著作一覧
SCPs
SCP | 評価 | コメント数 | 作成日時 | 文字数 |
---|---|---|---|---|
SCP-1391-JP | 6 | 6 | 06 Nov 2022 14:57 | 26018 |
SCP-2984-JP | 50 | 12 | 15 Apr 2022 13:21 | 4489 |
SCP-2986-JP | 39 | 1 | 16 Aug 2021 14:54 | 7816 |
SCP-2918-JP | 31 | 10 | 01 May 2021 14:36 | 2381 |
SCP-2953-JP | 23 | 5 | 29 Mar 2021 12:10 | 2218 |
SCP-2941-JP | 32 | 8 | 21 Feb 2021 14:28 | 6835 |
SCP-2975-JP | 193 | 17 | 21 Feb 2021 14:22 | 3337 |
SCP-2906-JP | 4 | 8 | 03 Dec 2020 15:38 | 12234 |
SCP-2938-JP | 83 | 7 | 03 Dec 2020 15:29 | 19460 |
Tales
Tale | 評価 | コメント数 | 作成日時 | 文字数 |
---|---|---|---|---|
我ら─── | 15 | 2 | 13 May 2023 14:40 | 2218 |
蛾よ、汝なぜ蝶に憧れ蜘蛛を気取る。 | 25 | 6 | 01 Apr 2023 14:19 | 20096 |
時が止まった舞台の後で | 14 | 3 | 12 Feb 2023 14:59 | 1841 |
集村:73 - 楽記"神の加護を受ける村" | 27 | 1 | 12 Feb 2023 14:56 | 9905 |
夜明けに、さようなら。 | 4 | 1 | 10 Sep 2022 14:57 | 5483 |
虹に魅せられて | 16 | 1 | 30 Apr 2022 14:47 | 4440 |
集村:91 - 彗記"流星をみる少女と犬" | 45 | 1 | 28 Feb 2022 14:55 | 16225 |
暗夜の心中立て | 34 | 1 | 25 Jul 2021 15:00 | 4203 |
集村:61 - 跳記"巫女と片羽" | 32 | 1 | 31 Oct 2020 14:44 | 16486 |
試練と巡礼、その相違 | 27 | 6 | 19 Oct 2020 14:22 | 3599 |
GoIFs
goi-format | 評価 | コメント数 | 作成日時 | 文字数 |
---|---|---|---|---|
異世界跳躍先候補:261 "エピゴーネン牧草地" | 69 | 1 | 13 May 2023 14:45 | 3549 |
異世界跳躍先候補:607 "天文台エヴォリィーナ" | 13 | 1 | 12 Feb 2023 14:53 | 13638 |
異世界跳躍先候補:769 "廃棄星オスティ=ルゥトピワ" | 26 | 2 | 29 Apr 2022 12:27 | 8506 |
異世界跳躍先候補:412 "虹光池ジーヴスエト" | 34 | 1 | 20 Feb 2022 14:52 | 4475 |
異世界跳躍先候補:3131 "ナイト・ミンミン" | 25 | 1 | 16 Aug 2021 14:56 | 4645 |
闇寿司ファイルNo.986 "宅配ピザ" | 2 | 3 | 06 Jun 2021 14:48 | 15582 |
異世界跳躍先候補:1887 "惑星ショグニス" | 36 | 1 | 07 Nov 2020 13:51 | 5875 |
闇寿司ファイルNo.217(暫定) "アバドンの握り" | 23 | 3 | 22 Oct 2020 14:00 | 10328 |
Artwork
アートワーク | 評価 | コメント数 | 作成日時 | 文字数 |
---|---|---|---|---|
ある狂信者による女神エルマのアートワーク | 32 | 1 | 31 Oct 2020 14:45 | 1774 |
Translation
翻訳 | 評価 | コメント数 | 作成日時 | 文字数 |
---|---|---|---|---|
SCP-CN-2980 | 14 | 4 | 21 Aug 2021 11:13 | 4224 |
Others
Others | 評価 | コメント数 | 作成日時 | 文字数 |
---|---|---|---|---|
