なぜ1273-JPの画像がここに? 私は別に当該オブジェクトの担当職員ではないし、なったこともないのですが。 ──御器所研究員
俺の担当だからな。勝手に貼らせてもらった。 ──IRINAKA.aic
そうですか。どんな性質を有するオブジェクトなのか気になります。 ──御器所研究員
さて、どんな性質なんだろうな。 ──IRINAKA.aic
人事ファイル
おしながき
- 御器所研究員の人事ファイル
- IRINAKA.aicの人事ファイル
- 千種隊員の人事ファイル
- 登場作品一覧
氏名: 御器所 恵一(ごきそ けいいち)
Level: 2
専門: 化学工学、現実子工学
所在: サイト-8175に所在する研究室に所属。
職務: 低脅威度オブジェクトに関する研究、実験の監督及び収容プロトコルの考案
人物: 御器所研究員は身長179 cm、体重73 kgのモンゴロイド系男性です。眼鏡及び“年季の入った”私服を着用しています1。愛知県名古屋市██区出身であり、地元の高等学校を卒業した後██大学に入学しました。在学中に京都府京都市██区において201█/██/██に発生したSCP-███-JP発生事案において、御器所研究員は当オブジェクトの性質を短期間のうちに把握した上で適切な処置を施し、民間人に対する被害を大幅に抑制することに成功しました。当該成果が財団に注目された結果、適性検査を経て201█/██/██に雇用され、勤務を開始しました。
御器所研究員は“危険な場所で”考え事をすることを好みます。例として、木の上、棚の上、サイト-8175のA-102棟2屋上の縁などが挙げられます。御器所研究員は当行動の理由として“このような場所の方が思考が鋭くなる”などを挙げています。当該場所には御器所研究員の体力では到達することが困難と考えられるものも含まれています。
(“時計台”の屋上にて)
怖くないんですか? ──██研究員眺めもいいし、血行も良くなって考えが捗るんですよ。 ──御器所研究員
あまりにも無防備な背中だったのでつい押しそうになりました。 ──██研究員
普通に死ぬのでやめてください。 ──御器所研究員
御器所研究員に関するさらなる情報にアクセスする場合、以下に所定のコードを入力してください。
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ようこそ、クライアント様。
財団に雇用される際、御器所研究員がSNS上で“かわらけ桜”という名義で同人活動をしていることが判明しましたが、財団における勤務及び機密情報の漏洩に影響を及ぼさない範囲での同人活動の継続が人事部門によって許可されました。また審議の結果、オブジェクト収容またはカバーストーリー流布に各種作品が必要であると判断された場合、御器所研究員に制作を依頼することが選択肢として設定されました。現在プロトコル・アイドル-835、プロジェクト1139-JP、プロトコル“Star Crap Produce”などの複数の収容プロトコル及びカバーストーリーにおいて、御器所研究員が制作した作品が利用されています。上記事実は御器所研究員の作品が収容に関与したオブジェクトの担当職員には認知されていますが、プライバシー保護の観点から必要以上の周知は必要ないと判断されており、現在人事ファイル上では適切なコードを取得した職員にのみ上記事実が提示されています。
しかしながら2017/12/29、自作の同人誌3を頒布している御器所研究員を私用でその場を訪れていたエージェント・██が発見しました。御器所研究員の活動は上述したような隠匿がされていたものの機密指定されていないため、エージェント・██を発端として現在相当数の日本支部職員が噂を通じて当該事実を認知していると推定されています。上記事実の機密指定及び低レベル保持職員に対する記憶処理が御器所研究員によって複数回要請されていますが、コストの観点から却下されています4。
え、購買で売ってたあの闇子のアクキーの原画、お前が描いたの? え、あの闇子のラノベの表紙絵も? マジ? ──エージェント・██
…このことは内密に…。 ──御器所研究員
かわらけ先生、スケブお願いします! ──██博士
博士が先生なんて言わないでください。あと声が大きいです。ここではその名前で呼ばないでください。お願いしますよほんと。 ──御器所研究員
pixiv見ちゃったんだけど、あなたがあの作品を描いたのね──まあ、いいんじゃない? 他人の趣味嗜好にとやかく言うべきではないと思うし。でも、あの作品をあなたがねえ… ──エージェント・██
[事実なので弁明もできずただ沈黙を貫くことしかできないという顔] ──御器所研究員
識別名: IRINAKA.aic
Level: 3
専門: 情報工学、メタ情報工学
所在: サイト-8175に所在するサーバーを中核としている。
職務: 電子記録情報の整理または編集、電子設備の点検、電子的またはメタ情報的オブジェクトに関する対応及び研究
人物: IRINAKA.aicはサイト-8175のサーバーを拠点としている人工知能徴募員 (AIC) です。アバターとしてスーツを着用した少年のイメージを有しており、2D及び3Dの電子的媒体において当アバターを用いた活動が可能です。当アバターはイラストレーターであるかわらけ桜氏監修のもと制作されました。
IRINAKA.aicはセキュリティクリアランスレベル3を有しており、一部の機密情報を含むSCiPNETの広範囲にアクセスすることができます。IRINAKA.aicは当該能力を用いて記録整理及び電子的オブジェクトへの対応を行っており、当該作業はサイト-8175のサーバーを中核として行われています。また、SCiPNETに接続できる端末があればIRINAKA.aicはアバターを用いて任意にインターフェース上に出現することが可能です。
IRINAKA.aicはSCiPNETのデータ空隙に“簡易作業所”を作製しており、これを用いて記録整理や情報統括を円滑なものにしています。ただし、当該作製は事後報告されることが多く、しばしばSCiPNET使用者の混乱につながります5。当問題を受け、IRINAKA.aicは指定された“作業所”以外の使用を禁止されていますが、現在もしばしば恣意的な“作業所”の新規設置が行われていることが発覚しています。
IRINAKA.aicは標準的なAICと比較して多分に人間的であり、マイク、スピーカー、カメラ、モニターなどの媒体を用いて各職員と交流することを好んでいます。性格は明朗快活で“人懐っこい”と評価され、“自身も上司として迎えたい”と各職員から望まれていることが多く認められています。
ぜひ一度飲みに行きましょう。 ──██研究補佐
ああ、リモート飲み会みたいにやろうぜ。 ──IRINAKA.aic
こんな姿なのに、なんだろう、この打ち解け具合は。 ──██博士
話が合うからじゃないですか? また飲みに誘ってください、いつでも飛んでいきますよ。 ──IRINAKA.aic
杁中君のあの気さくな振る舞い、あの姿にこそ似合っているのかもな。 ──██博士
氏名: 杁中 豊裕(いりなか とよひろ)
Level: 3
専門: 情報工学、メタ情報工学
所在: サイト-8175の研究室に所属。
職務: 中~高脅威度オブジェクトに関する研究、機密情報の管理
人物: 杁中博士は2019/04/15時点で40歳であった財団日本支部職員です。杁中博士は2019/04/15に発生したSCP-███-JP収容違反事案に遭遇し、身体の80%を[編集済み]に置換または侵食された状態で生存しました。その後は神経系に対する延命措置が施された状態でKIA指定の是非に関する審議が行われていましたが、調査の結果杁中博士の未発表の研究記録が発見され、当該研究は複数種類のオブジェクトの収容方法を大幅に改善できる可能性が示唆されました。これを受け、杁中博士の人格復活の価値が認められ、当該作業を行うことが認可されました。杁中博士の身体の損壊状態及び杁中博士の専門業務内容を加味した結果、義体を用いるのではなくAICとして電子的に人格を復活させるという方法が採用され、保存されていた中枢神経系を基に電子媒体上に杁中博士の記憶及び人格が再現されました。当該人格はIRINAKA.aicとして財団から再雇用されました。
なお、杁中博士は電子的環境において五体の代わりとなるアバターに関し、“身体が戻るならなんでもよい”と提言していました。その結果、かわらけ桜氏によって現在のイメージが制作されました。
最初は困惑したけど、慣れっていうのは恐ろしいもんだな。 ──IRINAKA.aic
ごめんなさい。 ──御器所研究員
氏名: 千種 朱美(ちくさ あけみ)
Level: 3
専門: 神学、神秘学、奇跡論、ミーム学
所在: 機動部隊い-2(“扇の的”)
職務: 敵性霊的実体及び神格存在への対応
人物: 千種隊員は身長163 cm、体重██ kgのモンゴロイド系女性です。多くの場合、黒い長髪を後ろで束ね、和装の上に外套として被風を着用し、ベレー帽を頭にのせている様子が観察されています。
千種隊員は宮崎県██島出身であり、幼少期から霊的感応能力に長けていたことが判明しています。当該能力が財団に対し有用であると判断された結果、201█年に民間からスカウトされる形で雇用されました。その後養成プログラムを受けながら戦術神学部門、ミーム部門、秘儀術部門に配属され、現在は機動部隊い-2(“扇の的”)に所属しています。当部隊は敵性霊的実体及び神格存在の鎮圧を主目的としており、千種隊員はこれらに対する感知能力、神格召喚による対抗能力を用いて多くの功績を残しています。
霊的感応能力の高さから、千種隊員は非常に幅広い種類の霊的実体及び神格存在を容易に“神掛かり”することが可能です。この対象には本来存在しないと考えられるものも含まれますが、心理学的及び神秘学的調査の結果、これらは虚言ではないことが確認されています。
謹直な性格をしており、財団の職務に対する忠実性が評価されています。同僚からは「笑ったところを見たことが無い」、「ちょっとズレたことを言うことがある」、「冗談みたいなことを言うことがあるけどおそらく全部真面目な発言なのだろう」等の意見が挙げられています。
神様によると、にわか雨が降るようですよ。 ──千種隊員
晴れているように見えますが──誰に教えてもらったんですか。雨の神様ですか? ──██事務員
いえ、二酸化炭素の神様です。よくわかりませんが、今からぶんあつ?が低くなるんですって。 ──千種隊員
最近突然肩こりがひどくなったんだが、ちょっと調べてもらえないか? ──██隊員
確かに何かがいらっしゃいますね。でも安心してください、肩もみの神様をお呼びいたしました。 ──千種隊員
いや、お祓いとかをしてほしかったんだが… ──██隊員
