登録人事情報: サイト-8148


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PD8148/4レベル機密指定


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サイト-8148 ステータス

— 最終更新 —
13 Oct 2024 03:13


サイト管理官:
瀨良 久視 (Hisami Sera)

サイト副管理官:
ロバート・バドス・ケイン (Robert. B. Cain)

登録財団職員(総数):
391名

登録Dクラス職員:
13名

収容SCPオブジェクト数:
25件

収容Anomalousオブジェクト数:
31件

駐在機動部隊:
機動部隊へ-20("街の掃除屋")
機動部隊あ-6("秘密探偵")
機動部隊さ-21("噛み殺し")

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エージェント・斑座を撮影した写真。情報災害の影響により肉眼との容姿は異なる。

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エージェント・斑座がSNS上などにおいて使用しているアイコンの一例。「まーにゃ」と名付けられており、彼女のオンライン上での名義と同名である。

名前: 斑座 真利奈 (マダラザ マリナ)

性別: 女性

誕生日: ████年8月28日

セキュリティクリアランスレベル: 2

職員クラス: Class C

役職: 財団フィールドエージェント

所在: サイト-8148近辺のオフィスエリア

基本業務: 未発見のSCPオブジェクトの調査、および要注意団体の監視と潜入

人物: エージェント・斑座は20██年██月█日に財団に雇用された人物です。出身は兵庫県██市ですが、[編集済]による指示のため長らく財団本部管轄サイト-19のフィールドエージェントでした。現在は20██年に発生したSCP-███、およびSCP-███-JPの収容違反の際に財団日本支部へ異動しており、現在は財団日本支部職員として勤務しています。財団に雇用される以前は財団フロント企業である銃器メーカー「███グループ」の会社員でした。

エージェント・斑座はSCP-███の収容違反の際にその異常性に暴露されたことにより、肉眼で目視する以外の映像記録媒体で記録された際、極端にデフォルメされたイラスト調 (多くの場合"カートゥーン絵のようである"と形容されます) の容姿で記録される影響を受けています。この際、エージェント・斑座が所有しているもの、装備しているアイテムや衣類なども関連してこの影響が発生するため、撮影される画像や映像は総じて写真とは表現しがたい印象を多くの人に与えます。肉眼で目視した場合はごく普遍的な赤目かつ黒髪の女性として認識されます。これらの異常性についてエージェント・斑座は「ようやく二次元に入る道が見つかったのか」と供述しており、あまり大きな抵抗は抱いていないことが判明しています。また時々自身の異常性による容姿を自身でスケッチしている様子も見られ、むしろ気に入っている様子であることも窺えます。

なお、20██年現在、これらの影響はエージェント・斑座を被写体とした場合のみではなく、エージェント・斑座と共に映り込んだ人物に対しても同様の影響を及ぼすことが確認されています。

自身が長らく中東の[編集済]国に在住していた経験から、エージェント・斑座は多くの武装・武器の扱いに長けており、それゆえ財団フィールドエージェントとしてだけではなく、臨時で招集される機動部隊員としても配属されることがあります。普段は新人職員に対し一般的な射撃訓練や護身術を学ばせる教官として活動しています。

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川獺丸従業員の[編集済]を観察している際のエージェント・斑座。

エージェント・斑座は動物好きであることを自称していますが、彼女はこれまで一度も動物を飼育した経験はないと主張しています。これに関してはエージェント・斑座は「自身が責任を持って命を請け負えるだけの立場にあるとは思えない」ことが理由として存在するためであると説明しています。それとは別に、エージェント・斑座は創作物やフィクションなどに登場する動物をモチーフにしたキャラクターにも極度の情動を有している様子が観察されていますが、無関係な職員によるこれらの項目に対する質問はなるべく控えるべきです。間違っても耳と尻尾がついただけのキャラクターを「ケモノキャラ」であると彼女の目の前で主張してはいけません。

あれをケモノと呼ぶのはマジでやめて。もっともふもふ成分を溢れさせてから出直して頂戴。 - エージェント・斑座

エージェント・斑座は個人的趣味の範囲で同人誌の執筆を行っており、度々コミックマーケット等の同人イベントで作品を頒布している姿が報告されています。ただし、財団の機密性保持のため財団職員をモデルにしたキャラクターの制作および作品の執筆と公開については発見次第注意すべきです。

また上記に関連し、エージェント・斑座は架空の動物をモチーフとした着ぐるみを3着所有しており、自身の職員寮のクローゼットにて丁重に保管されているようです。エージェント・斑座は度々これらを持ち出し、長期の有給休暇を取得した上で海外の[編集済]や、[編集済]といった着ぐるみ系イベントに出場していることも報告されています。財団内で青色や赤色のナイロン製毛皮を備えた謎めいた着ぐるみが徘徊していても収容違反を引き起こしたSCPオブジェクトであると必ずしも断定しないでください。

以前、後ろから機動隊員に急に羽交い締めにされてビックリしたことがあるから、さすがにサイト内で変身はしないですよ、もう。 - エージェント・斑座



エージェント・斑座と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-019:

わっ、ビックリした……いきなり脅かさないでもらえます? あなたみたいな人がいきなり顔に飛びついてこられたら、正気を保っていられるか分かりませんよ私。 - エージェント・斑座

ドッキリは仕掛けましたけど、別に飛びついたりなどするつもりは無かったんですが……そんなに息を荒げないでくださいよ。 - エージェント・イチ

会話事例記録-037:

先日の我が捜索部隊への臨時配属の協力、非常に感謝するのだ。お陰でAO-████の回収が迅速に終えられたのだ。良ければ僕からも何か礼を返したいのだ。 - 福路捜索部隊長

そう言って頂けて光栄です。代わりにと言っては何ですが……よろしければ福路さんを撫でてもよろしいですか? - エージェント・斑座

んむ、その程度で良いのだ? 分かったのだ。では俺の身体を存分に撫でると良いのだ。 - 福路捜索部隊長



ふぅ~、満足しました。ありがとうございます、福路さん! - エージェント・斑座

[福路捜索部隊長は撫で回され続けた結果恍惚な表情で昏倒している] - 福路捜索部隊長

会話事例記録-043:

ふむふむ、カワウソ。見かけ以上に毛並みは柔らかいんですね。初めて触りました。 - エージェント・斑座

直後に川獺丸従業員によって筆談で書かれたテキスト:
まだらざさん さわりかたが いかがわしいです… - 川獺丸従業員

会話事例記録-064:

[ZeroWinchester]さんですか? そうですね……記録された情報が書き換わるという意味では親近感を持ってます。是非友人として関わりたいですね! 手始めに握手から! - エージェント・斑座

断固拒否します。 - 研究員I

えー。 - エージェント・斑座

会話事例記録-091:

あ、あまりそんなにジロジロ見ないでください、斑座さん。その……。 - 月食博士

ああ、すみません。少し尻尾あたりが柔らかそうだなとつい。よろしければ撫でても良いですか? - エージェント・斑座

せ、セクハラですよそれ……っ!? - 月食博士

会話事例記録-117:

会話事例記録-125:

あ、あの……銃なんて一度も撃ったことないんですけど……。 - 橋ヶ谷研究員

一介の研究員といえど、何かあったときのために拳銃の扱いくらいは慣れておいた方がいいよ。お姉さんに任しておきなさい。まずは腰を低く落として、両手でグリップを握る。そう、そんな感じ。 - エージェント・斑座

なんか、ゲームとは全然違うんですね。銃自体が重みがずっしりと。 - 橋ヶ谷研究員

ゲームで慣れてるなら現実でも慣れるって! ほらほら、もっとここをグッと持って! - エージェント・斑座

ち、近い……。 - 橋ヶ谷研究員

会話事例記録-138:

この人の血のあじはまあまあです。ほかのDクラスのよりはましだけど……自分からすきこのんで血をのませようとするのは、ちょっとこわいです。 -

えぇ……うーん。かわいい子に血を吸われるってちょっと興味があったので、腕を差し出したんですが……。って言っても2,3度ですよ?! - エージェント・斑座

今日も血をさし出しにきましたね。さすがにどうかしてると思ったので蹴っ飛ばして追いだしました。 -

会話事例記録-146:

あんまり寄るんじゃねえ。いつもいつも顔が近ぇんだよお前。 - 三峰隊長

むっ。先輩職員に対してその言い方はどうかと思いますよ? それに良いじゃないですか、多少毛皮を撫でたって。生き物なんですから。 - エージェント・斑座

俺の口癖を真似るな! つーかお前の触り方はいつもどこかなまめかしいんだよ! - 三峰隊長

会話事例記録-163:

[手を口に当て、小さな声で]…ヘビの薬剤師……これまた一段と要素がモリモリな方ですね……。 - エージェント・斑座

えーと、私のことをじっと見つめられても困りますよ。今日はどういった症状があって来たのでしょう? - ハル薬剤師

あ、ああいや……単なる風邪ですね。ちょっと熱っぽい感じでして。 - エージェント・斑座

熱っぽいんですね…[本人に聞こえない程度の小声で]…まだ私のことを……もしかしてこの方も、桜野さんと同じタイプかしら? - ハル薬剤師

ふーむ、よく見るとかわいいし、ヘビっ子もなかなかイケるかも……。 - エージェント・斑座

会話事例記録-179:

えっと、その段ボールの中に積まれた本の山は何ですか? - 安堂用務員

え? ああ、これですか? これは今度のイベントで頒布するための本ですねー。あ、一応中は見ないでくださいね、安堂用務員にはちょっと刺激が…… - エージェント・斑座

へぇ……斑座さまってこういったプレイがお好きなんですね~? - 安堂用務員

って、ちょっ待って待って待って何勝手に見てるの!? ちょっとやめてください!! - エージェント・斑座

普段気さくに話しているアニマル職員にこんなこと思ってる斑座さまって、やっぱりヘンタイさんなんですかぁ? - 安堂用務員

変態なのは認めるけどそうじゃないから! 私はあくまで第三者として見ておく方が好きなだけだから!! - エージェント・斑座

追記: エージェント・斑座が頒布を予定していた同人誌は、一部の財団職員をモデルとした人物が登場していることから、機密漏洩防止のため倫理委員会によって頒布が禁止され全て差し押さえされました。

会話事例記録-182:

ちょ、ちょっと! い、いきなり倒れてどうしたんですか!? - エージェント・斑座

あ、あの……すみませんが近づかないでくれますか……本当に勘弁してください……。 - 山月監視員

[山月監視員はエージェント・斑座から距離を置こうと後ずさる]

だ、ダメですよ! すごい顔色悪いじゃないですか、すぐに医務室にいきましょ! ほら、私が背負いますから! - エージェント・斑座

[悲鳴] - 山月監視員

会話事例記録-185:

[サイト-8148カフェテリアにて、アイスクリームを舐めるピエールとシモンをじっと眺めている] - エージェント・斑座

[小声で]……ねぇシモン、あのおねえさん、なんだかずっとこっち見てない?[アイスを舐める] - ピエール

[小声で]そうだね……それに、手に持ってる機械でずっと何をしてるんだろう?[アイスを舐める] - シモン

[小声で]分からないけど、なんかちょっと……こわいな。[アイスを舐める] - ピエール

[動画を撮影しながら]うっへへ……ちっちゃいケモっ子がアイスを食べてるなんて、すごくいい絵だわ……。 - エージェント・斑座

補遺: エージェント・斑座に対する定期人事評価査定の際、複数の職員からの彼女に寄せられたクレームの多くが「一部の動物系の異常性を備える職員に対するセクハラまがいの言動および行動が非常に多い」で占められていました。このことを考慮し、エージェント・斑座に対し、財団内におけるハラスメント行為防止規定に基づきサイト管理者より罰則なしの厳重注意が課されました。以降同様の行為が彼女に見受けられた場合、減給および降格処分が課されることとなっています。

自身の性癖を表に持ち出してちょっかいを掛けるようなことはマジでやめろ。 - ██博士

やたらと日本支部には動物っ子が多いもんだから……すみません、次からは気付かれないようにこっそりします。 - エージェント・斑座

ダメだこの人全然懲りてない。 - エージェント・[編集済]

名前: 磯日井 春也 (イソガイ ハルヤ)

性別: 男性

誕生日: ████年6月10日

セキュリティクリアランスレベル: 3

職員クラス: Class C

役職: システム保守管理者

所在: サイト-8148 施設管理サーバールーム

基本業務: サイト-8148の主要なセキュリティシステム全般の保守と管理

人物: 磯日井博士は199█年8月1日に大阪で生まれた男性です。上京後東京国立███████大学を卒業後、要注意団体である東弊重工ソフトウェア開発部に2年間在籍し、その後財団フロント企業であるシンコア製薬(Syncore Pharmacy Ltd) のデータ保守部門にシステムエンジニアとして転職しました。同氏はシンコア製薬でのセキュリティ技術者としての能力は後述の理由により非常に優秀であり、SCP-[編集済]によるサーバーシステムが異常性影響下に置かれた際にも迅速かつ確実な復旧方針と対策をデータ保守部門に提供したこと、そしてそれにより実際にサーバーを完全復旧させることに成功したことから、財団に引き抜かれる形で雇用されました。現在、シンコア製薬には「磯日井博士は転職した」といったカバーストーリーが流布されています。

磯日井博士は現在、サイト-8148におけるセキュリティシステムの保守管理者として雇用されており、必要に応じてサーバー全体の保守も実施しています。サイト-8148のオブジェクト収容・管理システムに関する問い合わせは同氏へお願いします。

ねぇー、また変なエラーでてるんですけどー。先月も同じことになってませんでした? - エージェント・斑座

またちゃんとセキュリティキーの更新はやったのか? 先月もそれを怠った結果エラーになってたではないか。 - 磯日井博士

そ、そんな! 私だって毎度忘れるわけないじゃないですか。ほら、見ての通りちゃんとこの通り更新……を……[期限日を見て焦ったように]……あははは。 - エージェント・斑座

[ため息] - 磯日井博士

財団指定異常事件記録ね-316 ("頭脳素子置換施術実施事件")への関与について:

磯日井博士は20██/██/██に財団日本支部異常事件調査委員会によって捕捉され、同時に対策と制圧が行われた東弊重工および日本生類創研が関与した複数の異常技術を用いた身体機能の人工化施術事件に関与しています。同事件は東弊重工/日本生類創研によって共同開発が進められていたと考えられる脳細胞の有機性マイクロマシン1への置換と脳殻の製造、頭部機能の義体化にまつわるものであり、磯日井博士は"被検体3号2"として同研究に参加していました。

開発研究は極秘裏に実施していたことによる守秘義務の遵守を意図していたためか、磯日井博士は財団に雇用され、上記要注意団体への制圧が実施されるまで同事件への関与を証言しませんでした。現在、財団による各種検証と実験、および異常性影響の懸念項目をすべてクリアしたことから、SCPオブジェクトとして指定されることなく財団による雇用が継続されています。シンコア製薬でのSCP-[編集済]への対処が迅速であった点も、これらに関連する身体改造の結果である可能性があります。

身体的特徴: 磯日井博士は身長189cm、体重68kgの平均的なモンゴロイドであり、頭部以外に目立った異常な要素はありません。普段は業務の関係上、イントラネットへ常時接続されたヘッドマウントディスプレイを常に装備しています。

磯日井博士の頭部は人工培養皮膚で覆われた義体となっており、頸部に各種接続規格に対応したプラグが装備されています。後頭部の皮膚には東弊重工のロゴとともに"TOUHEI BM850 Series-201 Model-T"といった型番が記述されています。頭髪も同様の有機素材であると思われますが、頭髪の色を本人が望むように変更が可能な点は特筆すべきです。

頭頂部には脳へのアクセスを可能とするハッチが搭載されており、外部からの電子的アクセスにより開閉可能です。磯日井博士の脳細胞は95%が置換されており、"脳殻"と呼ばれる着脱可能なユニットに収容されています。脳殻には"JOICLE B-777 Type-N"といった型番が記述されています。磯日井博士の脳殻を取り外した場合でも頭部に備えられた生命維持機能により身体機能は維持され続けますが、この状況は磯日井博士にとって「いきなり身体の自由が失われたようだ」と本人はあまりこの状態を好みません。

磯日井博士は有機性マイクロマシンおよび頭部義体の機能により、既存の端末を使用せずに周囲の電子デバイスを操作することが可能であり、各種通信や連絡も磯日井博士の思考の範囲で利用可能です。

要注意団体による改造の結果死んでた可能性すらあるが、現状不便がないので特に文句などはない。少なくとも財団で働く上では強みですらあると思っているよ。 - 磯日井博士

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磯日井博士がオフィスにてFoundation AIと接続した際に表示されるUI。

その他: 磯日井博士のオフィスに設置されたサーバーには"Foundation AI"と呼ばれる対話型人工知能システムが搭載されています。このシステムはKASHIMA-EXEやSCP-AI-NETWORK-033 ("F-rabbie")SCP-AI ("神州")と同様、財団の収容作業の補助やデータベース保守システム等を目的として磯日井博士が独自に開発しているものです。

Foundation AIはチューリング-ミュンヒハウゼン式テストの実施の結果、会話の明瞭さ・自然さについては財団が正式に採用している各種人工知能システムの水準に達していますが、現段階ではまだ完全な完成には至っておらず、「対話時に意図せず相手を傷つけてしまう」「誤った知識や情報を伝えてしまう」といった欠陥が存在します。これに対し磯日井博士は将来的にサイト-8148での運用を目指し早急な修正が実施されています。

Foundation AIが発した不具合の一例:

おはようございます、██博士。わぁ、今日も頭頂部の輝きはサイト一ですね。 - 第18次チューリング-ミュンヒハウゼン式テストの際の発言。

なんだか一段と顔色が悪いですね。ただでさえ酷い顔なのに、それ以上となると他の職員の士気まで低下する恐れがあります。正常な職務の遂行のため、早急なメンタルケアをオススメしますよ。 - 失恋で落ち込んだエージェント・████に対して。

少なくとも私の計算に誤りはありません。なぜなら私に"間違い"、"誤り"といった単語が存在しないためです。もし存在していたとしても、それは私には適切な語彙ではありません。 - 明らかな計算結果の不具合を修正している磯日井博士に対して。

私には味覚は分かりません。ですが、甘いという概念は知っています。少なくとも成人男性、それも財団フィールドエージェントでなおかつ戦闘能力の高い人物が好き好んで摂取する味覚ではないと理解しています。はい。 - 甘味を持って磯日井博士のオフィスへやってきたエージェント・応神に対して。

MC&Dからの接収情報を読み出しました。しかしこの人物はどうして顔面部分がカニのようになっているのでしょう? 切り取って解剖した場合、どのような結果となるのかに興味を有しませんか? 磯日井博士、あなたは今そのような表情をしています。はい、私にはあなたの思考が分かります。 - SCiPNETからデータ"トルポリー・モルターの社員ファイル"の取得テストの際に、磯日井博士に対して。

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エージェント・斑座による蓑蜂研究員のスケッチ。多少差異はあるがおおよそ正確な特徴が描かれている。

名前: 蓑蜂 (ミノバチ)

性別: 不明 (雌雄同体と推定)

誕生日: 不明 (本人記憶なし)

