブナイルをテーマに短期間の投稿が求められる厳しい物でした。にもかかわらず二作が出場。いずれもテーマに即した良作でした!
妖包丁のベル 著者: Jiraku_Mogana
青春、そしてスシブレード。 著者: FattyAcid4月のところにも書きましたが、スシブレード作品の面白いところはやはり懐の深さでしょう。この月の投稿もスシブレードが闇寿司ファイルを経て、ますます多様性を増したように感じられます。著者の素晴らしい発想が形式と見事に融和した"简体字卷き"、敗北が許されないスシブレーダーを描く毒喰い14、しっかりシチューを絡めつつも世界の終わりに寄りそうアンブローズ・世界の終わり、スシブレードコミック路線(ですよね?)の妖包丁のベル、オーバードエンガワを採用しスシアカデミアの前日譚を描いた青春、そしてスシブレード。
回る寿司を見事な異常性と物語性で描いて見せた原作から始まったスシブレードは、基本を踏襲しつつ、関係しあいながら、ここまで多様な作品を生み出したのです。そして8月、遂に闇寿司が動きます。
おススメ記事:
青春、そしてスシブレード。 著者: FattyAcid:
読みになる場合は、是非同じ著者のSCP-1644-JPもご一緒に!前日譚といってもいろいろあるとは思いますし、本作は単体でもとても面白い作品ですが、やはり人間関係として先行作を読んでいると効果的に感情を揺さぶられると思います。末摘花はcarbon13さんの末摘花京子の人間まんざいより。ラスト一行もシリーズからのオマージュでしょうか。
SCP-1710-JP-J 著者: Mitan:
SCP-1710-JP-JはMitanさんによる大作ジョーク報告書ですね。とんでもなく長いのは元ネタのSCP-1710-JP15に寄せたものですが、単なるパロディに留まらず、闇寿司の活躍と暴走を楽しむことが出来ます。
爆転ニギリスシブレードウエハースVol.1 著者: Tark_IOL:
これまで紹介してきた様々なキャラクターがカードになったアートワークです。正直恨めしい気持ちがあり、どうして自分はこのカードが発売されている世界に生まれなかったのだろう、と悔しくて悔しくてしょうがない、そんな感想です。某氏のビジュアルが個人的にとても好みです。なるほど、こういう感じだったのですね。
【2020年08月: 闇寿司GoI化の動きと元帥】
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作品リスト:
闇寿司ファイルNo.073 "原初のスシ" 著者: Dr_Kudo
米津元帥廻転寿司秘譚 著者: Mitan
愛と感謝と冥福をこめて、ひとときのエピローグを 著者: Jiraku_Mogana
NHK 超常社会との軋轢激化 著者: kossy
ハワイで海底遺跡発見 幻の島か 著者: meshiochislash
極東地域の伝統的な決闘様式 著者: islandsmaster
全き闇 著者: tateito
闇寿司ファイルNo.157 "シビカララーメン" 著者: Jiraku_Mogana
闇寿司ファイルNo.303 "ジーコ" 著者: indonootoko
闇寿司ファイルNo.041 "手裏剣" 著者: Mitan
主な出来事:
2020年08月06日: "闇寿司"のGoI化に伴い決めることについて始動
2020年08月26日: スシブレードクロスチャレンジ決着!
2020年08月27日: ディグブースター・スシブレードコンテスト決着!
解説:
闇寿司の要注意団体登録の動きが本格化しました。目の前で要注意団体が生まれる瞬間に立ち会えるかもしれないという高揚感がすごいですね。本件に関する有識者会議などが持たれています。さて、先月に引き続き『超爆転祭』が開催されています。クロスリンク部門に出場したのはこの三作です!
闇寿司ファイルNo.073 "原初のスシ" 著者: Dr_Kudo
米津元帥廻転寿司秘譚 著者: Mitan
闇寿司ファイルNo.157 "シビカララーメン" 著者: Jiraku_Mogana中でも米津元帥物語をクロス元とする米津元帥廻転寿司秘譚が恐ろしい勢いで伸びていきましたが、それもその筈。とても面白い作品です。筆者自身、クロス元は勿論、可能な限り原曲を聞いて今では執筆時に手放せない存在となりました。本作はディグブースター部門合わせての優勝作となりました。
ディグブースター部門出場は以下の四作。
米津元帥廻転寿司秘譚 著者: Mitan
ハワイで海底遺跡発見 幻の島か 著者: meshiochislash
全き闇 著者: tateito
闇寿司ファイルNo.157 "シビカララーメン" 著者: Jiraku_Mogana闇寿司ファイルNo.157 "シビカララーメン"はラーメンの正当的な進化系です。シビは最初しび節かとも思いましたが、麻辣の方ですね。普通に強そうなこのラーメン、作中ではどんな活躍を見せるのか!?