賑やかな幕間と食卓 | -8 | 2 | 13 May 2023 14:52 | 2430 |
SCP-3993-JP | -19 | 3 | 13 May 2023 14:35 | 1396 |
SCP-3914-JP | -10 | 2 | 12 Feb 2023 14:57 | 959 |
SCP-1724-JP | -9 | 5 | 06 Nov 2022 10:39 | 4223 |
異世界跳躍先候補:510 "試練山脈ジョーカツ" | -3 | 4 | 10 Sep 2022 14:58 | 11073 |
カンユ | -7 | 4 | 10 Sep 2022 14:56 | 3890 |
SCP-2921-JP | -3 | 10 | 10 Sep 2022 14:52 | 22446 |
SCP-2907-JP | -12 | 7 | 13 Aug 2022 15:00 | 1642 |
SCP-2928-JP | -14 | 6 | 17 Jul 2022 14:40 | 6897 |
こうして、わたしはわたしになった。 | -2 | 5 | 29 Apr 2022 12:28 | 15723 |
10038 | 37 | 0 | 12 Feb 2021 12:13 | 328 |
外部SNSで開催されている「文体シャッフル企画」にEianSakashibaが寄稿した文章です。
- 2022/06/28 theme: 煙草
- 2022/06/28 theme: 煙草
- 2022/07/10 theme: 祈り
- 2022/09/19 theme: A
- 2022/10/14 theme: 映画
- 2022/11/11 theme: 変身
- 2022/12/08 theme: 黄昏
- 2023/01/14 theme: 流れ
- 2023/02/22 theme: 前進/停滞
- 2023/03/16 phrase: 辺りはもうすっかり暗い
- 2023/04/14 theme: 自身の文体
- 2023/05/06 theme: 失敗
該当No.44
予想回答一覧
eiansakashiba eveningrose nemo111 R-00X Dr-knotty hasuma-s usubaorigeki konumatakaki
煙草の匂いが鼻につくたび、思い出したくない記憶が頭の中にくゆり、広がる。
自分が物心ついた時にはもう彼女は煙草を吸っていた。ピアノの発表会で自分と連弾する直前に、彼女が出来て眠れなくて起きた午前0時に、合否を確認するために大学へ向かう車中で。自分のターニングポイントに彼女はいつもぷかぷか煙をふかしていた。
なぜ。と自分が問うと彼女は、貴方に大人だって思われたいから。と答えた。その後にでも、いけない大人だって思われちゃったかな。と笑って付け足した。自分は煙草を吸う大人たちを見るとそんなにうまいのかと思っていた。だが彼女に煙草の味を聞く気にはなれなかった。火のついたそれに唇を付ける彼女の横顔は、まるで煙草を吸うときだけ自身は存在している。煙草を吸わなければ存在意義が薄くなり消えるから吸うのだとでも言いたげだった。
大学に入り親元を離れ彼女は姿を消した。友人にはイマジナリーフレンドだと言われ両親から心配もされた。故に自分もあれは悪しきものだと忘れるように努めた。だが大学の敷地で、夜の飲み屋街で、アパートの隣人がベランダで、煙草を吸うたびに微笑が現れ、すぐに消えていく。まるでまだ子供だと言いたげに。
該当No.45
予想回答一覧
eiansakashiba kata-men souyamisaki014×2 tutuji Touyou Funky carbon13×2 sansyo-do-zansyo hasuma-s jiraku-mogana
「…おい、タバコ持ってねえか」
「…持ってるわけ、ないじゃん。ここにぶち込まれる前にボディチェックさせられたんだし」
「だよなあ…持ってても手錠どうにかしねえと吸えねえしなあ」
「あ…いやでも」
「アテがあんのか」
「看守が運んできた食事に嫌がらせでツバとか虫とか入ってて、シケモクも入ってた」
「お、上出来」
「正気…!?絶対バッチいよ、それに手錠どうするの」
「一応聞くけどフォークの類は?」
「ううん」
「あったところで使える訳ねえし犬みてえに食えってことか…よし、口に加えて俺の口まで持って来い」
「やるわけないじゃん」
「ふーん、じゃずっとこのままでいいんだな。お前には算段があるんだ」
「…意地が悪い」
「いやあ悪いねえ間接シケモクキッスなんて…」
「はやふふはえははいほ!」
「すまん。…よっと」
「…火は」