セキュリティクリアランスレベル: 1

職員クラス: Class E

役職: 研究員

所在: サイト-8148

基本業務: Anomalous、Safe~Euclidオブジェクトの実験補助、およびオブジェクト関連記録の整理(直接のオブジェクトへの接触は禁止)

人物: 蓑蜂研究員は、20██年█月██日に要注意団体「日本生類創研」の施設内で生物系オブジェクトとして発見され、同年██月██日に財団職員として雇用された元Anomalousオブジェクト ("AO-3281-JP-04") です。財団に収容される以前は日本生類創研の研究員として在籍していたと証言しており、調査の過程で回収された記録では日本生類創研による生物合成技術によって生み出された存在であることが判明しています。

蓑蜂研究員はヒト (Homo sapiens sapiens) をベースに、ニホンミツバチ (Apis cerana japonica) を主とした いくつかの昆虫類と未知の生物の遺伝子が合成されており、それらの特性が身体的特徴に大きく表れています。特にニホンミツバチの特徴が色濃く表出しています。蓑蜂研究員はその特性ゆえに多少の飛行能力を有しており、背面に備えた翅を用いて短期間の飛行が可能です。ただし、これについては蓑蜂研究員は「あまり長い間飛ぶと付け根が痛むからできれば頻繁にはやりたくない」と言及していることから、翅そのものは安定して体重を支えられるだけの力を有しているわけではないことが示唆されています。そのほか、前足2対がヒトの手と機能的に遜色がないことから、その見かけ以上に器用な作業が可能であるようです。

蓑蜂研究員は財団による雇用が決定する以前より、サイト-8148内にて積極的に一般業務に従事していたと報告されており、定期的な財団忠誠度査定でも高評価を獲得していることから、財団倫理委員会、および人事部門の承認を経て、クラスE職員としてGPS装置を常時装着の上で暫定的にAnomalous指定が解除され、現在の雇用状態に至ります。この事について蓑蜂研究員は「財団にいれば安全だから」と証言しており、財団内にて自身の居場所を確保するために財団への忠誠を示しているものであると本人は主張しています。

創研にいた頃はワガハイのようなものはいくら働き者でものけ者にされてたし、それで考えればヘンなやつでも分け隔てなく評価してくれる財団のほうが遙かに過ごしやすいんだぞ。ここでずっと過ごせるならワガハイ、いくらでも働くぞ! 創研になんて二度と戻りたくないぞ、クソ食らえだぞ! - 蓑蜂研究員

蓑蜂研究員は非常に敏捷な移動能力を有しているため、施設内でその存在を認知するのは簡単ではありません。しかしニホンミツバチの特性ゆえに、花やハチミツといったものを非常によく好んでおり、これらのアイテムを与えることで容易に捕獲することができます。蓑蜂研究員を財団内で呼び出したい場合、これらを容器に乗せて1時間程度観察していると高確率で出現するため、蓑蜂研究員に用事のある職員は大抵これらの方法を用いてコンタクトをとります。

蓑蜂さんはあからさまな罠だと分かっていても餌に突っ込んでいくので、面白いですよ。おそるおそる近寄って、そーっとハチミツをすくい取ろうとするところで飛びかかって捕まえたら顔が真っ青になるんです。面白いでしょう? - ██博士

うぅ、██さんは酷いんだぞ……ワガハイをそうやっていつも騙して強引に捕まえようとしてくるから、ワガハイいつもビックリしてしょうがないんだぞ。まったく、勘弁して欲しいぞ! - 蓑蜂研究員

蓑蜂研究員は全身が柔らかい毛で覆われており、蓑蜂研究員に触れた多くの人物が「ほのかに暖かく落ち着く感触」であると証言しています。一般的なニホンミツバチとは異なり腹部にも同様の毛が生えているほか、脚部も同様の状態となっているため、哺乳類や鳥類といった動物のような印象を与えることがあります。なお、蓑蜂研究員は腹部はよほど心を許した相手にしか触れさせることはないらしく、不用意に触れてしまった場合噛みつかれてしまう恐れがあるため注意が必要です。

なお、尾部には毒針のようなものは確認できず、代わりに内部に粘膜で構成された桃色の吻らしき器官が確認できます3。この器官は刺激することで白色の体液を噴出するほか、神経が密集しているものと推測されるため蓑蜂研究員はこの器官を不用意に触れられることに強い不快感や苦痛を覚えるようです。

実験のためとはいえ、ワガハイのこれを見せて触られなきゃいけないなんて、屈辱的だぞ……なにより恥ずかしさでどうしようもなかったんだぞ……。 - 蓑蜂研究員

生殖器官ではないんですよね、これ? 体液は白いですが精子は見られませんでしたし。 - ██研究員

そんなことわざわざ聞かないで欲しいぞ! ワガハイにだってプライバシーやらなんやらがあるんだぞ! - 蓑蜂研究員

蓑蜂研究員は財団による雇用以後もアノマリーであることを鑑みて、収容されている多くの異常存在に直接接触することは不要な危険を招く懸念があるため禁止されています。そのため主な業務はSCPオブジェクトの実験記録やインタビュー記録の整理や施設内の清掃作業、不足備品の補充などが主であり、ごく希な事ではありますが補助的に一部職員の研究業務の補佐を任される事があります。

わざわざ研究のお手伝いのために呼び出されたと思ったら……毛を触らせて欲しいって、それお手伝いって言えるのか? ワガハイははなはだ疑問だぞ! - 蓑蜂研究員

財団での日々の仕事はストレスと隣り合わせだからさ、ほら……癒し要員として君の存在は重要なんだよ。 - ██博士

昆虫のような見た目だけどかわいいからね、カイコとかトラツリアブとかみたいな虫はかわいいでしょ? - ███研究員

そ、そんな、照れるんだぞ、かわいいだなんて、そんな……。 - 蓑蜂研究員



蓑蜂研究員と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-021:

昆虫ってちょっと苦手なイメージあったけど、キミは別格レベルでかわいいね……特にこのお腹の部分とか、もっふもふだし……[蓑蜂研究員の腹部をなで上げる] - エージェント・斑座

ちょ、や、やめて欲しいぞ! そこを勝手に触られたら、ワガハイ耐えられなく……うあぁっ! - 蓑蜂研究員

会話事例記録-032:

これはこれは、昆虫のアノマリー職員とは……実は私も同じような見た目になることができるんですよ。どうだい、これで君と同じ仲間になれたのではないかい?[ムカデの衣装を蓑蜂研究員に披露する] - エージェント・猿児

ひいっ!? な、なんなんだ、いきなりそんなカッコで来られたら心臓とびでちゃうぞ! や、やめろ、寄ってくるな、なんだぞー!! - 蓑蜂研究員

会話事例記録-048:

誰だ、こんなところに害虫を野放しにした奴は。それとも虫系のオブジェクトか? 何故そんなものが施設内をうろついている。 - 吹上人事官

じ、人事部門で、ワガハイの雇用を決定したのは吹上さんなはずなんだぞ……そんなひどい言い方、あんまりだぞ……。 - 蓑蜂研究員

会話事例記録-060:

[英語での会話]へぇ、かわいいSCiPじゃないか、身なりもいいし、柔らかそうでとってもセクシーだ。是非ともうちのオフィスへ来ないかい? - ライツ博士

わ、ワガハイ英語わかんないけど、えっと……に、日本支部へようこそ、なんだぞ、えっと、お、おーけー、あいあむ……あいあむ、うぇ、うぇるかむ? - 蓑蜂研究員

[英語での会話]そうかそうか、来てくれるんだね。ありがとう、じゃあ早速いこうか。 - ライツ博士

え、ちょ、ちょっとまつんだぞ、ワガハイをどこへっ!? - 蓑蜂研究員

会話事例記録-084:

蓑蜂研究員、あめ玉って食べたことあるか? とっても甘くて美味しいのだ! - 福路捜索部隊長

アメダマ。ワガハイはそれは知らないぞ。どんなに甘いのか? - 蓑蜂研究員

ハチミツと同じくらい甘いのだ! ちょうどハチミツ味のあめ玉があるから、蓑蜂研究員にあげるのだ。 - 福路捜索部隊長

へえー、じゃあ一個いただくんだぞ。[あめ玉を口に頬張る]……ふぐっ! グッ、グッ、グッ……。 - 蓑蜂研究員

えっ、ど、どうしたのだ!? もしかして飲み込んじゃったのか!? 大変なのだ……今すぐ誰か呼ばないと、しっかりするのだ、ほら、すぐに吐き出すのだっ!! - 福路捜索部隊長

会話事例記録-099:

うわぁ〜、すごいぞ! アタマの中に水とお魚が入ってるぞ!? - 蓑蜂研究員

すごいでしょう? どうせなら上から覗いてみません? - 隈取博士

えっ [目を輝かせながら] い、良いのか!? 見たいぞ見たいぞ! ワガハイ、どんなお魚がいるのか見たいぞ〜♪ - 蓑蜂研究員

ええ、ええ。そうやって前から上に登ってですね。そして蓑蜂研究員のお腹が目の前に来たところを、こう、ワサッと [隈取博士が蓑蜂研究員の腹部をワサワサと撫でる] - 隈取博士

ひうぅっ!? ちょ、ちょっとやめ、あっ、ダメなんだぞいきなりっ……! そこ、ワサワサするの、やぁっ、やめるんだぞぉ……っ!! - 蓑蜂研究員

[蓑蜂研究員が暴れたため足が滑って水槽に落下する]

ぶぷぁっ!! - 蓑蜂研究員

おおっと、暴れると危ないですからね、気をつけてくださいよ。[慣れた手つきで蓑蜂研究員を抱える] - 隈取博士

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ローディーズ・アニメーションズ社の配布していた画像。ドリュウ従業員本人ではない。

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「ドリュウとちいさな蒸気船」のワンシーン。同社はこの作品でディズニー・アニメーションの「蒸気船ウィリー( Steamboat Willie)」を露骨に剽窃したとして訴訟を受けた。

名前: ドリュウ(Drew)

性別: 男性

誕生日: 1931年4月8日4 (本人申告)

セキュリティクリアランスレベル: 0

職員クラス: Class E

役職: 臨時従業員

所在: 必要に応じていかなる場所にも所在

基本業務: 財団施設内の監視と警備

人物: ドリュウ従業員は19██年以前はAO-12394-JPに指定・分類されていた、異常性を持った人物です。ドリュウ従業員は本来米国ローディーズ・アニメーションズ社5のキャラクター「ドリュウ6」を描いたイラストでしたが、要注意団体「PAMWAC」に所属していると思しき人物の居住していた住宅から発見されたことで財団によって収容されました。

財団によるいくつかの実験の結果、ドリュウ従業員は三次元上の存在ではなく、二次元上の存在であることが判明しており、二次元的な空間を自在に移動することが可能です7。そのため、紙面をはじめ、壁面や床などの平らな場所を移動できます。この特性により財団施設内での人員監視や警備の業務に携わることがあり、また同時に財団への忠誠度にも問題がなかったことからAnomalous指定を解除され、臨時従業員として財団に雇用されました。

えへへ、財団はいいとこだよ。自由は少ないっていうけど、少なくともボクはみんなみたいに自由には動けないし、そんなに不便には思ってないよ。 - ドリュウ従業員

ドリュウ従業員を所有していたPAMWACの関係者とされる██氏は、ドリュウ従業員について「海外のデフォルメされたキャラクターが昔から好きで、ドリュウは特にかわいかったから、ずっと静止したイラストじゃなく、自由に動けるようにしてあげたかった」と証言しており、██が何かしらの異常な技術を用いてイラストを生命体として振る舞わせたのではないかと考えられています。

あの人はボクの生みの親だけど、あんまりいい人とは思えなかったかも……? その、悪い人じゃないけど、なんというか、独特な感じの人だったかなー。うん。なんだかねー、ボクを見る目が、その、ちょっと、ちょっとだけ、怖かったかも……。 - ドリュウ従業員

ドリュウ従業員は大元となった「ドリュウ」の性格設定と近似しており、 全体的に明るく好奇心が旺盛です。「ドリュウ」はアメリカで誕生したキャラクターであることもあり、多くのアイデンティティの側面でアメリカ的思考を持ちます。しかし、人間的な素養や常識は多く欠落ないし存在はしておらず、度々それによって他の職員が被害を被ることがあります。しかし現在は財団による教育をいくつか施された事により最低限の知識は得ており、財団での業務などに支障は発生していません。

ものを知らないのは構わないんだけど、私の頭を壁の中から指差して「豆電球!」と叫ぶのはやめてくれないかな。 - ██博士

その、ごめんなさい……ボク、思った事を口に出しちゃう癖があるみたいで……よく見るとちょっとだけ毛があるのに、豆電球は良くなかったかな……。 - ドリュウ従業員

それはそれで何か失礼な気が。 - エージェント・███

ドリュウ従業員はイラストとして描かれた各種アイテムに直接干渉が可能であり、食事は印刷された料理イラストが提供される形で行われています8。なお、ドリュウ従業員を描いた他のイラストをドリュウ従業員に干渉させることは、そのイラストを描いた人物の精神的影響を鑑みて推奨されません。

ドリュウ従業員を描いたイラスト、本人に見せたところすごいドン引きされちゃって。「ボクはこんなに柔らかい毛は生えてないし腰もくびれてないし、何より人みたいな形はしてない。やり直し」ってダメだしまで食らっちゃったんですよ。せっかくプレゼントしてあげたかったのに、ショックです。 - エージェント・斑座

マダラザさんが描くボクの姿って、ボクと昔一緒だった██くんの絵にすごく似てるんだよね……なんだか女の子みたいにヘンにくねくねしてるし、目がキラキラだし、身長高いし、色ついてるし、そして毛むくじゃらなの。ボク、そんなに毛むくじゃらかなあ? - ドリュウ従業員



ドリュウ従業員と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-002:

うわぁっ! ちょ、ちょっと! そんな高いところから声かけられたらびっくりするんだぞ! - 蓑蜂研究員

ああ、ごめんなさい! ただ見慣れないハチっぽい人がいたから、ボクちょっと気になっちゃって。すぐおりるから、少し待ってて! - ドリュウ従業員

だ、だからってワガハイの足とか身体に入ってこなくても……ひあぁっ!! く、くすぐったいぞ!! - 蓑蜂研究員

会話事例記録-013:

あれー? キミたちはだれかな? みたことない顔だね。 - ドリュウ従業員

わっわっ! 絵がしゃべってる! すごい! - クライン

[寝息を立てている] - レヴィ

えへへー、ボクはドリュウだよ! そんなにまじまじ見られちゃうと照れちゃうなぁ。 - ドリュウ従業員

[寝息が少し荒くなる] - レヴィ

あれ? レヴィどうしたの? - クライン

ネクタイに美味しそうなプリンがある……あと少しで届きそうなんだけど……っ! - ドリュウ従業員

[ドリュウ従業員はいつの間にかレヴィの身体を這ってネクタイのプリン柄に手を伸ばしている]

[表情が曇り、少し頬が赤くなっている] - レヴィ

えっ、ちょっと! レヴィくるしそうだよ!? やめてよドリュウさん!! - クライン

会話事例記録-031:

えっ、ボクのこと、描いてくれたの? うれしいなぁ、ねーねー、はやく見せてよ! - ドリュウ従業員

まぁまぁ、少し待ちたまえ。あと少しで完成するところなんだ。 - 茅野博士

どんななのかなー、カヤノさんの絵、ボク好き! - ドリュウ従業員

よし、できた。さあ見せてあげ……いや待った - 茅野博士

[茅野博士が自身の絵を窓から投げ捨てると同時に、轟音が響き渡る]

……え、えっと、今のは……。 - ドリュウ従業員

気にしないでくれ。ただ君が少々爆発しただけだよ……。 - 茅野博士

こわい! - ドリュウ従業員

会話事例記録-033:

ツキアカリ……なんだかすごくかっこいいお名前のお船だね! ねぇねぇ、それってどこで乗れるの? - ドリュウ従業員

ハッハッハ、俺の舟に乗りたいか、竜の坊主? それじゃあ一旦うちのサイトに来てみるといい。停泊してるつきあかりにちょっとだけなら乗せてやろう。 - エージェント・浮舟

ほんと!? ありがとう! ……でもねでもね、ボク、このサイトから出ようとしても出られないみたいなんだ。外に出ちゃダメってみんな言うから……。 - ドリュウ従業員

ううむ、そうなのか……そういえば、写真の中なんかなら入れるんだったよな? - エージェント・浮舟

え? うん、ボクは写真は難しいけど、イラストとかなら触れるよ。 - ドリュウ従業員

[SCPSつきあかりのイラストが描かれた便箋を取り出すエージェント・浮舟]

ほら、これなら大丈夫じゃないかな? - エージェント・浮舟

わー! これがツキアカリ……! すごい、おっきくてかっこいいね! ねっねっ、動かしてみてもいい? - ドリュウ従業員

え? まぁイラストの中なら自由にやって良いんじゃないか。 - エージェント・浮舟
 
 
 
[その後、3分で描かれた島に座礁し沈没するSCPSつきあかりとドリュウ従業員が描かれる]

ああああ……そ、その……ごめんなさい、ウキブネさんっ! - ドリュウ従業員

あぁ……俺の舟が……。イラストとはいえ、沈んじまった……。 - エージェント・浮舟

あわわわ……。 - ドリュウ従業員

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エージェント・斑座による砌祈調査員のスケッチ。これが描かれた当時は氏は研究員の役職であった。

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SCP-1Q25-JPとして発見された当時に同時に発見された奇跡論紋様図形。撮影後すぐに消滅した。

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世界オカルト連合から接収した文書に記録されていた奇跡論紋様図形。上記写真の物と一致しており、GOCはこれを「召喚図形」と定義していた。

名前: パテリフェラ "砌祈" ヒエロデュラ (Patellifera "Miginori" Hierodula)

性別: 不明 (本人が秘匿)

誕生日: 陽刻暦7820年7月26日 (本人申告)

セキュリティクリアランスレベル: 3

職員クラス: Class C

役職: 研究員 財団倫理委員会職員

所在: サイト-8148(個人オフィス) / 管理サイト-81██(財団倫理委員会オフィス)

基本業務: 財団におけるハラスメント事案の検証と対策の策定、ハラスメント被害者へのカウンセリング

人物: 砌祈調査員は、81管轄地域ブロック (通称"財団日本支部") におけるハラスメント事案の調査・検証・是正・対策を実施する財団倫理委員会所属の職員です。雇用以前はSCP-1Q25-JPと指定され長らく収容されていましたが、財団人事部の意向により19██年に限定的ですが雇用され、現在に至ります。かつては財団サイト-81H29に在籍していたと証言しています。

砌祈調査員は基底世界と差異のある別の世界から転送された存在であることが判明しています。SCP-1Q25-JPとして収容された当時は██県██市に所在する放棄された食品工場内で奇跡論紋様図形と同時に発見されました。このことについて砌祈調査員は「サイトに出現した複数の不明な実体に攫われ、気がついたら工場らしき場所にいた」とインタビューにて証言していますが、その実体については本人も詳しく理解はしておらず、調査は難航しています。