そして嘘コンの決戦投票(GoI部門)へも進出した話題作、闇寿司ファイルNo.303 "ジーコ"も登場。indonootokoさんの作品、いつ読んでもその時々の型を破壊し、新地平を想像されている印象です。見習いたいと思います。
極東地域の伝統的な決闘様式は骨太で重厚な作品の書き手であるislandsmasterさんの手による蛇の手フォーマットです。"The Spinners"とされたのがお洒落ですね。スシブレードをよく知らない外部の目線から、少しズレた突っ込みが繰り広げられるのが大変楽しめると思います。
おススメ記事:
米津元帥廻転寿司秘譚 著者: Mitan:
Mitanさんによる傑作。とんでもない著者ですね。何がすごいって、上でも言いましたが、お話としての完成度が高いことだと思います。随所に歌詞ネタを仕込みつつ、先行文脈をきっちり抑え、そして最後にしっかりとオとす。見事としか言いようがありません。
全き闇 著者: tateito:
スシブレードにおけるクリシェとは何かという話題で盛り上がったりしましたが、個人的にはスシブレード作品の幅が広すぎて、最早現段階ではクリシェの定義さえ難しいような気がします!個人的な闇の解釈に完全に一致しており、とても好きです。多くは語りません!読んで!
闇寿司ファイルNo.303 "ジーコ" 著者: indonootoko:
正直ジーコをどう消化していいのかわからなかったのですが、読み返すうちにおススメ作品になりました。以下、簡単ではありますが、どう面白く感じたのかを記しておこうと思います。-
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ジーコサッカーという現実に存在する偽装をフックに用いてスシブレードの偽装を導入していますが、普通だと良く分からない原理のスシブレード偽装と思ってしまうところに、有村組の登場(ここも文脈ですね……)から言葉の意味の二重性を重ねて、読者を呆然とさせるシーンを凄まじい腕力で展開させていきます。その上で、予想していた内容と違うものを食らうと混乱するでしょ、と落とすことで作品のテーマが実は一貫していたことに気付かせ、読者に強制的な分らせを与えているのが素晴らしいと思いました。鮮やかだ……。
【2020年09月: 闇寿司が2か月振り5回目の報告書登場!】
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作品リスト:
闇寿司ファイルNo.033-D "トラック" 著者: Jiraku_Mogana
闇寿司ファイルNo.876 "サーモンライド" 著者: SuamaX
SCP-1779-JP 著者: Dr_Knotty
白乃瀬胡太郎の人間はんざい 著者: carbon13
闇寿司ファイルNo.052 "レールガン" 著者: kumer1090
闇寿司ケースファイル "仁平事件" 著者: TF2045
闇寿司ファイルNo.333 "ステータスの握り" 著者: kumer1090
信新告発文 現職知事に禁止米使用疑惑 著者: indonootoko
闇寿司神戸店開店 著者: tateito
主な出来事:
2020年09月18日: 闇寿司ケースファイル爆誕!!
解説:
闇寿司ファイルに新たな動きが!書いていても読んでいても楽しい闇寿司ファイルは本当に偉大な発明だったことが分かりますね。そしていよいよマドンナリリーに世間の厳しい目が向いています。モデルとなったあの方も一時期学歴に関しての偽装疑惑がありましたが、調べてみるとむしろカイロ大学というとても面白い大学(おそらく、私たちが思い浮かべる大学という組織とは全く異なる、古くから伝わる学問機関としての大学の香りがします!)について知ることが出来ます!スシブレードが原因で、関連書籍を買ってしまいました。とてもおススメです!マドンナリリーの物語は着々と続いています。どこへ向かうのでしょうか。
おススメ記事:
SCP-1779-JP 著者: Dr_Knotty:
スシを書いてくれnotyetDr(注: 現在はDr_Knottyさん)という胡乱な呼びかけに応えてか否か、Dr_Knottyさんによる闇寿司タグの付いた報告書、SCP-1779-JPが登場です!描写される闇親方が好きです。詳しくは読んで頂ければと思いますが、非常に良いものを読んだなぁという気持ちになりました。今後の展開にも注目です。
闇寿司ファイルNo.033-D "トラック" 著者: Jiraku_Mogana:
え?スシじゃない?うーん、でもハンドルを握ってタイヤを回しているからな……。という訳で、闇寿司ファイルもここまで来たか、トラックです。読んだときは、ハンドルを握りエンジンを回す方向で青年誌に行ったりミニ四駆的な文脈で少年誌に行ったりを妄想して楽しんでいました。一歩間違えれば崩壊するネタをまとめ上げるのは流石の構成力です!
