”男性形態”の織田博士。サイト-81██のリサイタル後に撮影された。
名前: 織田 健永
性別: 男性/女性
誕生日: 19██年6月21日
セキュリティクリアランスレベル: 3
職員クラス: Class B/C
所在: サイト-8181
役職: 機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)隊長兼ピアノ担当 研究員
業務: 音楽系オブジェクトの研究 演奏会による職員の士気維持/高揚
雇用経緯: GoI-████("████")の施設を襲撃した際に、当該施設にてリサイタルを開催していた。その際にGoI-████("████")の構成員と共に拘束されるも、本人の強い雇用希望、及び音楽の才能が評価され、当時織田博士の飼い猫であった夜空諜報員と共に、20██年██月██日に財団で雇用された。
人物: 織田博士は、██県██市出身の性別不詳の人物です。常に裏地の赤い黒衣を着用しています。黒髪赤目であり、この特徴は後述する異常性を発揮した際も変化しません。音楽、特にピアノに関して卓越した才能を誇り、不定期に財団各施設でリサイタルを行っています。
確か13度、ドから高いラまでを押さえることが出来たはずだ。そんな離れた和音や重音が出てくる曲なんてほとんどないから、記憶があやふやだが。 - 織田博士
織田博士は性別の切り替えが可能であるという異常性を有しています。”男性形態”と”女性形態”の2つの形態が存在し、性別によってその肉体年齢及び外見は著しく変化します。
”男性形態”は、織田信長に酷似した49歳ほどの男性です。身長は185cm、体重は72kgです。リサイタルや演奏の際は基本的にこの形態でいることが多く、業務時にこの形態になることは殆どありません。
”女性形態”は、腰まで伸びた髪が特徴的な17歳ほどの女性です。身長は146cm、体重は39kgです。業務時及び休憩時はこの形態でいることが多く、理由として本人は”こっちのほうが職員受けがいいから”と話しています。
いつこの異常性を獲得したのかは不明であり、織田博士も”いつの間にかそうなってた、昔の性別も覚えていない”と話しています。
織田博士は最先端の機器に非常に強い興味を抱いています。そのため彼の部屋にはあらゆる世代のゲーム機やテレビなどが揃っており、その量は自室の両隣にある、空き部屋を使用するほどまでになっています。また、異常性を保持している職員に対しても非常に強い興味を抱いており、異常性を保持している職員と遭遇するたびに積極的なコミュニケーションを取ろうとします。そのため意図せず職務を放棄してしまうこともあり、時折そのことについて注意を受けています。
気になるもんは仕方ないさ。 - 織田博士
一方で懐古主義に対しては一定の理解を示しながらも、非常に強い敵対心を抱いています。
ああ、確かに懐古主義の考えることはわかるさ。今になって不便になったこともいくつかあるし、昔のほうの、機械ではなく人の愛が籠り、そして未来への希望を感じることが出来る時代に戻りたいというのもな。だがよ、仮に戻りたい時代に行けても、今度は”まだ昔のほうが良かった”ってなるだけだろう。少なくとも俺はそう思っている。人間っていうのは常に前に進むのさ、それを無視して後ろに下がったら、周りに置いていかれるだろうよ。俺はそんなの嫌だね。 - 織田博士、過去のインタビューより抜粋
名前: 夜空
性別: オス
誕生日: 不明
セキュリティクリアランスレベル: 1
職員クラス: Class C
所在: サイト-8181 織田博士の自室
役職: 諜報員
業務: 様々なGoIへの諜報活動、及び破壊工作
雇用経緯: 詳細は織田博士の人事ファイルを参照
人(?)物: 夜空諜報員は人間の男性の声で発話可能な、去勢された黒猫です。雇用以前は織田博士の飼い猫であり、この異常性を織田博士は認知していたようです。
夜空諜報員は外見上完全な黒猫であるため、様々なGoI施設への侵入が容易です。また、偶然を装ってコードなどを引き裂くことが可能なために諜報員として活動しています。
夜空諜報員は撫でられることに対し強い不快感を示しますが、これまで他の職員にけがを負わせた事例は報告されていません。むしろ撫でられることを喜んでいるようです。
喜んでねーよ。 - 夜空諜報員
機動部隊名: 機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)
構成人数: 最低20人 人数の変動あり
機動部隊長: 織田 健永