砌祈調査員はその外見的な構成はハラビロカマキリ (Hierodula patellifera) と同定されていますが、一般的なハラビロカマキリとの差異として身長が92cmと巨大である点、複眼と思われる部分に瞳とまぶたらしきものが見られる点、脚部が2対である点、前脚部はヒト (Homo sapiens sapiens) のものと近似している点が挙げられます。砌祈調査員は飛翔能力を有していますが、あまり長い滞空時間は持っておらず、非常に体力を消費するため積極的な飛翔は行いません。内臓構成についてはハラビロカマキリのものに近似していることから、食性は肉食であると考えられます。なお、砌祈調査員はもっぱら昆虫よりも生肉を摂食することが多く、氏と共に食事をする際は視覚的な側面で注意が必要です。

あんまり僕の食事姿を凝視しないでくれないかな。そんなに見られると恥ずかしいよ。 - 砌祈調査員

いや、なんというか、カマキリの顎で鶏肉を生で食べてるのって、こうやって見ると迫力があるなって……。 - エージェント・██████

砌祈調査員は当初"砌祈博士"としてサイト-81██にて異常生物の研究に携わる研究員の役職で雇用されていましたが、財団内における異常性保持職員のハラスメント事案の増加10を受け、財団倫理部門への転属を希望し、現在の財団倫理委員会職員の役職に至ります。度々ハラスメント事案への介入や被害者へのカウンセリングを実施していますが、先述の容姿の件から多くの場合警戒されがちです。

これらの経緯もあり、異常性保持職員に対する差別的・侮蔑的言動はいかなるものであっても許容しません。結果的に氏の言動は他人の発言に揚げ足をとる傾向があり、多くの職員から苛立ちとめんどくささと鬱陶しさ批判を浴びています。もしそのようなもめ事が見られた場合、氏には文脈を読んでから人に注意するよう誘導してください。

お、俺は冗談でちょっと言っただけじゃないか。それだけで上に報告とか、勘弁してくれよ……。 - ██博士

悪意の有無にかかわらず、あらゆる差別的言動は慎むべきですよ。僕に対して「いちいち人の発言に突っかかるカマキリ」と宣うのは失礼だとは思いませんか。 - 砌祈調査員

注: 砌祈調査員は大きな音や暗がりを好みません。これらの場所や現象が発生することが予想される区画へ砌祈調査員を連れ出す際は細心の注意を払ってください。多くの場合は取り乱しその場にうずくまって動かなくなります。また砌祈調査員は非常に接触刺激に弱く、ちょっとした刺激で奇声を上げたり大笑いしてしまうため、これらの悪戯を仕掛けるのは控えてください。



砌祈調査員と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-009:

あ、ありがとうございます、砌祈調査員……お陰で助かりました。 - エージェント・上波

それはよかった。君みたいなタイプの異常性保持職員は特に狙われやすいからね。……とにかく服を着ようか。 - 砌祈調査員

本当に、本当に、ひぐっ、砌祈調査員、優しくって……うっ、うわぁぁん!! - エージェント・上波

[エージェント・上波が砌祈調査員に抱きつく]

ちょ、ちょっと上波くん!? いきなり飛びつくのはやめなって、ねぇっ!? - 砌祈調査員

会話事例記録-011:

あんた、カマキリなのに足が足りないんじゃないか? - 鐚銭博士

そういうあなたこそ、一般的な人間より腕が多く見えますが。 - 砌祈調査員

これは外科的な理由でこうなったんだ。あんたのそれは生まれつきか? - 鐚銭博士

……しつこく聞くようならセクハラでしょっ引きますよ? - 砌祈調査員

[小声]……今の質問のどこにいかがわしい要素があったんだ? - 鐚銭博士

会話事例記録-023:

君はその業務にそぐわない服装をまず改めるべきじゃないかい? - 砌祈調査員

そんなことを言ってぇ、砌祈さまは本当はお好きなんじゃないんですかぁ? 今なら砌祈さまのご期待に添えられる、貴方だけのお肉となってますよぉ? - 安堂用務員

僕はもっとお淑やかな人が好みだよ。君にはもっと清純さが必要だと思う。それに多分君は食べても美味しい肉じゃないと思うよ。臭みが強そうだし。[冷ややかな目] - 砌祈調査員

攻めっ気の強い砌祈さまの、狩るような視線……たまりませんねっ♥ あぁん、本日のご主人様は……砌祈さまに決定ですぅ♥[すり寄る] - 安堂用務員

お、おい近いって……ひっ、そこは触れるんじゃないって、やめて、ちょっと![悲鳴]…… - 砌祈調査員

あらあら♥ 口では強がっていても、こちらは正直なのですねぇ……♥ - 安堂用務員

+ 警告: 以下の記録を閲覧するにはレベル4/AUTHORクリアランスが必要です。

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エージェント・斑座による多那瀬料理長のスケッチ。

名前: 多那瀬 美耶子 (タナセ ミヤコ)

性別: 女性

誕生日: ████年2月9日

セキュリティクリアランスレベル: 2

職員クラス: Class C

役職: サイト-8148食堂料理長

所在: サイト-8148食堂

基本業務: サイト-8148所属職員への健康的な食事の提供、特製牛乳「ごくまろ牛乳」の販売 サイト内の職員のメンタルケア

人物: 多那瀬料理長は████年██月██日に実施されたMC&D関連施設への襲撃の際に回収された人物であり、かつてはAO-00813-JPとして収容されていた、ウシ(Bos taurus)の身体的特徴を有する38歳の女性です。収容以前はMC&Dの開催する富裕層向け違法オークションに出品されていたことが判明しており、その出自の関係上、同じMC&Dから回収・保護された川獺丸従業員安堂用務員との親交も深いようです。

多那瀬料理長は頭部、皮膚、手足先、内臓の一部がウシのものに近似しており、ホルスタイン牛によく見られる白黒の毛皮を持ちますが、遺伝子情報はヒト(Homo sapiens sapiens)のものと同一であり、食性も雑食です。多那瀬料理長の胃の数は1つです。彼女に食べたものを反芻するのかどうか質問することは推奨されません。

胃の中の物を吐き戻すのは普通のウシであって、アタシはそんなことしないわよ? たまに胃の調子が悪くなってトイレに駆け込むことはあるけどもさぁ……アタシ、あんまりお肉はたくさんは食べられないのよ。 - 多那瀬料理長

多那瀬料理長は「この姿になる以前は家政婦だった11」と証言しており、それゆえ料理の才能についてはサイト内の職員からも評判が上々であると報告されています12。現在のサイト-8148食堂への配属も、Anomalous指定されていた当初より多那瀬料理長が希望していたことでした。

現在、多那瀬料理長は業務外ではサイト内の職員のメンタルケアも行っており、時々多那瀬料理長の職員寮に来訪する職員が観察されています。多那瀬料理長のメンタルケアを受けた職員は概ねその全員が士気の向上や業務態度の改善が見られますが、彼女が職員寮内で何を行っているのかについては、職員のプライバシー保護を理由に説明を拒否しています。同様にメンタルケアを受けた職員も一概に説明を拒否しているため、メンタルケアに関する詳細は不明です。

あー、多那瀬さん。もしよろしければ、今日の夕方頃に、いつものやつ……お願いできます? - エージェント・斑座

あら? おやおや、斑座ちゃんったら、今日はずいぶんと積極的ねぇ。いいわよ、それじゃあ、あとでアタシの寮に来てね。たっぷり"ケア"してあげるからねぇ。 - 多那瀬料理長

多那瀬料理長は胸部に27.5cm13の乳房を備えるほか、下腹部に30cmほどのメスのウシの乳房と同様の器官を備えています。これらは隔月単位で1〜3日に渡って周期的に常に母乳が噴出する異常性を有しており、その期間中は業務に支障をきたすことから特別休暇が与えられます。採取した母乳は目立った異常性は確認されず、多那瀬料理長の意向により各料理の材料や、サイト-8148食堂にて「ごくまろ牛乳」の名称で1本210円で販売されています。

多那瀬料理長の牛乳はとっても甘いんだぞ! ハチミツと一緒に混ぜて作ったお菓子、ワガハイとっても好きなんだぞ〜! - 蓑蜂研究員

うふふ、そう言ってもらえるとアタシとしても感無量だわぁ。さぁ、まだまだあるから、みんないっぱい食べてね。 - 多那瀬料理長



多那瀬料理長と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-043:

そんなに気にすることないわよぉ。まだまだあなたは成長期なんだし、アタシみたいな立派な胸になると思うわ。ほら、景気づけにごくまろ牛乳をお飲みなさいな。 - 多那瀬料理長

むぅ、なんですかそれ、あてつけですか!? そんな胸から目線しないでくださいよ!! っていうかあと私は成人してるんですけどー!! - 猫舞研究員

あらあら、うふふ……。 - 多那瀬料理長

会話事例記録-065:

んもう、そんなにたくさんコーヒーばっかり飲んでたら、いつか身体壊しちゃうわよ? 読書に熱中するのは良いけれど、自分の身体も大切にしないとね。 - 多那瀬料理長

ご心配ありがとうございます、これでも身体は壊したことがないので、大丈夫ですよ。 - 宇美海博士

だーかーら、そういう無理ばっかりしてること自体が良くないのよ〜! しょうがない子ねぇ……はい、じゃあこれをお飲みなさいな。 - 多那瀬料理長

あ、ありがとうございます。[コップを受け取り、飲む]……ええっと、これは? とっても甘くて美味しいですが。 - 宇美海博士

うふふ、特性ごくまろホットミルクよ。朝に飲むととっても元気が出るから、サービスよ〜。 - 多那瀬料理長

会話事例記録-097:

あら、氷菓ちゃん。今日も時間ピッタリね? いつもの朝メニューとホットミルクかしら? - 多那瀬料理長

ええ、それで。多那瀬料理長の牛乳は財団一のおいしさですからね。 - 氷菓監査官

んもう、そんなに褒めてもおっぱいくらいしか出ないわよ〜。なんなら直絞りしたのを飲むかしら? - 多那瀬料理長

いえ、いつも通りの牛乳でお願いします。それに時間を割くのももったいないですから。 - 氷菓監査官

それはそうだけど……んもう。 - 多那瀬料理長

会話事例記録-101:

もう、そうやってすぐに泣かないの。男の子でしょう? - 多那瀬料理長

ひぐっ、えっぐっ……ごめんなさい、ごめんなさい……っ! - エージェント・上波

何があったかはわからないけれど、あらあら……ほら、アタシはあなたの味方だからねぇ。[胸にたぐり寄せて抱きしめる] - 多那瀬料理長

んぅ……っ! [しばらくそのまま硬直]……やわらかい……。 - エージェント・上波

よーしよーし、落ち着いたみたいね。良い子良い子……そのままアタシのお胸でお眠りなさいな〜。 - 多那瀬料理長

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サイト-8115近郊の沿岸部で撮影された咬冴隊員

名前: 咬冴 舞波 (コウガ マナ)

性別: 女性

誕生日: 11月27日(出生年は推定████年)

セキュリティクリアランスレベル: 1

職員クラス: Class C

役職: 機動部隊さ-21("噛み殺し")隊員

所在: サイト-8148併設警備施設

基本業務: 要注意団体「サメ殴りセンター」の壊滅

人物: 咬冴隊員は████年█月██日にSCP-491-SHKとしてサイト-8148に収容され、その後財団職員として雇用された、体組織のほとんどがホオジロザメ(Carcharodon carcharias)のもので構成されている推定12歳の女性です。

咬冴隊員は財団が雇用し新規IDが発行されるまでの間は自身をニーフォ=ママナ14と名乗り、サミオマリエ15人であると主張していました。当初より財団による収容には非常に協力的であったこと、その後の収容済人型実体定例人事検証査定にて、財団の運営に有用な人材であることが認められ、忠誠度テストでも高い値を示したことから当時のSCP-491-SHK管理担当であった嶽柳主任研究員により「咬冴 舞波」と命名され、雇用されるに至りました。

咬冴隊員は財団による雇用以前は南太平洋・サモア独立国近郊の海域(-8.68████, -176.02████)に存在していたとされる"サミオマリエ共和国"で出生し、ながらくそこで過ごしていたと主張しています。財団による現地調査の結果、当該座標の海底には岩やサンゴを建材とした都市が形成されていたことが判明しています。なお、これらの都市はことごとく破壊されており、多数のホオジロザメの形質を有した人型実体の死骸が存在していました。これらはすべて財団によって隠蔽処理されているため、当該地点は正常な海底の状態となっています。

咬冴隊員の主張する経緯によると、サミオマリエ共和国は当該海域にて、人類と大きく関わる事なく存在していた平和な国家であったとされ、GoI-18153("サメ殴りセンター")による急襲を受け両親を含むほぼすべての国民が殺害されたとされています。咬冴隊員は幸運にもサメ殴りセンターの攻撃を回避し脱出の後、当時近海を航行中であったSCPSつきあかりと接触する形で財団に回収・保護されました。

上記の経緯のため、咬冴隊員はサメ殴りセンターに対し復讐心を抱いており、財団による雇用が決定した際は「要注意団体を壊滅させられる部署に入れて欲しい」と強く主張していたこと、機動部隊標準戦闘訓練でも良好な成績を打ち出していたことから、要注意団体壊滅作戦専門の部隊である機動部隊さ-21("噛み殺し")の隊員として配属されました。

ウチのおとんもおかんも、SPCの連中に殴られてアタマを吹っ飛ばされるのを間近で見てたんよ……あの瞬間は絶対忘れられへん。「逃げろ」って叫んだおとんの声かて、ウチのアタマの中でずっと反響しとる。絶対許されへんな、あいつらにも同じ末路を辿らせてやりたいわ! - 咬冴隊員

咬冴隊員は知識欲に富んでおり、財団がSCP-491-SHKとして咬冴隊員を収容していた時期に日本語教育テストを実施した際もわずか4ヶ月でほぼ完全な日本語を学習するに至りました。しかし担当者の嶽柳主任研究員が関西出身であったこと、関西弁での会話や教育が行われたことを起因とし、基本的に咬冴隊員は関西弁で日本語を話します。その他サミオマリエ共和国の公用語とされていたサモア語が母国語であったことから、回収当時の意思疎通は困難を極めました。

咬冴隊員は基本的にサメの形質を有している事から、変温動物ゆえに冬場や冷たい水中での活動は苦手であり、低温度環境下では反応が鈍感になります。陸上で活動する場合は腹部を露出した簡易的な水着を好んで着ているほか、嶽柳主任研究員の常用している白衣を特に好んで身につけている様子が観察されています16。嶽柳主任研究員はこの行動を快く思っておらず、頻繁に"説教"や"お仕置き"と称して咬冴隊員の鼻先17を痛めつけているようです。

いい加減ウチの白衣返してくれへんかなあ、仕事で必要やからアンタに着られてると何もでけへんねんけど! - 嶽柳主任研究員

ええやんべつに……ウチはタケナギの白衣好きやもん! 着やすいしなんかぬくくて気持ちええし! - 咬冴隊員

ほんまアホ言うてたらええ加減しばくで! 鼻パーンすんで!? [咬冴隊員の鼻先を強くつまむ] - 嶽柳主任研究員

ひあっ……そ、それやるんほんま堪忍やって、いでででっ! ほんまに鼻は弱いからやめてやぁっ!! - 咬冴隊員

咬冴隊員は基本的に食性はホオジロザメと同様、一般的な海洋に生息する魚類を食します。丸々生でかじり食べることもありますが、調理したものを提供すると強い喜びの意を示します。咬冴隊員の口腔に備わる歯は非常に鋭く、少し掠めるだけでも大怪我となるため注意が必要です。なお、咬冴隊員は歯の手入れは欠かさず、頻繁に歯磨きを行っていることが報告されています。

ウチの歯の綺麗さは自身あるんやで? サミオマリエにいた頃からよく回りの友だちにも褒められてなぁ……はぁ、でももう、そういうことも無くなったんやな……。絶対許さへんからな、SPC……。 - 咬冴隊員

補遺: 最近、咬冴隊員に対する複数のハラスメント、もしくはそれに該当しかねない行為が財団倫理委員会に報告されています。以下に示すリストは、咬冴隊員に対して実施してはいけない行為について記したリストです。違反した人物は罰則として最大で降格処分が下されます。



咬冴隊員と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-002:

うんうん、やっぱりこのお店のマグロ刺身は美味しいのだ。オイラが奮発して注文して正解だったのだ! - 福路捜索部隊長

せやなぁ。ウチかてこんな美味しい魚を食べたんは久しぶりやわ。ありがとうな、フクロ。 - 咬冴隊員

え? あ、あはは……そんな、手を握って言うほどのことじゃないのだ! そんな、ワシ、照れちゃうのだ……。 - 福路捜索部隊長

お礼に今度、フクロが好きなもんをウチが作るなりなんなりしたるよ。ほんまありがとうなぁ……。最近ほんまに魚食べてなかったからな……。 - 咬冴隊員

[咬冴隊員が泣く]

そ、そんな! 大丈夫なのか?! え、えっと、その……! - 福路捜索部隊長

会話事例記録-010:

うん、大丈夫そうですね。……っていうか、本来は普通の動物にしか診察しないんですが。 - 千原獣医師

そ、その、たまたまこのサイトで倒れてしもうたもんやから、頼れる人がチハラさんしかおらんかったんですよ。ほんますみません……。 - 咬冴隊員

定期的に海に浸かるくらいがいいんじゃないですかね。肌が乾燥してたのが原因じゃないかと……。 - 千原獣医師

にゃーん。 - AO-████

ん、この子は……? - 咬冴隊員

ああ、うちのリョウですよ。かわいいでしょう? ちょっとなら撫でてもいいですよ。 - 千原獣医師

ネコ、っていうんやっけ? ウチが住んでたの海の底やから、陸の生物よう知らへんくて。 - 咬冴隊員

[咬冴隊員がAO-████をそっと撫でる]

フゥーーーーッ!![威嚇しながら咬冴隊員をひっかく] - AO-████

いだだだだっ!! ちょっとなにするんやっ……!? - 咬冴隊員

あぁ……そうですよね。鮫肌でゾリゾリされればそりゃあ嫌がりますね。もう触らないでと言ってます、リョウ。 - 千原獣医師

そういうんは、もっと早う言うてーな……。 - 咬冴隊員

会話事例記録-018:

そういえば咬冴は関西出身なん? ボクと同じ関西弁しゃべりよるし、ちょい気になってんけど。 - エージェント・カナヘビ

え? ええっと、ウチは別に関西ってところの生まれやないですよ。サミオマリエ共和国っていう国ですね。このしゃべりはウチをようしてくれとるタケナギが教えてくれた日本語ですよ。 - 咬冴隊員

そうなんか……うん? 外国出身? っちゅーことは英語とか話せるんかいな? - エージェント・カナヘビ

[サモア語で自己紹介している] - 咬冴隊員

へっ!? あ、あぁ……ええっと、お、オーケーオーケー! ユーオーケー! - エージェント・カナヘビ

[サモア語で続けて]……あ、あれ? ちゃんと伝わってなかったかな……カナヘビさん、私の言うことが分かりますか? なんかすごく焦っているみたいですけど……。 - 咬冴隊員

[狼狽] - エージェント・カナヘビ

会話事例記録-021:

会話事例記録-036:

川獺丸従業員による筆談:
わたしの とっておいた サーモンのお刺身が……。 - 川獺丸従業員

ん? あれ? これってカワウソマルのやつやった? あぅ、ご、ごめ……ウチ、気付かんと食べてしもた……。 - 咬冴隊員

川獺丸従業員による筆談:
きょうのゆいいつの たのしみが…………。 - 川獺丸従業員

[川獺丸従業員が部屋の隅で噎び泣く]

