カノンハブ

カノン


カノンは存在しないなんて考えは時々だけれどもちょいとバカっぽい考え方になる。俺たちが何も持ち合わせていないなんて事はない。俺たちには、触れ合わせたり、混ぜ合わせたり、ちょい足ししたりできる物がいっぱいある。何を信じ、何を受け入れてこの世界の中心に据えるかはあんた(そして読者)次第。それは作者がそういった意図や筋書きを盛り込めてないって意味じゃないけど、協力するってことは革新の王道なんだ。

下に集められている物は、SCP財団の世界に関する認められ共有されたカノンのリンク集だ。この中のカノンのひとつに従って何か書くつもりなら、あんたはそのカノンにある他の資料を読んで、それぞれ繋がっているって事を思い出しとくようにすべきだ。もしも自分のカノンを作る事に興味があるんなら、このページの一番下にある情報を読むんだな。


(注: SCP-JPのカノンハブは別ページです)

西部開拓時代には、拳銃使い、蛇、そしてアノマリーの間で、死ぬには絶好の機会が存在する。だが、幸運を見つける機会もまた存在する。大した問題じゃない。テーブルにあんたの金を置いて渡されたカードでやるたけだ。


合衆国は壊滅の生存者に総額50ドルを支給し、西部の土地を約束すべきだと見ている。筆者も富を求めて、あるいは死に場所を探しに、西部へ向かうつもりである。人生の新たな節目を迎えるにあたって、読者諸兄にはご愛読への謝辞を述べさせていただきたい。もし読者の方が今後ワイオミング州リドルで自分探しをすることがあっても、私に会ったら素通りしていただきたい。私としては人生のこの一幕を思い返したくはないのでね。

Doctor Cimmerian 作 「死人の手札」より

地球は放棄され、ヴェールは失われた。今や人類は宇宙に在る。変遷しゆく世界において、残された針路はただ一つ──星々へ。


To an outside observer, D-type asteroid 86235 Holt looks like an unspectacular dull red blot in the midsts of the ice orbiting through Uranus' ζ ring. But Ji-Yeong has a prospector's eye and the knack for resource extraction one would expect from a former Luna Korean ice miner. She can list what you'd find in 86235 Holt — all the frozen water and organic-rich silicates — without batting an eye. Several minutes ago she did just that.

From "25/12/2047" by NatVoltaic

バーチャルな人々がバーチャルな影響を与える話。


そんなに落ち込まないで。ここが広くて恐ろしいことは分かっているけど……私があなたの中に見た勇気に目を向けてくれることを願うわ。

LurkD 作 「ヌル終端文字列」より

南極の交流は、第三南極帝国の調査者達の、財団での生活と関わり合いに焦点を当てたカノンだ。


It was enough that everyone looked and acted so different; still he stood out so much that sometimes the people here would turn away, would whisper to themselves about him, his companions, their tasks, their work. Antarctica. Empire. Emissaries. Secrets. Antarctica. He could both hear and understand them, but he wasn’t sure if he should let them know.

From "Impressions" by Zyn

古代のアノマリーの発見は、異常な者たちと財団のバランスをひっくり返した。人類が神の一族となり、社会の秩序が崩壊した世界で、財団とその敵は理想の達成のためにどれだけを犠牲とできるかを決めなくてはならない。


魔法には無限に多様な顕現、根源、法則があり、全てに適用される共通点などない。たった一つだけ、あらゆるものには代償が必要ということだけが共通している。人類は上昇している、もしかしたら皆が神への道へと。これに対し我々はどのような対価を要求されるのか?それを払えなかったとき、何が起こるのか?

Modern_Erasmus 作 「魔法の新時代」より

世界の終わりから幾千年、人類にはSCP財団のやりかけの仕事の残り香に取り組む必要がある。


それでも、彼は<道/Ways>を知っていた。誰かが人を街から街につれていけるなら、彼にはそれができるだろう。(だが、彼が土地を追放されていたら無理だ。)旧き土地の遺物がほしいなら、彼はどこで買えるか知っているだろう。もしかしたら、いくらか払えば、その人のために持ってきたりするかもしれない。彼の横に背負っていた革の水筒は空だった。<痩せ地>には水が豊富で、彼にとったら、そんなことは大したことなかった。実際問題は、食べ物だ。痩せ地では何も育たない。時折、鳥や動物が湿っぽい砂の上を横切るぐらいで、木も草も何も生えていなかった。

ベラーは<痩せ地>をよく知っていた。

DrEverettMann 作 「不思議の一覧」より

当時隠されていた物が暴かれる。秘匿の選択肢など無いこの世界で、財団はどうやって生き残るのか?