任務: 職員の士気高揚・維持 SCiPの鎮圧・鎮静
概要: 機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)は、楽器の演奏を専門とする機動部隊です。サイト-8181にて主に活動しており、食堂もしくは多目的ホールにて不定期に演奏会を開催する以外は基本的に機動部隊として集合することはありません。
演奏会の際には、以下の楽器が確認されています。
- ピアノ
- チェンバロ
- パイプオルガン
- ヴァイオリン
- ヴィオラ
- チェロ
- コントラバス
- フル―ト
- クラリネット
- オーボエ
- ファゴット
- リコーダー
- トランペット
- ホルン
- トロンボーン
- チューバ
- バグパイプ
- ギター
- ティンパニ
- 小太鼓
- 大太鼓
- ドラム
- カスタネット
- グラスハープ
- アルモニカ
- タンバリン
- トライアングル
- 木琴
- 鉄琴
- 琴
- 尺八
- その他多数
また合唱も行い、オクタビスト、バス、バリトン、テノール、アルト、ソプラノによる6混声合唱が行われた事例も確認されています。
年末には非常に大規模な演奏会がサイト-8181の多目的ホールで開かれ、その様子は全財団施設にライブ中継されます。
現在確認された最大構成人数は20██年末の大規模な演奏会にて、組曲「惑星」の全楽章を原曲通りの楽器で演奏した際に確認されたおよそ200名です。
共通構成員
機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)は人数及び構成員が常に変動しますが、設立当初からの隊員であり、機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)を一度も脱退していない構成員を以下に記します。
織田 健永 (博士)
担当: 指揮者、ピアノ(兼任)
概要: 機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)の設立者であり、機動部隊隊長。
卓越したピアノの演奏技術を誇り、リスト全集及びラフマニノフ全集、ショパン全集やアルカン全集などのCDが財団の購買部にて販売されている。
諦めずにずっと練習すること。それが超絶技巧への近道だと思っているよ。だが俺は一日30時間ピアノを練習するような狂者だったのでね、俺の真似はするな。
八幡 神 (博士)
担当: ヴァイオリン
概要: 機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)機動部隊第一副隊長。
主にパガニーニの楽曲、特に24の夜想曲第24番を好んで演奏している。
んえ? 俺はヴァイオリンの沼にハマっただけのおっさんさ。ヴァイオリンはいいぞ、あのアインシュタインも嗜んでいたんだ。さあ、君もこちらへ来るんだ……。あっおいどこ行くんだ!?
六花 凛 (エージェント)
担当: 木管楽器及び金管楽器全般
概要: 機動部隊お-19(”ザ・ミュージカル”)機動部隊第二副隊長。
”一人吹奏楽部”と称されるほど金管楽器と木管楽器の演奏を得意としており、実際に全ての楽器の音を録音したのちにそれを合成し、CDとして販売した経験もある。
私は別に一個の楽器に特化しているわけではありません、器用貧乏というやつです。そのため超絶技巧がふんだんに盛り込まれた曲にはかなりの時間の練習を要しています。だからこそ、私には一種の自負があるんですよ。時間さえかければ、私はなんでもできるって。
エージェント・魚水により描かれた、”武蔵”の肖像画。
艦名: 大和型戦艦2番艦 武蔵 / 超小型特殊多目的護衛艦 にほんこく / SCPS ひのもと
性別: 女性
進水日: 1940年11月1日
セキュリティクリアランスレベル: 2
職員クラス: Class C
所在: サイト-81SWの港に存在する自室
役職: 財団第11艦隊旗艦
業務: 哨戒任務 通商破壊 船団護衛 織田博士のCDのコレクション 残飯処理
雇用経緯: サイト-81SWの港にて気絶していたところを保護。直後に襲撃してきたGoI-████("大日本帝国海軍第████超常艦隊")の艦船██隻を撃沈ないし大破させた功績が認められ、正式に財団職員として雇用された。