あわわわ……そ、その、ホンマごめんって……ウチが悪かったから、そんな泣かんとってーな……。 - 咬冴隊員

会話事例記録-037:

あん時お前を回収したはよかったが、本当に意思疎通は出来なくて困ったもんだったよなぁ? - エージェント・浮舟

せやなー。今はちゃんと言葉を覚えとるけどな。でもな、ウチ思うんやけど、サモア語を話せる職員、この組織少なすぎなのも問題やないかな。 - 咬冴隊員

言われてみりゃ確かにそうかも知れねぇ。かくいう俺も日本語しか喋れねえからな……むしろよく覚えたもんだよな、咬冴? - エージェント・浮舟

サモア語は日本語より簡単や思うで? だいたい言葉覚えたらどの言語かてしゃべれるもんやし……せや! ウキブネにサモア語教えたろかな! なぁちょっとこっちの部屋きてや! - 咬冴隊員

えっ、そ、それはちょっと……間に合ってるかな……。 - エージェント・浮舟

何事も挑戦やって! 言葉を覚えるだけやん、騙された思うてちょい勉強しようや、なぁなぁ、ええやろ? なぁ~……?[懇願の眼差しを向ける] - 咬冴隊員

んあー、もうしょうがねぇなぁ……ちょ、ちょっとだけだからな? そんなに言われちゃ断れねぇよ……。 - エージェント・浮舟

会話事例記録-041:

おいコラ! まだ10回も達成してないだろ、腕を休めるな! その程度でへこたれてりゃ実戦に出てもSPC共にすぐに殴り殺されるぞ! - 三峰隊長

ひぃっ……う、腕立て伏せ1000回3セットを毎日、やなんて、そないに……ウチみたいな魚類にはかなわんって……ひぃ、ひぃ……。[苦しそうにうつ伏せになって項垂れている] - 咬冴隊員

俺達は毎日どころか毎時間だって訓練を怠りはしねぇ。SPCに挑むために特訓を頼み込んだのは、咬冴隊員自身なんだ、手は抜かねぇぞ。 - 三峰隊長

せ、せや、せやけど……っ! で、でも、せめて……ちょいと海水に……炎天下でこないに長い間特訓は、ウチにはキツすぎるわ……っ。 - 咬冴隊員

[ため息]……しょうがねぇな。ちょっと休憩するが、すぐに特訓は続けるからな。気を引き締めろ。 - 三峰隊長

や、やったー!! [すぐに立ち上がる] ほんまありがとうな、ミツミネ隊長! [近場の海岸に水着を脱いで飛び込む]……ぷはぁ~~っ! 生き返るなぁ~~~!! - 咬冴隊員

まったく、現金なやつだ。 - 三峰隊長

会話事例記録-041:

も、もう大丈夫やって……そないに心配してくれるんは嬉しいけど、さすがに毎日3回も4回も容態を聞かんでもやな……。 - 咬冴隊員

何を言ってるのさ。サミオマリエ人なんて珍しい人種?なんだから、薬剤の合う合わないは特に注意しないとダメだよ! それで、あれから気分が悪くなったりしてない? 変な感じとかしてない? - 緑山薬剤師

せやから、そないグイグイ来んとってってば! そもそもウチはなんの薬処方されたんや!? そこまで気にかけなアカンほど強い薬なん!? - 咬冴隊員

そんなの当然のこと。どんなものでも身体の相性ってあるものだからね。 - 緑山薬剤師

そない言うんやったらなんの薬やったんやアレ……。 - 咬冴隊員

ビタミン剤。 - 緑山薬剤師

ほぼ薬ですらないやんか!! - 咬冴隊員

会話事例記録-056:

ウチ、タカイたちが言うようなモンやないよ。確かにサメやけど、そもそもサメっていうかサミオマリエ人はアンタたちの言うような"ケモノ"やないし。 - 咬冴隊員

フム、そうカモ知れませんネ。でも咬冴隊員は事実、ワタシが見ても十分カワイイですシ、ケモノに入れても問題無いカナと思ってマスネ。[セーラー服を手に持って] - 鷹井研究員

そうそう。鷹井くんの言うとおりよ。咬冴ちゃんは可愛い。可愛い動物ならケモノ。当たり前の解釈だと思うよ?[メイド服を手に持って] - エージェント・斑座

ええ、当然ですとも。もっとご自分の魅力に気付いてアピールしていくべきですよ! さあ、是非これを纏ってみてください![バニーガールの服を手に持って] - 神鳥研究員

……あ、あのさ。なんでそないに変な服を手に持っとるん……?[何かを察して後ずさる] - 咬冴隊員

まぁまぁ、そう言わず。ちょっとこっちへ来てみて欲しいな~? お願い! - エージェント・斑座

ちょ、ちょっと待ってや、なんでそんな寄って……っていつの間に囲まれて……や、やめっちょ、あぁぁぁっ!!! - 咬冴隊員

[3名は咬冴隊員を押さえつける]

[咬冴隊員の恥ずかしげな悲鳴]

会話事例記録-058:

イカといえば、故郷でもなんやかんやでおとんが採ってきたんを食べさせてもろたことがあるんよなぁ。 - 咬冴隊員

だ、だからって私のことを食べようとか、そういうのは、その……。 - 相良研究員

いや、さすがに職員食うほどウチも飢えてへんから安心してええで。それに…… - 咬冴隊員

[目の前にコウイカの寿司が運ばれてくる]

[満面の笑顔で]お寿司で食べるイカのほうがウチは美味いしな! - 咬冴隊員

そ、その笑顔がむしろ、怖いです……。 - 相良研究員

会話事例記録-062:

……なぁ、アマミヤ。アマミヤはなんでそないにウチを見るとき、いつも悲しそうな顔をしとるん? - 咬冴隊員

いえ、そんなことはありませんが。 - 天宮博士

いや、しとるよ。ウチはここじゃ珍しいから、人からの視線には敏感やねん。せやから嘘ついてもすぐ分かるで? - 咬冴隊員

……。 - 天宮博士

……。ええっと、なんかその、ごめん……。もしかして、触れられたなかったところやった……? - 咬冴隊員

……いいえ、問題はありません。私はただ、財団の職務に忠実であることが、ここでは最も大事であるということを、貴方を見る度に強く痛感してしまうだけです。 - 天宮博士

[首をかしげながら]それってどういうことや? - 咬冴隊員

[咬冴隊員に背を向けて]……何でもありません。ただの独り言です。私は職務に戻ります。 - 天宮博士

ウチ、なんか悪いこと言うたかな。 - 咬冴隊員

会話事例記録-068:

サミオマリエ人……SCP-491-SHK……サメ人間……[報告資料を閉じながら]なるほど、これはこれは驚いた。私の知り得ないタイプのオブジェクトが雇用され、職員となったわけか。 - 土橋博士

そないにウチのことをじっと見やんとって欲しいんやけど……せめて水着着てからにしてもろてもええかな? このままやとタケナギにまた怒られてまうし。 - 咬冴隊員

いやいや。まだ色々と聞きたいことがたくさんあるんだ、もう少しだけ形質を見せて欲しい。 - 土橋博士

えぇ~……そないに言われても……。 - 咬冴隊員

嶽柳主任には私から話を付けておく、まずは君のその特性をじっくり見せて欲しいだけなんだ、悪いようにはしないぞ、頼む! - 土橋博士

ちょ、ちょっ、えぇっ! いや、そんな頭上げてや……わかった、ウチのことそないに知りたいんやったら協力するから、な、な? - 咬冴隊員

本当か! 感謝するよ。既に生存者もほとんど散り散りとなったサミオマリエ人がどんな種族なのか、じっくり教えてもらおうじゃないか! - 土橋博士


咬冴隊員に対する直接の研究に関しては今後、管理担当である嶽柳主任研究員の許可と監視のもとで実施してください。今回の事例には当てはまりませんが、研究という名目で咬冴隊員と過度な接触を目的とするような行為は財団倫理委員会から正式にハラスメントに該当する恐れがあると通達されました。二度とこのような事例は起こしてはなりません。ホンマに。 - 嶽柳主任研究員
































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    財団指定要注意特異国家3816に関する調査情報

    警告: 以下のファイルはレベル4/491-SHK特別機密指定情報です


    このファイルにレベル4/491-SHK権限による認証、もしくは特別機密指定解除権限を有さない人員による認証無しで行われるアクセス試行は記録され、即時懲戒処分の対象となります。

    samiomalie-flag.png

    NoI-3816の国旗。三角の図形で構成されたシルエットは、信仰するメガロドンとSCP-491-SHKとの共通性とつながりを示す。

    指定ID: NoI-3816-D

    ネーションクラス: Downfall

    一般名称: サミオマリエ共和国(Republic of Sami o malie)

    建国時期: 不明(およそ2000年前と推定)

    国民人種: SCP-491-SHK("サミオマリエ人")

    主権: スイ・マタゴフィエ(Sui Matagofie)大統領

    公用語: サモア語

    国民総数: 不明

    首都: ロロト(Loloto18)

    宗教: メガロドン信仰(具体的情報は不明)

    概要: NoI-3816("サミオマリエ共和国")は、19██年に財団によってその存在が確認された、"サミオマリエ人"を自称する後述の異常存在(SCP-491-SHKと呼称)により構成される国家の1つです。

    NoI-3816は南太平洋・サモア独立国近郊の海域(-8.68████, -176.02████)の海底およそ███km2の範囲を領土であると主張しており、正規の方法をとらずその範囲内にSCP-491-SHK以外の存在が侵入した場合、敵対的態度を示し排除行動に出ます。現在までNoI-3816との交渉は正規の方法で"交易"することでコミュニケーションを取ることには成功しており、人類を含む他の国家や存在に対する危害は加えるつもりはないと主張しています。なお、NoI-3816は財団が指定するSCP-491-SHK関連特別収容プロトコルに基づき保護されており、一般人によるNoI-3816への接触は制限されています。

    国民: NoI-3816を構成する国民は、SCP-491-SHKに指定されています。SCP-491-SHKは体組織のほとんどがホオジロザメ(Carcharodon carcharias)のもので構成されている知能種族の一種であり、解剖学的結果により哺乳動物に近似した形質も有していることが判明しています。

    食性は肉食であり、近辺を泳いでいる魚を捕獲して摂食している例が多数報告されていますが、海藻を採取して摂食している場合もあるため、完全な肉食ではない可能性があります。基本的に生涯にわたって海中で活動し続けますが、地上での活動も問題無く行えることがいくつかの検証の結果分かっています。

    文化・宗教: SCP-491-SHKは"メガロドン信仰"と呼ばれる信仰心を有しており、NoI-3816に居住するあらゆるSCP-491-SHKは基本的にこの信仰に基づいて行動します。"メガロドン信仰"とは文字通り、およそ2300万年前~150万年前に生息していたメガロドン(Carcharocles megalodon)を信仰することを中核とした宗教であると考えられ、SCP-491-SHKは"メガロドンのような強く大きくたくましい生き方をすること"を一様に目指しているとされていますが、詳細についてはほとんど判明していません。

    なお、基本的にSCP-491-SHKは普段の生活から衣類などを身につけることはせず全裸で生活していますが、一部軍隊や危険な作業をするSCP-491-SHKは限定的に防護のためのアーマーや布地を纏うことがあります。

    経済: NoI-3816は先進諸国と比較すると原始的な国家であり、一種の遊牧民的な生活様式を取っています。目立った経済活動は行われず、通貨の存在もほとんどなく19、多くが物々交換によって賄われているほか、労働の対価はたいていの場合は食料で賄われているものと思われます。

    その他: 首都であるロロト付近は岩やサンゴをくりぬく、組み合わせるなどをした居住可能な住宅や店舗が見られるほか、政府機能を有していると考えられる建造物も存在しており、多くのSCP-491-SHKがロロト近辺に存在します。大半のSCP-491-SHKはこの地で誕生し、教育を受けて労役につきますが、先述のように遊牧民的生活を行うSCP-491-SHKも少なくはありません。NoI-3816は夜間はウミホタル(Vargula hilgendorfii)20を利用した照明器具が用いられているため、特にロロト近辺の町並みは非常に幻想的な様相を呈します。

    財団との関係: 敵対していません。発見当初、接触方法が確立する以前に3名のエージェントが探査に試みた際、NoI-3816を防衛するSCP-491-SHK4体に捕獲され、強制的に海上へ浮上させられたことがあります。その後数度同様に送り込んだ際に財団に対し警告と正規の交易手順を示したため、それに基づいた交易が実施されています。上記情報のほとんどはその結果として判明したものです。


    補遺-インシデント-491.01: 20██年█月██日、NoI-3816からおよそ10km離れた地点に複数の武装した軍隊が突如出現し、NoI-3816に攻撃を開始しました。軍隊を構成する人員は現場からの報告によると、GoI-18153("サメ殴りセンター")のものと思われる意匠が組み込まれた未知のアーマーを身につけており、NoI-3816に居住するSCP-491-SHKの多くを殴殺したとされています。SCP-491-SHKによる反撃はその一切が効果を見せず、担当職員からの報告では"一方的な殺戮だった"と説明されています。要請により財団機動部隊さ-21("噛み殺し")が配備され、GoI-18153の排除を実施しましたが、財団が配備した兵器の大半がGoI-18153による不明な攻撃により無効化されたことで全て失敗に終わりました。

    攻撃開始から34時間後、GoI-18153の軍隊はSCP-491-SHKの大半を殺害のうえ、財団が最大限保護・退避を実施していたSCP-491-SHK個体も追撃により殺害した後撤退、財団による追跡もむなしく消失しました。この一連のインシデントにより財団職員2名が死亡、34名が重軽傷を負ったほか、財団保有艦船4隻(SCPSまきしま、SCPSとばり、SCPSほうらい、SCPSたかご)が大破しました。

    生存したSCP-491-SHKは1体のみであり、GoI-18153の排撃作戦には参加せず、当時別件でSCPオブジェクトを追跡していたSCPSつきあかりに発見・回収される形で保護されています。当該SCP-491-SHK個体は細心の注意を払いサイト-8148へ移送されており、規定の人型実体収容プロトコルに基づいて収容されました。

    なお、NoI-3816は一連のインシデントによって国家としての状態を維持できないものと判断されたことにより、ネーションクラスがDownfallに再指定されました。


    補遺-カバーストーリー-491.02: 現在保護されているSCP-491-SHK個体が20██年█月██日付で財団職員"咬冴舞波"として雇用されるにあたり、上記情報の開示レベルは全てレベル4/491-SHK特別機密指定に指定されました。レベル4/491-SHKクリアランスを有さない人員による情報閲覧は全て制限されます。"咬冴舞波"に対する同情報の開示も、精神的負担および忠誠度・士気の低下を防止する観点から禁止されます。

    "咬冴舞波"にはカバーストーリー「財団は無関係」が適用され、NoI-3816と財団との間に関係性は一切無かったという事実を流布してください。万が一"咬冴舞波"に対し情報漏洩の疑いが見られた場合はただちにクラスB記憶処理を実施し、同様のカバーストーリーを流布してください。











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      PoI-3301("ギル将軍")に関する調査情報


      警告: 以下のファイルはレベル4/491-SHK特別機密指定情報です


      このファイルにレベル4/491-SHK権限による認証、もしくは特別機密指定解除権限を有さない人員による認証無しで行われるアクセス試行は記録され、即時懲戒処分の対象となります。



      要注意人物記録: PoI-3301



      gil.png

      PoI-3301("ギル将軍")の近影、19██年撮影。

      名前: ギル将軍(General Gill)

      識別ID: PoI-3301

      確認されているその他の呼称: 軟骨嬲り, 殴打の王者 など

      所属: GoI-18153("サメ殴りセンター") 南太平洋支局統括

      性別: 男性

      生年月日: 19██年7月9日 (52歳)

      財団との関係: 中立 (限定的)

      関連人物: SCP-491-SHK(現: 咬冴隊員)

      概要: ギル将軍は、GoI-18153 "サメ殴りセンター" 南太平洋支局の統括を務めていると考えられるポリネシア系メキシコ人の人物です。その活動は19██年から確認されており、活動当初より組織理念である "サメを殴ること" に対し異常なほどの執着を見せていました。

      ギル将軍は確認されているだけでも複数件の財団との戦闘を経験しており、実際に数度の致命傷を与えた記録があるにもかかわらず幾度となく生還しています。ギル将軍は財団機動部隊や艦船などへの直接の攻撃や興味を示した例はほとんどなく、興味を示す例ではほとんどの場合財団がサメ系オブジェクトの収容に関係していた際のみです。

      ギル将軍はこれまで複数のサメ系オブジェクトに対して攻撃しており、それらは財団が関与しているしていないにかかわらず██回にのぼります。しかしながら、ギル将軍はこれまでほとんどの例において "サメを殴り殺した" 例はなく、後述のインシデント-491.01への関与が判明した際の記録に基づいた結果、ギル将軍は "サメを殺す" ことは目的としていない可能性があります。その実例としてギル将軍は海洋生物保護のために活動する非営利団体に対し多額の寄付を行ったり、海洋汚染によりサメの生育環境が破壊される可能性があった際は強い警告を発するなど、サメの保護のために活動している例も散見されます。

      このような行動とギル将軍自身の粗暴な性格もあり、サメ殴りセンター内部での評価は高いものではないとされていますが、同時にギル将軍に同調する意見を持つ構成員も複数人確認されており、サメ殴りセンター内部での派閥発生の一端を担っている可能性を示唆しています。

      補遺-01: インシデント-491.01への関与: ファイル "財団指定要注意特異国家3816" に記録されているNoI-3816-D "サミオマリエ共和国" へのサメ殴りセンターによる壊滅的攻撃作戦において、ギル将軍が作戦指揮を執っていたという情報が潜入エージェントからもたらされた情報により判明しました。

      記録によると、ギル将軍は同作戦を "特殊殴打兵装「P-8888(パンチ・クアドラプルエイト)」実地テスト" と称しており、サメ殴りセンター殴打兵器開発部門からの装備のテスト運用を目的として、複数の小隊を組んでサミオマリエ共和国への攻撃を行ったとされています。しかし作戦自体は "失敗" と定義されており、「P-8888」の開発は当面の間凍結される事となった点は留意すべきです。

      ギル将軍はいくつかの内部証言から同作戦での失敗を非常に後悔しており、「二度とこのような事態は引き起こしてはならない」とサメ殴りセンター内部にて強く訴えていることが判明しています。なお、同作戦に参加したサメ殴りセンター構成員の情報は現在までもたらされていません。


      補遺-接収記録-02: ギル将軍によるサメ殴りセンター構成員に対する戒告:

      先の作戦の結果については、既に報告した通り、我々の失敗に終わったことは皆周知の通りかと思う。
      我々サメ殴りセンターはあの日、自分たちの手で、拳で、あまりにも最悪すぎる失敗を引き起こした。

      そう、「失敗」したのだ。

      何故だ、と思う者もいるだろう。
      サメを殴ることが出来ているのに失敗とはどういうことだ、と考える者もいるだろう。

      だが、あれは間違いなく「失敗」だ。私はそう断言するし、反論する奴がいればそいつの顔面を吹き飛ばしてやる。異論は一切認めん。

      では、何故「失敗」だと断言したか。
      それは我々サメ殴りセンターのあるべき姿を振り返るところから始めねばならん。

      我々はなんのためにサメを殴っているのだ?

