初投稿でありベンチャーコンテスト参加作品。浅野暢晴氏の作品であるトリックスター君をモデルに書きました。外見イメージに一番近いのはトリックスター兄弟です。自分の中でのトリックスター君はかわいいかつ不気味な存在なので表現したいのはそこでした。当時はトリックスター記事は1つしかなく、これから投稿されるものもホラー系が多くなると予想していたのでほのぼの感動系路線は被らないだろうと思っていました。あの独特のフォルムを文章にするのに苦労したり等色々ありましたが、感想を見る限り書きたかったことが表現できているようで良かったです。感動や儚さを感じてくれた人が多く嬉しかったですね。ここまで脆くて優しいオブジェクトも珍しいと思います。
実は当初はEXにしようなどと無謀なことを考えていました。理由としてはほのぼので終わらせると残らないのではという懸念があったためです。最終的に現実改変でこの生物が特性はそのまま普通の生物として受け入れられている展開にして強引にオチをつけようとしていました。(現実改変事象自体はこのオブジェクトとは関係なし)書いている途中でこれは現実改変しない方が良いのではと気が付いてなかったことにしました。やらなくて正解でした。
彼らがどこから来てどうして森に現れたのかは誰も知りません。
オブジェクトの発見者が事務員なのは異常存在を知っていてなおかつ実際に触れたことがない立場だからです。研究員があそこまで怯えていたら不自然ですからね。また、発見場所の森を鎮守の森にしようかと考えていました。トリックスター君が有名になったのが神社での展示だったのでそのイメージで。
エージェントが任務中に亡くした相手については限定したくないので[削除済み]になっています。相棒だったかもしれませんし、巻き込まれた一般人だったかもしれません。後者なら子供なんじゃないかという気がします。精神的に傷を負っていることを本人はあまり自覚しておらず、表向き平気そうに振る舞っていましたが、実際は相当無理をしていました。
実験記録を読めばわかる通り、オブジェクトはそれぞれナンバリングされています。傷や目の位置などの身体的特徴で見分けてる感じです。
実は視覚で対象を認識しているので、壁などに隠れていれば至近距離でも気付かなかったりします。また、感情のある存在なら人間以外にも反応します。動物相手にすりすりする光景も見たいですね。相手が大人しくしてくれるとは限りませんが……。
トリックスター君を欲しいと思った方はTrickster Bros.でお迎えできるので是非検討してみてください
番号は184(癒やし)から。0の部分にはトリックスター君を置いていると考えてください。タイトルは下書き批評を「無題」で提出したレベルで浮かばず悩んでいましたが、ある日深夜2時半に降ってきたものがしっくりきたのでそのまま採用になりました。