以降の内容を閲覧する場合は、自身がアクセス権限を保持していること及び保安用情報災害対抗ミームを接種していることを確認してください。
雖食鉄丸不受心汚人之物
雖座銅焔不到心穢人之処
掛介麻久母畏伎八幡大神乃大前乎拝美奉利弖恐美恐美母白佐久
大神乃広伎厚伎御恵美乎辱美奉里
高伎尊伎神教乃随爾 天皇乎仰伎奉里
直伎正司伎真心持智弖誠乃道爾違布事無久
負比持都業爾励麻司売給比 家門高久身健爾
世乃為人乃為爾尽久佐司売給閉登 恐美恐美母白須
………
………
………
………
………
………
………
《生命兆候を確認》6
氏名: 日奉 千種(いさなぎ ちくさ)
Level: 3, 5/2218-JP
専門: 神学、神秘学、奇跡論、ミーム学
所在: 機動部隊い-2(“扇の的”)、八幡信仰研究所
職務: 敵性霊的実体及び神格存在への対応
人物: 日奉隊員は身長163 cm、体重██ kgのモンゴロイド系女性です。多くの場合、黒い長髪を後ろで束ね、和装の上に外套として被風を着用し、ベレー帽を頭にのせている様子が観察されています。
日奉隊員の曾祖母である日奉 槇氏は蒐集院内の“七哲”直属機関である“八幡衆”に所属しており、現在SCP-2218-JPに指定されている神格存在“八幡大菩薩”に関する機密情報の管理や応用の実施を担当していました。蒐集院解体の際、槇氏は財団日本支部に再雇用され、機動部隊い-2(“扇の的”)及び八幡信仰研究所に配属されました。その後、SCP-2218-JPに対する依代として十分な認知抵抗値を有する女性を確保するため、財団の管理による槇氏及びその子孫に対する交配が行われました。日奉隊員は槇氏の曽孫にあたります。日奉隊員に対する交配作業は202█年に実施される予定です。
財団による検討及び巫術的・神学的各操作の結果、日奉隊員は非常に高い認知抵抗値及び神格感応能力を有することに成功しており、日奉隊員によってこれまで1000種以上の新規神格存在が発見されています。当該成果は神学部門・秘儀術部門における研究に対する多大な寄与を示しており、日奉隊員の協力を受けた各神格に関する研究が並行して行われています。
本人の希望、及び “日奉”の姓の明示による不要な憶測を防止するため、日奉隊員は“千種 朱美”という仮名を用いることが認められています。
別に不満があるわけではありません。
まず、ここは福利厚生が非常に充実していますし。
研究所や他の職員の皆さんもいい人たちばかりですし。
──それに、母も祖母も曾祖母もそうしてきましたし。話によると、昔の日奉家って、相当無茶なことをしていたらしいですね。
“日奉の巫女”と呼ばれた人たちは、それはもう言語を絶するようなことをされていたようです。
一方で、財団の皆さまは、手荒なことはせずに科学的に最も効率の良い方法をちゃんと採ってくれます。
ですから、何も不満はありません。──でもまあ、
一度くらいは、恋してみたいなとは思います。──日奉隊員
以下の内容は随時更新されます。
おなまえ | 作品 |
---|---|
御器所研究員 | SCP-1273-JP |
IRINAKA.aic | SCP-1273-JP |
千種隊員 | SCP-2218-JP 調査報告File 1: "黄泉の国アパート" |
瑞穂博士(人事ファイル未登録) | SCP-2218-JP 調査報告File 1: "黄泉の国アパート" |
車道博士(人事ファイル未登録) | SCP-1351-JP SCP-1602-JP |
著作後書
おしながき
タイトル | ひとこと |
---|---|
SCP-1273-JP - 片思い | 財団式DDLCを作るなら…? |
SCP-1602-JP - 通りゃんせ(通れるとは言ってない) | 通りゃんせとは言ったが通れるとは言ってない。 |
SCP-2218-JP - 南無八幡大菩薩 | 二拝二拍手一拝。覚えておきましょう。 |
六条やすみの消失 | Thaumiel(使い捨て)。 |
SCP-1351-JP - 墓と蛇 | 有名だけど、結局卑弥呼ってどんな人物…? |
SCP-3000-JP - 常世の国 | 京都大学SCP同好会をよろしくお願いします。 |
御器所の提言 | 一言主神、好き勝手書かれすぎだろ。 |
タイトル: SCP-1273-JP - 片思い
後書: SCP-1273-JPは2022/02/12にgokisoによって提出された報告書です。当報告書は筆者が初めてサイト上における掲載維持を達成した作品です。
当報告書は筆者が「SCP-2075-JP - 人間の顔じゃない」、「SCP-1907-JP - オタクの行為は(理解が)難しい」等に代表される報告書内にキャラクターのイラストを含むような報告書を読んだ上で、「SCP-2420-JP - しあわせうさぎのグラック」の報告書内に“CLIP STUDIO PAINT”というフレーズが含まれていることを見たことがなぜか執筆に対する決心の契機となりました。この際、「SCP-2655-JP - ユビ娘 プリティーケジメ」からスマートフォンゲームの形態にするという着想を得ました。執筆当初、「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」というフレーズの思惑が扇情的な意味から特撮ヒーロー的な意味に変化していくというストーリーを筆者は想定していましたが、検討の結果没書になりました。
報告書の執筆について調べていく中で、各報告書のページソースを閲覧することで「SCP-2000-JP - 伝書使」などに代表されるページに仕掛けを施した報告書に関する研究を行うことが可能であることを知りました。当報告書の研究の結果、JavaScriptのsetTimeout関数を応用することによってページ上でパラパラ漫画を作ることが可能であることが判明し、これを制作することを着想しました。
各イラストの制作後、初版下書きが完成しました。この際「SCP-1273-JPはストーリーの最後に行われるプロポーズで結婚を受け入れたプレイヤーをスマートフォンに閉じ込める」「SCP-1273-JPは自分以外のキャラクターが死亡するようにストーリーを改変した」「SCP-1273-JPは研究員に対する恋慕のあまり収容違反を発生させ、当研究員はスマートフォン内に閉じ込められる」「読者は当研究員として当記事を閲覧する」という異常性及びストーリーを採用していました。このアイデアは潜在的にとある部活動のとある部長からの影響を受けたと思われます。しかし、当内容のストーリーは「SCP-1630-JP - ずっとずっとずっとわたしにとじこめられて」や「SCP-1655-JP - 機密情報のためアクセス禁止」などに類似しており、また一般的な収容違反のストーリーから逸脱しないため非常に陳腐であるという指摘がなされました。
上記の指摘を受けた改稿の結果、第2版下書きが完成しました。「SCP-1450-JP - プロトコル・アップグルント」や「SCP-2995-JP - 物語緩衝層」などから物語層の概念に注目し、画面の前の筆者等に対面するために物語層の上方遷移をするというストーリーに変更しました。この際、「SCP-2955-JP - 亡きCN兄貴の為のセプテット」に示唆される「二次元世界の住人は物語層の上方遷移が困難である」という問題を、バーチャルライバーになることで解決するというアイデアを着想しました。当下書きでは、最終的にSCP-1273-JPが我々執筆者の物語層まで達することに成功し、この世界に逃亡するというオチにしましたが、なぜSCP-1273-JPが我々執筆者に会いたがっているかという理由づけが不十分であるという指摘がなされました。加えて、収容違反によってオブジェクトがどこかに、しかも我々の次元までやってきて逃亡するというオチは話としてのまとまりがつかないという問題が浮上しました。
上述の問題に関する検討の結果、そもそも財団が収容に失敗するというオチにすることは非常に困難であるということに気付き、第3版下書きが完成しました。第3版は完成版と内容がほぼ一致しています。SCP-1273-JPに「SCP-4028 - ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ伝」に代表されるようなメタフィクションとしての万能性を付与することによって、初期収容に明確な不備がなくともSCP-1273-JPに収容違反を引き起こさせることに成功しました。当バージョンでは、オブジェクトの思惑とは関係なく、収容違反が起こったとしても丁寧に淡々と収容を進める財団を描くことを重視しています。SCP-1273-JPは恋をすることを願い、一見するとそれが成就したように見えますが、メタタイトル「片思い」も含めてそれらの情動はすべて財団による収容機構の中に組み込まれているという薄寒い幸せを描くことを目指しました。当バージョンのオチでは少し物足りないという指摘が存在し、筆者もそれに同意していますが、この形によってお話が上手く収まったように見受けられることから当バージョンでのストーリーを採用しました。
その後、文章を簡潔にするなどの修正を経て、投稿に至りました。
補遺1: 前半の特別収容プロトコルの内容は「SCP-2655-JP - ユビ娘 プリティーケジメ」及び「SCP-2420-JP - しあわせうさぎのグラック」を参考にしました。後半の特別収容プロトコルの内容は「SCP-4028 - ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ伝」に強い影響を受けています。また、ポップアップにおける「周囲を警戒してください」というフレーズは「SCP-2520-JP - くぐつれ」を参考にしました。
補遺2: 仕掛けが読者に対して恐怖を催したのは事実らしいので、オチにおいてもう少し不安感をかきたてるような形にした方がよかったかなとは思います。しかし上述したように、この形できれいにお話の風呂敷を畳めたと思っているので、とりあえず及第点かなとも思います。とはいえ、今執筆したらもっと違ったオチになっていたかもしれません。オチを弱くしてしまった原因の一つとして、仕掛けが読者に与える印象の強さや恐怖に対し、私自身作者として鈍感だったことが考えられると思います。
補遺3: 投稿日がバレンタインデーの2日前であること7及びSCP-1273-AとSCP-1273-JPの境遇に若干の類似が認められることは筆者が想定していなかった全くの偶然の産物であったことが判明しています。
補遺4: Monokuro71さんから素敵なファンアート(リンクはこちら)をいただきました!! 下からのアングルとか表情とか、風に舞う髪の毛とか最高ですね…ありがとうございました!!