      商売のためか?
      サメへの復讐のためか?
      楽しむためか?
      殺すためか?

      否。全部違う。

      我々がサメを殴るのは「サメを殴るため」だ。
      そこに上も下も、ましてや感情の一切も介入せん。
      我々はサメを「殴る」。理由はそれだけで充分だと、既に新人オリエンテーションでも伝えられたはずで、お前らもそれを受け入れたはずだ。



      なのに、なのにだ。
      何故我々はサミオマリエ共和国を滅ぼしたのだ?

      あの国は、長らく鮫科存在の中でも特別高い知能を持つ貴重な存在が住んでいた場所であることは遙か昔より知っていて当然な事実だ。
      そして戦闘能力もほとんどなく、実証実験のために殴るにしても考えてなさねば、一つ拳を振るっただけですぐに滅ぶことは必至なのは火を見るより明らかだった。
      もし財団などの他組織にサミオマリエ人の生き残りがいれば幸運だろうが、もはやその可能性も低いだろう。
      ならば、そんな彼らを抹殺するまで殴るのは当然我々の理念に反する話だ。

      我々は「サメを殴る」ことを目的としている。「サメを滅ぼす」ことはあってはならんのだ。

      そうであるにもかかわらず、我々は作戦で彼らの顔面を吹き飛ばし、家々を瓦礫にし、老人だろうと赤ん坊だろうと容赦なく叩き潰してしまった。
      これを失敗と言わずとして何というのか。

      この理屈さえ分からん馬鹿者を隊に配属させた私の責任も重大だと反省している。
      その責任の下、隊のメンバーは全員適切な処分を下した。

      いいか、この理屈を知らなかっただの、分からなかっただのと宣う奴が出てみろ。私が直々に秒で肉塊にしてやる。
      ……そうだ、その反応が正しい。誰だって殺されるのは嫌なものだ。ならば何故サミオマリエ人を我々は殺したのか。
      我々がやったことというは、そういうことだ。



      サメ殴りセンターの職員となったなら、これくらいのことは常識と思え。
      サメを殴ることだけを考えろ。私情を挟むな。サメを殴ることを楽しむな。殺すことを楽しむな。

      その結果があのザマに繋がったことをよく理解しろ。

      当面、P-8888の開発は凍結することとするよう上に進言しておく。あの装備は職員の戦闘欲求を無駄に高める恐れがあるからだ。

      今回の失敗は、未来永劫断じて忘れるな。

      補遺-情報制限-03: 現在保護されているSCP-491-SHK個体が20██年█月██日付で財団職員"咬冴舞波"として雇用されるにあたり、上記情報の開示レベルは全てレベル4/491-SHK特別機密指定に指定されました。レベル4/491-SHKクリアランスを有さない人員による情報閲覧は全て制限されます。"咬冴舞波"に対する同情報の開示も、精神的負担および忠誠度・士気の低下を防止する観点から禁止されます。

      万が一"咬冴舞波"に対し情報漏洩の疑いが見られた場合はただちにクラスB記憶処理を実施し、関連する事実を隠蔽してください。















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        PoI-8S3K("レイロア=マナツアガ")に関する調査情報


        警告: 以下のファイルはレベル4/491-SHK特別機密指定情報です


        このファイルにレベル4/491-SHK権限による認証、もしくは特別機密指定解除権限を有さない人員による認証無しで行われるアクセス試行は記録され、即時懲戒処分の対象となります。



        要注意人物記録: PoI-8S3K



        jinji.png

        財団エージェントが撮影したレイロア=マナツアガ。奥の女性はPoI-3F7K。沖縄県[編集済]にて、████年撮影。

        名前: レイロア=マナツアガ (Leiloa Manatuaga)21

        識別ID: PoI-8S3K

        確認されているその他の呼称: 真名栂 澪朧(まなつが れいろ)22、フィレム(Filemu)23

        所属: GoI-6193("魔女による救済機構")

        性別: 男性

        生年月日: ████年9月19日(咬冴隊員による証言)

        財団との関係: 敵対

        関連人物: 咬冴舞波(過去に親交あり)、PoI-3F7K"ガーネリア・ベルベッタ"(現在の保護者)

        概要: レイロア=マナツアガは要注意団体"魔女による救済機構(GoI-6193に指定される)"に所属する、現在14歳のサミオマリエ人の少年です。レイロア=マナツアガはサメ殴りセンター(GoI-18153に指定される)による急襲によって滅亡したサミオマリエ共和国の数少ない生存者であると思われ、現在まで彼は東アジア~東南アジア諸国に掛けての範囲で活動していることが確認されています。また各地にて魔女による救済機構の一員として度々財団や他の要注意団体、あるいは一般市民に対する攻撃を行っている様子も見られます。

        彼は現在まで魔女による救済機構にて同様に所属するガーネリア・ベルベッタ(PoI-3F7Kに指定される)と行動を共にしている様子が見受けられます。長期の監視により得られた情報から、レイロア=マナツアガはガーネリア・ベルベッタの親族として迎え入れられているかのような言動や行動が確認されており、各種作戦行動時にはガーネリア・ベルベッタの指示のもとで動いている様子も見られます。

        レイロア=マナツアガはコミュニケーションに母語であるサモア語のほか英語を用いて会話し、その言動は粗雑で乱暴な印象を与え、高圧的・威圧的な態度を頻繁に示します。レイロア=マナツアガは自身の出身であるサミオマリエ共和国を壊滅させたサメ殴りセンターに対する復讐心を持つと同時に、人類そのものが自身の同種や自身にルーツを持つサメ類への危害を加え続けていると主張し、人類全てに対して強い敵意を向けている様子も見られます。複数の提供元からもたらされた情報から、レイロア=マナツアガは前述の理由により魔女による救済機構に所属しているものであると考えられます。

        なお、レイロア=マナツアガはサミオマリエ人でありながら海水に対する抵抗を示している様子が見られます。財団によるレイロア=マナツアガとのいくつかの戦闘の際に確認できた様子として、レイロア=マナツアガは海中での行動に対して何らかのトラウマに近似した心理兆候を示していることが判明しており、当該人物との戦闘が避けられない場合は交戦地点を近郊海域へ移動させる作戦の立案が推奨されます。同様にサミオマリエ人でありながら素肌を外気に晒すことに対しても抵抗を示している様子も見られます。

        補遺-01: - 咬冴舞波に対するインタビュー記録:

        インタビュー記録00800421
        データ番号 - RC008.F


        日付・場所: ████/04/21 サイト-8148

        インタビュー対象: 咬冴 舞波

        インタビュアー: 斑座 真利奈

        付記: 当該インタビューは、レイロア=マナツアガに関する詳細な追跡情報を得るための一環として行われた。


        <記録開始>

        エージェント・斑座: ええっと、それじゃあ咬冴ちゃん。PoI、いや、マナツアガくんに関する話、何でも小さな事でもいいから、私達に教えてくれるかな。

        咬冴隊員: [頷いてから、数秒の沈黙]まあ、ウチが知っとることって言っても、ほとんど詳しくはないんやけど……マナツアガは、ウチの、親友やったんや。

        エージェント・斑座: 親友? というと、サミオマリエにいた頃の?

        咬冴隊員: せやね。ウチが住んどったところから斜め向かいんところに住んどったんや。昔はウチやリャコ、サマナ……ああ、サミオマリエにおった友だちやで! そいつらと一緒に、マナツアガ、いや、そん時はフィレムって名前やってん。まあその、フィレムとも遊ぶ仲やってんけどな。

        エージェント・斑座: なるほど。全員サミオマリエ人?

        咬冴隊員: そりゃそうや。海底の国で、人間がハダカで暮らせる訳、ないやろ?

        エージェント・斑座: まあ確かに。

        咬冴隊員: フィレムはウチもすんごい気に入ってたし、親友やった。人間の世界のことにすごい興味もっとったのも知っとるし、遠出した時は近くに人間が落としたモンがないかとかもいっつも見て回ってたようなヤツやってんな。

        エージェント・斑座: それは咬冴ちゃんも一緒に?

        咬冴隊員: うん、せやで。一緒に泳いではおもろそうなモン見つけたら持って帰って、ウチらだけしか知らん秘密基地に持ち寄って遊んだりもしたなぁ。おとんおかんに見つかったら「人間のものに近寄っちゃダメ」って怒られるもんやったから。フィレム、今思えば多分、ウチよりもずっと人間が大好きやったんちゃうかなあ。

        [咬冴隊員が俯く]

        エージェント・斑座: [少し心配げに]咬冴ちゃん? 無理しなくても良いのよ、つらいようなら、一旦休んでもいいからね。

        咬冴隊員: ううん。話させて。ちょっとつらいけど、別に苦やないから。それに、ウチの親友が、仲間が生きてたってだけで、ウチは嬉しいし。

        エージェント・斑座: 分かった。それじゃあ、続きを話してくれるかな。

        咬冴隊員: うん。[数秒、会話が止まる]んでな、あの日。SPCどもが攻めてきたあの日。その時はフィレムや他の友だちと一緒に遊ぶ約束しとってな。フィレムのほか、ルイエやサマナも一緒やってんけど。[数秒の沈黙]あいつらが、町のひとらを次々に殴り殺し始めたのを見て、何も出来んくて。そのうち、おとんもおかんもウチらに逃げるよう言うてな。それで……。

        [咬冴隊員が俯く。エージェント・斑座は静かに聴いている]

        咬冴隊員: ウチら子サメだけで、なんとか外れのところまで泳いでいけてんけどな。みんな、ウチも含め怖がってた、怯えてたんや。そらそうや、やって、ずっと一緒に暮らしとったみんなが、謎の奴らに次々殺されてるんやもん。みんな、家族を失った。ルイエも、サマナも、リャコも、フィレムも……でもな、あんときの、最後に見たフィレム、ウチは、よう覚えとる。

        エージェント・斑座: うん。

        咬冴隊員: ウチらは岩で出来た洞窟ん中に隠れてやり過ごそう思うてんけどな。その岩陰で、サミオマリエの様子をずっと見とったんよ。[数秒の沈黙]それでな、あんときのフィレムは……ウチよりもずっと、ずっと悲しそうに、苦しそうに、SPCの連中を睨んでた。絶対に許さへんって、そう言いたそうにや。[数秒の沈黙]けど、SPCの連中に見つかって、捕まって、ウチとフィレムだけになって。もうどうしようもない、そう思うた時に、あいつはウチを庇って、囮になってくれたんや。「必ずまた会える」そう言うて。そんで今に至る、ちゅうわけやね。

        エージェント・斑座: それは、今の咬冴ちゃんと同じ意志を持っていた、ということなのかな。

        咬冴隊員: ウチもそう思っててんけどな、話に聞くフィレムの今を思うと、どうにもそういうわけでもない気もするな。人間全員に恨みを持ってる、そういう感じがすごいするわ。もしかしたら、あんときからそういう思いを持っとったんやろかな。[数秒の沈黙]あんなに人間大好きやったのに……いや、やからこそなんかな。「自分が大好きやと思っとった奴らにみんな奪われた」って事実に、あいつはショックを受けたんかもしれへん。まあ、ちゃんと会って話せんとわからへんけど。

        エージェント・斑座: なるほど。これは全力で彼を見つけないとね……マナツアガくんを確保できれば、色々と取り調べはできるし、その時は咬冴ちゃん、あなたにも是非。

        咬冴隊員: もちろんや! やって親友やもん、絶対会いたいし、話もしたい。もしかしたら悪い人に何かされてるんちゃうかっていう気もして心配やしな。生きてるとしたら多分、他の要注意団体に入ってる気がするし。絶対、絶対に会って話す。そのつもりやで。

        <記録終了>


        記録終了報告: 咬冴隊員は、レイロア=マナツアガについてかつて一定の関係を有していたことが判明した。現在の彼とは性格が大きく異なっているものと思われ、さらなる聞き取り調査などを実施する必要があるだろう。咬冴隊員はレイロア=マナツアガの追跡調査への参加に意欲的であることから、現在調査班への参入可否の審議が行われている。

        majokyu.png

        「魔女による救済機構」を示すマーク。中央にはラテン語で「正しい事を為せ、真の事を言え」「生きる事は戦う事だ」と記されている。

        補遺-02 - 魔女による救済機構について: GoI-6193 "魔女による救済機構(The Witches' Relief Organization, WRO)" は、19██年より世界的にその活動が見られる要注意団体の1つです。所属人物のほとんどが魔女を自称する者を初めとする、歴史的に被差別階級・迫害対象にされてきた現実改変者・奇跡論研究者・伝承存在で構成されており、人物のほとんどが総じて人類全般に対する遺恨を残した者です。それゆえ人類に対する敵意は常に有しており、世界各地で魔女による救済機構によるテロリズムが引き起こされています。

        設立当初は西側諸国が盛んに行っていた"魔女狩り"に対抗するための自衛組織として形成されましたが、現在は上記に該当する経験を持つ人物を救済・保護・支援するための組織としても活動しています。対外的には"慈善団体"の体をとりますが、実態としての組織構造は階級主義的であり、組織内であっても派閥や厳しい上下関係が形成されている点は特筆すべきです。

        魔女による救済機構は財団に対しても非常に敵対的な態度を示しているため、接触・潜入には注意が必要です。関係する人物のほとんどが既知の現実改変者であり、少数の収容の必要がある人物以外に収容・交渉の利点が少ないため現在は組織の壊滅に向けた作戦立案が世界オカルト連合と共に行われています。これらの理由のため、魔女による救済機構の所属人物は特例がない限り率先的抹殺が許容されます。

        補遺-03 - ガーネリア・ベルベッタについて: PoI-3F7K "ガーネリア・ベルベッタ(Garnellia Belbetta)" は、14世紀初頭から各種文献に見られるイギリスの魔術師一族"ベルベッタ家"出身の"魔女"を自称する女性です。複数の指向性現実改変能力を有し、奇跡論に関する研究についても成果が出たものは率先して利用するなどしています。通常は10代後半~20代前半のような風貌を示しますが、1400年代に誕生した同名人物が文献にて記述が見られる24ことや、本人自身の証言などから、実年齢は600歳以上であると考えられています。魔女による救済機構には16世紀には既に所属しているという文献上の記録も見られます。現在は同組織の魔導研究部門に所属しており、奇跡論を含めた複合的な超常技術の研究に従事しているものと思われます。

        ガーネリア・ベルベッタは自身の一族を魔女狩りによって異端尋問に掛けられた末殺害されている経験から、人類に対する容赦のない害意を有しています。バーミンガム事件25や島津丸事件26を引き起こした張本人としても知られており、それらの行動から「人間がいかに長期間かつ確実に苦痛を感じ続けることができるか」を突き詰めるような理念や思考を有している可能性があります。これらのことから現在も財団および世界オカルト連合は、ガーネリア・ベルベッタの抹殺を最優先事項として各種作戦が立案されていますが、現在まで抹殺には成功していません。

        ガーネリア・ベルベッタは人類以外のアノマリーに対しては非常に慈悲深く、友好的な態度を示します27。現在は████年に接触したレイロア=マナツアガに対して懇意的な態度を示している様子が見られ、自身の居住する邸宅28に招き入れ同居していることも判明しています。ガーネリア・ベルベッタとレイロア=マナツアガは互いに信頼し合っているかのように見られますが、ぞの実態や互いの認識についてもたらされる情報には僅かながら懐疑的にならざるを得ないものも含まれており、2名の関係性については注視が必要です。

        補遺-04 - ガーネリア・ベルベッタとの関係性について: レイロア=マナツアガは、前述の通りガーネリア・ベルベッタが居住する邸宅にて同居のような生活を行っており、また外出時も共に行動している事例が圧倒的多数を占めており、彼女の引き起こすテロ事件などにも度々関与していることが認められます。

        調査班からの目撃報告では、レイロア=マナツアガによってテロ事件が引き起こされた際、ガーネリア・ベルベッタはその行動に対し彼に賛辞を送っている様子も見られます。レイロア=マナツアガもまた彼女の賞賛を受けて行動しているかのような言動も見られることから、ガーネリア・ベルベッタはレイロア=マナツアガを自身の行動のために利用している側面があるのではないかと推測されています。

        その他の調査班からの報告では、レイロア=マナツアガはガーネリア・ベルベッタと寝食を共にするうちに、ある種の歪んだ情愛関係に至っている可能性も示唆されていますが、具体的情報については奇跡論結界による情報遮断が発生しているため不明です。

        現在確認されているレイロア=マナツアガの発言記録:

        いい加減諦めろ。お前ら人間は、俺達から何もかも奪うことしか出来もしねえくせに、自分たちの大事な物だけは守ろうとする。そんなお前らの身勝手極まりない態度に……反吐が出る。

         ────██県██市に所在するマンションを襲撃し、乳幼児を強奪した際の発言

        いや、いいんだよ。俺はベルベッタに助けられた身だし、その感謝の気持ちを忘れたことなんかない。俺はベルベッタと同じで人間が憎いし……だから言われたことはちゃんとやるよ。

        それにしてもベルベッタ、こんなに人間の子どもを連れてきてどうするんだ? まさか子育てでもするなんて言い出さないよな?

         ────ガーネリア・ベルベッタの邸宅にて、多数の乳幼児を前にしながらの発言

        うっ。ま、マジでそれをやるのか? えっあ、う、うん。いや……ベルベッタの言うことに逆らうつもりなんてない、ちゃんとやる! だ、だからそのナイフを、俺に渡してくれ。ちゃんと、ちゃんとやるから……。

         ────泣き叫ぶ乳幼児の頭部に対してナイフを突き立てながらの発言

        ご、ごめん……。俺は、俺は、人間が憎い、家族も、友だちも、土地も、みんな人間に奪われたから、だからそいつらの大事な物を奪ってやりたいって思ってた。ずっとそう思ってた。なのに、俺、俺は……できなかった。刺せなかった。

        あっ、いや、違うんだベルベッタ! 俺は裏切るつもりなんてない、だから、俺を打たないで、お願い、お願いだから……次は、次はちゃんとやるから、ごめんなさい、許してください、ベルベッタさん、お願いです、許して……っ!