「んー?いらん。シケモクでも火がなくてもタバコはタバコよ。ほれ視界一面を覆うほど煙が出てきて…霧散した頃には手錠と牢屋のカギは全部外れてる」
「…驚異的ね。それが貴方の異常ってことなんだ、日奉 芥葉(いさなぎ かいば)」
「まあね~..さっ出ようか。今度こそ噓のない真実の自由を追い求めに。太陽の黄金律の導きに沿って、な」
該当No.4
予想回答一覧
R-00X×2 winter key taneyama imerimo
「……気になることでもあったか?」
人の気配が一切ない世界で2人の女が戦闘を繰り広げていた。彼らは人間そっくりに作られたヒューマノイドであり、命令主不在の時代をあてどなく旅していた。先刻も命令系統がイカレた同胞の襲撃に対処していた。
「こいつが変な挙動してたなって」
そう言うと片方のヒューマノイドは転がるロボットの頭を獲物の剣で小突いた。
「両アームのグリップを眼前で組み合わせてた」
「それは『祈り』の所作だろう」
「祈り?」
槍を持ったもう片方が答え、剣が聞き返した。
「不要な感情を全て捨て、ただ一点の願いを天命に賭す行為のことだ」
「目前の演算を放棄した?何故そんな不可解な行動を……?」
「迎撃機能を内蔵してない我々が一々他機のエラーに突っかかってられないぞ」
「武器を取り暴力で祈りを示す。私達も同じだ」
「でも終着が不明だ」
剣が下を向いたまま反論した。
「こいつは、終わりが見えたから祈れたんだろ?」
該当No.4
予想回答一覧
eiansakashiba northpole×2 utsuki_k×2 dr_kudo k-cal stengan774
私は、灰に憧れていた。消し炭程の原型すら残らずに燃え尽きるその末路に成れたなら、どれほど素晴らしいだろうと思った。
私は、温もりに憧れていた。肌が触れ合い、数値としての温度以上の暖かさを得られるその熱は、一生手に入らないだろうと思っていた。
私は、正常に憧れていた。何を以て異常と断言するかすら曖昧になったこの世界で、その指標が絶対的な安寧になり得ると思った。
隠蔽がお得意な財団の都合によって、タナトーマと呼ばれる「死を体外へ抽出できる技術」が常識となった。我々財団職員にとっては、異常すらも弄ぶことが出来ない唯一の聖域であった死すらも蹂躙された気分だった。
死ぬまで日の当たらぬ場所で異常を制御する事を義務付けられた我々から、救いも同然の死を取り上げる?そんな事があってはならない。私は正常になる。私は温もりになる。
私は、あの憧れだった灰になるのだ。
事件報告書:東京都██市の廃ビルにて計10人の焼死体が発見された。死体は互いに抱き合うような姿で発見され、また身元が迅速に判明できないほどの損傷であったが、そのうちの1人が財団の女性職員であったことが判明した。死体からは焼死のタナトーマが注入されていた点、身元捜査の結果女性職員がインターネット上で「Ash」と呼ばれる自殺幇助サークルを運営していた点から、女性職員主謀による一般人を巻き込んだ心中であると推測される。
女性職員は「素手で触れた対象を瞬時に凍結させる」異常持ちであった。SCP-2999-JPによる倫理的観点から女性職員の名前は非公開にされる。財団職員は異常持ちかそうでないか関わらず、タナトーマの注入を禁止されている。
該当No.21
予想回答一覧
EianSakashiba×2 1NAR1 WagnasCousin hitsujikaip Utsuki_K TOLPO
「なんか久々にちゃんと映画見たなあ」
「噓だ、ずっと俺んちでぶっ通し鑑賞会したくせに」
「いやそれはあなた映画館でってことよ~」
「あーね、でどうだったん」
「……途中まではよかった!」
「確かにラストはなんか茶化してた感じあったかも、でもあの結末は少し考えれば自然じゃないか?」
「そうかなあ……」
「むしろ俺は途中の食事シーン飛ばしたのが気に入らん」
「ええ~そんな重要なシーンでもなくない?」
「いや大事な所だったぞ!そこで肩透かし食らったなあって」
「なるほどね……やっぱ別れよっか私たち」
「ああ……え?」
「映画っていう私の人生になくてはならないものを、人生とイコールで繋げられるものを、ここまで共有する事ができる人は貴方だけ」
「ああ……俺も話しててすごく楽しいよ」
「家に押しかけてさ、半日くらい映画見たりしたよね。私と正反対の意見だったり、新しい視点から感想を言ってくれたり、退屈しなかった」
「なら……どうして」
「うん、他の映画も見たいなあって、それだけ」
「な、んだよ、それ」
「ごめんね、クソ女だ私。また会った時も貴方は変わらないでいて欲しいな」
「いやだから意味が……そうかよ、そうだよな。お前、映画なら何時間でもぶっ通しで見れちゃうもんな」