人物: ”武蔵”は201█年██月█日に雇用された、身長180cm、体重60kgの女性です。敬語を使いながらも男勝りな性格であり、危険な任務に自ら参加する一方、清掃作業や調理作業などの雑務もこなします。彼女の周囲には”ユニット”と呼称される装置が浮遊しています。"ユニット"は45口径46cm三連装砲や12.7mm高射砲などの戦艦”武蔵”に使用されていた武装の忠実な小型レプリカであり、また手首にもベルトで巻き付けられる形で砲塔が存在しています。多少の差異は存在しますが、これらは戦艦”武蔵”の武装とほぼ一致しており、実際の攻撃が可能です。また、攻撃は地上では実物の凡そ半分の威力を発揮するため、彼女との戦闘行為はどのような理由であっても避けるべきです。
そもそもなんで戦闘行為を行う必要が? - ”武蔵”
保護直後に受けたインタビューでは、非常に混乱した様子で「海上自衛隊に勤務していた」と証言しました。調査の結果彼女と同様の人物は存在せず、これは虚言であると考えられていました。しかし様々な調査の結果、これは虚言ではなく、事実であることが判明しました。以下は当時のインタビューで述べた証言をリストアップしたものです。
- 自身には戦艦武蔵としての記憶があり、シブヤン海での轟沈以降の記憶が存在しない。
- 自身はPAMWACという組織で目を覚ました。
- 比較的自由ではあったものの閉塞感やいやらしい目線に嫌気が差し、隙を見て逃亡した。
- 逃亡中、追いかけてきた何人かのPAMWACの人物を衝動的に殺害。
- その後、海上自衛隊に「君の情報は入手している、うちならその力は役に立つだろう。」と勧誘を受け、これを受諾した。
- 自身がいた世界では1998年にポーランドで神格実体が出現し、異常存在が明るみに出た。
- その後もマンハッタンでの超常テロや東京事変と呼ばれる超常災害などが起こり、そのたびに派遣された。
- 東京事変での緊急任務の帰りに意識を失い、気が付くとここにいた。
これらの証言の一部はハルキュオネ事務員の証言と概ね一致しており、両者は同一宇宙の出身である可能性が高いと考えられています。
”武蔵”は織田博士のファンであり、自室には大量のCDと写真が整理整頓されて並べられています。また織田博士のあまり知られていない、もしくは限定販売されたCDも所持しているようです。
一番入手がきつかったのはアルカン全集とアムラン全集です。織田さんはあまり技巧的な曲を好んで演奏しないので、販売もかなり消極的だったようです。 - ”武蔵”
過去にサイト-81SWにて織田博士がリサイタルを行った際に強い感銘を受け、以降彼のファンとなったと話しています。
”武蔵”は海上では大和型戦艦2番艦 武蔵 と完全に同一な外見に変形します。この際に増加する質量・体積はその発生プロセスが不明であり、”武蔵”が元の姿に戻ると同時に増加分の質量・体積は消失します。また、財団の改造により増加した分の質量・体積及び設備は、次回の変形の際にもそのまま引き継がれます。
戦艦形態では大和型戦艦2番艦 武蔵 とほぼ同一のスペックを有し、財団の改造によってより強固なものになっています。現在まで、その改造による航行の支障は出ていません。
私はあの時、確実に轟沈しました。でも今、こうしてこの世に私はいます。よく分かりませんが、私がこの世にいるのは、私が必要とされているからでしょう。そして私がこの世界に来たのも何かの縁です。皆さん、今日からよろしくお願いします。 - ”武蔵”、雇用時のスピーチより抜粋
食事は及び燃料、弾丸の摂取が必要な点を除き、一般的な人間と同様の食事を摂ることができ、本人も人間の食事を好んで摂っています。しかしその食事量は非常に多く、極度の空腹時には食堂のフードコートにある料理の半分を食したこともあります。また自他ともに認める”バカ舌”であり、好き嫌いが全くありません。そのため、宴会やカフェテリアにある残飯の処理を自主的にやっています。その結果、サイト-81SWは現在まで財団施設の中で最も食品ロスが少ない施設になっています。
美味しいんですから仕方ないです、うん……。 - ”武蔵”
うわぁ~!!まさか本物のハルピュイア族ですか?資料でよく目にする伝承部族でしたが……。すごい、初めて見ました!ちょっとお話しませんか? - ”武蔵”
同じ世界から来たとは聞いていますが……きょ、距離が凄く近いです。 - ハルキュオネ事務員
20██年█月██日、”武蔵”が保護された区域にて以下の内容が記された手紙が発見されました。
”武蔵”、そして”財団”へ
うちのメンバーがうるさいので、どうにかして君のいる場所を特定させてもらった。大丈夫だ、手紙を送るだけで何もしない。