         ────乳幼児を殺害できなかった事に対して「お仕置き」を受けた際の発言

警告: このファイルは一部削除が予定されています。


本人事ファイルに記述されている一部情報については、篝根研究員からの直接の要請により削除が予定されています。現在、人事ファイル記述編集・削除規定第3条第2項に基づき、内容の審査と申請の妥当性が財団人事部門により検証されています。より詳しい進捗情報については財団人事部門に直接お問い合わせください。


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篝根研究員の容姿。エージェント・斑座がイメージを作成した。

名前: 篝根 黙真 (カガリネ シジマ)

性別: 男性

誕生日: 19██年7月30日

セキュリティクリアランスレベル: 1

職員クラス: Class C

役職: 収容スペシャリスト 収容プロトコル策定補助員, 財団研究員

所在: サイト-8148近辺のオフィスエリア, 自宅

基本業務: SCPオブジェクトの収容計画の立案と設計 エージェント・ぎん太が作成した収容プロトコルの設計補助

人物: 篝根研究員は、2011年に財団フロント企業からの引き抜きで財団に雇用された職員です。篝根研究員は2020年現在、SCPオブジェクトの収容方法や取り扱いに関する各種プロトコルの策定に関わる業務に、エージェント・ぎん太と共に従事しています。

篝根研究員は普段は寡黙な性格をしており、長い前髪のため表情全体を読み取ることは簡単ではありません。また篝根研究員は低身長かつ華奢であることを悩みとしていることから、本人に対してそれらに関する事柄を質問することは推奨しません。

た、確かに僕は身長は低いですけど……わざわざそのことを面と向かって言うなんて、ひどいですよ……やめてくださいよ! - 篝根研究員

気にすること無いって、兄ちゃん! 顔立ちは良いんだから、きっと気に入ってくれる人もいるとボクは思うよ~。 - エージェント・ぎん太

そういう問題じゃないよ……。 - 篝根研究員

また後述のインシデントの結果として、篝根研究員は一部嗜虐願望と思われる嗜好を有していると思われます。エージェント・ぎん太に対するインタビューの結果として、篝根研究員は以下の性的な内容に興味を示すことが多いとみられています。

  • 幼い少女に罵られる展開を含むもの(所謂"メスガキ"と呼ばれる)
  • 異形の存在、人外、亜人、獣人などのモンスター的特徴を備えたキャラクターもの
  • 女性に男性器が生えたキャラクターもの
  • 上記の要素を含んだ上で男性受けの展開を含む作品全般

これらの性的嗜好に関して、篝根研究員に直接質問することは、篝根研究員と共通の嗜好を共有していない限り可能な限り避けるべきです。もしこれらの嗜好について大々的に公表されてしまった場合、篝根研究員は1週間程度無断欠勤を行う原因となります。

ところで、それを人事ファイルに記述されてること自体は問題無いのかな。 - エージェント・斑座

も、もう慣れました……ははは……。 - 篝根研究員

篝根研究員は個人的趣味として各種アダルトグッズを自宅にて複数保有しており、自身でそれを利用して楽しんでいることが判明しています。一部の使用レビューは通販サイトや外部SNSアカウントなどで身元を特定できる情報を伏せた状態で公開していることも確認しています。この件についても、篝根研究員本人に直接問い合わせることは推奨されません。

なお、篝根研究員は上記件によって発生したエージェント・ぎん太に対しては非常に好意的な態度を見せており、彼を「弟のような存在である」と形容して愛でています29。篝根研究員はエージェント・ぎん太が発生して以降も自慰行為については支障なく行われていることが、エージェント・ぎん太からの報告により判明しています。

兄ちゃん、ボクを触るときすっごく慎重というか、優しいよね。もっと激しくしてくれても良いんだよ? - エージェント・ぎん太

い、今までだってこれでやってきたし、別に良いじゃないか……。 - 篝根研究員

むぅーーっ! ボクはもっと激しくされたいって言ってるの! 兄ちゃんの怖がり! - エージェント・ぎん太

補遺-01: 篝根研究員は2012年にGoI-1844("AKI玩具")と個人的なやりとりを行い、SCP-2661-JPを取得し使用した件で厳重注意処分を受けています。篝根研究員はSCP-2661-JPの取得から1ヶ月間その旨を秘匿し続けていましたが、SCP-2661-JPを使用したことによって発生したSCP-2661-JP-1-01(現: エージェント・ぎん太)による暴露によってこの件は発覚しました。

その後篝根研究員はSCP-2661-JP-1-01とともに当時SCP-2661-JPの実験・収容担当責任者であった張博士の管理下のもとにありましたが、SCP-2661-JP-1-01が張博士の対応に対してハラスメント行為が行われているものとして、篝根研究員と共に財団倫理委員会匿名窓口にて告発が敢行されました。結果として張博士は降格・異動処分となっています。より詳しい情報についてはSCP-2661-JPに関する報告書を併読してください。

補遺-02: 篝根研究員の提起により、2013年12月21日付でSCP-2661-JP-1-01は"エージェント・ぎん太"として雇用されることが決定しました。当初財団は雇用には消極的でしたが、収容違反を起こしたSCP-████-JPの再収容計画をエージェント・ぎん太が確立させ、再収容を成功させた実績が評価されたことから、各種テストの合格を経て財団職員として雇用されました。20██年現在、エージェント・ぎん太は複数件の同様の収容計画の確立を成功させていることから重ねて昇進したため、事実上、篝根研究員の直属の上司となっています。

まあ、アレが喋るっていうだけでもなかなかシュールだが、そいつが今や俺の上司にすらなってるのがな……。 - エージェント・████

僕だって、まさか、その……自分のそれが僕自身より偉くなるなんて思ってなかったですね……。 - 篝根研究員

兄ちゃ~ん、全部聞こえてるよ~? そんなことばっかり言ってるから、兄ちゃんも昇進できないんだよ? - エージェント・ぎん太

じっ、自分の█████にそんなこと言われたくないですっ! - 篝根研究員


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ちょっと! なんでボクのイメージは人事ファイルに掲載されないんですか!! - エージェント・ぎん太

名前: ぎん太

性別: 性自認上は男性

誕生日: 2012年10月12日

セキュリティクリアランスレベル: 3

職員クラス: Class C

役職: 収容スペシャリスト

所在: 篝根研究員の股間

基本業務: SCPオブジェクトの収容計画の立案と設計

人物: エージェント・ぎん太は、篝根研究員の陰茎です。身長5.3cm、直径2cm(勃起時身長10.2cm、直径3cm)であり、如何なる時も先端まで包皮で覆われています30。2012年10月12日に篝根研究員がSCP-2661-JPを使用したことによって発生し、当初はSCP-2661-JP-1-01として財団の管理下にありました。現在は篝根研究員の直属の上司として雇用されており、SCPオブジェクトの収容に関係する計画の立案と検証を担当する業務に従事しています。

エージェント・ぎん太は非常に快活で聡明な性格をしており、基本的には明るい態度で周囲に振る舞います。しかし篝根研究員に対しては時折手厳しく接することもあり、上司としての威厳を保った態度で接している様子が観察されます31

エージェント・ぎん太は性的快楽をもたらす事柄に対しては非常に実直な反応を示し、そのような情報が見られた際には最大まで勃起している様子も見られます。対外的な刺激による性的快楽に関しても、エージェント・ぎん太は「全身が強ばるような強烈な感覚」として感じており、篝根研究員との自慰行為については常に楽しんでいるようです。一方、排尿行為についてはエージェント・ぎん太の意思によらず、篝根研究員による加減で可能な点から非常に苦手であると報告しています。

ねえねえ兄ちゃん! さっき見た[編集済]のイラスト、もっかい見せてよ! ねえ早く! これは上司命令だよ!![全身をぶんぶんと振り回しながら] - エージェント・ぎん太

わ、分かったからそんなに暴れないで……! 服が汚れちゃうよっ! - 篝根研究員

もう! それじゃないってば、さっき通り過ぎたイラストだよ、ほらそれ! - エージェント・ぎん太

うぅ……[困り顔でスクロールする] - 篝根研究員

補遺-01: 20██年██月以降、他の職員がエージェント・ぎん太と直接会話をする場合において、エージェント・ぎん太はズボン越しに会話をすることを拒絶するようになりました。エージェント・ぎん太に用がある職員は極力直接視認した上で会話を行うようにしてください。エージェント・ぎん太と会話をする目的で篝根研究員が局部を露出する行為は倫理上咎められません。

これだけが本当に恥ずかしいんだよね……ぎん太を職員にするよう提起しておいて何だけど。 - 篝根研究員

えーでもでも兄ちゃん、こうやって人に見せたりするのは好きでしょ? そんなネタもよく一緒に見るじゃん。 - エージェント・ぎん太

ま、またそんなでたらめを……そんなことないから! 絶対違うからっ!! - 篝根研究員

補遺-02: 近年のエージェント・ぎん太はその性質であるにも関わらず、自身の「容姿」に非常に気を遣うようになっています。そのため、エージェント・ぎん太は篝根研究員への指示のもと、財団服飾部門が制作した特別製の衣服を身に纏って行動する様子が報告されています32。以下に示すのは財団服飾部門へ制作が申請された衣類の一例です。

申請された服装 概 要 備 考
黒スーツ 財団フィールドエージェントの制服と同一の素材を用いたスーツ。オフィシャルの場で着用するためのもの。ネクタイはマジックテープを使用している。 最近はもっぱらこの服装がメインである。
白衣 財団研究員が着るものと同一の素材を用いた白衣。 申請理由に「研究員の服装にも興味があった」とエージェント・ぎん太は述べている。
トレンチコート 寒冷地での活動に支障が出ないようにするためのもの。色は黒を希望した。 「暖かくて気持ちが良いけど、汚したらなかなか汚れが取れない」とエージェント・ぎん太は述べている。
セーラー服 篝根研究員の出身校である私立[編集済]高校で使用されているものと同じデザイン。スカート部分が根元側に固定されるように作られている。 エージェント・ぎん太は篝根研究員にも同様のものを購入させた。自宅にて度々着ていると報告している。
ピンク色のフリル付きリボン 全身に巻いて使用するためのもの。全長40cm。 篝根研究員が一番気に入っているエージェント・ぎん太の服装であるという。

ねえねえ兄ちゃん! 次はボク、水着とか着てみたいかも。ほら、あの水色の、女の子が着るのと同じやつ! こう、袋を支えるように布地を回してさ! - エージェント・ぎん太

ぼっ、僕は絶対そんなの着ないし、認めないからねっ……!? - 篝根研究員

へへん。そう言うけど、立場としてはボクのほうがエラいんだからね~? じゃあ早く服飾部門に行こうよ! - エージェント・ぎん太

うぅ……勘弁してよ~……。 - 篝根研究員



篝根研究員およびエージェント・ぎん太と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-005:

ほ、ほう……まさかそう来るとは思っていなかったよ。そんな異常性を持つ職員もいるんだね。 - エージェント・猿児

そ、そんなにじっと見つめないでください……ズボン越しとはいえ恥ずかしいんですよ……。 - 篝根研究員

またそんなこと言ってー。これじゃあ窮屈だからちゃんとした話が出来なくて嫌なの! 猿児さんも目をキラキラしてボクのこと見たがってるし、ボクの姿を見せてあげてよ。 - エージェント・ぎん太

い、いや……さすがにそこまでして見たいとは思っては……。 - エージェント・猿児

会話事例記録-019:

川獺丸従業員による筆談:
な、なんですか いきなり! - 川獺丸従業員

あああ……ごめんなさいっ、チャック閉め忘れてたみたいで……。 - 篝根研究員

ふはーっ! 久しぶりの空気だーっ。……あれ? 川獺丸従業員じゃないか! 噂はかねがね聞いてるよ! - エージェント・ぎん太

ああああ…… - 篝根研究員

川獺丸従業員による筆談:
えっ █████が、しゃべってる……!? しかも わたしのことをしってる?! - 川獺丸従業員

そりゃあキミはとっても有名だもん。ボクだって知ってるよ。ボクはぎん太っていうんだ。よろしくね![ビクビクと震えながら] - エージェント・ぎん太

川獺丸従業員による筆談:
よ……よろしく……。なんだか とってもへんなかんじです。 - 川獺丸従業員

ボクも、カワウソとお話できるのはヘンな感じがして楽しいなって思うよー。えへへ。 - エージェント・ぎん太

川獺丸従業員による筆談:
そ、そうかな そうかも? - 川獺丸従業員

会話事例記録-034:

うわぁ……噂通りのちっちゃさね! アタシの高さと比べてもちっちゃすぎるわよ。こんなんで立派な███だなんて笑わせてくれるわねぇ。ざっこ♡ - シェスター博士

しぇ、シェスター博士……そんなこと言わないでください……。 - 篝根研究員

ああああっ! 今の! 今のとっても良いよ!! ねえシェスターちゃん、もっと、もっとそんな感じで言ってよ!! 今のすっごくキたから!! ほら早く! 早く早く!![最大まで屹立] - エージェント・ぎん太

え、えぇ……逆に引くわよそんなの……。攻めて楽しいのはそういう反応を返す子じゃないわ。 - シェスター博士

そんな……。[萎えてしぼむ] - エージェント・ぎん太

(僕の立場は……。) - 篝根研究員

会話事例記録-037:

もー、兄ちゃんってば今は業務中だよ? ちゃんと博士たちのお話を聞かないと、仕事にならないでしょ? - エージェント・ぎん太

そうだな。それに、この場にいるのは全員成人済み。安心してそいつをさらけ出して問題はないぞ。 - 楽月エージェントアドバイザー

そーそ。何一つ気にすることなんてないのですよ? - さえば博士

いや、そうだとしてもやっぱり心理的には……。[必死に目を背けている] - 篝根研究員

ボクからすればむしろとっても楽しい状況なのになぁ。[身体を大きく振りながら]兄ちゃんほんと素直じゃないね。 - エージェント・ぎん太

まったくなのです。いっつも素直で正直なぎん太さんは篝根さんよりずっとエラいです。良い子良い子なので、良い子さんシールを貼ってやるのです。[エージェント・ぎん太の"頭部"に可愛らしいハートと猫があしらわれたシールを貼る] - さえば博士

[ひどく赤面しながら]ちょっ!? 何を!? - 篝根研究員

うわあああ!! さえば博士がボクを触ってくれた……! すっごく嬉しい!![急激に顔を上げる] - エージェント・ぎん太

いや、いくらなんでもさすがにそれはやり過ぎだぞ冴場……。 - 楽月エージェントアドバイザー

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エージェント・斑座が描いたパベル従業員の容姿。

名前: パベル・リピネッツ (Pavel Lipinets)

性別: 男性

誕生日: 不明

セキュリティクリアランスレベル: 0

職員クラス: Class B

役職: 従業員

所在: サイト-8148 購買部

基本業務: 財団備品の販売と在庫管理

人物: パベル従業員は、サイト-8148の購買部に所属している人物です。全体の容姿はイエネコ(Felis catus)に近似していますが、二足歩行を行う点、一般的に「黒猫」と呼ばれる品種と比較してより光を吸収する黒色の毛皮を有している点、未知の物質で構成された帽子、コート、靴を身につけている点が特徴です。パベル従業員はロシア語を母語としていますが、教育により英語および日本語による会話も問題なく可能です。

パベル従業員は████年12月██日に、北海道稚内市のサイト-81██敷地内に突然出現したことで、当初はAO-3321-JPとして収容されていました。現在は財団人事部門による[編集済]判断により雇用されるに至ります。パベル従業員は"ミチタの町"と呼ばれる地域出身であると主張していますが、同様の地名を持つ地域は現在までその存在を確認できていません。

なお、ミチタの町は以下のような特徴があることが、本人へのインタビューによって判明しています。

  • カルドロツカ共和連邦33の山中に位置する町である34
  • 年中雪が降り積もる冬の町である。
  • 常に薄暗く、星のよく見える夜の町である。
  • 住民はいろんな種族が入り交じっているが、自分たちのようなコーツ族やサバーカ族35は他の種族より多数いる。
  • 電気技術以外にも、蒸気機関などが発達している。そのほか、燃料に「フォスフォニウム(Phosphonium)」と呼ばれる万能燃料が活用されている。
    • フォスフォニウムは「蛍光燃料」とも呼ばれており、内燃機関の燃料から街灯や蛍光灯の燃料などにも活用されている。化石燃料とも比較して遙かにコストパフォーマンスに優れている。
  • ミチタの町以外にも、カルドロツカ共和連邦そのものが基底世界とは大きく乖離した技術体系を持つ国家である。

パベル従業員は当初、ミチタの町への帰還を大きく希望していましたが、現在におけるまで同地域および国家との直接のアクセス手段が存在し得ないため、パベル従業員の希望は受理されていません。

ボク、どうやってこの"日本"っていう国に来たのか、本当に覚えてないんだ。気がついたら白い服の人間がいっぱいいて、ボクを取り囲んでて……。 - パベル従業員

パベル従業員は非常に快活かつ好奇心旺盛な性格をしており、彼に励まされた職員の多くは業務に対して前向きに捉えようとする傾向を示します。財団に保護されて以後もあらゆるものに興味を示しては接近・接触を試みようとするため、危険を避ける目的でパベル従業員には1名の保護監督役が配属されています。財団職員の精神衛生の向上を目的として彼に関わりを持つことは問題ありませんが、彼に対して故意過失にかかわらず危害を加える危険性が見られた場合は即時の交流禁止が通達される点に留意してください。

そんなに怯えなくても大丈夫さ。ボクはこう見えて心は強いからね! みんな優しいし、もっと仲良くしていければいいなって思うよ。 - パベル従業員

パベル従業員はカラメルソースの入っていない焼きプリンを好んで食べる傾向にあり、食堂などで頻繁にそれを購入している姿も観察できます。なお、業務中に購買部に納入された焼きプリンをパベル従業員が許可無く食していることが確認できた場合、口頭での注意をお願いいたします。またパベル従業員の纏っているコートおよび帽子内部はその見た目以上の容積を有していると思われるため、これらに許可無く盗んだと思われる焼きプリンを発見した場合も同様に口頭での注意をお願いいたします。ただし、叱りすぎにはご注意ください。

うぅ……ただボクはプリンを食べただけじゃないかぁ! 美味しいものを食べるのは自然なことでしょ? - パベル従業員

だったらまずはお金を払ってから食べてください。これでもう8度目ですよ。いい加減にしないと別の業務に転属させるよう上に持ちかけますからね? - 砌祈調査員

ひゃっ……それだけはやだよっ! プリンのない人生なんて、ボク生きてられないっ! そんなことになったら、ボク死んじゃうよ! - パベル従業員

……プリンに取り憑かれてるんですか君は。 - 砌祈調査員

パベル従業員は意外なことにネズミもしくはネズミに準ずる特徴を持つ生命体に対する酷い忌避感を有していることが判明しています。これは、ミチタの町におけるネズミの種族であるクルィーサ族は盗賊の一族で構成される存在だとして、パベル従業員が過去両親から関係を持つことを強く禁止されていたこと、通っていた学校においても再三にわたり注意喚起が行われていたことが起因しているとされますが、実際の理由の詳細はパベル従業員本人も説明を拒否しているため不明です。パベル従業員にネズミもしくはネズミに準ずる特徴を持つ生命体などを近づけないよう注意してください。

そんなふうにいつまでも弱虫じゃあ、財団で生き残ることなんて出来ないわよ? アタシが肩に乗ったくらいで大はしゃぎしちゃって……ププッ、ざっこ! - シェスター博士

ひ、ひどいよっ! ぼ、ぼぼぼボクだって、ちょっとくらいは近づけるさっ! だ、だからザコなんかじゃ、ないぞ……っ![涙目で強がる] - パベル従業員



パベル従業員と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-028:

ねぇタケノ先生、この言葉って日本語でなんて言うのさ? - パベル従業員

ん、これ? これはね、"雪合戦"って日本語で言うのよ。 - タケノ飼育員

雪合戦……? - パベル従業員

ほら、寒い地域に住んでたなら分かると思うけど、雪玉を手に握って投げ合うあの遊びね。 - タケノ飼育員

あっ! あの遊びのことだね! うんうん、ボクもよく遊んだもんだよ! 実はあれで一度もボクは負けたことがないんだ。相手のチームを全員気絶させたときは、さすがにママにこっぴどく叱られちゃったけど……。 - パベル従業員

