劇団SCorPioの公演資料

劇団SCorPio 舞台「翼あるものへ」 第3回公演

日時: 20██年6月██日15:00~
場所: ██県立シティホール
チケット: プレミアム席…6,300円 一般席…3,400円
※12歳以下のお子様は半額にて観覧頂けます。詳細はチケット販売サイトにてご確認下さいませ。

 
 
「その日、ぼくたちは、初めて空を見た。」
 
 
ヒトの滅びた遠い未来。動物たちは手に入れた真の自由と引き換えに、空位となった生態系の頂点を争う荒んだ時代を生き抜いていました。海中ではそれまで殴られ続けていたサメたちが、大陸ではねこや恐ろしいオオカミ、犬のようななにかが熾烈な争いを繰り広げる毎日。そんな中、翼を持つ鳥たちは方々の小さな島に住み着き、静かに平和に暮らしていました。
コノハズクの子供、クサツもその一羽です。しかし、クサツは好奇心旺盛な男の子。島の外の世界に憧れ、いつか友達のホオジロのゴヤシと一緒に大陸の空を飛ぶ事を夢見ていたのです。

「大きくなったら、一緒に世界を見る旅に出よう」
「うん、いつか、絶対。約束だよ」

しかしとある日の島に、マオと名乗る一羽のさすらいペンギンが流れ着いた時から、事態は不穏な方向へと向かい始めます。マオが大陸から逃げてきた理由だという、海の向こうから現れ戦場を荒らし回るトカゲ。空を飛ぶミノカサゴたちの島への急襲。そして、どこかの野原で鋭く鳴き声を上げるという、暮れ泥む鳳の目覚め――

おかしくて、不思議で、ちょっと切ない――これはとある少年たちの、ひと夏の成長物語。
 
 
*キャスト*

クサツ: 植木 円 ゴヤシ: 雪原 アネット
コウノトリ: 立尾 識 ハクチョウの仔: 扇 未来
歌うブンチョウ: 肥後 雲助 マオ: 北見 昴

ねこ: 扇 未来 世にも恐ろしいオオカミ: 立尾 識
犬ではないなにか: 肥後 雲助 ミノカサゴ軍(声の出演): 枝角 レイジ

Special Guests
最強のトカゲ: ???
暮れ泥む鳳(声の出演): ???

*スタッフ*

脚本・演出: 立尾 識 音楽・音響: 蓑 金糸雀
衣装: 斑田間 葵ほか 照明: 五反田 勇二郎
小道具: 北見 昴ほか 大道具造形: 角田 鶴臣ほか


 
 

注意:入場は開演30分前より開始致します。
観劇に際しましては、携帯電話の電源をお切り下さい。
また、飲食物の持ち込みはご遠慮下さい。
 
その他のお問い合わせはこちらまで Tel: ████-██-████
劇団ホームページ: http://theatrical_company_scorpio████████


 
 

 
 
 
megane.jpg

近影。研究室にて俯せに寝落ちする姿をAgt.立尾が撮影

名前: 枝角靈璽(Reiji Edatsuno)

SCレベル/クラス: 2、所により3/Cクラス

専門: 生物学(遺伝学)、記号学、比較神話学、ユング心理学

主な職務: SCPオブジェクト研究、(劇団SCorPio一員として)職員への基礎演技指導

所在: サイト-81██

これまでに確認された通称: 副座長、メガネゾンビ、劇団ぼっち、悪筆キラー、蓮コラ嫌い絶対殺すマン、ミスター/ミズ・りょうせいぐゆう

来歴: ████/██/██生まれ(20代後半)、新潟県出身、性別不詳。身長168cm、体重57kg(両暫定)。地元大学の教育学部卒業後、学生時代から所属していた地元小劇団「オリオン座」にて本格活動開始。20██年のとある公演中、小道具及びセリフとして用いられた2種のSCPオブジェクトに同時に暴露、複合的な特異性を獲得。事態収拾のため駆け付けた財団エージェントによる捕縛・尋問を経て、正式に研究員補佐として雇用される。のちに昇格。現在は一般研究員兼、特殊工作部隊ほ-2("アンタレス")副長=劇団SCorPio副座長。

人物: 基本的な態度は穏便で人当たりがよく、誰に対しても笑顔と敬語で応対します。また自らの職務に対しても真摯であり、財団忠誠度テストにおいても毎回高い成績を記録しています。ただし私生活や人間関係においては、物臭かつ利己的・気ままでからかい好きな本性一面1が散見されます。

枝角の技能として特筆すべきは、劇団員時代を経て未だ健在である演技力です。特に「何らかのテーマを持つ1人の人間2」を演じる際はその技能が如何なく発揮され、特殊工作部隊ほ-2("アンタレス")における演技指導任務にも大いに寄与しています。尚、本人は動物の演技(仕草や鳴き声等)の方が自信があるようですが、こちらはリアルさ故に「気持ち悪い」「なんか憑依してるのかと思った」「祓え」「誰か宮司か巫女呼んで来い」などと言われ概ね不評です。

また枝角は、劇団員時代に被ったSCP-███およびSCP-███-JPの複合的暴露効果により、その生命基盤の核が元SCP-███であった細い赤縁のメガネに固定されています。人体部位は枝角曰く「いわばテロメア異常のES死細胞」であり、メガネが破損しない限りは、どこに如何なる傷を負ってもメガネを中心に即時再生が可能です。それ以外の代謝や五感も表面上は正常に働いているように見えますが、少なくとも現在の枝角に食事・排泄の必要性はありません。また、睡眠・気絶等で枝角が意図せず意識を失ったり、人体部位からメガネが離れたりした場合、人体部位は数分~数十分の間通常の死体と同等の性質を表し、のちに空中に霧散し消失します。枝角自身が意図的に人体部位を生成・消去する事も可能です。またメガネ自体にも正常な人体と同速程度の再生能力を有し、メガネのみの状態でも不明なプロセスによって発話が可能です。

 皆さんだって、髪や爪を切ってもほっとけばすぐに伸びるでしょう。言い換えるなら、皆さんにとっての脳や心臓や大動脈が、私にとってはレンズでありフレームであり弦である。つまりはそういう事、ただそれだけの事です-枝角博士

注意事項1:枝角はその性格上、己の利益を確保したり人を煙に巻いたりするためには、自らの持てる技術や特異性の駆使を躊躇いません。以下の所業は一例ですが、その奇行・蛮行には十分注意して下さい。

注意事項2: 枝角の下の名前の目視は、特定の恐怖症3を持つ人間に恐慌的な反応を促します。この恐怖症を患う職員は、枝角の下の名前の漢字表記、とりわけ手書き文字や、解像度が高いまたはフォントサイズの大きい電子文字を極力目視しないようにして下さい。主に記述の煩雑さを理由に、正式書類以外では枝角本人からも「レイジ」表記が推奨されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。