「……救助活動の5日目、海からより多くの遺体が回収されています。当初の推定では、死者数は100万人台でしたが、それは常に増加しています。国連は、最近の北朝鮮事件に関する声明を発表し、それが 『自然の行為』であると主張しました。最近の日本国会からの機密文書のリークは『財団』と呼ばれるものからの窃盗を指摘しており、別の話を示唆しています……」

Arlecchino 作 「朝鮮」より

ジョゼフィーヌは強力な現実改変者だ。彼女は財団から潜伏し、戦闘を避け、広範囲にわたる記憶操作も活用し逃れている。だが財団の奥深くでは、小さな組織が彼女を追っている。…出来るかどうか。


次の瞬間はカレブの記憶に永遠に刻みつけられることとなった。彼はロープがぷっつり切れる音を聞き、その真下に少女の膝があるのが見えた。彼女に声をかけようとしたが、この状況ではもう何の役にも立たないと分かっていた。彼は木箱を見ているしかなかった。木箱はみるみる速度を増して彼女の頭へと近づいていき…

…そこには何もなかった。

giant enemy spycrab 作 「翠の王子」より

共産主義者と資本主義者の衝突の結果、地上の極秘機関が更なる深みに潜んでしまった。ありふれた上場の手段として異変を理解している政府に対し、どうやって中立を保つべきか?派閥への忠誠が、人間としての本分とかち合ってしまった時に、エージェントはどういった行動をするのか?そして、本当に財団は世界規模の戦争から逃れる為何処に向かうべきなのか?


My beloved Dorothy,

There is a whole new war here, a new type of war, industrial and implacable. The American war machine has become unrecognizable.

Out in the jungle bear-clawed women hunt the Viet Cong through their own tunnels for hours before emerging. Airborne commandos on interdiction patrols carry weapons which calcify their targets in the blink of an eye. Villages suspected of sheltering the enemy are plastered in napalm that collects itself into a moving mass of fire and waits for survivors to emerge from cover before flaring back into life…

From "They Will Leave Us With a Shaken Earth" by Vezaz

世界の終わりがここに来た。だが、それは単なる終焉などではない。世界の終わり全てが、財団も(人類も)含めお互いに競り合い、最中に一気に来たのだ。


「あなたは誰?何をしたの?どうして開錠したの?」彼女は、脳の後ろがグラグラするように感じた。目は、錠に釘付けであった。見る限りでは、それは寸分違わない、それでも、信じ難いまでに何かが変わった。「"Apakht"とは?」
「それは、『終わり』です。」ハービンジャーは言った。現実の構造が、彼らの前で、開かれていった。

thedeadlymoose 作 「Apakht」より

フィットネスグラム・ペーステストは多段階の有酸素能力試験で、継続するにつれてますます難しくなります。20メートルのペーステストは30秒後に始まります。スタート位置についてください。走行速度は最初はゆっくりですが、この合図が聞こえてから毎分速くなります。ピロロン。あなたがこの音を聞くたびに1周が完了するはずです。キーン。一直線に走り、できるだけ長く走ってください。2回目の音の前にラップを完了しないと、テストは終了です。テストは開始という言葉で始まります。位置について。用意! 開始。


"That's what makes the things real. The breakthroughs, the moments, the momentary lapses in madness. Pop the cork and my bottle overfloweth with hatred and motherfucking anger."