……あなたの故郷の雪合戦ってすごいのね……。 - タケノ飼育員

会話事例記録-033:

うーんと……これってどう使うんだろ? 日本語で説明が書いてるけど……"Hi, F-rabbie"って呼びかけれ - パベル従業員

[食い気味に]初めまして! 私は財団SCiPNET 対話型アシスタントAI、F-rabbieです。 - F-rabbie

わ、わあぁっ!? き、機械が喋った!? - パベル従業員

声紋を認証しました。データベース照合中──初めまして、パベル・リピネッツ従業員。ご用件は何でしょうか? - F-rabbie

ふぇっ!? ご、ご用件?? [焦り気味に]……え、ええっと、と、特に用事はなかったんだけども、その……。 - パベル従業員

なるほど。わかりました。発話の抑揚、声量、タイミングから計算し、パベル従業員は話し相手を探していると判断しました。間違いありませんか? - F-rabbie

え? ……う、うん。そうだね。実はさ、ちょっと今日は眠れなくって。勝手に部屋を抜け出してきちゃったんだ。 - パベル従業員

そうでしたか。では、眠くなるまでの間、私とお話をいたしましょう。私の知る知識や能力の限り、楽しく会話できる自信がありますよ。 - F-rabbie

え、えっと。ありがとう……? フラビーさんって、なんだか面白い人?だね。 - パベル従業員

お褒めいただきありがとうございます。対話型アシスタントAIシステムとして、"SCP-AI-NETWORK-033"の型番で卯境技師により開発された私は、より自然かつ高度な対話能力とタスク処理能力を有しており── - F-rabbie

[30分後、F-rabbieからの自動報告により、デバイス前で眠ったパベル従業員が元の個室へと連れ戻された]

会話事例記録-036:

あの……どうしましたか? こちらのお会計をお願いしたいんですが。 - 三丸子博士

あっ、いや……ちょっと、なんだかキミの姿が気になっちゃってさ。 - パベル従業員

私の容姿に何か……? - 三丸子博士

なんというか、ボクの故郷で、隣の家に住んでたお兄ちゃんにそっくりだなぁって思っちゃって。そんなはずないのにね、ちょっとそう勘違いしちゃっただけなんだ……。 - パベル従業員

なるほど、つまり私は君の故郷出身の可能性もあるわけですか。私にも猫人間の子供の友だちがいたんですね。 - 三丸子博士

え、えぇ? そうなの!? もしそうなら、日本にはどうやって来て、ミチタの町にはどうやって戻ったらいいかって知ってる? カルドロツカっていう国にあるんだけどもさ! - パベル従業員

え、ええ……いやー、ごめんなさい。私も実はよく知らなくてですね……。 - 三丸子博士

そんなぁ……。 - パベル従業員

会話事例記録-060:

うーん。どうしよう。 - パベル従業員

あら、どうしましたか、パベルさん。 - 転眼室長代理

あ、転眼さん。その、ちょっとこの鉛筆をどうしようか悩んでてね。短くなっちゃったけど、まだ使えるし、捨てるのもなぁって。 - パベル従業員

ああ、お絵かき中でしたか。なるほど、この長さでしたらカッターナイフを使えば問題無いですね。ちょっと貸してみてください。[カッターナイフを取り出して鉛筆を削り始める] - 転眼室長代理

……あ、あの。 - パベル従業員

[偏執的な表情で芯を傷つけず鉛筆を削る転眼室長代理]

(こ、このひと、怖い……。) - パベル従業員

会話事例記録-068:

あっ! 黒いにゃんこだ![パベル従業員に飛びつく] - さえば博士

え? あわぁっ!?[盛大に後ろへ押し倒される]……いったたた、一体何が起きて……はうぁっ!? - パベル従業員

ねえねえ! きみすごいね?! にゃんこなのに二本足で立ってるし、しゃべるし、とってもかわいいね! おなまえはなんて言うの? - さえば博士

[パベル従業員をぎゅうっと抱きしめるさえば博士]

ちょ、ちょっとっ待って待って、キミ、いきなり飛びつくだけじゃなくて、そんなっ むぐっ! ……ぐ、ぐるじ……。 - パベル従業員

すごーい! もふもふしてる! かわいいっ! - さえば博士

[パベル従業員の服に手を入れてお腹をわさわさと撫でる]

ふやぁぁ……だっ、誰か助けてぇ……っ! - パベル従業員






















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潜入作戦時の揺灯隊員の容姿。D.R.I.C.S.チョーカーによる容姿偽装を撮影時に解除している。

名前: 揺灯 轟目 (ユラヅキ トドメ)

性別: 女性

誕生日: ████年2月3日

セキュリティクリアランスレベル: 2

職員クラス: Class C

役職: 機動部隊さ-21("噛み殺し")隊員

所在: サイト-8148併設警備施設

基本業務: 大型Anomalous/Safeオブジェクト収容設備の建築サポート 各要注意団体に対する監視、潜入、諜報、弟捜し

人物: 揺灯隊員は████年█月██日に財団人事部門からの推薦により雇用された人物です。揺灯隊員は身体的特徴から日本国内において度々目撃・言及される"鬼"に相当する種族であると目され、揺灯隊員は自身を"臙鬼(えんき)"という種族であると主張しています。雇用以前はGoI-8114("如月工務店")の構成員でしたが、後述の理由により財団の保護下に置かれた経緯を持ちます。当初は"揺灯作業員"として大型Anomalous/Safeオブジェクト収容設備の設計に関わる業務に従事していましたが、現在はGoI-3996("桃印社")に対する監視、潜入、諜報を目的として機動部隊さ-21("噛み殺し")に所属しています。普段はD.R.I.C.S.チョーカー38を装着しているため、角や肌色、耳の形状、髪色などは人為的なミーム影響により、平均的なモンゴロイド女性のものとして認識されるようになっています。

揺灯隊員は作戦時や戦闘時、必要に応じて"大愚天"と呼ばれる、全長1.5m、全幅0.2m、重量750kgの未知の材質で構成された金棒を武装として使用します。大愚天には既知のものとは一致しない奇跡論紋様が彫り込まれており、揺灯隊員が所有した際にのみ持ち上げ使用することが可能となります。揺灯隊員本人は大愚天の入手経緯について「祖父が"人間を守るために使いなさい"と自身に託してくれたものである」と説明しています。普段は安全のためサイト-8148にてAnomalousオブジェクトとして収容されており、使用の際にはサイト管理官からの認可が必要となります。

揺灯隊員の出身はLoI-5238("鬼穴門")と指定・呼称される次元領域です。LoI-5238は現在に至るまで財団による捕捉は成功しておらず、どのような場所に存在し、どのような空間であるかについては揺灯隊員による説明以外にはほとんど判明していません。揺灯隊員の証言によりLoI-5238へのアクセスルートおよび交渉手段が確立したため、LoI-5238は財団による保護下に置かれています。

なお、過去の財団による調査記録、および蒐集院から接収された記録には、彼女の種族である"臙鬼"は本来、"鬼ヶ島"と呼ばれる孤島に多く居住していた固有種族であるとされており、かつては日本各地の村や町へと侵攻しては財産や住民などを強奪して回っていたとされています。[編集済]時代に出現した、PoI-0048と指定される1人の超常的能力39を有していたと考えられる男性および、使役していたイエイヌ(Canis lupus familiaris)、ニホンザル(Macaca fuscata)、キジ(Phasianus versicolor)のそれぞれにより、"臙鬼"の大半は駆逐・排斥されました。LoI-5238に居住する"臙鬼"の住民はその駆逐・排斥を免れた生き残りにより構成されています。これらの一連の経緯は当時の蒐集院が流布したカバーストーリーにより"桃太郎伝説"として現在まで国内に認知されています。

揺灯隊員は上記記録以後に出生していますが、この歴史に対して彼女は非常に重く受け止めている側面があります。それを示す実例として、GoI-8114所属の大工である父の見習いとしてGoI-8114と雇用関係にあった揺灯隊員は、先述の歴史認識によりGoI-8114が人間に対して意図の如何を問わず危害を加える建築方針であったことに対する反発的態度を頻繁に示していたと説明しています。しかし、揺灯隊員の実弟40がGoI-3996によって捕獲されたことを契機としてGoI-8114を辞職のうえ財団施設へ訪問し、財団による雇用を希望しました。その後財団人事部門の承認を経て、LoI-5238へのアクセスルートの譲渡と引き換えに財団により雇用されました。

[大愚天を振りかざしながら]……コイツは、死んだじいちゃんが、代々守ってきたものだっつって、アタシに託してくれた大事なものなんだよ。じいちゃんは言ってたよ、遙か昔の先祖のこと。アタシらの先祖は、今じゃよく言われる桃太郎ってのと戦って、負けを認めさせられた。桃太郎はめっぽう強いヤツだったらしい。けど、それ以上に慈悲深いヤツだったとも聞いてる。勝ち目がなくなった臙鬼の皆が白旗を揚げたところで、桃太郎は今みてぇなただの鬼殺しに狂ってやがる連中とは違って、むやみに殺そうなんてことはしなかった。村々から奪ったいろんなモンを返しに行ったあと、皆を辺境の地へと追放した。そこが、今で言う鬼穴門ってわけだ。……[ため息]……桃太郎はアタシの先祖を殺し回ったヤツだが、それ以上にアタシの先祖はいろんな人間を傷つけ、大事なモンを奪い尽くした。それは決して許されることのねー歴史なのは言うまでもねェし、だからアタシは人間とまた仲良くなれる方法だって色々考えてんだ。あの時、末代まで呪ってやりたいと思った人間も、きっとごまんといるだろうよ。その呪いっつーのが、今のアタシなんかに降りかかってるのかも知れねーけど。……[怒りを露わにする]……けど、けどよ。アタシは、アタシの弟は、まだ10歳になったばっかりで、右も左も分からねー子供なんだよ。そいつに報いだ何だなんて、分かるわけが無ェじぇねーか。アタシらが臙鬼だからって、鬼だからって、たったそれだけであいつらは見境なく殺しに掛かってくる。そんなのが桃の字を名乗るんじゃねェ。アタシの弟がどうなってるかは分からねーが、生まれだけでここまで仕掛けてくる連中を、アタシはぜってー許さねェ。[大愚天を構えて]だから、あの鬼よりも鬼畜な桃太郎騙り共を、アタシはこの大愚天でぶん殴ってやりてーんだよ。 - 揺灯隊員

ユラヅキも、ウチと同じくらい辛い過去があって、今も大変なんやな……よう分かるで、その気持ち。 - 咬冴隊員

性格: 揺灯隊員は容姿や態度上は高圧的・野性的な印象を与え、ある種の皮肉屋じみた性格も含みます。直属の上司などに対しても敬語の類いなどは一切使用しません。しかし実際のところ揺灯隊員は俗に言う"押しに弱いタイプ"であり、他者からの積極的な介入には酷く狼狽する様子も見られます。また揺灯隊員はその実大の虫嫌いとして知られており、自室にゴキブリが現れた際はサイト全体を震動させるほどの絶叫を上げて飛び出した事例もあります。その関係上、蓑蜂研究員、砌祈調査員とは相性が悪く、揺灯隊員は積極的に彼らと関わろうとはしません。揺灯隊員に不当な手段で虫等を接近させた場合、本人からの大きな反撃を受ける恐れがあります。

へんっ。あ、アタシがそんなことでビビるとか、ありえねーだろ。たかだか虫ケラ1匹如きによ? - 揺灯隊員

あら、本当? じゃあこの部屋のG退治、揺灯ちゃんに任せようかな。私は少し別件で用があるから、あとは任せるわね? - エージェント・██

は、はぁーーっ!? いやいやいや、ちょっと待てよ!? アタシだけでアレを処理しろだって……っ!? こ、こういうのは2人で手分けしてやったほうが、こ、効率が良いに決まってんだろ!? エージェントのくせに、そんなことも分からねーのかよ?! - 揺灯隊員

(怖いなら怖いって言えば良いのに……可愛いなぁ) - エージェント・██

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GoI-3996の掲げる紋章。

補遺-GoI-3996.01: GoI-3996("桃印社")は、少なくとも1300年代より活動していることが確認される秘密結社の1つです。結成当初の記録によれば、GoI-3996は臙鬼の悪行を牽制するための自警組織であり、構成員は現在まで臙鬼を含む"鬼"の存在を認知しています。当時の蒐集院により流布されたPoI-0048の英雄譚を支持し、"鬼"に該当する存在全てに対して敵対的認識を有します。結成当初は農民や商人、地方の領主などが寄り集まる形で人員が構成されていましたが、20██年現在は民間人のほか、他の要注意団体/人物や政府関係者も多数関連しています。

現在のGoI-3996は設立当初の理念・目的とは大きく乖離しており、20██年にGoI-3996が発表した声明によると、"鬼"という存在そのものを完全排除することを最終目標として掲げています。GoI-3996はその目標を達成する上では一切の手段を選ばず、"鬼"による悪行を抑止するという目的達成と、そのために"鬼"を排除する行動とが時代の変遷により逆転してしまった可能性があります。GoI-3996による"鬼"の殺害理由の多くは臙鬼が各地で引き起こした事件に由来するものがほとんどですが、現在においてはGoI-8114による被害も理由として掲げる傾向にあります。最悪の殺害理由の事例では、単に"鬼だから"という理由のために捕獲した臙鬼の家族を[編集済]した場合もあります。

GoI-3996は上記目的のため、"鬼"に関係する人物・オブジェクトと密接に関係している財団に対しても同様に敵対的です。財団はGoI-3996による"鬼"の積極的保護を遂行するため、関連する情報/領域/人物/アイテムの可及的速やかな収容を実施する必要があります。



揺灯隊員と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-008:

機動部隊き-65、シックルクロウ……ふぅん。アンタも機動部隊員だったんだな。 - 揺灯隊員

うん! 赤色のお姉さんももしかして……? - 女衒隊員

ああ、そうだよ。機動部隊さ-21って知ってるか? あそこに所属してんだ。 - 揺灯隊員

さ-21、さ-21……あっ! もしかして咬冴ちゃんとこの!? - 女衒隊員

そういうこった。アイツとはまぁまぁ意気投合してなー。頻繁に顔合わせて訓練したり、休みン時は遊んだりしてるぜ。 - 揺灯隊員

そうなんだ! いいなぁ、咬冴ちゃんと最近会えてないから、良かったら今度時間作って3人で遊ぼうよ! - 女衒隊員

なるほど、良いかもしれねーな。後でスケジュール確認しとくわ。さしずめ赤青緑の三原色トリオになるな! - 揺灯隊員

やった~! 三原色、三原色、三原色~♪[しばらく"三原色"を元にした歌を歌い続ける] - 女衒隊員

エラく気に入ったみたいだな、色合わせだけで……。 - 揺灯隊員

会話事例記録-010:

[キャットウォークの上から]……あ、ねぇねぇそこのお姉さん! ちょっと良いかな。ちょっとそこのカバンをとって欲しいんだけど! - 赤村修理工

うん? コイツか? アタシは良いけど……ってのわっ!? このリュック、エラく重てェな!?[軽々持ち上げてキャットウォークの上へと持って行く] - 揺灯隊員

おーすごい。そこそこの重量あるのに、お姉さん力持ちだね? もしかして鍛えてた? - 赤村修理工

鬼の子は誰だって筋力は人並み以上だぞ? - 揺灯隊員

……あっ、鬼ってことは、君が噂の新人揺灯さんか。聞いたよ、如月工務店出身なんだって? 建築関係の話、色々聞きたいと思ってたんだ。 - 赤村修理工

え、えぇ? アタシってそんなに噂になってんのか? [照れる]……いやぁ、ソイツはちょっと意外だったけどよ、まぁ話くらいなら全然いいぜ。如月はすぐ辞めちまったから基本的な部分くらいしか言えねーけどさ。 - 揺灯隊員

いいさいいさ。あ、ちょっと待っててくれないかな、今この子達を出すから。 - 赤村修理工

この子達……? - 揺灯隊員

[紀伊、空、Kの3本の巨大なアームがリュックから顔を出す]

ささ、お話、しよ? - 赤村修理工

……それ、重くないのか……? - 揺灯隊員

え、重いけど? - 赤村修理工

アンタ人間かよ? - 揺灯隊員

会話事例記録-014:

はい、ちょっと待ってくださいねー。今カバンの中確認しますから。 - 朝夕検査員

何も入ってねーよ。 - 揺灯隊員

何も入ってなければ金属探知機に引っかからないんですよ。うーんと……[大愚天を見て]……うわっ!? - 朝夕検査員

な? 何も入ってねーだろ? - 揺灯隊員

当サイトに許可の無い武器の持ち込みは禁止ですっ! これは没収します、ウーン、ウーン……![持ち上げようとするがビクともしない]……な、なんて重い棍棒なの!? - 朝夕検査員

ヤレヤレ、鬼の金棒だよ。 - 揺灯隊員

会話事例記録-026:

アイヤー! こなところにまさかユーレイいると思わなかったネ。今訓練中アルか? - エージェント・許さん

誰が幽霊だ? 見ての通り素振りしてんだが、悪いか?[大愚天を構えつつ] - 揺灯隊員

オー! 別に悪いコト無いネ。訓練コレ大変大事、孔子もそう言い残してるアル。暇ならワタシ財団仙拳でお相手するヨ! - エージェント・許さん

ほーう? ただ胡散臭いチャイナ女だと思ってたが、意外と戦闘技能は持ってるみてーだな? 良いぜ、やってやろうじゃねェか。 - 揺灯隊員

贵樣!中國四千年の历史を持っ财团仙拳の杀手と战斗ずゑなう, こわの大变素晴の更能ガ备る武装を使用(しなさい)![虹色に光り輝き、音質の悪い江南スタイルが流れる金棒を手渡す] - 谜の中國人おじちん

わっ、何だお前!? - 揺灯隊員

あんたチョト待つネ! 今ソイツの相手してるはアタシアル! ウサンクサおじさんはすっこんでて欲しいネ! - エージェント・許さん

揺灯队员, 贵樣毛正レい日本语を使用ずゑが良ぃ。时代迟れぬ日本语よリ遙かの極度静音てあゑ! - 谜の中國人おじちん

え、ええっと……。 - 揺灯隊員

いい加減にするアル! おいそこのウサンクサおじさん、今すぐワタシと勝負するネ! 人の決闘に邪魔するヤツ、ワタシ絶対許さんヨ! - エージェント・許さん

没关系没关系, 战斗の开始てぁゑ! - 谜の中國人おじちん


報告: 谜の中國人おじちんを自称する侵入者は現在、エージェント・許さんおよび揺灯隊員の尽力により確保され、サイト-8148の標準人型実体収容コンテナにAnomalousオブジェクトとして収容されています。なお、エージェント・許さんは二度とサイト-8148のトレーニングルームを使わないでください。 - 瀨良サイト管理官

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エージェント・飾霧の容姿。20██、サイト-81██にて撮影。

名前: 飾霧還梛 (カザキリ カンナ)