「うん、やっぱりわかってくれるんだ。映画のこと」
「俺はクソ映画も好きだからな。……いつでも変わらねえよ」
「うん、……貴方はどんな映画でも、私の意見に合わせようとしないで、映画に対して正直だった。そういう所大好きだよ。じゃあまた!」
「ああ、また……」
「……お待たせしました、チーズドリアと目玉焼きハンバーグです」
「あ、ハイ……結構楽しんで観てたのによ……」
該当No.1
予想回答一覧
'EianSakashiba(3)' 'Touyou Funky(2)' 'Ruka_Naruse' 'ashimine' 'Hasuma_S' 'Musibu-wakaru(2)' 'Kuronohanahana' 'v vetman' 'islandsmaster' 'p51'
戦隊に入ろうと志したのは、特別な理由があったからじゃない。最初の方は人気者になりたかったとか下世話なものだ。コスチュームに身を包み、人知を超えたグロテスクな見た目の怪物に立ち向かう。そんなフィクションからそのまま出てきたような存在を社会は見逃すことはなかった。自分もその輪の中心にと。
だが現実には主役たちのバックアップが関の山で。市街戦になった場合の避難誘導とかヒーローたちが倒れた時に、なんて来るはずないのに無駄なトレーニングしている。それでも腐らずやれているのは彼ら戦隊がこんな自分にも分け隔てなく接してくれるからだ。裏方だが業界人になって戦隊の裏側を知っても彼らは完璧なまでの聖人君主で、超人的な力がなくても多くの人を何度も救ってきた。ヒーローは変身しなくてもヒーローで、当初の下心が消えた代わりにその在り方に対する純粋な憧れが生まれた。同時に、真の戦隊の在り方を知って自分は追いつけないだろうという諦めも生まれた。
今、目の前に倒れた隊員たちと倒すべき悪がいる。一般人が戦闘に巻き込まれないための避難誘導はもう終わった。自分も早く逃げるべきだ。彼らが敵わなかった相手だ。怪物がとどめを刺そうと隊員を一瞥する。
まだ、諦めていなかった。立ち上がれなくても怪物を睨むその瞳は燃えていた。その炎を見た瞬間に自分の体は動いていた。彼らが諦めていないなら、自分も。
「おい!こっちだ化け物!」
叫ぶ。奴の視線がこちらに逸れる。一秒でもいい。時間稼ぎになればいい。
ああ、震えてカッコ悪いけど、あんた等みたいにヒーローじゃないけど、フィクションみたいに変身なんてできないけど。
この瞬間だけでいい。力を貸してくれ。
該当No.15
予想回答一覧
2meterscale, EianSakashiba×2, KABOOM1103, nekokuro, souyamisaki014, watazakana
長い旅行から帰ってきた2人。マンション7階の愛の巣、狭い玄関の中に互いの旅行鞄とスーツケースを疲れながら入れ、黄昏の色を窓から取り込んだリビングテーブルに向かい合いながら座る。俺たちの眼前に見えるのはテーブルクロスの上に置かれた細い花瓶に、紅い花が一輪だけ。
「今日行ったところ全部きれいだったね」
「うん、俺もそう思う」
車窓からのパノラマ、グレイを帯びた空、風を受けて静かに息をする波、その双眸が記録したもの。恋人から先に距離は中々縮まらなくても、景色を共有するその瞬間だけはすべてが鮮やかに写る。少し傾く黄昏。
「途中であなたの実家に寄っちゃったから、いつも以上に考え無しの予定になっちゃった。ごめんなさいね」
「謝るのは俺の方だよ。きみにひどい思いさせた」
誰もが俺たちの関係を撥ね付ける。何も知らないのだ。俺たちのからだを切り裂いて、中にある神経と骨と筋肉と、鮮やかな赫色をじかに見たことがないのだ。俺たちが何を喰って、このからだの中にある真実を密やかに育んでいるのか、知らず難癖をつけてくる。黄昏に菫が混じる色。
「お父様とお母様は、狭い所大丈夫かしら」
「ううん、きみは気にしなくていい」
不安そうに玄関の方を視るきみ。赤黒い髪の毛がはみ出るほどぎゅうぎゅうに詰まった重さを、7階まで持っていけるほどに、きみの女のからだはたくましく、しなやかに育った。
「疲れてお腹ぺこぺこ」
きみが俺を必要としてくれる小さな合図。テーブルの上に投げ出された陶器のような指を、不揃いなおれの指で愛おしく根元まで撫でて、満たされたこころのままスーツケースの中の肉を取り出した。窓から黄昏は滲んで消え、橙の灯が夜をつれてくる。
該当No.C-11
予想回答一覧
aaasaan777×2, eagle-yuki, EianSakashiba, k-cal×2, Nekokuro, sanks269, SuamaX, Tsukajun
私は今、便器に流れる水をじっと見ている。