From "Conservation of Momentum" by Randomini

破暁はぎょうは太陽が異常化した後の世界情勢と、そこで生を求めて足掻く者たちの努力に焦点を当てるカノンだ。


闇を受け入れる術を学ぶのだ、同士たちよ。光を恐れよ。

S D Locke 作 「S. D. ロックの提言」より

600年前、世界は終わった。今日(こんにち)、一集団のみが再び理解される時が来るまで、古代世界の秘密を保護し続けている。聖なる財団の聖職者が。


「聖ギアーズよ、Great Breachの時あなたが聖なる財団を導いたように、私が困難にあうとき私を導いてください。
私に偽りを見抜く力を継がせたまえ。
虚偽と論理とを見分ける力を与えたまえ。
私にかつてあなたの保持せし知識の片鱗を得させたまえ。」

Jekeled 作 「Quid Non Scitum Est」より

ハーマン・フラーがいなくなった今、変わり者達がサーカスを運営している。正常のベールを見せつけ、どうにかしてエッシー・P、ジオ・シー、そしてインサージェント・シーの支配をいつもかろうじて避け、不気味サーカスは人ならざる異常な者達のための聖域を提供しつつ、仮面の背後にあるものを人々に垣間見せる。


紳士淑女の皆々様、歳も様々なお子様の皆さん、ハーマン・フラーの不気味サーカスは誇りを持って新たな進行役を発表いたします。一人の逃亡者としてスタートを切った彼女は、しかし純然たる才能と決意を持って、手品師から道化師へ、さらに一座の指導者へ、そして今やサーカスの団長へと登りつめました! 秀麗にして驚異の人、マジカル・イッキィの登場です!

DrChandra 作 「ドレッド&サーカス・ハブ」より

死とは我々の出会う全ての苦難は、何処かの時点で、終わりを迎えるという約束である。だがもし死がその約束を守らなかったら?もし苦難がただ来続けるだけだったら?我々はただ苦難を耐え続けるしかない。永遠に。


キャスターは笑っていた。"奇跡"、と彼女は呼んでいた。ジョイスは笑うことはできなかった — 彼女の心の中は、これから必要となるであろう膨大な仕事のことに占められていた。

Croquembouche 作 「ΩK」より

境界線イニシアチブと神学上の性質に関する色々な物のお話だ。


最大の問題はいかにして神を殺せばいいのかだ、とサラーは思った。聖典は燃やせるし、崇拝者を皆殺しにもできる。神の化身も殺せる。しかしそれは先延ばしにすぎない。やがてそれは舞い戻り、囁き、サイクルが再び始まる。神は永遠に待つことができるのだ。

Djoric 作 「二更」より

世界はかつてなく魔法とパラテクノロジーで賑わっており、この惑星ほしの新たなパラダイムシフトへの準備は万端だ。歴史はそのまま繰り返さないという話は確かだが、代わりに地獄の韻を踏む。見たところでは、次の詩の始まりはそう遠くない……


When the Lord of Lust will be ready, so will we. We will show him that we are more than mere apes he encountered millennia ago, using basic magic and rituals as an attempt to combat gods. With an iron fist we will fight the lord of fear and jealousy when the sun rises from the East. We will be ready, and we will prevail.

Brace yourselves friends, for a dawn of mankind is coming.

From "SCP-5659" by Ralliston

錬金術。深く誤解され、しばしば嘲笑される。錬金術は皆が知るよりも我々の周囲に影響を及ぼしている。財団錬金術部門はこれをよく知っている。彼らの使命は、財団のほとんどが存在するとさえも考えていない脅威を封じ込めることである。遠い過去からの脅威は、我々の現在に出没するために戻ってくる。


"Ruslav's voice rang out like thunder, and he pulled his hands to his sides, his fists clenched. "YOU WILL NOT DISRUPT OUR WORK, TODAY. I PUSH YOU BACK TO WHENCE YOU ARE. BEGONE SCARLET KING!" With a sudden crack of thunder the building energies flowed into the iron circle, grounding harmlessly into the hand-forged iron. The laughter turned to a snarling sound of pain, as the chains around the entity went taut again, pulling it tight. All went quiet, except for Elder Adebayo's chanting."

