御器所研究員の人事ファイル

人事ファイル


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考え事をする御器所研究員

氏名: 御器所 恵一(ごきそ けいいち)

Level: 2

専門: 化学工学、現実子工学

所在: サイト-8175に所在する研究室に所属。

職務: 低脅威度オブジェクトに関する研究、実験の監督及び収容プロトコルの考案

人物: 御器所研究員は身長178 cm、体重73 kgのモンゴロイド系男性です。眼鏡及び“年季の入った”私服を着用しています1。愛知県名古屋市██区出身であり、地元の高等学校を卒業した後██大学に入学しました。在学中に京都府京都市██区において201█/██/██に発生したSCP-███-JP発生事案において、御器所研究員は当オブジェクトの性質を短期間のうちに把握した上で適切な処置を施し、民間人に対する被害を大幅に抑制することに成功しました。当該成果が財団に注目された結果、適性検査を経て201█/██/██に雇用され、勤務を開始しました。

御器所研究員は“危険な場所で”考え事をすることを好みます。例として、木の上、棚の上、サイト-8175のA-102棟2屋上の縁などが挙げられます。御器所研究員は当行動の理由として“このような場所の方が思考が鋭くなる”などを挙げています。当該場所には御器所研究員の体力では到達することが困難と考えられるものも含まれています。

(“時計台”の屋上にて)
怖くないんですか? ──██研究員

眺めもいいし、血行も良くなって考えが捗るんですよ。 ──御器所研究員

あまりにも無防備な背中だったのでつい押しそうになりました。 ──██研究員

普通に死ぬのでやめてください。 ──御器所研究員




御器所研究員に関するさらなる情報にアクセスする場合、以下に所定のコードを入力してください。

職員コード
パスワード
    • _

    ようこそ、クライアント様。

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    御器所研究員が捕捉された場所

    財団に雇用される際、御器所研究員がSNS上で“かわらけ桜”という名義で同人活動をしていることが判明しましたが、財団における勤務及び機密情報の漏洩に影響を及ぼさない範囲での同人活動の継続が人事部門によって許可されました。また審議の結果、オブジェクト収容またはカバーストーリー流布に各種作品が必要であると判断された場合、御器所研究員に制作を依頼することが選択肢として設定されました。現在プロトコル・アイドル-835プロジェクト1139-JPプロトコル“Star Crap Produce”などの複数の収容プロトコル及びカバーストーリーにおいて、御器所研究員が制作した作品が利用されています。上記事実は御器所研究員の作品が収容に関与したオブジェクトの担当職員には認知されていますが、プライバシー保護の観点から必要以上の周知は必要ないと判断されており、現在人事ファイル上では適切なコードを取得した職員にのみ上記事実が提示されています。

    しかしながら2017/12/29、自作の同人誌3を頒布している御器所研究員を私用でその場を訪れていたエージェント・██が発見しました。御器所研究員の活動は上述したような隠匿がされていたものの機密指定されていないため、エージェント・██を発端として現在相当数の日本支部職員が噂を通じて当該事実を認知していると推定されています。上記事実の機密指定及び低レベル保持職員に対する記憶処理が御器所研究員によって複数回要請されていますが、コストの観点から却下されています4

    え、購買で売ってたあの闇子のアクキーの原画、お前が描いたの? え、あの闇子のラノベの表紙絵も? マジ? ──エージェント・██

    …このことは内密に…。 ──御器所研究員

    かわらけ先生、スケブお願いします! ──██博士

    博士が先生なんて言わないでください。あと声が大きいです。ここではその名前で呼ばないでください。お願いしますよほんと。 ──御器所研究員

    pixiv見ちゃったんだけど、あなたがあの作品を描いたのね──まあ、いいんじゃない? 他人の趣味嗜好にとやかく言うべきではないと思うし。でも、あの作品をあなたがねえ… ──エージェント・██

    [事実なので弁明もできずただ沈黙を貫くことしかできないという顔] ──御器所研究員




著作後書


タイトル: SCP-1273-JP - 片思い

後書: SCP-1273-JPは2022/02/12にgokisogokisoによって提出された報告書です。当報告書は筆者が初めてサイト上における掲載維持を達成した作品です。

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没になった謎のラフ絵

当報告書は筆者が「SCP-2075-JP - 人間の顔じゃない」、「SCP-1907-JP - オタクの行為は(理解が)難しい」等に代表される報告書内にキャラクターのイラストを含むような報告書を読んだ上で、「SCP-2420-JP - しあわせうさぎのグラック」の報告書内に“CLIP STUDIO PAINT”というフレーズが含まれていることを見たことがなぜか執筆に対する決心の契機となりました。この際、「SCP-2655-JP - ユビ娘 プリティーケジメ」からスマートフォンゲームの形態にするという着想を得ました。執筆当初、「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」というフレーズの思惑が扇情的な意味から特撮ヒーロー的な意味に変化していくというストーリーを筆者は想定していましたが、検討の結果没書になりました。

報告書の執筆について調べていく中で、各報告書のページソースを閲覧することで「SCP-2000-JP - 伝書使」などに代表されるページに仕掛けを施した報告書に関する研究を行うことが可能であることを知りました。当報告書の研究の結果、JavaScriptのsetTimeout関数を応用することによってページ上でパラパラ漫画を作ることが可能であることが判明し、これを制作することを着想しました。

