十一の日
あの小太りな守銭奴の手足を毟ってやった。
私の金を市民の血税云々とほざいた口から漏れる悲鳴は、実に心地良かった。
いつもの戯言を吐いてみよと命じたが、奴の口から漏れるのは命乞いの懇願ばかり。
我が命に背くとはなんたる不敬、極刑がふさわしい。躯はあの塔に晒してやろう。
空白
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十三の日
妾の一人を処理する。妙な病を患ったらしいが、移されてはたまらない。
面貌だけは良い故、こちらは残しておくとしよう。
穴がひとつあればそれなりに楽しめそうだ。
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十九の日
全くつまらぬ。
最高の剣闘士と言うからには、竜斬りなど容易かろうと三匹を嗾けてみたがあっさり殺されおって。
しかし、あの男の妻もこれで一人身というわけだ。
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あのあばずれめが。
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二十三の日
処刑基準を大幅に下げることを決する。これで私に逆らう者もいなくなるだろう。
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七十三の日
身の程も知らずに王宮に乗り込み、進言などとのたまった愚図を火刑に処す。
ここまで愚かであると笑えてくるものよ。さて、明日も処理を増やさなければ
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百一の日
近頃に妙に反乱が多い。昨日など一貴族までもが我に反旗を翻した。
逆らえばどうなるかもわからぬ馬鹿共、塵芥を片端から処刑台に送る。
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百三十九の日
農奴、商人、市民、貴族までが一同に蜂起の声をあげている。
馬鹿な、どういうことだ。あの愚図どもは我に平伏するしかなかったはずだ。
軍を動かすことを決する。
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百七十九の日
完全にしくじった。反乱の鎮圧に軍を動かしていることが隣国に漏れたようだ。
策を講じねば。
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おい離せ、てめえ何しやがる。
王? 何の話だ。俺はただあいつからここに座っていろと言われただけだ。
待て、おい、何だそれは、待てって、おい、よせ、おい!!