タイトル: SCP-1602-JP - 通りゃんせ(通れるとは言ってない)
後書: SCP-1602-JPは2022/05/07にgokisoによって提出された報告書です。本作品はわかばコンテストグリーン免許ブロックSCP部門に提出され、当該部門で2位を獲得しました。
本作品は実際にはわかばコンテストを見据えて制作されたものではなく、本来はSCP-2218-JPが当コンテストに投稿される予定でした。しかし、SCP-2218-JPの下書きがほぼ完成した上で本作品もまた下書きが完成した結果、“コンテストにおいては簡潔な内容のものの方がふさわしいのではないか”と判断し、本作品がコンテスト提出作品になりました。
実は冒頭の画像は本作品のために制作されたものではなく、全く別の作品のために作られたものでした。結構うまくできたコラージュ画像でありお気に入りだったのですが、その作品を面白く改稿する手段が思い至らず、結果数か月お蔵入りになっていました。その上で何の気なしにスマートフォン内の画像フォルダを渉猟していたところ、大学一回生の際に受けた講義における“立小便を防止するための小鳥居を発見し、撮影して提出すること”という課題のために撮影した画像を発見しました。その際、なぜか本作品のオチが思いつき、執筆を開始しました。ちなみに、記事内では花見小路と言っていますが、実は最後の写真は四条通の北にある「とみ寿司」を少し西に行ったところで撮りました。
執筆において、スマートフォンに保存されていた神社巡りの際に撮影した写真が非常に役立ちました。というより、スマートフォンに保存されていたこれらの写真をいかに用いるかということを考えていました。今後もスマートフォン内の様々な写真をこのように有効に使うことを目論んでいます。
本作品において、極小の鳥居の画像が与える“拍子抜け”感を最大限に発揮するため、わざととても大きな鳥居を3つ並べました。この際、鳥居の印象を鮮やかにするため、空が曇り空から青空になるように写真を並べました。そういう意味でも、平安神宮に訪れた際このようによく晴れていてよかったと思います。写真を撮っているときは、まさか将来SCP財団報告書に写真を利用するなんてみじんも思っていなかったのですが…。また、大きな鳥居と言えば大神おおみわ神社(奈良県桜井市)だろうと思って画像フォルダを漁ったところ、確かに訪れたにもかかわらずなぜか写真が一枚も残っていなかったので、近々写真を撮りに再び訪れたいです。
タイトル: SCP-2218-JP - 南無八幡大菩薩
後書: SCP-2218-JPは2022/05/25にgokisoによって提出された報告書です。本作品は扶桑紀カノンに参加しています。
本作品は、とにかく「二拝二拍手一拝という参拝方式が明治時代に統一されたという事実を核として報告書を書きたい」という欲求から書き始めたものです。皆もよく知るであろう当該方式は、実は蒐集院と財団によって設定されたものなんだぞ、という記事を書きたくて作りました。実は2021年の夏、サイトメンバーになりたての際に上記の要素のみを中核に据えた記事を投稿したのですが、すぐに消されました。当時は本当に執筆のしの字すら知らなかったなあと思います。
一方で、八幡神という神様の特異性にも注目しました。前々から、「誕生経緯が複雑で謎に包まれている」「日本土着ではなく渡来神」「記紀神話に登場していないのに今では日本で最も広く信仰されている」などの特徴に注目していましたが、「この神様自体をオブジェクトにすればいい」ということを思い立ち、このアイデアを中核に据えました。
元々、当オブジェクトは戦術神学部門による管理下にあるという設定を想定していました。「SCP-2105-JP - 神身事故」のように、神格存在に対してイメージとしてダイレクトな攻撃を行う部門であるという印象があったためです。しかし、「戦術神学部門はノウアスフィア上に存在する神格をミーム的に分裂・破壊して無力化することを目指す部門であって、神格に人造神格で対抗することはまるで“ポケモンバトル”であるから戦術神学部門のHCに適合しない」という指摘がなされました。当該指摘を受け、サイト17深淵目録・訓戒ハブに連なる記事の1つである「SCP-6659 - 超越霊智」を読んだ結果、戦術神学部門は当オブジェクトには相応でないという結論に至り、八幡信仰研究所という新規組織を設定しました。このような「神格存在をノウアスフィア上のミーム複合体として扱う」という切り口に関しては、今後また深く考えてみたいと思っています。
当該作品は日辻養の提言や御舍利の提言に影響された結果、設定資料集としての性格が強くなっています。資料部分を作るのはとても楽しかったですが、“お話”としての面白さには不要な部分であることも確かだと思います。したがって、ページ遷移によってストーリー部分と資料部分とを分離するという方法を採用しました。
最後の音声記録ですが、中学時代からそれぞれの日本の神様をキャラクターとしてとらえ、キャラ愛を抱いていた自分にとって、非常に楽しく描くことができました。Ttt社様様だと思いました。今後も色々な神様を登場させることができたらいいなと思います。
補遺1: 最後の音声記録において天照大神が間接的に言及されていますが、SCP-2050-JP-Aとの関係をどうするかについてはいまだに結論が出ていません。1998カノンにおいては、SCP-2050-JP-Aを大日孁おおひるめ、SCP-1988-JPのおそらく2012/05/20に登場した存在を稚日孁わかひるめに相当させるというカノンがあるようですが、1998カノン以外においてSCP-2050-JP-Aをどのように扱おうかと考えているところです。日本神話まわりに関しては倭迹迹日百襲姫やまとととひももそひめなどの重要人物が日辻養の提言に登場していたりするので、ここらへんに関しては有識者の皆さんと意見をすり合わせつつ、カノンを醸成していきたいです。
補遺2: 個人的には本作品が私の作品の中で一番面白いと思っているのですが、voteはそれに反しています。このことは、SCP執筆において筆者が重視すべきことが何なのかについて如実に表しているような気がします。結局読者は資料や考証に基本的には興味がないと想定した上で、ちゃんと“お話”の面白さに100%寄与する程度にのみ、その分量を抑えるべきだと感じています。
タイトル: 六条やすみの消失
後書: 六条やすみの消失は2022/08/20にgokisoによって提出されたtaleです。本作品はQのコンテストに参加しています。
本作品を描く契機となったのはこちらの掲示板の内容です。ここでは、アニメーションの仕掛けにおいて「画面ごしのこちら側に対して彼女が語りかけている」という可能性が指摘されています。この指摘はまさに私がSCP-1273-JPで描こうとしていた展開であり、下書きを改稿する中でボツにしていたアイデアでした。これを受け、「実際に彼女が『画面ごしのこちら側』に対して話している」という演出を採用している作品を描こうと思い、taleに初めて手を出すことになりました。
本作品では、なぜ彼女が第四の壁を乗り越える力を持つようになったのかという理由について徹底的な理論検討を行いました。検討においては或る西瓜の提言の内容を下地にし、また実際にR-suikaさんとも緊密に連絡を取り合いました。その結果「統一現実性曲線」という新たな理論を打ち立てることに成功し、彼女がメタ的な層間移動をすることができる理由についてある程度理論的に説明することができたと思っています。
また、一般的なオタクがただVtuberのオタ活をしている様子と、財団が直面している危機及び作成した理論とを交互に示すことによって、読者に緩急のギャップを与え、興味を促すことを目指しています。
最後は彼女の逃亡が成功し、画面ごしのこちらに対して彼女が感謝を述べるという展開に持ち込みました。これによって、上述した「彼女が画面ごしのこちらの読者に対して語りかける」という展開を採用することに成功し、当初の目的が達成されました。
──というわけで、私は本作品がある程度面白いと思っていました。上述した展開に加え、みっちりとした理論によって知識欲も満たされると思っていたからです。
思えば、そもそも最初から向いている方向が間違っていたと思います。私はてっきり、「綿密な理論的検討とカノンとの整合性のすり合わせ作業は皆も面白いと思ってくれるだろう」と思っていました。私は御舍利の提言や日辻養の提言、或る西瓜の提言が大好きで、そのような徹底的考察は知識欲と理論欲(?)を充足させ、それらを嫌う人などいないだろうと思っていました。
しかし、ディスカッションでmeshiochislashさんにご指摘いただいた結果、あくまでもSCP-JPは「文芸コミュニティ」であることに気づかされました。文芸・文学的視点からすると、そのような長ったらしい理論は不要、それどころか有害であることに気づかされました。なぜかというと、読者は辞書や参考書を読みに来るわけではなく、小説のような「読書体験」をするために来るからです。
そのような文芸・文学的視点から本作品を見てみると、作中で示されているのは「彼女が徐々に人気を広げていく過程」という緩やかな上昇と「長ったらしい説明・理論」、そして「説明不足の急展開」です。大量の減点対象があると思います。もっと上手い展開と説明の仕方があるということは、今ならばひしひしと伝わります。
というわけで、本作品を通し、私は「SCP-JPは文芸を楽しむサイトである」ことと「理論的検討と衒学趣味8とは紙一重である」ことを思い知りました。今後は「お話として」「文芸として」「文学として」「物語として」どう描けば面白いかという点に軸足を置こうと思います。
──というような懊悩の結果、ほぼ完成していたにもかかわらずそこから方向性がものすごく変わったのがSCP-1351-JPです。こちらは結果的になかなかの高評価をもらえたので、先に本作品を投稿して正解だったと思います。詳しくは後書で述べます。
とはいえ、理論的検討は相当頑張ったので、本作品の「SCP-1273-JPにまつわる理論の補足資料」としての価値は確実にあると信じたいです。