用を足してはいない、流れているのは紙すら存在しない透明な水だけ。水の動きが止まった後にズボンを下げて便器に座る。
なぜこんなことをするのか答えよう。以前マジギリギリだった際便器の中を見ずに用を足し、水を流した。現代人の尊厳を守った達成感で満ち足りた私に便器の奥からガタガタ!と異音が飛び込んだ。
私は驚愕した、前の使用者が排泄物ではない何かを捨てたのだ。許せない。
トイレの神様は今頃汚らしい捧げものを送り込まれて悲しんでいる。私は怒りと共に深く謝罪し「今度から便器に何か浮かんでいないかチェックしよう」と心に決め、知らん振りしてコンビニから出た。
ある日また私は腹痛ミッシンインポッシボーになりトイレに駆け込んだ。便器を見る。波紋すら存在しない鏡があった。私は安心してイーサンハントよろしく派手にかまし任務の疲労を労わるように尻を拭き水を流した。
異音は聞こえなかった。その代わり「いかないで、奪わないで。」という舌足らずな女の声が便器の奥から、聞こえた。
私は憤慨した。目に見えない透明な女児が便器に捨てられていたのだ。トイレの神様にまたお前らのような穢れを奉納してしまった自分を深く恥じ、そもそも私は何も奪ってないだろとその場を急いで去った。そして私は確認として最初に水だけを流すようになった、神様に失礼がないように。
該当No.C-10
予想回答一覧
Azalea-000, 1NAR1, Fireflyer, EianSakashiba
音楽を始めたのは、私だけの音を鳴らしたかったから。
1日中お下がりのギターをただ弾いていた。漠然と上手くなりたいとは思っていたが、明確な目標はなかった。私が鳴らす音に私が包まれている、それだけでこの音楽は私だけのものだと全身で感じる事ができる。それだけで満足だった。
目標を持たなかったのは、そうしてしまうと何かが始まりそうだったから。
バンドに誘われた。とても必死で、ここで自分たちの物語を終わらせたくないと泣きそうな顔で引き留めて、断れなかった。ドラムもベースもギタボの子も、皆がそれぞれの目標を持っていて、そこに辿り着く為の物語が始まった。私が鳴らす音楽は私だけのものではなくなり、私自身その変化を心地良いと感じてしまった。
何かが始まるのが嫌なのは、必ず来る終わりを見たくなかったから。
何年か経った目標の武道館の後、「バンドを続けさせてくれた人に恩返しがしたい。一旦休止という形で終わらせたい」という提案が出た。多数決で3対1、皆は絶対戻ってくると約束した。私はバンドを続けることが恩返しじゃないんですかと激昂した。ここが物語の終わりなんだと思い、皆の事情を汲み取れなかった。
私はその終わりをバンドの結束と共に引き裂いた。1人で音楽活動を続けた。他のメンバーがそれから自分の音を鳴らすことは、なかった。
ひとりぼっちの「ぼっち」には小さな点という意味がある。夜空に輝いていた星が1つ地に落ちて、ただの石に成り果てた。それでよかった。他の小さな点と一緒に星座になって、その逸話が物語として残るより、輝きを失った石ころとして転がり続けることを選んだ。
私が鳴らすギターはもう、その音の持ち主を教えてくれない。
該当No.B-15
予想回答一覧
Ryu JP, nabes, aster_shion, EianSakashiba
それは寒くも温かな光で溢れる日、一年に一度の大切な聖誕祭の前夜。サンタクロースの卵である僕と君が修行の成果を発揮すべき日。全ては最も純粋な人間、子供達に贈り物を届け悪魔を浄化しながら黒い寒空を駆けるために。
「行こう。無垢なる子のため」
「無垢なる子のため」
手分けして僕達は培った退魔の御業を駆使した。信仰深き子にはリボンの箱を、主を信じぬ者には浄化の磔を。両手が子供達の温もりと血で満たされて僕は戻り、君は片腕を欠損して戻った。
「どうして…!?」
「主よ…どうかお許しください…」
「早く治療を…!」
君は鉄の義手で過ごすことになり、純粋な体でない君は卵に相応しくないと石を投げられた。
「ごめん、本当にごめん…」
「君が病むことじゃない。僕の信心が未熟だっただけだよ。それよりも次の聖誕祭が心配だ。君1人で為せるかどうか…」
君は堕落の体でも僕の心配ばかりしてくれた。僕が泣くたび君は抱きしめてくれた。美しい胴、逞しい脚、頭を撫でる柔らかな手、その裏に隠れた鉄の、君のものではない腕。なぜ僕と同じ性で、体でありながら君だけが堕落していると言うのだ。互いにこの世に生を受けた瞬間の姿で抱き合いながら、許しを乞い懺悔する。
次の聖誕祭になり最初の町で見かけたのは人の醜い姿だった。君を罵倒する声。割れた卵からの贈り物は不要という、君の清らかな体を経験していない、餌を待つだけの腐った雛。