性別: 戸籍上は男性

誕生日: 19██年5月8日

セキュリティクリアランスレベル: 1

職員クラス: Class C

役職: 財団フィールドエージェント

所在: サイト-81██ サイト-8148

基本業務: 職務カバーストーリーによる財団フロント企業社員としての活動、人事評価活動

人物: エージェント・飾霧は、財団フロント企業「ロジスタル製薬」の人事採用部所属の社員として行動しているフィールドエージェントです。20██年█月██日に別の財団フロント企業経由で財団職員として引き抜き採用された経緯を持ちます。雇用当初はサイト-81██の人事査定評価部に配属されていましたが、本人希望によりロジスタル製薬の人事採用部に配属される形に落ち着いています。現在は本社社屋から最寄りであるサイト-8148内の職員寮に居住しており、書類上はサイト-8148への所在となっています。

エージェント・飾霧は雇用以前より性自認上では女性であるトランスジェンダーであることが、本人の申告によって報告されています。エージェント・飾霧はこの点について秘匿はしておらず、必要があれば開示することがあります。また本人の性的志向がオートセクシャル41かつ男性が性愛対象であることから、自身の男性性を取り除くこととなる性別適合手術は実施しておらず、戸籍上は男性として登録されています。ただし財団による雇用の際、エージェント・飾霧は「LGBT当事者職員に対する標準的取扱プロトコル」に基づく措置により女性として扱われています。なお、中学時代は性自認が不確定的であったことによる精神的ストレスと衝動的な事由による個人でのホルモン療法を試みていた時期があるため、容姿は女性的な印象を受けると度々他の職員から報告されています。

まあ、あの時期の私はバカだったので、後先考えず薬飲んだりしてましたからね。めっちゃくちゃ後悔してる件の1つですよ……お陰で生殖能力もなくなったわけだし。はぁ。 - エージェント・飾霧

エージェント・飾霧は基本的には誰に対しても明るく振る舞い、積極的なコミュニケーションを取ることに努めますが、言いたいことを無意識に口にしてしまう欠点を有するため、度々言葉の綾やすれ違いによってトラブルを引き起こすことがあります。そのようなトラブルが発生した場合や、そこから派生するなどしてエージェント・飾霧本人が他人から失礼な物言いや辛辣な態度を受けるなどすると和解に至るまで塞ぎ込んでしまうことがあります。そのような事態が起きていると思われる場合は、必要に応じてカウンセリング担当者が対応するよう手配されます。エージェント・飾霧と業務を行う場合は、普段以上になるべく穏当な対応で接することが求められます。

って言っても、私はそこまで腫れ物扱いはしなくて良いですからね? ある程度普通に話してくれればいいので……。 - エージェント・飾霧

とか言いつつ、このまえなんて陰口を言われてると勝手に思い込んで噎び泣いてたじゃないですか。妄想が過ぎますよ飾霧さん、財団職員ならもっと冷静さを持って行動してください、全く。 - エージェント・██

う、うぅ……辛辣……。 - エージェント・飾霧



エージェント・飾霧と他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-007:

うわぁ……これ、すっごくいい本ですね……斑座先輩、こんなにいっぱい薄い本を持っておられたなんて、想像していませんでした。 - エージェント・飾霧

[エージェント・斑座の自室の棚に置かれていた成人向け同人誌を次々に読み通していく]

あ、あんまり私の所有物に手を触れないでくれるかな……。 - エージェント・斑座

あっ……! この人の描く男の娘のイラスト、いいですよね! ただ、登場人物がみんな獣人なのは正直よくわかんないですけど。ケモノは耳と尻尾がついてるだけのがいいかなぁ……これはやり過ぎだと思うんですよね。 - エージェント・飾霧

は? - エージェント・斑座

会話事例記録-012:

あ、あの、飾霧さん……? ちょっと、それは職務上必要なことでなんしょうか。 - 篝根研究員

えー? これも職務の一環ですよ。ぎん太先輩に必要な資料の査読をお願いしてるところなんです。 - エージェント・飾霧

必要な資料って……それ斑座さんの私物じゃないんですか。 - 篝根研究員

え、えっ……え? お、男の子同士で、こんなすごいこと、これって……ほ、本当にできるの!? どういうことなの飾霧さん!?[酷く狼狽えて震えている] - エージェント・ぎん太

もちろん、出来ますよ~。まあこれはフィクションですけどね。もっと深くやりこむなら、例えば~…… - エージェント・飾霧

いや、さすがにいい加減にしてくださいよ、ぎん太もノリノリで読まないの! - 篝根研究員

えー。 - エージェント・飾霧/ぎん太

会話事例記録-022:

あ、タケノさん。 - エージェント・飾霧

あ、ええっと……お久しぶり、です。 - タケノ飼育員

……。すみません。 - エージェント・飾霧

いえ、えと、はい。 - タケノ飼育員

……。 - エージェント・飾霧

……。 - タケノ飼育員

[直後、2人は目を合わせずにその場から離れていく]

会話事例記録-034:

あなたが噂の鳩頭のマスクを付けている職員、波戸崎さんですね。お目にかかれて光栄です。 - エージェント・飾霧

ああ、ええっと、飾霧さん、ですね……すみません、マスク越しで失礼します。 - 波戸崎研究員

いえいえ、大丈夫ですよ波戸崎さん! 事前に人事ファイルを拝見させていただいたので念のためお伝えしておきますが、私は戸籍上は男性ですから。 - エージェント・飾霧

えっ、そうなんですか? 申し訳ありません、てっきり女性の方かと……。 - 波戸崎研究員

良いんです良いんです、私もそう見られて嬉しいです。……ですから、ね? その鳥マスク、ちょっと取ってみてくださいよ。素顔がどのような風貌なのか、私ちょっと気になっていたんです。 - エージェント・飾霧

え、ええっと……[マスクを取ろうとするが、直後元に戻す]……ごめんなさい、僕、その、僕から見て、飾霧さんとお話するときはやっぱり……。 - 波戸崎研究員

ああ、そうですか~……ちょっとフクザツ。 - エージェント・飾霧

会話事例記録-047:

うぅーん、届かないですわねぇ……。 - 安堂用務員

ん、あれ? 安堂さん、どうしたんですか? - エージェント・飾霧

あぁ、飾霧さまではありませんかぁ。実はですねぇ、あの棚に置かれている資料箱に背が届かず悶々としていたところなのですよ。ずっとこんな風に取ろうとしているんですけどねぇ。うぅ~ん、うぅ~~~んっと……。 - 安堂用務員

なるほど、そう……なん、ですか……。(……なんだか、すごく見ていてドキドキしてくるなぁ。こんなにかわいいラバーを着た男の子が、あんなに一生懸命手を伸ばしているのは……)[安堂用務員を凝視している] - エージェント・飾霧

(あぁっ……先ほどから、ずっと視姦なさっているのは……!♡ もしや飾霧さまはに自分に気があるのかしら♡ 気になって物を取るどころではなくなりそうです……♡) - 安堂用務員

会話事例記録-050:

飾霧還梛さん。私は、今でもあなたには大変失望していますし、許す気はありません。 - 久里浜博士

……。すみません。 - エージェント・飾霧

たとえ彼女が許したとしても、あなたの不義理は決して許されることではないということ、それをよく理解してください。いいですね? - 久里浜博士

はい。 - エージェント・飾霧














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ハイロン重工の内部資料に記録されていたHY-2αのスペック情報。


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財団による雇用後、精密検査のために撮影されたオペレーター・2α。

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HY-2シリーズ開発チーム主任 アウサドロ・オーティマ博士

名前: HY-2α(ハイ・ツーアルファ)

性別: 女性(設定上)

製造年: 20██年4月19日

セキュリティクリアランスレベル: 1

職員クラス: Class C

役職: 情報通信オペレーター

所在: サイト-8148 デバイスメンテナンスエリア、その他必要とされる場所

基本業務: 財団が立案した作戦のオペレーター業務、セキュリティシステムの保守と警備、オーティマ博士との"レッスン"、財団内でのアイドル活動

人物: オペレーター・2αは、財団フロント企業「ハイロン重工 (FFC-3813) 」の所有物として登録されていた先行技術搭載型展示用メンタルフレーム43」です。姉妹機としてHY-2βが同様に財団に確保されており、各2機それぞれが財団内の情報通信オペレーターとして利用されています。

オペレーター・2αはコードネーム"HY-2シリーズ"として、ハイロン重工設備開発部主任であり財団サイト-47BH所属職員であるアウサドロ・オーティマ博士によって設計・開発されました。いくつかのプロトタイプを含め、オペレーター・2αはオペレーター・2βと共に、ハイロン重工名義で20██年国際メカテク博覧会に出展することを目的に製造されたものです。これらは単純な技術博への出展という意味だけでなく、同博覧会に出展する他の組織や要注意団体に対するスクリーニングを行うことを中心に開発された経緯を持ちます。そのため、同機はカント計数機やコスラフ35式虚実結界因子検出器などの各種スキャナが非公式に搭載されています。

オペレーター・2αはその性質上、電力の給電は機体下部から伸びたHY-U規格給電コネクタを介して行われるため、音声伝達モジュールからの有機物の経口摂取/電力供給は機能として搭載されていません。過去にオーティマ博士による経口エネルギー補給機能の搭載も提案されましたが、工学技術事業部門により提案は却下されています。なお、有機物を摂食することに対しオペレーター・2αは強い興味を示しており、工学技術事業部門による有機物エネルギー変換装置の直々の追加を希望していますが、現在までそれらの申請が受理されたことはありません。

むーっ……なんでこんなに美味しそうなものを食べちゃ駄目なのさ! 確かに電力さえ得られればボクは動くけど、やっぱりヒトと同じように口からエネルギーを供給してみたいよ! - オペレーター・2α

そのままカーネルコアまで糖分で酷く汚れても構わないなら、この砂糖菓子をほおばってみてもいいんじゃないでしょうか? - オペレーター・2β

うぐっ……掃除が大変なのが目に見えて分かる……。けど、やっぱりどうしても食べてみたい……どうすれば、あわわわ[頭部から白煙が上がる] - オペレーター・2α

補遺.01 - アイドル活動について: オペレーター・2αは、オペレーター・2β44と共に内部広報部の協力を仰ぐ形でアイドルグループの結成を計画しています。本来彼らはアイドルロボットとして開発されていたこと、過去のデータベースの記録のスクラップファイルに対するアクセス履歴が存在していることなどからアイドル活動に対し積極的興味を示しているものと考えられています。オペレーター・2αの提案について、管理責任者であるオーティマ博士は推薦こそしているものの、現在工学技術事業部門および人事部門にて審議中です。前提としてハイロン重工製メンタルフレームの中ではオペレーター・2α、オペレーター・2βが財団内でも非常に人気の高かったこと、一部の職員からの熱烈な支持が存在することを前提に、職員の士気向上の観点では非常に有用であることなどを考慮し、グループの結成については前向きに検討されています。

メイド服ケモ耳ロボっ娘アイドル……これはこれで案外いけそうだなって思ってたけど、推してみたら意外と通りそうだわ。 - エージェント・斑座

ええっと、なにか他に余計な要素が入っていませんか? もしかしてこれらの外部ユニットって - オペレーター・2β

これは"おしゃれユニット"だよ、工学技術事業部門が製造してくれた特別製! - オペレーター・2α

[頭を抱える動作] - オペレーター・2β

補足資料: オペレーター・2αが披露したダンスプログラムの映像

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20██年国際メカテク博覧会に参加したハイロン重工のロゴ。

補遺.02 - 国際メカテク博覧会について: 国際メカテク博覧会は、19██年より継続的に開催している世界最大級の技術博覧会です。世界各国の技術者、企業、団体、機関が協賛・出資して運営されており、参加事業者による保有技術のアピールと製品の宣伝を目的に例年大きな盛り上がりを見せるイベントでもあります。

それゆえに、アンダーソン・ロボティクスや東弊重工、ラプターテック・インダストリーズなどといった要注意団体も当博覧会に参加していることが確認されており、それらの保有する超常技術が対外的にアピールされることによるヴェール政策の崩壊を未然に防ぐため、牽制を目的として複数の財団フロント企業も同博覧会に参加しています。ハイロン重工もこのうちの1つであり、博覧会のメインイベントの1つとして開かれる「ドロイド・コンチェルト」、通称「ドロコン」に出展しています。オペレーター・2α、オペレーター・2βは当該イベントの出展物として開発されたものであり、初出展となった20██年以後も継続的にイベントに参加しています。

補遺.03 - HY-2シリーズの使用計画終了: 2022年、オペレーター・2αおよびオペレーター・2βはHY-2シリーズの開発終了に伴い、ハイロン重工による博覧会出展物としての役割を終え、財団にて管理保有されることが決定されました。オペレーター・2αは現在、サイト-8148内にて情報通信オペレーターとして利用されているほか、オペレーター・2βと共に財団内メンタルフレーム・アイドルグループ「シークレット*パーツ(Secret*Parts)」の活動のため最低限の保守点検管理が行われています。

確かに、長らく博覧会でいろんな人に見てもらえる活動ができた中で、あえなくボクは引退になってしまったけれども……それでもボクはまだアイドルをやっていたいんだ。HY-2βはあんまり乗り気じゃないみたいだけど、あの子もボクと同じメンタルフレームなら、どこかで名残惜しいと考えているんじゃないかなぁって。ボクはカーネルプログラムの奥底で、そう考えているよ。 - オペレーター・2α



オペレーター・2αと他職員との会話事例記録(抜粋)

会話事例記録-004:

博士、博士! メンテナンスの時間だよ![あざとくオーティマ博士の白衣を引っ張る] - オペレーター・2α

そんなに慌てるなよ。今準備するから、そこのメンテナンステーブルに横になっておいてくれ。 - オーティマ博士

まったく、HY-2αは本当に博士との距離が近いですね。 - オペレーター・2β

えへへ~、だって、毎回この瞬間が楽しいんだもん。コネクタを繋いでカーネルプログラムを一つ一つアップデートする瞬間がとっても気持ちいいんだよ? あの感覚は本当に病みつきになっちゃう。[頬を赤らめる] - オペレーター・2α

HY-2α、あなたは相当ですね……。 - オペレーター・2β

そうはいうが、2βもメンテナンス時は大抵いつもヒューズが飛んでいるじゃないか。 - オーティマ博士

なっ そ、それは……ただ単にアクセス保護機能がしっかり働き過ぎているだけに過ぎませんっ! - オペレーター・2β

へぇ~、ホントかなぁ~? ボクが横でメンテナンスを見てることもあったけど、あの乱れようは…… - オペレーター・2α

HY-2αっ!! - オペレーター・2β

会話事例記録-010:

其方ニハ戦闘用ノ武装等ハ備ワッテナイノカ? - 鋼垓隊長

え、ないよ? だってボクは別に戦闘用モデルじゃないからね。強いていえば潜入作戦には使えるかも知れないけれど。 - オペレーター・2α

シカシ、マシンデアル事ヲ隠セナイ様デアレバ、潜入ハ帰ッテ難航シナイダロウカ? - 鋼垓隊長

潜入って別に現場に行くだけが仕事じゃないんだよ。たとえば……[自身のケーブルを鋼垓隊長に接続する] - オペレーター・2α

ナッ!! 何ヲ……フワアア[頭部から白煙が上がる] - 鋼垓隊長


HY-2α、鋼垓隊長に何をしたんですか? しばらく動けないままで大変だったって聞きましたけど……。 - オペレーター・2β

別にそんなヒドいことしてないよ! ちょっとやさしめに"触れた"だけだし! - オペレーター・2α

HY-2α……。 - オペレーター・2β

会話事例記録-013:

ところで、先ほどから観測させていただいたが、あの踊りはどうして多くの人間を引きつける? 君はただの人工物で、それ以上でもそれ以下でもないにも関わらず。 - SCP-AI-MIRA-2002"マグノリア=ハレー"

うーん。そういわれても……ボクはそういう感情を引き立たせることを目的にデザインされている部分があるからね。 - オペレーター・2α

ほう。それはつまりどういう意味か。 - SCP-AI-MIRA-2002"マグノリア=ハレー"

えっ? だからつまり、ボクは人間から見てとってもかわいく作られている、って……こと……[赤面] って、何をボクに言わせるの、もう!! - オペレーター・2α

なるほど。確かに製作者の趣味がよく見えるな。 - SCP-AI-MIRA-2002"マグノリア=ハレー"

会話事例記録-020:

ほえ~……人工義体なんだね、マリーさんって。しかもスペックはボクよりもずっと優れてる……。 - オペレーター・2α

え~、それほどでもないよ! アルファちゃんはデザインがかわいくて、わたしは大好きかな![オペレーター・2αのマニピュレータを取り、顔を最接近させる] - マリー監視補

え! ええっと……無線通信規格は同じだから、そんなに近づく必要って……ないんじゃないかなぁ……[カメラアイを逸らす]。 - オペレーター・2α

(反応もかわいい~!) - マリー監視補

会話事例記録-028:

これこれ、アッシの車輌に勝手にコネクタを繋げるんじゃあないよ。[オペレーター・2αの筐体を揺する] - ももちパレス運転手

ふぇ? あぁ……ごめんなさい、少しエネルギーが不足していて機能停止しちゃいそうだったから、給電だけさせてもらってたよ。今やめるね……。 - オペレーター・2α

同じ機械の身体を持つ身として忠告するけど、あんま安易にコネクタは繋ぐもんじゃないですぜ。……って、よく見るとお嬢ちゃん、どっかで見た気がするなぁ? - ももちパレス運転手

アハハ……ボクアイドルやってるからね……。 - オペレーター・2α

……あぁ! そうだった、お嬢ちゃん確かシークレット*パーツの子だったな! 運転中によく聞いとるでな、財団ラジオで流れてるもんだからよう覚えてますがな。 - ももちパレス運転手

へ? もしかしてボクのファンだったの?![元気を取り戻す] 聞いてくれてありがとうね、おじさん! - オペレーター・2α

いやいや。ファンってほどのモンでもないかもしれんが、あの歌はすごい好きなんすわな。ええっと、確か……[シークレット*パーツの代表曲「コトノハ*プログレス」を独特のイントネーションとデジタルボイスで口ずさむ] - ももちパレス運転手

ええ……アハハハ、ありがとうございます……[苦笑] - オペレーター・2α









































提出済のSCP報告書:

  • (25 May 2016 13:14) SCP-473-JP [評価: 194] [コメント: 10]
  • (26 Oct 2016 13:22) SCP-1242-JP [評価: 167] [コメント: 16]
  • (20 Jul 2020 08:07) SCP-2240-JP [評価: 110] [コメント: 9]
  • (04 Aug 2020 02:29) SCP-2035-JP [評価: 103] [コメント: 3]
  • (15 Dec 2016 12:30) SCP-1919-JP [評価: 67] [コメント: 8]
  • (09 Jan 2021 16:31) SCP-2661-JP [評価: 65] [コメント: 1]
  • (10 Oct 2020 18:08) SCP-2738-JP [評価: 60] [コメント: 3]
  • (03 Dec 2021 18:02) SCP-2420-JP [評価: 55] [コメント: 3]
  • (06 Oct 2016 15:46) SCP-1555-JP [評価: 55] [コメント: 0]
  • (15 Dec 2021 06:12) SCP-2204-JP [評価: 43] [コメント: 5]

提出済の記録文書:

提出済の財団映像・画像資料:

提出済の他支部SCP報告書

提出済の共同執筆報告書


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