補遺1: 小説中に本筋とは間接的にしか関わらない様々な資料が大量に挿入されるという形に対して私が慣れ切ってしまったのは、完全に京極夏彦と司馬遼太郎の影響によるものだと思います。
補遺2: 本作品を描くために一部のVtuberの配信を履修していました。昔と変わらず盛況で驚きました。こんな作品を書いたにもかかわらず、作者が2年ほどVから離れていたというのは秘密です。
タイトル: SCP-1351-JP - 墓と蛇
後書: SCP-1351-JPは2022/09/07にgokisoによって提出された報告書です。本作品はQのコンテストに参加しています。
本作品を書く契機となったのは、QコンにQueen(女王)で参加しようと思った際に、卑弥呼と同一視されることもあり日辻養の提言でも言及された倭迹迹日百襲姫を用いて書いてやろうと思ったことです。当人物を採用することができれば、私の趣味である日本の神様や神話にも絡めることができるだろうというたくらみもあります。
本作品もまた、SCP-1273-JPに負けず劣らず下書きの改稿が大規模かつ大量に行われた作品でした。手元に残ったWordファイルによると、当初は「女王の復活を迎える蛇が豪華な空間を墓の中に作り、最後に女王への思いをつぶやく」という内容だったようです。そこから、
- 蛇は女王の復活を待っているけど財団は復活をきっちり妨害する。蛇はそれに気づかない。
- 蛇は卑弥呼が現代においてよく知られていることを知って歓喜するけど、よくよく聞くと自分が待っている女王と卑弥呼とは別人であることを知り、「卑弥呼って誰?」と動物たちとともに首をかしげる。
- 女王は復活に成功するけど、復活した女王は待っていた蛇が誰なのかわからなかった。
- 女王ではなく卑弥呼が復活するけど、その卑弥呼は光りながら高速で宙を飛び回る老婆であり、蛇はその人物を無論知らない。
というようなめちゃくちゃな変遷を経ました。どれもいまいちしっくりこないものであり、批評に協力していただいた方からもGOサインが下りるものではありませんでした。
転機となったのは、tale『六条やすみの消失』を投稿し、meshiochislashさんのご指摘をいただいた際のことです。その際、後書でも述べた通りSCP-JPは「文芸コミュニティ」の性格が強いということに気づき、自分が「文芸」について全く知らないことを思い知りました。
そこから私は、当初はきっちり書き込んでいた各説話内容の記述をごっそり削り、「物語」の書き方とはなにかについて勉強しました。また、執筆中に投稿された「SCP-7000 - 負け犬」を読んだりして、インタビューをたくさん盛り込んだ場合の見せ方について考察しました。
その結果、投稿されたように「蛇くんを主人公とした一つのお話」という形になりました。
勉強した結果思ったのですが、オブジェクトを主人公にしてしまうとオブジェクトにとっての悪役が財団になるので、「主人公大勝利」的なオチにすることが非常に難しいことに気づきました。本作品も一応「主人公勝利!」的な終わり方なのですが、悪役たる財団が敗北してスッキリ終わるという展開がどうしてもできないので、このようにやんわりと蛇くんの目標が達成されるという形になりました。なので、オブジェクトが主人公の場合は「SCP-1970-JP - 13」のように「主人公大敗北!」みたいな展開にしたり、「SCP-1442-JP - 限りある命」のようにオブジェクトの勝利の仕方がぶっとんでいたりするべきだなあと思います。でも結局は、「SCP-1450-JP - プロトコル・アップグルント」や「SCP-2000-JP - 伝書使」のように財団側が主人公になるのが一番簡単で確実だと感じます。
補遺1: 本作品の問題点は「Imaginanimalの基本設定から少し外れた例を出してしまったこと」と「途中で突然出てきた卑弥呼を投げっぱなしにしてしまったこと」が挙げられると思います。Imaginanimalに関してはそもそも「人類以外の動物」縛りがあるのでだいぶこじつけてしまった感があるのですが、説話に登場する動物たちをどうしても用いたかったので、その取扱いの容易さを利用させていただく形になりました。卑弥呼に関しては…目をつぶるしかないと思います。
補遺2: 罫線(──←これ)が多用されているのは完全に京極夏彦の影響です。また、動物たちに「先生」と呼ばせるのは万城目学の『鹿男あをによし』の影響だと思います。というか、そもそも「卑弥呼を慕う動物」という着想自体が当作品に根ざしたものであることはここでこっそり白状いたします。
タイトル: SCP-3000-JP - 常世の国
後書: SCP-3000-JPは2022/12/03にgokisoによって提出された報告書です。本作品はSCP-3000-JPコンテスト 「幻想」に提出されました。
本作品の構想を練り始めたのは、おそらく2022/06/05のテーマ発表の直後だと思います。日本神話趣味の人間として当初から性懲りもなく神様がらみの何かを描こうと思い、「研究員による異世界の旅を記録した手記」とか「人間が全員神になってしまった世界(でもそれは既に先駆者がいました)」、「神の神威が失墜して人間と同様のレベルまで落ちてしまう(この設定は改めて独自の連作にて採用しようと思っています)」などのような構想を考えていました。
そうやって考えていた際、お盆休みに『ONE PIECE FILM RED』と『トップガン マーヴェリック』という2つの映画を見ました。普段あまり映画を見る機会が無いので、これらの作品は私の構想に大きな影響を与えました。すなわち、前者の作品から「世界を救おうと思ってやったことが実は世界を滅ぼす行為であった」という皮肉の要素(UE-3000-JPを倒しちゃう展開のこと)を受け継ぎ、後者の作品から「ハリウッド映画的な、王道も王道、超王道のストーリー」という要素を得ました。
そのようなことを考えている中、Qのコンテストが開催されました。この際私はTale『六条やすみの消失』と報告書『SCP-1351-JP』という2つの作品を提出したわけですが、ここで私にとてつもない影響を与えたのが(何度も言及してしまい恐縮ですが)Tale『六条やすみの消失』のディスカッションにポストされたmeshiochislashさんの意見です。
それまで私は、SCP報告書というのはあくまでも学術的な報告書であり、資料的知識や理論的検討をふんだんに用いて理性的にオブジェクトを説明してこそのものであると信じ込んでいました。既出作品であるSCP-1273-JPでもSCP-1602-JPでも、それぞれ理論的検討と資料的知識の提示には手を抜きませんでした。続く作品であるSCP-2218-JPレベルの資料、『六条やすみの消失』レベルの検討は前者2作品に輪をかけたものですが、本来これくらいの資料提示・検討実施をしてもよいと思っていました。
以上のようなことを信じていたところに、先述の指摘が入りました。この指摘を受けて、私は上記認識を根本的に改める必要があると感じました。すなわち、「SCP報告書は報告書ではなく文芸作品である」という考えにシフトしました。
界隈を眺めた結果、SCP-JPサイトメンバーには大きく分けて2つの派閥があると感じます。一方は「SCP報告書はオブジェクトに関する報告書であるから、表現において報告書っぽくないものが現われると非常に引っかかる。ましてやインタビュー記録や手記などでTale的な描写が始まると非常に違和感がありDVにつながる」という派閥、もう一方は「確かにSCP報告書はオブジェクトに関する報告書であるが、それ以前に文芸作品であり、そこには『読書体験』があるべきである。これによる面白さは、『報告書っぽくない』という低評価を軽々と凌駕するものである」という派閥です。そして様々な検討の結果、両派閥の構成員の数は前者よりも後者の方がずっと多いのではないかという仮説を立てました。
本作品はこの仮説を基にして作成しました。すなわち、「文芸的エンターテインメント性を極限まで高めれば、『SCP報告書としては違和感があるけど、面白かったから良し』と見なすメンバーがたくさん現れるだろう」という考えのもと、作品を制作しました。
本作品を立派な文芸作品にするにあたり、まずは主人公を設定する必要があります。これには2つの選択肢が考えられます。すなわち、「オブジェクト側の人物」と「財団側の人物」です。SCP報告書というのはオブジェクトを収容する財団の悪戦苦闘を描くものなので、これら二極のうちどちらかを主人公に据えるべきでした。オブジェクトを主人公に据えた作品の中で代表的なものと言えば「SCP-1970-JP - 13」あたりが思いつきます。類似するものとして、財団以外の勢力が主人公の作品(例えば「SCP-CN-2000 - カオス理論」)も考えられます。しかし、やはり『トップガン マーヴェリック』のような王道ストーリーを描くのであれば、主人公には大団円で締めくくってほしいと思いました。大団円、つまり勝利で終わるならば人間側=財団側が主人公として好ましいと感じた結果、主人公を財団側の人間に設定しました。
並行してどのようなストーリーにするかを考えていたのですが、その中で吉田神社の大元宮に注目することになりました。日本全国の天神地祇を一か所において祀っている当該社殿には何か有用なものを感じていたので、ここから発想を色々と飛ばしてみました。その結果、「京都(日本)を巻き込んで何かとんでもないことが起こっているけど、そこの境内だけが変わらない=シェルターになっている」というアイデアを着想しました。
上記アイデアを採用するにあたり、ストーリー冒頭において大元宮の境内に主人公がいる必要があります。そのような人物を考える場合、財団職員よりも民間人の方が違和感が無いと判断しました。上記検討の結果、主人公は民間人になりました。
ここで「京都が舞台」「吉田神社大元宮(京都大学吉田キャンパスにものすごく近い)が関係」「『幻想』っぽいお話」「主人公は異常現象に巻き込まれた民間人」という考えがそろったわけですが、これらのアイデアを考えたとき、私にとってはもう森見登美彦の著作(『四畳半神話大系9』、『太陽の塔』、『夜は短し歩けよ乙女』など)しか頭に浮かびませんでした。その結果、「主人公はさえない京大生」「作中に京都の具体的地名がたくさん出てきて、主人公たちは京都各地を走り回る」という形になりました。