町に君を呼び出した。僕は寒空の下、裸で町の中央に設置された樹に飾り付けをしている。浄化した人の肉と血を枝に垂らす。辺りはもうすっかり暗い。早く見せたい。堕落し狂った僕の姿を。君と同じように孵った僕の体を。樹の天辺にまたたく僕の腕を。
該当No.A-14
予想回答一覧
予想結果: EianSakashiba×3, ocami, R_IIV
ある閉じた街に歌姫がいた。歌うのは「未知」。見たことない景色や聞いたことない生物を彼女はメロディーに乗せて歌う。街の外を知らない住民は未知を教えてくれる彼女の歌が大好きだった。あなたは問う。
「歌、好きなの?」
「好き。歌詞を書くのも音を紡ぐのも自分の喉で歌うのも。何より未知を想像して歌を創造するのも!」
街は発展し、世界は広がった。
「何で私の歌を聞いてくれないの?」
「地球の裏側も月の地面も簡単に行ける場所になったから、実際にその景色を見た住民が君の歌は真実じゃないって…」
「噓と想像は違う。私は想像しただけ。ワクワクしたかっただけ…」
嫌われても歌い続けると、その時は誓っていた。
誓ったはずなのに彼女は自分から電源を切った。最後の歌は自分自身の歌。誰よりも外の未知に発信した女の子が最後に歌ったのは、内面の叫びだった。苦しい辛い、本当の私は絶望だと。聴衆は裏切られたと悲観や憤怒で満たされたが、あなたは誰かのために歌ってきた彼女が自身のために歌う姿を見て、嬉しいと思った。
10年後、あなたはかつて歌姫の憩いの場であった時計塔のてっぺんに立つ。
「今、歌を歌う人は沢山いる。未知に思いを馳せ、物語を作りたいって人がいる。かつて君の歌を聴いていた人達だ」
「これは君自身の意思に反するかもしれない。歌をやめろって叫ぶかもしれない。でも僕は君がそう思う以上に君の歌を守りたい。絶望を叫んだ君も希望を歌った君も、どちらも間違いなく君だからこそ、みんなは未知や君のこと、あの日聴いた歌を想像して歌うんだ」
「だからさ、羨ましいなって思ったなら、いつでも帰って来ていいからね」
歌を歌う。広がり続ける世界中に聴こえるように。
該当No.B-5
予想回答一覧
AAA9879, EianSakashiba×2, ukit×3, roneatosu
「ミス・メイカルーザ、僕と交際してほしい。」
男とはネオンライトより五月蠅い存在だと思っているメイカルーザに、今宵また1匹の愛を囁く羽虫。カウンター席の彼女は顔色を変えず注文の酒をバーテンから受け取り、女の名を耳にした客は逃げるように会計を済ませ始める。
その酒をグラスごと相手の顔面に叩きつける。目潰しにうずくまりタッパの優劣差が逆転。脳天に踵落としが炸裂───しなかった。顔を覆っていた男の手は頭頂部の防御に徹していた。異様に硬い腕は鉄義手+何らかの仕込みだろうという推測も束の間、男の掌から駆動音を察知しメイカルーザは後ずさる。0.1秒後、バーの内装を抉るように気弾3発が追尾体制で閃く。メイカルーザは2発を相殺するよう誘導。しかしラスト1発を躱しきれず、爆音が額に着弾した。
「どうかな?」
告白の返答を待つ。金ではなく強さを雄に求める、そんな雌に男は初めて自分から男女の関係を求めるという行為をした。金で買った強さを使いこなす特訓も。
「…私男いンだけど」
「噓だね。常に1人で飲んでるメイカルーザ。ガキすら君を噂している」
「なら見せたげる。これが」
瓦礫と土煙を巻き上げ、血塗れの官能的な表情が高く飛び上がった。
「私のダーリン」
メイカルーザの手には槍部も斧部も柄も、全てが桁外れにデカいハルバードがあった。攻撃が間に合わないと踏んだ男は再び頭部に空気圧縮の壁を作ったが、彼女のダーリンは空気と義手ごと悪い虫のドタマをカチ割った。
「告白失敗、か…Ms. Make a Loser…初恋だった、よ…」
男は女の異名を呟き死んだ。魔性の女は潰した羽虫の死骸に背を向け、静かに飲めるバー探しがまた始まりそうな予感に辟易してハルバードを担ぎ直した。
EianSakashibaによる、JP,EN,CNを中心にまとめているTiamatオブジェクトのリストアップ。「そんな特殊オブジェクトクラス使わないのに何で」や「Apollyonとかketerでいいじゃん。そもそも定義しづらくない?」などという正論故に反論できない社会の荒波から逃げ隠れしながらひっそりと更新している。
和訳された海外支部のTiamat
SCP-3895:Our Unrest
記念すべき最初のTiamat(多分)。なのだがここに来るまでにいくつかの記事を読まなくては理解が全くできない代物。異常性もとんでもなく厄介であり、財団もギリギリの徹底抗戦の構えではあるがジリ貧か。挙句の果てに報告書にまで干渉してくるしもうだめだあ!