From "Finding Balance" by DrMagnus

メキシコ湾は燃えていた。そして俺達小さな特殊部隊を限界まで追いやったのだ。


彼女の心臓は聞こえるほどにまで大きく鼓動した。あのウィンドベルもまた大きな音を立てていた。しかし、彼女はその先を見たくなった - 万物の全て - そんな風に見えた。マッケンジーが毎夜していた外での祈りで見ていた物だ。ケイトは、目を見開き、頷いた。

Kate McTiriss 作 「アイ・ダブル・イー」より

鉄鋼の時代よりも前の話だ。かつて、大いなる不死の帝国が勃興したことがあった。かの国が滅びた際には、ついに肉なる魔を打倒したのだといって、世界中の国々が身を震わせ安堵の息をついたものである。

されど、帝国は真に滅んではいない。それは癌がごとく、ひとときの寛解にあるにすぎないのだ。


そしてこのことは汝にとっての印となる:神の棘が今一度信心深きものの手に握られたとき、イオンは再び炎と血の中で現し世に生まれるであろう。

MalyceGraves & N_aepic_fael 作 「見よ、蒼ざめたる馬来たりて」より

世界を滅ぼすのに必要だったものは、小さな虫が一匹と、そいつを収容してみせるという約束だけだった。我々はやつらを見誤っていたのだ。これは、その約束に携わり影響を受けた者たちの、良くもあり悪くもある話だ。


Yet decades, even centuries of progress can fall in a single moment. On July 5, 2022, a swarm of locusts escaped from a facility buried deep in the Nevadan desert, and the end of the world began.

From "Apologies and Redemption" by DrMorris

私たちは皆笑っていたが、今となっては面白くも無い。


眼前のそびえ立つガラスと大理石のビルにジェイコブはぎくりとした。二十九階建てで ― 正に彼が思い描いていた通りだった ― 9.144mほどある大きな3つの文字を冠していた。ビルは天を突くように立っている。

Anaxagoras 作 「財団デビュー」より

誰にも知られていないという事は、自然の力を持っている事と同じだ。彼の行動は予測出来ず、彼のやり方は不透明だ。彼の目的と真の本意は、彼自身にとっても全くもって不詳だ。だが、何かが成し遂げられた時、彼は姿を消すだろう。それはもうすでに、少なくとも一度は発生しているのだ。


動きを止めて鏡に映る自身の顔を一瞥し、何か見覚えがないかを思い返そうとした。そしてまたいつものように収穫は無く、溜息が零れた。「まあ、悩んでいても仕方がない。仕事に行くとしよう」最後にジャケットを整えると、男は空っぽの部屋に向けて丁重に帽子を上げ、扉の向こうへと出ていった。

Drewbear 作 「序曲:始点」より

財団が女神イヴィスを殺そうとして失敗した結果、世界は永劫の夜に呑まれた。夜の怪物が蔓延り、かつて理解の埒外にあった上位存在が我らの中を闊歩している。これはゼロフィラ王国とイヴィスの永劫の夜の物語。


そして君は気づくのだ。夜を受け入れることだけが、この非道な街で生きる唯一の道なのだと。そうだ、間違いない。
警官隊がドアを叩くのに合わせ、君の爪はナイフのように伸びていく。身体からは毛が生えだす。骨が伸びて動くのと共に、ほぼ無人の住居には悍しい音が反響した。君の黄色の眼は、ドアフレームにもたれかかる昨晩の犠牲者に向けられる。そして君は、過酷な現実を分かっていた。
今、この場で。あるいは永劫そうなのか?
誰もが闇の中で死ぬ。

Doctor Cimmerian, MoreMuffins, Neatpicky, TheDarkArtist 作 「ナイトフォール ハブ」より

ノー・リターンは転換点たるSCP-6500: 避けえないもの以後の世界を、2つの大きく異なる因果の流れに沿って描いていく。一つは、財団が異常な世界の覇権を握ったままであるが、知る者はSCP-6500が財団のせいであることを知っている世界。もう一つは、財団が解散し、様々な要注意団体と協力した新組織ヴァンガードを結成して、異常な世界について公衆に開示した世界だ。


それが例外なく行われることを、忘却への歩みを止まらず続けることを、我々は非難し、許さない。

それがその行いを続けることを許すのは、我々の保護というミッションの失敗である。その影響に道を譲ることは、それに我々の世界から驚異を奪うことを許すことである。傍観することは、虐殺も同様である。

そしてそれ故、それは許されてはならない。

S D Locke, HarryBlank, Aethris, Placeholder McD, Grigori Karpin, Darkstuff, and ihp 作 「SCP-6500」 より

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老人との海は、宇宙を旅する脈々と続く方舟の中の人種達と、宇宙で受ける影響について焦点が当てられた一連の物語だ。例えるなら、特にSCP-169が地上で得ている物のような事だ。


Eventually, I will expire. That great impact shortens our lifespan, and the growth of a civilization within us does nothing to alleviate this. Eventually, those creatures within me will find an exit. Everything will change.