次に登場人物を考えました。『トップガン マーヴェリック』を頭に思い浮かべつつ、「温厚で主人公を守ってくれる偉い人(アイスマン的存在)」、「主人公をことあるごとに排斥しようとする嫌な上司(サイクロン的存在)」を考えました。しかし主人公はマーヴェリックと違って当初は何にもできない無能な人物であるので、ちゃんと主人公を引っ張ってくれる面倒見のいい人を設定し、一方で「嫌な上司」もかなり丸くしました。加えて、「お話」としては無くてはならない、かわいいヒロインも設定しました。
次に異常現象の内容について考えました。異常現象として何を起こすかですが、京都が舞台であるとはいえせっかくのキリ番コンテストなので大規模にしようと思い、日本全体を巻き込むことにしました。紆余曲折の後、現在の「日本全国から人間が全員いなくなる」という展開を採用しました。
次に物語の悪役について考えました。「悪役は悪ければ悪いほど良い」というセオリーに従い、当初は真っ黒なUE-3000-JPをちゃんとした悪い奴(神喰らい的な何か)にしようとしていました。しかし、先述した『ONE PIECE FILM RED』の「世界を救おうと思ってやったことが実は世界を滅ぼす行為であった」という皮肉的要素を採用するため、「UEは悪い奴だと思って倒しちゃうけど、本当は日本を守っていた存在であり、それを倒すことによって事態が悪化してしまう」というストーリーに変更し、黒いそれを味方側の存在としました。
また、「SCP-2000-JP - 伝書使」が「SCP-2000 - 機械仕掛けの神」と深い関わりを持つという流れを継承し、これらほど深い関係とまではいかなくとも、ぜひ本作品と「SCP-3000 - アナンタシェーシャ」とを何らかの形で関連させたいという思いがありました。検討の結果、主人公が記憶処理される一文で締めくくるという展開を着想しました。ちなみに「SCP-1000-JP - 特別回収任務」の「君たちを許さない。」というセリフが「SCP-1000 - ビッグフット」の「ゆるすよ」というセリフと対になっているという噂を聞いたのですが、本当なんでしょうか?
以上の検討から、全体のプロットが固まりました。あとは文芸作品のセオリー(独自研究)にひたすら従い、お話をブラッシュアップしていきました。
批評に協力してくださった方々にこの場を借りて感謝申し上げます。特に、本作品を含めたこれまでの私の作品の批評に対して手厚く協力してくださり、さらに「主人公が自分の兄としての立場とUE-3000-JPの兄としての立場を重ねることで、改めて決意を固める」というアイデアを提案してくださったHasuma_Sさんには、この場を借りて最大級の感謝の意を伝えたいと思います。
補遺1: 主人公として民間人1人に注目するという書き方について
もちろん先駆者も複数いるとは思いますが、民間人をガッツリ主人公に設定し、その1人に注目してSCP報告書を書くという書き方は相当異色なものであり、反発もあるだろうなとはずっと懸念していました。
そもそもSCP報告書というのは、「共同怪奇創作」の名が示す通り不気味なオブジェクトと格闘する財団の様子を俯瞰して楽しむという形態から端を発しています。つまり、あくまでも読者は「自分とは関係ない場所で起こっている不気味で恐ろしい何か」を「上位者として鑑賞する」という立場に慣れ切っていると思います。したがって、そもそもSCP報告書という作品群は、一般的な文芸作品と違い、ある人物1人に注目して「お前ら読者はちゃんと彼/彼女/それに感情移入しろよ!」と作者が要請するような「主人公」という存在と根本的に相性が合わないものだと思っています。「SCP報告書を読もう」と思って集まってきた多くの読者は、いきなり作者から「彼が主人公です!」と言われたら「は? なんでSCP報告書を読んでいるのに誰かに感情移入しなきゃならんの?」と思うと思います。
加えて、そもそも「主人公大勝利!」という締めくくり方がSCP報告書に似つかわしくないんじゃないかという懸念もありました。多くの報告書の雰囲気というのは常にじめっとしていてうすら寒く、ハリウッド映画的な大団円とは合わないのでは、と思っていました。そんな雰囲気の中で、主人公のさわやかな勝利で締めくくられる作品が受け入れられるのか、という点は心配でした。
したがって、本作品は正直かなりの賭けであったと思っています。「SCP報告書を読もうとしているのになんで興味もないぽっと出の京大生に感情移入しなきゃならんのじゃ」と思う人と、「SCP報告書にしてはうまくいきすぎじゃね? 違和感あるわ」と思う人と、「彼に感情移入して読めば文芸作品として面白い! 違和感はあるけど面白かったから許す!」と思う人がどういう風にせめぎ合うのか、まったくもって未知数でした。
以上のような逡巡をしている私を後押ししたのが、やはり「SCP-7000 - 負け犬」の出現でした。本家と日本支部とは評価基準が違うといえども、本家においても「ある1人に注目し、主人公に設定する」、「主人公は最後に大勝利を収める」という書き方が通用するということが確かめられた結果、日本支部でもそのような書き方をしていいのだという決心につながりました。
とはいえ、あちらはおじさん財団職員であるのに対して、こちらは民間人、しかも若い男性です。SCP-7000と比べてさらに条件がきつくなっている10ように感じましたが、なんとか受け入れられたようで安心しました。
また、「折りたたみとページ遷移を絶対に使わない」という要素(可読性の優先)もSCP-7000にあやかりました。SCP-7000を読んだ際、この書き方を見て感銘を受けました。絶対自分の記事でも使ってやろうと思いました。
なんにせよ、各種表現が上手くいってよかったと思っています。
補遺2: 余談
- SCP-1273-JP、SCP-1351-JPに続き、またもや失恋がらみの終わり方を描いてしまいました。多分恋が成就して終わるよりも恋が成就せずに終わる方が好きなんだと思います11。
- 右上に写真を提示していますが、ロケハンに大元宮を訪れたとき、午後4時に境内が閉門することを知って非常に焦りました。財団のカバーストーリーとするという処置でなんとかしました。
- 本作品では各事件をわかりやすく言い換えるために色々なたとえ話を用いていますが、「不老不死の楽園たる常世の国なら、時間は極度に遅くなってるべきじゃね? 表現逆じゃね?」というツッコミに関しては甘んじて受けたいと思います…その通りです。
- 正直、30分以内に自転車で京都大学吉田キャンパス南構内と鴨川デルタを往復するのは厳しいと思っています。しかし、映画『すずめの戸締まり』の冒頭で、すずめが明らかにめちゃくちゃ遠い場所(1つ目の後戸)に向かって走った後に一瞬で到着するという描写があったので、まあ許されるか…と思っています。ついでに言うと、『すずめの戸締まり』に「常世の国」がタイムリーに登場したのを見て若干焦りました。本作品の方が早いです、念のため。
- 今回、本当に「中村氏の手記」部分に関して悩みました。作中の状況的にもSCP報告書という形態的にも明らかに違和感のある表現だからです。しかしながら、主人公たる中村君の主観的意見を提示しなければ彼の主人公的立場が確立できないと思い、背に腹は代えられないと思ってこの表現を採用しました。この部分の表現に関して悩んでいるとき、「SCP-2000-JP - 伝書使」の2ページ目の表現に対してものすごくジェラシーを感じました。そんな表現を堂々と通せるなんて、なんてうらやましいんだ!と。またこちらにおいても記したのですが、本作品の書き方というのはSCP-2000-JPと様々な点で「対極」にあるものなので、このような2つの作品がキリ番として並ぶのは何か象徴的なものを感じます。
補遺3: Xthought does not match any existing user nameさんが後日談を書いてくださりましたが、当該作品はアカウント削除に伴い削除されました(2023/04/10確認)…。アーカイブはこちら。
タイトル: SCP-001-JP 御器所の提言 - 神州
後書: 御器所の提言は2023/09/01にgokisoによって投稿された報告書です。本作品はオーバーロードキャンペーン、Xのコンテスト(テーマ: 「日本」)に参加しています。
私はSCP財団で活動を始めた当初から001提言をつくることが夢であり、ぼちぼち構想を練っていたところにオーバーロードキャンペーンのお題1「001提言」が開示されたことを受け、これはぜひ書かなければと決心したのが制作のきっかけです。結局、その後に開示されたお題のうち、2: 「自身の処女作/コンテスト優勝作を要素として含む」、3: 「構文除いて20,000文字以上」、9: 「続編・後編・完結編」も条件として満たしていることが判明したので、結果的にオーバーロードキャンペーンにぴったりの作品になったのかなと思います。よかったです。
本作品の構想の軸としては3つが挙げられます。一つ目は、SCP-3000-JPに登場したUE-3000-JPから得られた黒い液体を使って、何か話を広げられないかな、と思ったことです。SCP-3000-JPの時点で「UE-3000-JPは大八島国の兄である」ことが強調されていたので、「じゃあ大八島国も同様にこの液体で構成されているんじゃ?」という発想につながり、そこから世界観を構築していくことになりました。
二つ目は、一言主神という神様が色々な文献でやたらと好き勝手に描かれていることが面白かったことです。作品内でも説明されているように、一言主神は時代が下るにつれて文献での描写がどんどん変わっていき、ついには「自身の醜さを恥じて昼には現れない」とまで描かれているようになります。その変遷を面白く感じ、その裏には何か蒐集院みたいな裏の力が働いているのでは、と思ったことが構想の手助けとなりました。ここらへんはSCP-2218-JPで「八幡神、由来が謎な割に信仰されすぎだろ」と思ったことが作品制作の契機になったことと似通っています。