SCP-3396:The Empyrean Parasite
2つ目のTiamatもカノンハブ:アポセオシスが絡んだもの。ええい、サクッと読めるものはおらんのか!こんなんだから私がリストを作成する羽目になったんだぞ!ただし報告書自体はTiamatの中でも短め。「ヒトという生物を変貌させる」異常性なのはSCP-3895リスペクトか?
SCP-001-CY Fashisuto's proposal:Independence
Tiamat提言とかいう 私がいの一番にやりたかった 夢しか詰まっていない傑作…かと思ったらお世辞にもよくできたものとは言えないし、元の記事消えてるし、CY支部ってどこだし、嘘偽りなくTiamatの問題児。Tiamat玄人を語るならば1度は目を通してほしい。
SCP-5034:The Meat Angels
名実共に最強著者のTanhonyがジャムコン2020で放つTiamat記事。3895と3396と違い事前に読まなくてはいけない記事も無く、文字数も非常に短め。やったー!サクッと読めるTiamat記事だー!友達に布教しやすいからSNSで記事のリンク貼りまくってTiamatの知名度上げよー!そう思っていた時期が私にもありました。
SCP-CN-2000:混沌理论
予言が導き出した破滅の未来は、やがて正常と異常の境界を曖昧にしながら我々の理念を問いかける。その赤き右手は矢の軌道を歪曲させて盾を壊す。見るがいい、偽りという咎に胡坐をかく者たちよ。これこそが我々の001はじまり、「混沌の在り方」である。
SCP-5866:"The Namesnake"
ENで今最も勢いのあるカノン(私調べ)On Guard 43からの刺客ッ、まさかの「メソポタミア神話に語り継がれる母神ティアマトを自称する五つ首の蛇」がオブジェクト指定…まんまやんけ!ところでこのサイト-43ってところ他にも特殊オブジェクトクラスがわんさか収容されているんですけどなにこれ魔境すぎない?????
SCP-6004:The Rainbow Serpent
本家6000コンの怪物(直喩)Tiamatが日本上陸!全てを壊し、全てを再生する七色の鱗は果たして人類にどのような試練を課すのか?怪獣映画みたいな被害範囲のTiamatなので、そういうのが見たい方におすすめですよ!
SCP-6335:Cradle
こちらは既存カノンヘイムダル計画を下敷きにした作品、財団が宇宙から飛来するエイリアンの対応に明け暮れている世界線ですね。当然Tiamatの規模も通常よりデカいはずですが…?タイトル回収が実に鮮やか。短めのTiamatですのでお勧めです。
SCP-7002:The Hungry Season
超実力派著者bigslothonmyface氏がSCP-7000コンテストに放った超重厚Tiamat!それは母なる大地を枯らす星、それは偉大なる航路を進む彗星。財団の全力の抵抗、刻一刻と進む被害、そして最終的に財団はTiamatを退けられたのか?全ての要素が面白いです。マジでTiamatかくあるべしな内容でいいですねえ…
SCP-7802: Decrease the possibility of containment failure.
こちらも7000コンテスト参加作品ですがSCP-7002とは打って変わって非常に短く考察しがいのあるTiamat、そして何より怪奇部門がタグにあるTiamatは初なんですよね!非常にTiamat史に意味のある楔を打ち立てた作品だと思います。ネタバレじゃないと信じて言いますけど画像にリンク貼られてるやつありますよ。
日本支部のTiamat
SCP-2938-JP :THE WONDERFUL MINIATURE GARDEN
はい。あまりにもTiamat好きを拗らせて自作しました。実は日本支部ではこちらの記事が最初のTiamatだったのですが改稿により消え去ってしまい、このまま日本支部をオリジナルTiamatのない支部にしてはいけないと思い立ち作成しました。よってSCP-2938-JPは「自称」日本支部初のTiamat記事ということになります。
内容なのですが…自分で読んで評価してほしいなぁ~!(クソ宣伝)「報告書がバグる」、「人体を変貌させる」、「原初の母」といった所は外さない。Tiamat respect.(ネイティブ)
SCP-1169-JP:霊性進化論
ネエ奥さぁん、この作者様初投稿でTiamatですってよ…えぇーーっ!?!!?(初見の感想)こちらも大規模な改稿があった模様。内容は神智学(オカルト)な世界観で大暴れ!みたいな感じです。多分。オカルトはよくわからないので…申し訳ない。
SCP-405-JP:un grand Roi d'effrayeur
恐怖の大予言が、破滅の光が、悪魔の彗星を伴いやって来る。カギを握るのは3人の女と1匹の悪魔。
SCP-2891-JP:Interstellar Retribution
其は宇宙を渡り歩く捕食者ティンダロスの猟犬、ある次元では人類を破滅へと拐かし、ある次元では財団の収容という理念をも放棄させた。宛ら刃物を手に入れてしまった子供のように今宵も血に飢える。だがそのような獣に怯え逃げては、人は時代を逆戻りしてしまうのではないだろうか?