闇寿司ファイルNo.052 "レールガン" 著者: kumer1090:
銃弾とスシブレードはどちらが強いか議論を過去のものとした作品です。スシブレードを中心としながら作中世界の広がりを存分に扱い、特にあの団体とスシブレードが大々的に武力衝突した記念すべき作品になったのではないでしょうか。
【2020年10月: スシブレード一周年&闇寿司GoI登録!】
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作品リスト
闇寿司ファイルNo.1000 "回らない寿司" 著者: kumer1090
闇寿司ファイルNo.118 "ドッペルゲンガー" 著者: AMADAI
闇寿司ファイルNo.1012 "ザワークラウト" 著者: dr_toraya
SCP-2133-JP 著者: stengan774
正常と異常の寿司 著者: Dr_kuronecko
闇寿司ファイルNo.110 "銃" 著者: kumer1090
ミッション: インビジブル 著者: FattyAcid
GoIボールアートワーク「カノン-JP」 著者: Tark_IOL
バエるとおもいます 著者: count number
闇寿司ファイルNo.217(暫定) "アバドンの握り" 著者: EianSakashiba
鮨と米について 著者: Mishary
寿司職人は闇と踊る 著者: kumer1090
闇寿司テーマ 著者: tutuji
入店お断りリストNo.008 "マドンナリリー" 著者: indonootoko
SCP-1135-JP 著者: sendoh-oroka
闇寿司開発記No.878 "制空権の握り" 著者: stengan774
主な出来事
2020/10/11: 祝!闇寿司GoI登録
2020/10/25: 祝!スシブレード投稿一周年&闇寿司ハブ投稿&1周年記念スシブレードコンテスト開幕
解説
遂に闇寿司がGoI登録されました!提案スレッド作成等で中心的に活躍されたmeshiochislashさん、闇寿司ハブ作成及び関連する有識者会議を主催されたJiraku_Moganaさん、会議に参加された皆様、そして何よりも自作GoI登録を達成したbamboonさん。まことにおめでとうございます。私自身も歴史の目撃者となれたことを光栄に思います。更にスシブレードコンテストも開催されています!スシブレード一周年ということで、数多くの作品が投稿されました。チームコンテストの追い込み時期も重なっていた中での盛り上がりは大変楽しかったです。私も参加したかったのですが、まさに執筆でもがき苦しんでおり、参加はできませんでした……。無念。しかし、いいものが書けたと思います!チーム幻覚畑による『広域怪異収容事例 Case1: 納涼祭』をどうぞよろしくお願い致します。なんとコンテストMVPを頂いております!
おススメ記事
正常と異常の寿司 著者: Dr_kuronecko:
しばらく忙しくて読めていなかったのですが、この紹介を書く上で読み返してみると、魅力的なスシブレード作品がまだまだ投稿されていることに気付かされた次第。
本作を読んで、なにやらジーンとしてしまいました。スシブレードに出てくる人々が寿司を握っているのを見ると嬉しくなります。一抹の寂しさと共に味わう読後感が珠玉の一作。
闇寿司開発記No.878 "制空権の握り" 著者: stengan774:
何度目の紹介となるのやら、stengan774さんの作品です。でも面白いんだもの……。実は本作、チームコン発の制空権の関連作であり、またstengan774さんご自身の参加チーム発のエルマ外教の関連作でもあり、さらに筆者は超小型自己複製装置を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムのための認可計画に登場と、stengan774さん節全開です。私もまだまだですが、しっかり読んでいきたいと思います。
【2020年11月: 闇親方、キャラクター-JPタグ化!】
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作品リスト
闇寿司ファイルNo.795-D "地球" 著者: tateito
闇寿司ファイルNo.086 "生ハムスシ" 著者: Mistertako
寿司の名は。 著者: Jiraku_Mogana
TVアニメ「爆天ニギリ:スシブレード」 エンディングテーマ「回れ回れや我が友よ」 著者: meshiochislash
主な出来事
2020/11/09-14: SCP-1134-JP、INTへの輸出なるか!?