各イラストの制作後、初版下書きが完成しました。この際「SCP-1273-JPはストーリーの最後に行われるプロポーズで結婚を受け入れたプレイヤーをスマートフォンに閉じ込める」「SCP-1273-JPは自分以外のキャラクターが死亡するようにストーリーを改変した」「SCP-1273-JPは研究員に対する恋慕のあまり収容違反を発生させ、当研究員はスマートフォン内に閉じ込められる」「読者は当研究員として当記事を閲覧する」という異常性及びストーリーを採用していました。このアイデアは潜在的にとある部活動のとある部長からの影響を受けたと思われます。しかし、当内容のストーリーは「SCP-1630-JP - ずっとずっとずっとわたしにとじこめられて」や「SCP-1655-JP - 機密情報のためアクセス禁止」などに類似しており、また一般的な収容違反のストーリーから逸脱しないため非常に陳腐であるという指摘がなされました。

上記の指摘を受けた改稿の結果、第2版下書きが完成しました。「SCP-1450-JP - プロトコル・アップグルント」や「SCP-2995-JP - 物語緩衝層」などから物語層の概念に注目し、画面の前の筆者等に対面するために物語層の上方遷移をするというストーリーに変更しました。この際、「SCP-2955-JP - 亡きCN兄貴の為のセプテット」に示唆される「二次元世界の住人は物語層の上方遷移が困難である」という問題を、バーチャルライバーになることで解決するというアイデアを着想しました。当下書きでは、最終的にSCP-1273-JPが我々執筆者の物語層まで達することに成功し、この世界に逃亡するというオチにしましたが、なぜSCP-1273-JPが我々執筆者に会いたがっているかという理由づけが不十分であるという指摘がなされました。加えて、収容違反によってオブジェクトがどこかに、しかも我々の次元までやってきて逃亡するというオチは話としてのまとまりがつかないという問題が浮上しました。

上述の問題に関する検討の結果、そもそも財団が収容に失敗するというオチにすることは非常に困難であるということに気付き、第3版下書きが完成しました。第3版は完成版と内容がほぼ一致しています。SCP-1273-JPに「SCP-4028 - ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ伝」に代表されるようなメタフィクションとしての万能性を付与することによって、初期収容に明確な不備がなくともSCP-1273-JPに収容違反を引き起こさせることに成功しました。当バージョンでは、オブジェクトの思惑とは関係なく、収容違反が起こったとしても丁寧に淡々と収容を進める財団を描くことを重視しています。SCP-1273-JPは恋をすることを願い、一見するとそれが成就したように見えますが、メタタイトル「片思い」も含めてそれらの情動はすべて財団による収容機構の中に組み込まれているという薄寒い幸せを描くことを目指しました。当バージョンのオチでは少し物足りないという指摘が存在し、筆者もそれに同意していますが、この形によってお話が上手く収まったように見受けられることから当バージョンでのストーリーを採用しました。

その後、文章を簡潔にするなどの修正を経て、投稿に至りました。

補遺1: 前半の特別収容プロトコルの内容は「SCP-2655-JP - ユビ娘 プリティーケジメ」及び「SCP-2420-JP - しあわせうさぎのグラック」を参考にしました。後半の特別収容プロトコルの内容は「SCP-4028 - ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ伝」に強い影響を受けています。また、ポップアップにおける「周囲を警戒してください」というフレーズは「SCP-2520-JP - くぐつれ」を参考にしました。

補遺2: 仕掛けが読者に対して恐怖を催したのは事実らしいので、オチにおいてもう少し不安感をかきたてるような形にした方がよかったかなとは思います。しかし上述したように、この形できれいにお話の風呂敷を畳めたと思っているので、とりあえず及第点かなとも思います。とはいえ、今執筆したらもっと違ったオチになっていたかもしれません。オチを弱くしてしまった原因の一つとして、仕掛けが読者に与える印象の強さや恐怖に対し、私自身作者として鈍感だったことが考えられると思います。

補遺3: 投稿日がバレンタインデーの2日前であること7及びSCP-1273-AとSCP-1273-JPの境遇に若干の類似が認められることは筆者が想定していなかった全くの偶然の産物であったことが判明しています。



gokisogokisoについて


おなまえ: gokisogokiso/御器所

自己紹介: 御器所と申します。大学受験の際に当サイトを知り、そこから一介のファンとして5年ほど記事を読み漁ることに没頭していました。サイトメンバーとなったのは2021年の夏であり、当時2つの作品を投稿したのですが、両方とも削除されました。その後しばらくアカウントを寝かせていたのですが、「報告書上でパラパラ漫画を作れるなら作ってしまおう」と一念発起した結果、SCP-1273-JPを投稿し、そこから本格的に活動を始めることになりました。

神社巡りが趣味なので、神社や日本の神様に関する記事を書くことが目標の一つです。よろしくお願いいたします!

補遺1: gokisoという当該アカウント名は、名古屋市営地下鉄桜通線及び鶴舞線が交差するターミナル駅であり、名古屋市の難読地名の一つとしてよく挙げられる“御器所駅”から採りました。理由はかつて近郊に住んでいた時に印象深く記憶していたからです。しかし深く考えずにつけてしまった結果、GokipoGokipoさんと名前の語感がもろにかぶることに後で気づきました。それについて後にお話しする機会があったのですが、その結果実は他にも知らず知らずのうちに様々な関わりがあったことが判明し、不思議なご縁を感じています。

補遺2: 上記の経緯を発端として、私の作品に登場する人物名は全員名古屋市営地下鉄の駅名から採られています。漫画『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の登場人物の名字が千葉ロッテマリーンズの選手から採られていることに影響を受けたところがあります。

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