そして三つ目は…SCP-3000-JPのエゴサーチをしていたときに、「財団が神様に助けてくださいと願って事態を解決するのはどうなの、人間の力で解決してないじゃん、SCP財団の創作物としてふさわしくない」という意見を目にしたことです。これに関しては何も言い返すことはできないですが…これを受け、逆にその意見を認めつつも「でもその一方で人間の努力も大事だよね」的なことを再確認するような話をSCP-3000-JPの後日談として出すことができれば、と思ったことは作品制作の大きなモチベーションの一つとなりました。なので本作品はSCP-3000-JP批判に対するリベンジを目的の一部にしていると言えます。とはいえXコンのあの事件のこともあるので、エゴサは基本するもんではないと思う。
本作品もSCP-3000-JPと同様にハリウッド的な物語構造を有しているわけですが、SCP-3000-JPが一般大衆向け映画の様相を呈しているのに対して、本作品はいわば「財団職員向け映画」になっています。というのも、SCP-3000-JPのテーマが「自分にできることを精一杯やるべき」という一般に通用するものであるのに対して、本作品のテーマは「日本は神のひしめく国だけど我々はここで人として頑張っていく」という、財団職員にしか通用しないようなものだからです。なので、仮に財団職員向けに映画が作られるとしたら、こういうものになるのでは…と思っています。「SCP-3000-JPと比べて本作品の方がSCP財団っぽくなった」という指摘の理由は、もしかすると上記の性質が多くを担っているのかもしれません。
また、本作品はSCP-3000-JPと比較して、「深い絶望の後に問題を一挙に解決する」という場面において「自分の力で解決方法を模索し発見する」かわりに「すでに自分は問題を解決していたことに気づく」という展開を採用しています。したがって、問題解決における読者の感動はSCP-3000-JPと比較して大きく減衰していることは容易に想像ができます。そういう展開にしたいところでしたが、あの状況からそのような展開にもっていくような案がどうしても思いつかず、あのような展開になりました。他にも理由はありますが、そんなこともあって本作品をSCP-3000-JPの続編(つまりそれと肩を並べて感動できるような作品)と呼ぶのは少しためらいがあり、SCP-3000-JPの後日談、と表現するのに留めたい気持ちがあります。
SCP-3000-JPではコンテスト優勝のため「とにかくわかりやすく、一般大衆に受け入れやすく」を信念に制作しましたが、本作品ではそういう考慮はほとんどせず、好き勝手書かせていただきました(六条やすみの消失やSCP-2218-JPと同様)。やはり自分の好きなように作品を描くのはとても楽しかったです。
補遺: 余談
- CSSなどの構文は見よう見まねで適用しているだけなので、2ページ目のオブジェクトクラスにこちらのデザインを採用し、オブジェクトクラスのアイコンをオリジナルのものに差し替えようと4時間悪戦苦闘し、結局断念するということがありました。構文をオリジナルで編み出せる人がうらやましい。
- 実は「1945年12月31日に財団81管区支部が設立され、その時の獅子が賀茂相忌」という要素は御舍利の提言から、「現実子の存在が素粒子物理学部門によって近年実証された」という要素は或る西瓜の提言から、鵺-斎宮の「人の世の弥栄を祈る」という決め台詞(?)は日辻養の提言から持ってきたのですが、SCP-001-JPの設定上リンクを貼ることがためらわれたという状況です。
- クライマックスで一言主神が自分の首筋を切ってヘリコプターから落下するシーン、当初はドラマ『シャーロック』のモリアーティ(シーズン2のエピソード3)を参考に考えたのですが、書き終わって改めて読んだら「これ完全に『ヘルシング』のシュレディンガー准尉じゃん!」と気づきました。改めて読む瞬間まで気付かなかったことが我ながらなかなかの衝撃でした。
gokisoについて
おしながき
- 自己紹介
- 著作一覧
おなまえ: gokiso/御器所
自己紹介: 御器所と申します。大学受験の際に当サイトを知り、そこから一介のファンとして5年ほど記事を読み漁ることに没頭していました。サイトメンバーとなったのは2021年の夏であり、当時2つの作品を投稿したのですが、両方とも削除されました。その後しばらくアカウントを寝かせていたのですが、「報告書上でパラパラ漫画を作れるなら作ってしまおう」と一念発起した結果、SCP-1273-JPを投稿し、そこから本格的に活動を始めることになりました。
神社巡りが趣味なので、神社や日本の神様に関する記事を書くことが目標の一つです。よろしくお願いいたします!
補遺1: gokisoという当該アカウント名は、名古屋市営地下鉄桜通線及び鶴舞線が交差するターミナル駅であり、名古屋市の難読地名の一つとしてよく挙げられる“御器所駅”から採りました。理由はかつて近郊に住んでいた時に印象深く記憶していたからです。しかし深く考えずにつけてしまった結果、Gokipoさんと名前の語感がもろにかぶることに後で気づきました。それについて後にお話しする機会があったのですが、その結果実は他にも知らず知らずのうちに様々な関わりがあったことが判明し、不思議なご縁を感じています。
補遺2: 上記の経緯を発端として、私の作品に登場する人物名は全員名古屋市営地下鉄の駅名から採られています。漫画『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の登場人物の名字が千葉ロッテマリーンズの選手から採られていることに影響を受けたところがあります。
SCPs
SCP | Rating | Comments | Created | Last Comment |
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御器所の提言 | 101 | 1 | 31 Aug 2023 15:01 | 31 Aug 2023 15:02 |
SCP-3000-JP | 506 | 16 | 02 Dec 2022 15:16 | 09 Jan 2023 12:44 |
SCP-1351-JP | 70 | 6 | 07 Sep 2022 11:06 | 06 Aug 2024 02:45 |
SCP-2218-JP | 46 | 3 | 25 May 2022 11:30 | 30 Oct 2024 08:57 |
SCP-1602-JP | 140 | 8 | 07 May 2022 05:15 | 25 Jan 2023 15:07 |
SCP-1273-JP | 174 | 13 | 12 Feb 2022 13:18 | 08 May 2022 06:39 |
Tales
Tale | Rating | Comments | Created | Last Comment |
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会話記録: "夜食国の鼎談" | 22 | 0 | 26 Apr 2024 05:41 | |
調査報告: "天岩屋戸の陰謀" | 25 | 1 | 18 Aug 2023 15:53 | 18 Aug 2023 15:54 |
調査報告: "黄泉の国アパート" | 22 | 2 | 19 Nov 2022 07:10 | 18 Aug 2023 14:08 |
六条やすみの消失 | 45 | 3 | 20 Aug 2022 08:27 | 21 Aug 2022 11:23 |
Others
Others | Rating | Comments | Created | Last Comment |
---|---|---|---|---|
つづく | 63 | 2 | 17 Dec 2023 17:59 | 18 Dec 2023 11:13 |
個人用資料置き場
おしながき
- 日本の神様っぽい作品
gokisoが日本の神様っぽい匂いを感じた作品をまとめた一覧。完全な個人的趣味。入れるべき候補はいろいろ把握してるけど、全然読めてないから更新が止まっている。
- 日奉姓の人々
「日奉」の姓を持つと思われる人々をまとめた一覧。2023/09/23現在、総勢79名。すごいたくさんいる。
以下に示す作品は、gokisoが日本の神様っぽい匂いを感じた作品をまとめたものです。「こういう作品がある」という情報がありましたらお知らせいただけると幸いです。
SCP-026-JP - 現代のハイヌウェレ
- 文字通りハイヌウェレな女性。
- 彼女が虐げられると食物の毒性が高まる。
- 彼女を食べてみたいと人に思わせるっぽい。
SCP-052-JP - 護符
- 異物と判断されたものの活性を抑制する護符。
- 蒐集院が使っていたっぽい。
SCP-115-JP - 鵺
- 六角柱の物体。
- 周りの人の望みをなんでもかなえる。
SCP-384-JP - 大蛇の座
- 全長38 mの大蛇。
- 三竦みの伝承がある。
SCP-415-JP - 龍舞
- 雨を降らせる40 mの龍っぽい蛇。
- 洞窟内には2000年以上前の人骨や鉄器が。
SCP-477-JP - 鳴門海底都市
- 鳴門海峡の下にある都市。
- やばい神の荒魂を鎮めるためにある。
SCP-649-JP - 臥蚕宮
- 頭が馬の女工が働く製糸工場。
- 糸を作る過程で世界を巻き込む何かが起こっている。
SCP-777-JP - 鶴の翁
- 鶴っぽい老人。
- 海幸山幸神話に深い関係があり、“常世の神”が海から彼を狙っている。
SCP-845-JP - ヤエコトシロ
- 負号部隊によって作られた演算装置。12個の脳をつなげている。
- 結局敗北回避に関する知識が得られなかったので廃棄されていた。
SCP-913-JP - ハラノちゃんのひと時の恋
- ドギーコープ製の食パン。
- 男性が食べると、原野ちゃんという女性に会う。彼女は鹿だけど男性はそれに気づかない。
SCP-925-JP - 猿ヶ洞
- 鉄の身体を持つ猿がいる洞窟空間。
- 猿はサトリのように人間の心が読める?