2020/11/23: 闇親方、キャラクタータグ-JP化!
2020/11/30: TVアニメ「爆天ニギリ:スシブレード」EDテーマ爆誕16
解説
11月は全体的に投稿数が落ち着いていた印象です。なんでだろうなぁ、不思議だなぁ17。なんと、SCP-1134-JPの英訳が動き出しているようです!香港のスシブレードファンの方が計画されているとのことで、とても楽しみですね。実は当該記事、CNにはBenjaminChongさんによって翻訳が2020年2月に成されているのですが、なんと他にも"寿司陀螺"というタグが付けられた作品が複数存在しています!ちなみにあの記事が翻訳されていたり。
さて話を戻して英訳記事ですが、スシブレード名が熱く検討されている様子がbamboonさんのtwitter投稿で見られたりします。熱意を感じますね!記事については、折角なのでお勧めで全作触れてみようと思います!
おススメ記事
闇寿司ファイルNo.795-D "地球" 著者: tateito:
tateitoさんは全き闇、闇寿司神戸店開店の著者でもいらっしゃいます。今作は、もうとにかく規模がデカい。正直に申し上げて、最初はどんな話なんだろうかと読むのを少し躊躇う気持ちがありました。それでもと読み始めて、半分を超えたあたりから一気に引き込まれ、最後はUVしていた作品です。これを読まないのは非情に勿体ないことだと思いますので、ここで強くお勧めしておきます!スシへの熱意とそれを形にする力量を感じました。
闇寿司ファイルNo.086 "生ハムスシ" 著者: Mistertako:
一番推してる闇寿司ファイルを挙げろと言われたら、筆者はこの作品を選ぶと思います。生ハムスシです!著者のMistertakoさん、2020/11/9に生ハム寿司を着想されて、少し空いた11/15一夜にしてほぼ記事の全てを書かれていたようです。豚の塩漬け肉という所から例のあの子と結びつけ、生ハム要素を活かしたバトル描写も充実、主人公のお嬢様もキャラが立っていて面白いと、大変完成度の高い作品だと思います。
寿司の名は。 著者: Jiraku_Mogana:
若い頃の勝さんの姿を描き、また神秘的な世界観と寿司に込めた名前の謎に迫る名作です!一点だけ気になるのは、勝さん、あんた生の鮭食う気か……?18という点です。なお、熊なんかは生鮭を食いますが、胃酸が強力で特に問題にならないそうです。
TVアニメ「爆天ニギリ:スシブレード」 エンディングテーマ「回れ回れや我が友よ」 著者: meshiochislash:
はい、なんてこった、異聞伝のエンディングテーマが登場です!実は下書き段階で見せて頂いていたのですが、まさか本当に投稿されるとは……。今後の異聞伝関連の展開に活用出来たらなぁと思っております。この場を借りて改めて御礼申し上げます。書いてよかったと思います。
【2020年12月: 上からだと!?まさか制空権を握ったとでも──】
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作品リスト
第三の寿司 著者: kumer1090
愛すべき食遺産とその考察 著者: TOLPO
闇寿司ファイルNo.1225 "寿司パン" 著者: tateito
光と闇の交錯 著者: Dr_kuronecko
主な出来事
2020/12/05: 1周年記念コン決着!
2020/12/07: 西行、キャラクタータグ-JP化!
2020/12/09: スシブレード関連作品100作達成!19
2020/12/23: 御蓮寺恋治、隠し包丁のスニーク、ドクター・トラヤ―、キャラクタータグ-JP化!
2020/12/25: 制空権のニギリ、クリスマスの夜を駆ける!?
2020/12/31: 光と闇が交錯!