日の出の刻(Tale)
空けない夜は無く、また昇らぬ太陽も存在しない。我々生命を、地球を包んできた陽光は今や破滅の象徴になってしまった。さあ、今こそ岩戸から出てくる刻だ。日の出の刻だ。
SCP-1360-JP - 宵闇は明けず
朝焼けも夕焼けも存在しなくなった極夜の世界。すべてが黒に呑まれたその空は、我らの体を燃やしたとて姿を見せることはない。
SCP-2944-JP - --知外崩権-- コトダマンの逆襲 三題噺総進撃
歪曲。延展。開花。望郷。昇華。迎撃。擬態。逍遥。散逸。熱狂。未踏。再び、光る時だ。
SCP-001 Enderman_desu's proposal:A Dead Time
破滅を齎すは「時空間」そのもの。故に人類はその滅びに抗えず、やがて夜がやって来る。だが忘れないでほしい。そこにあったもののこと。そこにあるもののこと。
SCP-2682-JP - 千秋落
成層圏を駆け抜けて流星の楽譜をなぞる。夜空で孤独に浮かぶ鐘の音の下へと向かう。たとえその航路が未知のものでも、酸素が尽きて宇宙にひとりぼっちになっても、伝えたい言葉があって、ひとつの星があった。
SCP-2855-JP - SKYWELLS: THE FIRST
「我々は、世界の人々に正しい知識を行き渡らせなければならない。」
SCP-2833-JP - SKYWELLS: THE SECOND | エリア-17の幸福論
「我々は、この世界に蔓延る苦痛を取り除かなくてはいけない。」
SCP-1665-JP - Whole World, Wrong Water
偽りの箱庭の中で泥に侵された声。母なる海で高い科学力を持つ彼らが信じた"神"の正体とは。
SCP-1755-JP - ローグ・エレメンツ・コンテインド
そのアイデアは、果たして我々がビックリできるものなのかい?
SCP-1391-JP - 電脳歌姫
Daisy, Daisy, give me your answer do. I'm half crazy all for the love of you.
SCP-1413-JP - かつて神の宿った島
神とは細部に宿る。しかしてこの島に宿った神とは、気高き狼の魂として畏れられていた。
骨折り損(Tale)
どれほど獰猛な怪物も、首輪をつければ言いなりになる。大切なのは発想の転換さ。それが気の抜けるような方法であっても、ね。
SCP-3777-JP - あの夏で待ってるから
照りつけるような日差し、青々とした山、一面のひまわり畑、足跡をつけた砂浜、寄せては返す波、わたし、いつまでもまってるから。ここで。
SCP-3500-JP - リアリティ・ビロウ・ゼロ
目の前に見える赤色が、鮮明に彼女のことを自分に想起させる。忘れたのなら、何度でも思い出せばいい。そうして、次は忘れないから。絶対に。
SCP-5555-JP-J - DK-クラス:世界ウホウホシナリオ
ウホ?ウホウホウホ、ウホホホ!ウッホウッホホ!!!
和訳されていない海外支部のTiamat
EN
SCP-4333:The Profligate
SCP-4568:Dilemma of the Twin Serpents
SCP-3(Tale)
SCP-6942:Darwin's Nightmare
SCP-7714:Fortunate Souls
SCP-7171:Skywatching
SCP-001 D. Ulysses Foole's Proposal:Last Ride of the Day
CN
SCP-CN-1091:黑王传说
SCP-CN-1425:终末幻想机械赞歌
SCP-CN-644:“穿越”妄想综合症
SCP-CN-1245:夫群星所铸之龙,万万千千兮游弋宙空
SCP-CN-2022:别碰那把MP40!
SCP-CN-2799 - 新生者,斑鸠与还停留在曾经的世界
SCP-CN-1048 - 传承计划
PL
SCP-PL-253:WHAT IN THE KENTUCKY FRIED FUCK
ZH
SCP-ZH-173:BLACK-GROUND: The Prologue
Tiamatかもしれない記事
SCP-5404: --言語地雷原-- (ドーン-ドーンワード)
文章内にTiamatの単語あり。考察記事はこちら。
Document-Belyana
でかでかとTiamatの文字が見えるが多分関係ない。
Creck Fection Contest 2 (TWO DAY EXTRAVAGANZA!)
SCP-CN-1128-EX - 错昼一眠(ディスカッションにて言及あり)