- 洞窟は西に向かって掘削されている。
SCP-1010-JP - 未確認飛行物体が見てる
- 太陽っぽい直径12 mの球体。
- 人に悪事をさせないようにするお天道様。
SCP-1088-JP - イシキング
- 神社。拳から炎を出したりする石像がある。
- 石像は人間に負けたがっていた。
SCP-1111-JP - 国体護持
- 三種の神器。
- なんかすごい力があるような気がするけど…?
SCP-1140-JP - 契りのあかし
- アイヌの伝承に関係があるっぽいヤマグワ。
- カップルに心中を引き起こす。
SCP-1186-JP - ムスビのほらあな
- 鼠浄土っぽいところに繋がっている穴。
- ハヤサスラヒメが登場。
SCP-1200-JP - 明日の神話
- 並行世界と、京都を守る龍神様の話。
- 蒐集院から財団への収容体制移行の経緯あり。
- 日本支部理事はアノマリーの力で京都を守護しようとしている。
SCP-1211-JP - 5頭と4匹と2羽と空席が1つ
- 辰がいなくなったので欠員を埋めようとしている十二支の動物たち。
- 財団はタツノオトシゴを紹介し、うまく行った模様。
SCP-1265-JP - ご主人様は神様です!
- 男性をメイドの女の子にする石。
- どうやらその神様の趣味らしい。
SCP-1311-JP - 東西東西、神も人も踊らにゃ損損
- Ttt社が関係するチンドン屋。代表は弁財天らしい。
- 宣伝対象は大いに盛り上がるが…
SCP-1343-JP - 日奉柃
- 宗教的な物品や信仰,彼女が異常と見なしたものを周りから徹底的に消し去るようにされた現実改変者。GOCからはタイプ・ブラック(神性存在,Ex Machina Divinities)と見なされ、また財団では“現人神”という新しいカテゴリーも提案されている。
- 彼女を洗脳したのはSAPHIR。
- 自分が神に奉仕していると思ったら自分が神だった…と気づかされ、ひたすら神を奉祀していた彼女は絶望した。それでこの世から神っぽいものを根絶することに決めた。
- GOCの邪径技術”MARS”登場。“Kant-NETs”初登場記事でもある。
SCP-1373-JP - 雷鳴の鉄塔
- 半径50 km以内で発生した落雷を集める鉄塔。
- 周りの感電死体は落雷と同時にエクトプラズム的に動きだしたりする。でも当オブジェクトの異常性は「雷を集めること」だけっぽい。
- かつて何かが祀られていた?
SCP-1553-JP - 画餅結界
- 血縁集団に対して議論を進まなくする官僚災害を引き起こす術式。
- 神枷一族の秘密が描かれる。
SCP-1576-JP - よって神は存在する
- “神の存在証明”に関して、不明な手段で存在を証明してしまう。
- SAPHIRはがんばってこれを反証してしまう。
──現在更新中──
gokisoがSCPシリーズに登場する「日奉」の姓を有する人物を五十音順でまとめたものを以下に示します。
読み方に自信がない名前には「?」を付記しています。
詳しくは「日奉一族総覧」を参照してください。
日奉 針槐 (あかしあ)
- tsucchii0301さんのサンドボックス「日奉一族について」に登場。
- 神格「アーカーシャガルバ」の依り代を務めた日奉の巫女。
- 日奉家の父親と、日永田家の母親の間に生まれた混血。
- 脱走を企て、脚の腱を切られる。13歳の時耐えられず発狂したので焼殺された。
日奉 茜 (あかね)
- 『蒐集物覚書帳目録第一〇八〇番』などに登場。
- 現在も活動している蒐集院の研儀官。登場作品が多い。
- 「webがちゃんとわかる研儀官が精々私しかいない」らしいので、現在の蒐集院において若手であると推察される。
日奉 芥 (あくた)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 「雑」と呼ばれる、日奉一族の中でも最下層に連なる。
- 能力を持っていないので蔡を憎悪していた。後にその死体を茸に利用される。
日奉 薊 (あざみ)
- SCP-2630-JPに登場。
- SCP-2630-JP-8に宿っている、10代後半の女性と見られる精神体。
日奉 薊 (あざみ)(サイト管理官)
- 『確保施設ファイル:サイト-81KA』に登場。
- サイト-81KA設立時のサイト管理官だった。
日奉 彩 (あや)
- SCP-2330-JPに指定。
- 神格「罔象女神」を降ろさせようとして、失敗したかのように見えたが…?
日奉 稲雄 (いねお?)
- SCP-2731-JPに指定。
- 34歳男性。
- 裸を大勢の人々にみられると現実性を吸うことができ、現実改変ができる。
日奉 芋 (いも)
- 『超常社会でジャガイモの値段が大幅下落』、『国内特別関心領域: 恋昏崎』に登場。
- イェンロン料理研究会で8年間修業した後、恋昏崎で家庭料理店「日芋家」を営む女性。
日奉 格 (かく?)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 柏 (かしわ)
- UIUファイル: 1970-005に指定。
- 沖縄県生まれ。動物(人間以外)の知的水準を引き上げる。
- 現在逃走中。IJAMEAにも特事課にも追われている。
- 『アンブローズ・壊れたる食卓』によると、アンブローズグループ食材顧問で、日本生類創研に所属しているらしい。
- 『旋廻す奇怪なる 壽司刄』にも登場。
日奉 菊 (きく)
- SCP-CN-1210に登場。
- SCP-CN-1210-3の一人。1850-1877年在任。
- 死因は暗殺。
日奉 芍 (きょう)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 隠形使いの分家の次男。薬は双子の弟。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 蕎 (きょう?)
- 『ディア大学の新興宗教』に登場。1998カノン。
- SCP-3930を利用して、神格の創成に関する理論を考案した帝都大学の研究者。
日奉 桐 (きり)
- 『多要素共生社会の工場見学』に登場。1998カノン。
- 27歳。帝都大学を飛び級で卒業したのち、薬師寺製薬に入社した。通称"リーゼント博士"。
日奉 檎 (きん)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"当主。
- 自分の言ったことに相手を従わせる。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 金鳳花 (きんぽうげ)
- 狼毒マンドラゴラの本名。
日奉 葛 (くず?/つづら?/かずら?)
- 『異世界跳躍先候補:411 "宇宙船神殺し号"』に登場。
- アトラルで聖印奇跡論の研究を行っている学者。
日奉 朽 (くちる)
- 『蒐集物覚書帳目録第一〇九一番』に登場。
- 柊のことについて調べていたが、当人物に関する資料は残っていない。茜はこの現象について考察する。
日奉 薬 (くすり)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 霊力伝播体質者にして、遠隔での霊力操作に長ける『狙撃手』。分家で芍は双子の兄。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 椚 (くぬぎ)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 蔵 (くら)
- SCP-2896-JPに登場。
- 母親は真里という名前。
- 自分の身体を他人に分け与えようとするけど…?
日奉 蔵 (くら)(1998)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉分家"草流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 枢 (くるる?)
- SCP-2042-JPに登場。
- 桜の祖母の兄。
日奉 欅 (けやき)
- 『雪の空に月は無くとも』に登場。
- 酩酊街において、闇寿司四包丁「飾り包丁のショーシャンク」を迎える。
- 作中、彼女が柊の娘であることが示唆される。
日奉 権 (けん?)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉分家"木流"嫡男。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 梢 (こずえ)
- SCP-749-JPに指定。
- おそらく樹、椋の妹。
- 「後悔」すると分身を用いて過去改変するが…?
日奉 根 (こん)
- 『超常社会でジャガイモの値段が大幅下落』、『国内特別関心領域: 恋昏崎』に登場。
- 芋の父親で、蒐集院研儀官。
日奉 蔡 (さい)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』、SCP-2043-JPに登場。1998カノン。
- 「雑」と呼ばれる、日奉一族の中でも最下層に連なる。
- 天候を操作できる。
日奉 菜 (さい)
- 『超常社会でジャガイモの値段が大幅下落』に登場。
- 芋の母親。
日奉 榊 (さかき)
- SCP-2501-JPに登場。
- 「養護施設からの引き取り人として複数の先天性異常性保持者を自らの養子とし、"日奉一族"を形成している」と考えられている重要人物。樹、椋、梢たちの養父?
- 結局彼と日奉宗家にどういう関係があるのかは不明。
日奉 榊 (さかき)(SCP-2630-JP-9-B)
- SCP-2630-JP-9-Bに指定。
- 17歳頃の日本人女性と見られ、SCP-2630-JP-9-Aにおいて神事の実施、周辺の異常実体の統括、管理を行っている。
- 芽の姉。
日奉 桜 (さくら)
- SCP-2042-JP、『多要素共生社会の工場見学』に登場。1998カノン。
- 「花籠学園」の生徒。式神遣いに長ける。また、情報災害やミーム汚染に対して高い耐性を持つ。
- 頭が爆発したけど色々あって復活する。
日奉 梻 (しきみ)
- SCP-2501-JPに登場。
- 榊と共に行動をしているらしい。
日奉 䒳 (しだれ)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 沙羅 (しゃら)
- tsucchii0301さんのサンドボックス「日奉一族について」に登場。
- 目薬木の双子の姉。
- 審神者。拾った神の声を伝える以外のことができなくなってしまった。
日奉 椙 (すぎ?)