解説
2020年も終わりに向かいます。tutujiさん主催の1周年記念コン、遂に決着!優勝作品は闇寿司開発記No.878 "制空権の握り"!著者のstengan774さん、おめでとうございます!優勝者には『闇寿司武者』という胡乱概念を世に解き放つ権利が握られてしまいますが、さてはて。今から怖くて仕方ありません。しかもこの作品がある出来事の伏線になろうとは、誰が予想したでしょうか……?そして、スシブレード関連作品が100作を突破しました。なんてこった、100作ですよ。スシブレードと出会った日には思いもよりませんでした。
更に先月の闇親方キャラクタータグ-JP化を皮切りに、次々にスシブレード作品登場キャラクターのタグ化も起こりました。中でもマックスの申請と承認は驚くやら嬉しいやら……。まさか異聞伝で出したキャラクターが共有されてタグになるとは想像だにしていませんでした。生みの親としては感謝するとともに、彼がこの先愛されていくことを祈るばかりです。
最後におススメ記事なのですが、一作は通常通り!そしてもう一作は冒頭でも少し触れたように、とんでもないものが高高度からメリー・クリスマスしてきたので紹介しておきたいと思います。
おススメ記事
愛すべき食遺産とその考察 著者: TOLPO:
TOLPOさんは4月にもやはりMachina ハブ関連の作品を書かれていらっしゃいます。
恥ずかしながら当該ハブをちゃんと読んだのは本作を読んでからだったのですが、アンドロイドにとっての食文化を経て過去へと思いを馳せようとする彼と、その行先を読んで深く感じるものがありました。
聖夜を共にしませんか? 著者: Dr_Knotty:
まあディスカッションに関連のある記事として闇寿司開発記No.878 "制空権の握り"が挙がっているのでいいということにしましょう。「いけない事をしませんか?」の続編、あるいはクリスマス特集と銘打たれ、あの二人がスクリーンに帰ってきた!続きものということで練られた序盤から、毎度の如く巧みな中盤戦、ダイナミックに雪崩れ込んでいく終盤戦と隙のない構成は見事で、まるでそれは白身魚から始まり赤身、巻きものへと続いていく洗練された寿司コースのよう。クリスマス・イブのシカゴで繰り広げられる活劇を、あなたも読んでみませんか?
【2021年01月: 魂麺との邂逅!そして立ち上がる者】
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作品リスト
主な出来事
2021/01/07: 大正ロマン!
2021/01/31: 魂麺とスシブレードが衝突!
解説
2021年、スシブレード界隈は落ち着いて見えました。が、ある日大事件が発生します!
魂麺との出会い。そう、流しそうめんのホビアニ幻覚です。鬼のように長いまとめ、公式サイトと見まがうファンサイト、存在しない幻覚。
ホビアニが好きな身としては、大変楽しく読ませて頂きました。財団スシブレードとの相性も抜群だと思います!
この小麦粉の香り溢れる幻覚に触れて、しまいには寿司の時代は終わったとまで言われる始末。それを聞いて、一人の著者が立ち上がりました。
「寿司の時代はまだ終わらねえ ちょっと2時間待ってろ 証明してやる」
時に2021年1月31日午後8時52分。伝説の幕開けです
おススメ記事
東京湾の出世魚 著者: meshiochislash:
あの著者が素麺に対抗して書き上げた逸品です。正直に言って、これが二時間で生み出されたとは思えません。本当に素晴らしい作品です。
まず、スシブレードカノンでは知られていた、スシブレードを模したカバー玩具の存在が正式に描かれている点、一般人が闇に触れるシーン、登場スシのギミックに新奇性があるのは勿論のこと、物語の立ち上がりから主人公の背景をなぞりながら軽快に話を展開させていく技量はmeshiochislashのまさに十八番と言えるでしょう。そして繋がれる要素と始まってしまう新たな冒険。to be continued、私はその言葉を信じます。
【以降の記事については一度執筆を見合わせます】
ご愛読ありがとうございました!
【シリーズごとのまとめ、そして背景が難しい記事の解説(?)】
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アニメ風tale:
新番組「握るシャリとスシブレード」 著者: Jiraku_Mogana
最終回直前拡大スペシャル『思い出のスシブレード!覚醒のサルモン!』 著者: tutuji
爆天ニギリ スシブレード:異聞伝 著者: Dr_Kudo
[http://scp-jp.wikidot.com/yamizushi-file-noxyz 闇寿司ファイルNo.縺ゅ′繧� "ブラックホール"] 著者: Jiraku_Mogana
定義がやや難しかったのですが、現状は話数かそれに類するアニメを想起させるような単語を明確に含んでいる作品としました。
白鯨シリーズ:白乃瀬鯨の人間ざんまい 著者: carbon13
末摘花京子の人間まんざい 著者: carbon13
白乃瀬胡太郎の人間はんざい 著者: carbon13
白色家系図録 ハブに関連した作品です。carbon13さんはこちらのハブで大変精力的に活動されており、どれも力作ぞろいです。冠の道場人物である"白乃瀬鯨"の初出であるSCP-2042-JPを含む白枝三部作は1998、白鯨シリーズはスシブレードとそれぞれ関係するシリーズになっているとのことです。
一作ずつ時々の最新の寿司記事を取り入れつつ、少しずつ違った味わいに仕上がっているのが素晴らしいと思いました。特に三作目である白乃瀬胡太郎の人間はんざいの引き!自作が大変楽しみです!