From "Eden" by Snowshoe

カナダにはどんなアノマリーがあるのだろう? ヘラジカのオバケ? 自我持ちの葉っぱ? ニューファンドランド? おや、君には驚いてもらえそうだ。真北の奇妙な凍える大地では、神話もミームも魔法のゴミも氷山の一角に過ぎない。


「少年、私はここで働いている間に何かしらの形で不死身になった人間と少なくとも3回出会ったし、同僚の1人はカナダ首相になったし、リリハンメル博士は聴取者に英語の話し方を3時間忘却させる歌を知っているし、毎年9月に私が顔面から床にぶっ倒れなければ世界は終わるかもしれない。言っちゃなんだが、君はそれら全てに比べて退屈だ」

ihp 作 「かつて語られたことのない、世にもつまらない物語」より

生命のメロディは多数の人々の精神と胸に歌いかけます。世界はバタンと音を出すのではなく、すすり泣きでもなく、シンフォニーと共に回るのです。


あれは間違いなく音楽だ。言葉では表現できない域に、音として体系化された生と死だ。

WrongJohnSilver 及び LadyKatie 作 「K.M.サンドバルの日誌」より

異常の新時代がやって来る。古来より散逸し続けていた、楽園の到来を約束する9つの本。これら伝説の魔導書の支配をめぐり、世界中の組織の間で影の戦いが幕を開けた。こんな時代には思いがけないヒーローが待望されるけど、中西部のとある予算不足の施設こそが僕らの探しているものかもしれない。


“The Naja sees everything. From the Ravens feasting on the Wolves to the creatures that stalk the night. Many things were lost in the quest for knowledge. To seek out the gods and take everything they had to offer. Nine tomes were made… Or was it ten? Their power may be infinite but even they hunger for more stories.”

From "Revelations of the author" by SYTYCFanon

心の端っこに定義の死を請う物が潜んでいる。以前からそれは隠れ家の中に居た。この世界が認知出来、位置付けられた場所であり、最早世間は鬼ばかりではないからだ。既知の全てを捜索、破壊し、智恵の存在する場所を監視せよ。


その言葉はある岩に彫られた。男はそれの上に立ち、心の底で、何かかき乱されるものを感じた。彼は自分が今全ての世界の針路を変えたことを知らなかったが、何かが違うと感じることは出来た。世界は少し整然とした。

Rumetzen 作 「図書館の物語」より

ナハシュ事変──神々の間に巻き起こった最初の戦争。我々はその余波のなかに生きている。そしてまた、彼らも。


蛇が災厄を齎したのは、遥か昔のことに思われた。あの者がエデンから追放された時、造物主は全ての者に罰を加えた。デミウルゴスも例外ではなかった。彼らはなお不老で、不死であったが、今は痛みに、空腹に、疫病に苦しんだ。初めこそ刑罰は寛大なものと思われたが、エデンは住人の生命を支えるだけの食物を欠いていた。

Fantem 作 「十四から十三へ」より

緊急時対応計画作戦は承認されました。暗号名は"ヘイムダル計画"に指定されます。人類の生命と/あるいは文明に対し、強力かつ能動的に敵意を示す地球外知的生命体が、人類を征服し、奴隷化し、絶滅させようとする潜在的な手段を研究しなさい。起こりうる結果を分析しなさい。対抗手段と緊急時対応計画を策定しなさい。完了したならば、O5評議会にそれを報告しなさい。


"General, the chances of anything coming to wipe us out are a million to one," Rex replied smugly.