- 御舍利の提言 / 第〇〇〇八番に登場。
- 1615年の儀式に参加。
日奉 芒 (すすき)
- 『異災分霊を活用した神格存在の改霊・矯正の実証実験』に登場。1998カノン。
- 『神格生態学概論』(理外学研究所出版局、2026)の著者の一人。
日奉 葬 (そう)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉分家"草流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 茸 (たけ)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 分家筋でありながら本家にも仕えている。
- 分身能力を用いて一族の手足と耳目として働く。だがその本質は寄生生命であり、とうの昔に肉体を失い術式だけの存在となった「屍喰らい」。
日奉 樹 (たつき)
- SCP-745-JPに指定。また、SCP-1780-JPなどにも登場。
- 他人の成果を剽窃したら、それが自分のものになってしまう。
日奉 千種 (ちくさ)
- gokisoが提案。詳しくはページ上部の人事ファイルを参照。
日奉 蔦 (ちょう)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
日奉 椿 (つばき)
- 時絡の提言に登場。
- 柊の母親。今は酩酊街にいる。
- 酩酊街は柊が見ている夢の世界であることを示唆。
日奉 梣 (とねりこ)
- tsucchii0301さんのサンドボックス「日奉一族について」に登場。
- 日奉家の宗家「木流」の家長。
- 身体がでかい。
日奉 棲 (とまりぎ)
- 『生徒ファイル—S11443617』に登場。
- PoI-1144に指定。
- 売春婦を母に持つ。日奉は客の姓。左手で触れたものに反ミーム効果を付与する力を持っていたが、母親に左手を切断される。その後聖クリスティーナ学院にたどり着く。
- 貧しさこそが悪であると確信した彼女は、グリーン・スパロウ財団に合流し…?
- 日奉一族総覧の説明では、父親は蓮らしい。
- トマリギ・イサナギ・チュエカ・エンリケとは、別のタイムラインの同一人物という扱いか。
トマリギ・イサナギ・チュエカ・エンリケ
- 『スペイン次元穴探検公社が設立 国内産業育成計画への一歩か』に登場。
- エスパノル・ヌートリア女性。
- 日奉一族総覧の説明によると、棲と同じ反ミーム特性付与の異常性を持っているらしい。
ナギ
- 『私のご先祖さま』に登場。
- 白乃瀬の先祖シロ、神枷の先祖ククリとともに過ごしていた、日奉の先祖?
日奉 七竈 (ななかまど)
- tsucchii0301さんのサンドボックス「日奉一族について」に登場。
- 妖術師。暗殺を請け負う老人。
日奉 薤 (にら)
- 『洗濯タグ: 藍-2013 ※通称"桑名博士"』に登場。
- 洗濯部門のチームリーダー。
日奉 葱 (ねぎ)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』、SCP-2043-JPに登場。1998カノン。
- 白乃瀬飛沫、薬師寺虺、蔡の母親。「雑」に連なる。
- 19歳に出奔し、その後白ノ瀬や神枷、あるいはそれらより格下の、旧呪術世界に縁ある家を転々として生きていた。
日奉 杯 (はい)
- 『多要素共生社会の工場見学』に登場。1998カノン。
Violet Isanagi (バイオレット)
- 『アンブローズ・山猫軒』に登場。
- 異常事件課に勤めており、職場のあるスリー・ポートランドから比較的近いということで当店にはよく通っているらしい。
日奉 薄 (はく)
- SCP-1553-JPに登場。
- SCP-1553-JPを用いて神枷一族を滅ぼそうとしていた。
イサナギ・ハトバ
- SCP-1750-JPに登場。タイムラインは未来。
- 滅亡寸前となった世界で…?
日奉 英 (はなぶさ?/えい?)
- 『亞細亞的孤兒是誰』(未翻訳)に登場。
- 胡明生と因縁のある女性。何か式神的なものを操ることのできる巫女であったらしい。
日奉 林 (はやし)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 柊 (ひいらぎ)
- 『蒐集物覚書帳目録第一〇九一番』に指定。また、時絡の提言に登場。
- 財団ではPoI-8108に指定。
- 今では酩酊街で居酒屋のおかみをやっている。
- 彼女の母(椿)は当時の日奉の長の娘だったが、「鬼」と呼ばれる民の精で身ごもってしまい殺されかける。彼女の両親は柊を助けるために日奉の敵の首を土産に訪れたが、結局二人とも命を奪われてしまった。 彼女は幽閉されながら育てられたが、上記の事実を知り、氷雪関係の異常性を得て行方をくらませた。 日奉家によって彼女には忘却の呪いが掛けられ、多くの人間は彼女のことを覚えることができなくなった。
- 時絡の提言では、酩酊街は彼女が見ている夢の世界であることが示唆される。彼女が夢から覚めると…?
日奉 柃 (ひさぎ)
- SCP-1343-JPに指定。
- 宗教的な物品や信仰,彼女が異常と見なしたものを周りから徹底的に消し去るようにされた現実改変者。GOCからはタイプ・ブラック(神性存在,Ex Machina Divinities)と見なされ、また財団では“現人神”という新しいカテゴリーも提案されている。
- 彼女を洗脳したのはSAPHIR。
日奉 楸 (ひさぎ)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉本家の屋敷門番を務めている。「百合銀」を用いる。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 檜 (ひのき)
- SCP-1553-JPに登場。
- 蒐集院の研儀官だったけど後に五行結社に接近し、神枷 薄と相討ちになった。しかし実は、神枷 薄は日奉一族側の人間だった。
日奉 梟 (ふくろう)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 遠見の術を扱う巫女。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 忽布 (ホップ)
- 『やまゐぬ もちさられた はなし』に登場。
- 言葉を用いて動物を使役する能力を持つ。
- 白楊の姉で、妹よりも能力が強く、妹の使役を塗り替えられる。
- 事件中に現れ、財団の機動部隊に協力した。
日奉 白楊 (ポプラ)
- 『やまゐぬ もちさられた はなし』に登場。
- 言葉を用いて動物を使役する能力を持つ。
- 忽布の妹。
- SCP-3168-JPを有村組に引き渡そうとして失敗し、財団に確保された。
日奉 槇 (まき)
- SCP-2218-JPに登場。gokisoが提案。
- 千種の曾祖母。蒐集院の「八幡衆」に属していた。
日奉 菰 (まこも)
- SCP-1682-JP-Aに指定。
- 死んで皆に自分のことを覚えてもらおうと思ったけど…?
日奉 狼毒 (マンドラゴラ)
- 『骨折り損』に登場。また、KABOOM1103さんの人事ファイルに登場。
- 16歳の時に家出し、財団に雇用される。今は25歳。
- テレキネシス能力で軽自動車ほどの重量のものまで(KABOOM1103さん曰く)動かすことができるが、逆に言うとそれくらいしかできない。
- もともとは「金鳳花(きんぽうげ)」という名前だったが、財団に入る時に名前を変えた。
- 昔から(そして今も?)名前負けを指摘されている。
日奉 目薬木 (みつばはな)
- tsucchii0301さんのサンドボックス「日奉一族について」に登場。
- 天津甕星の依り代にもなった「日奉の巫女」。
- 超楽観的だけど巫女として身体が魔改造されている。
- 『アハシマ』にも登場。アハシマというやばい神を破壊しようとした。
日奉 芽 (めい)
- SCP-2630-JPに登場。
- 榊(SCP-2630-JP-9-B)の妹。「乗っ取りイベント」で対象の人格を乗っ取る?
日奉 桃 (もも)
- 『多要素共生社会の工場見学』に登場。1998カノン。
日奉 森 (もり)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 八手 (やつで)
- tsucchii0301さんのサンドボックス「日奉一族について」に登場。
- 研儀官及び渉外官。
- 扶桑紀のtale『灰より出でて、再び 前篇』にも登場しており、「整った顔貌。右が銀色、左が茶色の異瞳。銀色の肉体」と描写された。
- 宗家の中では非常に珍しい親財団派の人間。
日奉 薮 (やぶ)
- 『国内特別関心領域: 遠野妖怪保護区』、『広報とよほ 2020年4月号 「夜行祭」ほか』などに登場。専用タグが存在。
- 遠野妖怪保護区の保護区管理者を務めている。
日奉 山吹 (やまぶき)
- 『スペイン次元穴探検公社が設立』などに登場。1998カノン。
- 人型の狐のような姿をしている奇蹄病の全身変異者。
- マナ欧州大学マドリード分校法学部学生の21歳。
- 父親が日奉姓、母親はアンタレス教会信徒。
日奉 葉 (よう)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉分家"草流"。
- 一連の事件中に死亡。
日奉 杠 (よこぎ)
- 『超小型自己複製装置を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムのための認可計画』に登場。
- プロメテウスグループの上司らしい。
平坂 義則 (よしのり)
- 『異災分霊を活用した神格存在の改霊・矯正の実証実験』に登場。1998カノン。
- 戦後に離散した日奉一族の一人の子孫。
- 国技研での勤務を経て、現在はJSCAで神格生態学者として研究をしている。
日奉 蓬 (よもぎ)
- マンハッタン・クライシスの登場人物。1998カノン。
- The Doctorの構成員で、負号部隊の久能尚史に改造されて不老になった。1998カノンにおいて多角的に活躍する。
日奉 椋 (りょう)
- SCP-746-JPに指定。
- 異常な再生力を持ち、死亡すると全長約15 mの怪物になって暴れる。
日奉 蓮 (れん)
- 『長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁』に登場。1998カノン。
- 左手で持った物体に反ミーム性を付与できる。棲と同じ異常性。
- 夏鳥思想に傾倒し、AFC (Animal Feature Career) を大量に殺した。
日奉 櫺 (れんじ)
- 『日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花』に登場。1998カノン。
- 日奉宗家"木流"。
- 一連の事件中に死亡。
──現在更新中──