月夜見博士の人事ファイル

氏名: 月夜見 木菟 (Tsukuyomi Mokuto)

セキュリティクリアランス: レベル3

所在: サイト-8156

専門: 異常生物学・天体物理学

業務: 実験申請書の審査、生物系オブジェクトの研究(特に天体と動物の相互作用を専門とする)

人物: 月夜見博士は身長17█cm、体重5█kgの痩せ型の男性です。月夜見博士は財団職員の両親のもとに生まれ、財団のフロント教育機関で研究者としての教育を受けました。月夜見博士は高い洞察力と鋭い勘1を持ち、予測能力に優れています。また、責任感が非常に強く、財団への忠誠心も高いことが示されています。基本的に弱腰礼儀正しく、誰に対しても敬語で会話を行います。

月夜見博士は青年期からその予測能力を買われ、小規模な実験の審査や監督を行なうことが多くありました。しかし、その数が増えるにしたがって、自己の誤った判断によって実験が失敗し、職員が犠牲になるケースも増加しました。財団は心理テストによって、月夜見博士がミスをするごとに学習し、予測能力を向上させていることを確認していたため、カウンセリングは行ったものの、記憶処理などの記憶に作用する処置は行いませんでした。

月夜見博士は20██/█/█に自身の見落としが原因で発生した収容違反の際、同僚8人が死亡したショックとそれまでの失敗経験からくるストレスにより、自己判断を極度に恐怖する強迫観念を伴った非常に優柔不断な性格となりました。またその性格的特性から、判断を元にした発言の語尾に伝聞/推定的な語句を付ける傾向がみられるようになりました。職員はこうした発言全てに関して、その主体および責任は月夜見博士にある点に留意してください。

この事件後、財団は月夜見博士にAnomalousアイテム #58232の携帯を許可しました。

ai58232.jpg

月夜見博士によるAnomalousアイテム #58232のデッサン画

Anomalousアイテム #58232: 触れた人間の意識に於ける比較行動の状態を読み取る、未知の種のミミズク。なお、読み取れるのは選択肢ごとの精神的接近度の差のみ(どの選択肢をより良いと考えているか)であり、内容については理解できない。知能は普通のミミズクより少し良い程度であり、選択肢に簡単な識別子を付ければ、躾によってどの選択肢をより良いと思っているかを、アイコンタクトで他者に伝えることが可能である。

月夜見博士は意識的な比較を伴う決断の際、逐一本アイテムに最終的な判断を委ねています。これは、博士の予測能力を最大限に判断に影響させるための措置です。なお、月夜見博士がAnomalousアイテム #58232が示す判断を自分の判断であると認識しないよう、博士にはAnomalousアイテム #58232について、「80%の確率で正しい選択を示してくれるミミズク」という偽の異常性を説明しています。

██研究員: 一応形式としては飼ってるんですよね?何か名前あるんですか?

月夜見博士: 本当はちゃんと番号で呼ばないといけないんですが…(Anomalousアイテム #58232に目線を送る)…それだと躾ができないので、「朔」と呼ぶ許可をもらってる…らしいです。

██研究員: え、自分で許可申請したんじゃないんですか?

月夜見博士: すみません、この語尾は癖で…。

███研究助手: 月夜見博士、ランチ一緒に行きませんか?

月夜見博士: いいですね。行きましょう。

███研究助手: おや、優柔不断は治ったんですか?

月夜見博士: いえ、一も二もなく判断できるようなことは流石に自分で決められますよ。

エージェント・██: お疲れ様です。ランチご一緒しませんか?

月夜見博士: (Anomalousアイテム #58232に目線を送る)…是非そうさせていただきたいらしいです。

エージェント・██: …そうですか。ありがとうございます。

月夜見博士: (Anomalousアイテム #58232に目線を送る)…なんかすみません…とのことです。

千原獣医師: 朔くんはその後元気にしてますか?

月夜見博士: その節はお世話になりました。朔は元どおり元気にやってくれてます。そういえば、朔の声は聴こえましたかね?

千原獣医師: 元気で何よりです! …実を言うと、ほとんど何も聞こえなかったんですよ…。ただ、微かに空洞の中を風が通り抜けるような音がしていたかなと。いえ、もちろん朔くんはAnomalousアイテムなので、こんなことで驚くべきではないのでしょうが…。

月夜見博士: (Anomalousアイテム #58232に目線を送る)…なるほど、興味深いらしいですね。…ちなみにその音、最近私の頭の中でも響いているとのことです。

月夜見博士: こんにちは、睦月さん。…あー、えっと…(Anomalousアイテム #58232に目線を送る)…毎回思うんですが、よくそんな失敗ばかりで私のような性格になってませんね。尊敬します…とのことです。

睦月研究員補佐: いえいえ~、私の失敗なんてちょっと業務が滞るぐらいのものなので。それに月夜見博士はむしろ失敗少ないじゃないですか。私にとっては貴方の方が憧れですね。

月夜見博士: それはどうも…ありがとうございます。恐縮です。…ちょっと…?

神鳥研究員: 朔くんをイメージした、可愛らしい着ぐるみとぬいぐるみです!ぜひどうぞ!特注品ですよ!

月夜見博士: あ、あの…(Anomalousアイテム #58232に目線を送る)…う…ありがとうございます…とのことです…。

神鳥研究員: 朔くんも気に入られましたか!ありがとうございます!

月夜見博士: あ、いえ、さっきのは私のー

神鳥研究員: そうだ!ここ数ヶ月誰も受け取ってくれなかったので、私の倉庫が着ぐるみでいっぱいで…良ければ半数ほどいかー

月夜見博士: 結構です。

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