BIRDS-026:共命之鳥
プロジェクトリーダー名・所属派閥:
Bryon(異常派)
プロジェクト進行度:
落鳥(計画失敗)
除害等級:
隼(致死性高)
必要資源:
キジ(Phasianus versicolor)
必要技術:
遠隔精神反応によって指定した人物の感情を他の人物に伝達する。
プロジェクト・製品詳細:
本プロジェクトでは遠隔精神反応によって、劣性個体に対し自殺念慮を与え自殺へ追い込むことにより劣性個体の総数を減少させる狙いを持つ。本プロジェクトは日本の団体「浄土真宗本願誇負派」内部組織である過激派からのコンタクトを受け依頼されたものであり、利害の一致によって一時的に技術協力を受けたプロジェクトである。「浄土真宗本願誇負派」からは儀式的手段により感情の伝達を可能としたキジの提供を受け、グリーン・スパロウ財団がアメリカオレゴン州にて発見した「2019年3月5日に世界の終焉がくると記載された冊子」によって自殺念慮を与えた人物の脳をキジに移植、情報を遠隔精神反応により人民に伝達させることによりプロジェクトの完遂を目指す。キジは摂食を拒否することにより自死するため、回収する必要がなく放鳥した地点からの移動距離を制限することが可能である。
BIRDS-026は主にアジアを中心に放鳥し、劣性個体を自殺させることによる絶滅が最終目的となる。BIRDS-026の周囲およそ半径30m以内に侵入した人物はBIRDS-026の影響を受け、遠隔精神反応によって自殺念慮を抱くことが実験により立証されている。それにより「もう一つの財団」1や敵対組織における重要人物を自殺させることで、様々な組織の社会的活動を妨害することが可能となる。
共命之鳥は阿弥陀仏が姿を変えた鳥であり、2つの頭は1つの体を共有し感覚を共にしていると伝承では伝えられている。キジは日本を中心にユーラシア大陸に広く分布しており、該当地域においては自然に放鳥することが可能である。まずは日本における展開を実施したのちに、アジア全土へ向け放鳥が実施される予定となっている。
「浄土真宗本願誇負派」は本願誇りといった教義を中心に活動しているが、内部組織である過激派は「悪を為すために悪を為す。これにより仏の道へと通ずる。」といった教義を掲げており、人民を自殺させることで自らの「悪人」としての得を積むことを目的としている。また直接殺人を犯さない理由として、「もう一つの財団」や警察組織に捕縛されることを恐れているためであると推測している。劣性個体である黄色人種であり白人至上主義を掲げるグリーン・スパロウ財団と相いれることはなく、グリーン・スパロウ財団にとって唾棄すべき目的を掲げた組織でありながら「浄土真宗本願誇負派」の保持している技術は非常に魅力的であり、一時的な協力関係へと至った。計画達成の暁には「浄土真宗本願誇負派」との協力関係については見直す必要がある。
劣性個体を絶滅させた暁には我らグリーン・スパロウ財団の時代が訪れる。
なればこそ、グリーン・スパロウ財団が事を為す。
展開記録:
アジアにおける展開記録
劣性個体への被害なし