From "We Have Dismissed That Claim" by Hornby

ラッツネストは、崩壊に至るまで現実を永続させていたエネルギー、LTE 0913の欠乏が起因で現実の崩壊が起こり始めている世界の事だ。


彼らの友情、魂はこれを防ぐことができませんでした。財団の理念、願望そして精神は世界を守るために十分な力を得ることはできませんでした。尊重と義務は、長い間、道端に投げ出されていました。これまで彼らがあると考えられていた誓い、そして繋がりから。そして最後には、彼らは自分たちが守っているものすべてを信じられなくなりました…

SoullessSingularity 作 「老化、消費、迫害」より

SCP財団の"中心ストーリーライン"の再建および"甦らせる"。


「私です。」彼女は叫んだ。「SCP-105です。連中は死にました。」 彼女は銃を落とし、前に蹴って、手を頭の上に跪き、エージェントが彼女をセーフティーに連行するまで待った。

DrEverettMann 作 「即時動作」より

ウィスコンシン州スロースピットはとっても奇妙な小さな町であり、その中心には底なし穴が開いている。サイト-87はこの町を理解しようとし、数十年に渡る挑戦と失敗を重ねてきた。


“Reminder;” the intercom squealed at lunch; “Pumpkin Spice flavored beverages are strictly prohibited in light of the recent containment of E-8820. For details, please see Site-87 general mail 'Re: Subcutaneous Ginger', sent last Wednesday. Department heads, please forward to your teams.”

Grant looked down at his coffee and was very nearly sick. No one else dumped their drinks.

From "Leafers" by HammerMaiden

空が緋色の焔に焼かれるとき、オークニーが呼ぶ。今にも潮流が海に押し寄せようというとき、オークニーが呼ぶ。大地が足元で裂け昏き深淵をあらわにするとき、オークニーが呼ぶ。誇りが地に落ちるなか、旧神たちが立ち上がるとき、オークニーが呼ぶ。星幽界の空がオークニーの夜に零れ出るとき、オークニーが呼ぶ。万策尽きて世界が終焉に面するとき、オークニーが呼ぶ

私は応えよう。

そして我が束縛は打ち砕かれん。


"And they are right to be afraid, because we will personally savage and grind the nine who bound us in those cursed chains into oblivion." Her arms raise, held wide. Seven enormous pillars of molten earth and boiling water reached into space from below, as the chainmaker hung farther back around the moon, and then fled as seven of his conspirators are dragged towards the planet's surface.

From SCP-6700 by DrBleepDrBleep

サイト-17管理者であり、いい大人であるベンジャミン・コンドラキは問題を抱えている。


コンドラキは寝室に駆け込んだ。
クローゼットの中を漁っているような音がした。
そして、彼は正面に馬鹿でかいテント状の膨らみのある黒いトレンチコートを身に纏って出てきた。「ワオ」単調な声で彼は言った。「こいつは良い。誰も変だと思わないだろ、絶対。」

DrClef 作「サード・デート」より

権力を握る者がいれば、虐げられる者がいる。その権力が概念具現体のものかサイト管理官のものかはどうだっていい。ともかく権力はサイト-17に悪影響を与えており、人々はそのことに気づき始めている。旧き体制が自らの古めかしさに押し潰されて呻くなか、来たる崩壊を乗り切れるかどうかは一握りの研究員とSCPに託されていた。


一般市民や財団と同様に、倫理の真の仲裁者は、より大きな棒を担ぐ人です。この場合、私の棒は、このメールに散在している潜在的なミームエージェントと、現在オフィススペースに殺到しているクラスA記憶処理薬です。 ナタリー、SCP-4415プロジェクトであなたと一緒に仕事をするのは本当に楽しかったです。なぜトーニャがあなたについてそう思ったのか、私にはわかりました。

ご多幸を、
サイト-17管理官、トーマス・グラハム博士

Nagiros作 「SCP-4415」より

5体の戦闘サイボーグネコ娘。バスローブに身を包んだ1人の男。それに宇宙船が1隻。宇宙は無限大だ。


[Boss: The lone surviving member of an inbred clone clan onboard a gigantic ancient spaceship is not the weirdest thing we have dealt with.]