1998作品:
個人的にはSCP-2912-JPはともかく、それ以外は予備知識なしで読めると思います。でも絶対楽しいので1998カノンも登るぞ!stengan774さんのスシ作品は10作あるのですが、その多くは特段関連知識なしに楽しむことが出来ます。
カワウソのアヒージョ:カワウソのアヒージョ 著者: Tenten_518, TF2045
根幹としては黒の女王ハブと関連作品に目を通すとよいでしょう。本作を読むうえで、スシブレードとして読む場合はB-034と最後のシーンを抑えておけば大丈夫で、後の部分はリンク先を全部読むのが強者から頂いたお言葉です。別の有識者のお言葉では、次の記事を読んでみるといいとか20。
協会の博士フォーマットと……えっとなんだ、分かりません!:
正直筆者の手に余ります!求有識者!
さて、いかがでしたでしょうか。スシブレードを振り返ると、様々なきっかけとなる作品が概念を押し広げ、絡み合い、新たな作品を生んでいることが分かります。
この懐の深さとアイディアの豊かさが、スシブレードの最大の魅力だと思います。これらの作品と出会えたことに感謝しつつ。お読み頂きありがとうございました。
氏名: 引枝 伝斗(ひきえだ つぐと)
クリアランス: 2
役職: フィールドエージェント
職務:
- 公的機関における文書調査
- 初期収容における情報収集
所在: サイト8106 F棟 9-301 or サイト8106 独身寮 11-301
来歴:
情報欠損中。修復承認済み
人物:
1995年4月11日生まれ。身長168cm、やせ型の男性。
氏名: 安中 翼(あんなか つばさ)
クリアランス: 2
役職: 機動部隊隊員
職務:
- 初期収容段階における支援
- オブジェクトの護衛
来歴:
情報欠損中。修復承認済み
所在: サイト8106 出動待機所 or 食堂 or 訓練場 or 独身寮 6-513
人物:
1995年9月生まれ。身長160cm、女性。
2019年2月死亡。
氏名: 折川 叡六 (おりかわ えいろく)
クリアランス: 3
役職: サイト8106 低脅威度オブジェクト収容手順構築主任
職務:
- 収容部隊編成及び遠隔指揮
- 収容手順構築責任者
来歴:
情報欠損中。修復は承認されず。
所在: サイト8106
人物:
折川博士はサイト8106においてオブジェクトクラスSafe及びEuclidの収容手順構築責任者です。初期収容に当たっての情報の統括、機動部隊の編制、収容後の研究プロジェクトの統括を行います。折川博士のあらゆる指示は財団イントラネットであるSCiP-NETを通じて伝達されます。
折川博士の存在を実際に確認したとされる職員は皆無であり、その仕事量からも一説には財団が開発した試作AIである、実はクローンで複数名存在する、SCiP-NET上に存在する情報生命体であるなど、様々な憶測が流布していますが、いずれも信ぴょう性に欠けるものであることに注意してください。
アニメ鑑賞を趣味としており、その方面の人脈からカバーストーリー用のアニメ作品の制作にも携わりました。
お疲れ様です、折川です。工藤君、アニメ好きでしたよね。実は今度作りたいものがあって。 -折川博士
出向ですか!やります。 -工藤
お疲れ様です、折川です。そちらには慣れましたか?企画書を読ませて頂きました。大変良いと思いますが、私の出番はないのでしょうか -折川博士
尊敬する監督にサイン貰えてうれしいです。えっと出せというなら出しますが、いいんですか? -工藤
お疲れ様です、折川です。どうせ私の実在は疑われているので。かっこよく描写してください -折川博士
了解しました。とはいえ製作の都合上、声だけの出演になるかもしれません -工藤21