エージェント・イチの人事ファイル

名前: 滝川 一郎

セキュリティクリアランス: レベル2

職務: フィールドエージェント。西日本を中心に自転車で長距離移動し、未発見や未収容のSCiPの探索。

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収容直前のSCP-████-JP

人物: 滝川 一郎は東京都出身の27歳の男性です。SCP-████-JPの異常性によって付近にいたウサギのニュージーランド・ホワイト(学名:Oryctolagus cuniculus)と同化してしまい、体型及び身体的な年齢に異常が生じています。現在の滝川 一郎は、全身が人間としての体毛の代わりにウサギ特有の白く細い体毛に覆われています。体型は人間に準じていますが、頭部のみウサギに似通ったものに変化しており、耳も本来存在する部分より10㎝ほど上部からウサギのように長い耳として垂れています。また、尾てい骨の部分から10㎝ほどの尻尾が生えているのも確認されています。融合の素体となったウサギは生後10ヶ月であった為か、滝川 一郎の体格、声帯はそのウサギの年齢を人間に換算した14~15歳の男性に相応しいものに変化しています。

現在の滝川 一郎の意識や性格は以前の滝川 一郎と変わりませんが、ウサギの特徴が時々現れることがあります。特徴が現れる際に滝川 一郎の行う行動は主に、強く足踏みをする、野菜にかぶりつく、歯を鳴らす、壁の角などの端や尖った部分を執拗に齧る1、付近の職員2に[削除済]を要求するなど様々です。

なお、これらの異常に関して滝川 一郎本人は気にしていないようです寧ろ気に入っているみたいだぞ、こいつ。 - 浅井研究員

滝川 一郎は、自転車又は徒歩の移動による長距離イベントを行うことで未確認、未収容のSCiPと遭遇するケースが非常に高くなる特性を有しています。この特性はバイク、車、鉄道、飛行機などの移動によって発生することはありません。この特性を利用し、現在はエージェント・イチとして西日本を中心にSCiPの捜索活動を行っています。

なお、財団の施設外での行動に関しては、出来る限り体毛を露出させない状態での行動が厳守されています。現在において、滝川 一郎の身体の異常を認知した一般人はいません。姿を見られたケースはありますが、カバーストーリー『着ぐるみ冒険家』で隠蔽に成功しています。

また滝川 一郎は、非常に人を驚かせることを好む人物です。その為に施設内にいる場合は他の職員に対して頻繁に〝ドッキリ作戦〟を実行します。驚かせる為の工夫の度合いは様々ですが、ドッキリ作戦に関連したアイテムの工作スキルが非常に長けている為、どのような高度な仕掛けも作り出すことが可能です。しかし、この工作スキルはドッキリに関連したアイテムの作成以外では発揮されることはありません。被害者である職員から厳重注意を受ける場合がありますが、特に浅井研究員に対しては「反応が面白いから」という理由に、再三注意を促されてもドッキリ作戦を行っています。

経歴: 滝川 一郎は201█年3月11日より東京都から太平洋に沿って西に向かって自転車で日本一周の旅を開始しました。しかし201█年9月11日に石川県でSCP-████-JPと遭遇し、SCP-████-JPの持つ異常性の影響を受けて財団に保護されました。保護後の調査の結果、滝川 一郎が旅をしていた期間にそれぞれ別のSCiPと遭遇し、全て財団に拘束されて適切な記憶処理を受けていたことが過去の報告書より発覚しました。滝川 一郎が旅の間に遭遇したSCiPの総数は39体3で、滝川 一郎はそのほぼ全てのSCiPの異常性を"偶然"回避していました。

この法則を最初に発見したのは浅井研究員で、滝川 一郎が有するこの異常性を利用すれば多くの未発見、未収容のSCiPを発見できると考え、滝川 一郎をフィールドエージェントとして推薦しました。現在は浅井研究員が責任者となりフィールドエージェントとして貢献しています。

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