From "Stealing Solidarity: Phase 3" by Djoric

星々へと手を伸ばした人類は、その足元の大地すら失ってしまった。地球連合艦隊は故郷への旅路の途上にある。


“あの船に乗り込んだのは18人だった — 12人が財団職員で、6人はGOCだ。帰還したのは11人、そのうち俺も含めて4人が深刻な医療措置を必要としていた。2人はミネルヴァ基地で死んだ。フョードロフ号には、船長を除いて45人の乗組員がいた。ニコライ・フョードロフ号を砲撃しろと命じたのが誰なのか、俺は知らない。フライトレコーダーが損傷していたのは分かってる。俺は特に気にしてはいない。連中がそうしたのは正しかった。”

Von Pincier 作 「最初の五十五人」より

今日の異常は明日の最先端。この道に不可能が居座ることはない。未来へようこそ。


"よかったかもしれないし、もしかしたら君たちの脳をこんがり揚げたかもしれない。それは君たちの初期の集合意識を本当に素早く終わらせただろう。"

GreenWolf 作 「アナログ・キッド」より

ノースウエスト・レインズでは不思議なことが起こっている。スリー・ポートランドの異次元工芸品から、アンダーソン・ロボティクスのサイバネティックによる統治、ウィルソン・ワイルドライフ・サービスとの奇妙なパートナーシップまで、あらゆるものを収容することはサイト-64の素敵な人達に任される。


"それから彼女は夕焼け空に視線を戻すと、息を深く吸い込んだ。松の木と潮の香りが鼻腔を満たした。遠くに、箒で空を飛んでいる集団が見えた。近くでは、気さくそうな二人組の青年が、子供たちのためにマジックショーを開いていた。光と音のファンタジックな図形が踊り、ちびっ子を楽しませている。光に包まれた幻想的な光景を楽しむ人々の喧騒の中、遠くから音楽が聞こえてきた。"

Jacob Conwell 作 「ポートランドを更に奇妙に」より

ダエーヴォンの旧き神々が傷ついて祭壇に横たわる一方、その子らは蔓延り、とうに不合理だった世界を縁から食い潰しつつある。何とかしていかねばならない。


"Stay here long enough. You'll see God. You'll see more than you ever wish of God. Right here's his pulse point. Don't follow the red line, or you'll get to his heart."

From "SCP-3178" by UraniumEmpire

私達は常にSCP財団は必要悪だと考えてきた。けれども、もしもそうじゃなかったのなら?


短い会話を終えると、タン氏は特異点に向かって人差し指を上げ、世界の間にあるこの穴を通じて、二人の科学者が手を触れ合わせたのでした。

テレホートのゲートウェイ・コンタクト・センターより、こちらはスティーブン・フライシャーでした。NPRがお送りしています。

Photosynthetic 作 「All Things Considered」より

その災厄は地球上にいたすべての人間を一掃した。企業も、国家も、そして財団さえもが姿を消した。だが、生命は続き、あまつさえ繁栄までしている。人間の消えた世界では、人類とは何を意味するのか?


「まるで出産にでも立ちあってるみたいだぜ」その人はそう言うと、立ち上がって服のチリを払った。「ところで、お前は生き返った、それも自分で。お前は生前、やり残しでもあって生き返ったのか?」

Tropinano 作 「オーテル・エントラとデモリッション・ダービー」より

もっと大きな船が必要になる。


我々がハイ・ブラジルに到着した頃には既に、街はすでに大混乱と破滅に陥っていた。嵐はパニックを引き起こすに十分だったし、それに火を吹くイカの怪物が海から這い上がってきていた。それこそが今回起きたことの諸悪の根源だった。

stormbreath作 「LTE-0851-Cetus」より

世界はつまらない。いや、実際そうだ。しかし、世界がつまらないというだけで、私達までつまらなくなる必要はない。私達は世界をより良い場所にできる。これは決まり文句だが、本当のことだ。そしてワンダーテインメントは一歩ずつ、それをやろうとしている。


Judy pulled the safety bar off of herself, grabbed her backpack from the luggage compartment on the side of the massive worm-like vehicle, and then struck up a cheery step while emerging into the assault on the senses that was Wonder World!™ proper! The buildings dived and swam and bubbled to create all shapes but what supposed normal buildings looked like, instead opting for archways and gem-like structures, things that looked like they were built from yarn, glass orbs with little to no foundations, and all different assortments of Dali-esque abstractions.

From "And I Think To Myself…" by DarkStuff




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