君は今”財団”で勤務していると聞いた。(何で知ってるかって?そっちの世界からこっちの世界に来た財団職員がいるからだ。)
まず、元気に過ごせているか?過ごせているのなら別にいい。そして、ちゃんと食事はもらっているか?君は弾薬と燃料さえあれば生きていけるように設計したが、それだけでは辛いだろう。
どうか無事に、そっちの世界でも頑張ってくれ。俺からはこうしか言えない。
ここからは財団に宛てた内容になる。
先ず、彼女が本当に”武蔵”なのか疑問に持っているだろう。
これに関しては、”YES”と答えよう。紛れもない真実だ。
戦艦武蔵自体が大好きな奴が彼女の轟沈した場所に行ったとき、彼女の助けを求める声が聞こえたそうだ。
まあ、唐突に聞こえるだろうな。そう思っていても構わない。
その話を聞いた我々は、まあ半信半疑で彼女の為の”筐体”を作った。
するとなんという事か、上手くいったのだ。まあ、そのあと脱走されてしまったが。
さて、ここからは忠告だ。
これ以上、彼女のような存在を作らないでほしい。
あくまで彼女は助けを求めていたが、全ての軍艦がそうだとは限らない。死んだことに満足したやつもいるのだから。まあ、そういうやつは成仏しているとは思うが。
とりあえず、次の言葉でこの手紙を締めさせていただく。
”人のようなロボットと人間は果たして何が違うのだろうか。”
PAMWACより
現在までこの手紙は”武蔵”に開示されていません。
20██年█月█日、”武蔵”の身体調査を実施したところ、皮膚より下は機械により構築され、内部にはクラスB霊的実体が搭載されていることが判明しました。
技術的には高度ではあれど、財団の技術による再現は可能です。そのため、現在”武蔵”と同型のアンドロイドの研究・生産が進められています。倫理委員会により、当計画は凍結されました。
財団に反旗を翻す可能性を何故考えない?強制的に機械の筐体に閉じ込められたら誰でも嫌だろう。確かに機械だから無理やり従順させることはできるだろうが、いつそれを破ってくるかもわからない。死した者に対する敬意も感じられない。財団は冷酷だが、残酷ではないのだ。満足した者たちを筐体に閉じ込め、強制労働させるのはあまりにも残酷ではないかね。 - 倫理委員会委員 ██ █
当記録は、織田博士が就職以前に行っていた路上ライブが撮影され、動画サイトに挙げられた動画の一部分です。
君のその素晴らしい技巧は世界にも通用するだろう! どうだ、私をマネージャーとして世界に出てみないか? - ██ █氏、後の調査により人材派遣会社からリストラされていたことが判明した。
俺は金を稼ぐことを目的とはしていないんだ。悪いが断らせてもらう。……それとも電子キーボードで殴られたいか? - 織田博士
あー……私はここで失礼するよ、ははは。 - ██ █氏
凄いな、本当にカートゥーン調になってやがる。 - 織田博士
……えーと、あと何枚撮るつもりなんですか? - エージェント・斑座
んー、あと50枚ぐらい。 - 織田博士
えっ……男性状態でしたら間違いなくセクハラでしたよ? - エージェント・斑座
1カ月ぐらいかかるかと思っていたが、まさかこんなすぐに完成するとは……。 - 織田博士
各サイトに即座に情報を伝達するシステムを過去に組んでいたことがありまして、そのノウハウを生かしました。鈴呼ちゃんと協力してSynthesiaのシステムを応用、あと電子ピアノもこちらで改造させていただき、グランドピアノに近い音質にさせていただきました。 - 集姫 鈴音IE
[織田博士による即興的な演奏]
ほぼほぼグランドピアノじゃねえか……。すげえな。 - 織田博士
お褒め頂きありがとうございます。 - 集姫 鈴音IE
(……プラシーボ効果でピアノも弾けるようになるのかね……。) - 織田博士
(即興であんなにかっこよくピアノ弾けちゃうんだ……すごい……。) - 集姫 鈴音IE
演奏会の伴奏の報酬、本当に氷の花でいいんですか……? すぐ溶けると思いますが……。 - 神恵研究員
ああ、そのためにこんなものを用意したからな。[液体窒素のベッセルが接続された保管ケースを取り出す。] - 織田博士
ええと……何にお金かけてるんですか……? - 神恵研究員
人間の言語を解する動物……夜空と似てるな。今度会わせてみるか。 - 織田博士
きゅう。[織田博士により頭部を撫でられている。] - 川獺丸従業員
あ、でもあいつカワウソとか捕食対象にすんのかな……。 - 織田博士
きゅうっ?! - 川獺丸従業員
俺の思い出一覧的なところだな。誰が記録を取ってるんだか。 - 織田博士