カノンハブ-PL

カノン-PL


カノンは必要ないという考え方は、時々だけどちょっとバカっぽいものになる。我々がカノンを持っていないというのは事実ではない。我々の作品の多くは、しばしば論理的に一貫してつながっている。この宇宙の真理を信じるか、考慮するかというのは読者しだいだ。だがしかし、著者がこういった組織的な意思を欠いていると、考えるべきではない。

以下のリンクは、SCP財団内で正式に認知され、共有されているものだ。これらに基づいて作品を書く場合、作者はカノンにすでに存在する記事についてよく理解し、これらの作品が互いに矛盾しないように留意する必要がある。


誰も彼らをお互いに招いたことなどない。どこから来たのかも誰も知らない。そして、だれもそれをなくすことなどできない。


隠されたオブジェクトは、この秩序を破壊し、分類することが不可能で、全ての収容手順、全ての収容装置を逃れ、何の苦労も無く、やつを収容しようという試みから逃れます。やつらはなんにでも影響力を持ちます。わたしたちはもうお手上げです。

Dr JamesH著 "隠されたオブジェクトとはなんだったかね?"より抜粋


人類文明は数世紀前まで一気に後退した。財団は崩壊しゆく社会、狂った救世主、神話の怪物、そして最大の問題として、再び活動し始めたスラブ神話の神々に立ち向かわねばならない。


彼女は沈黙する。警報サイレンが鳴り響いたのち、突如として途絶えたのだ。振り返ったリベラが見たのは、廊下の突き当りにあるランプの電球が激しく点滅しはじめ、強く閃光を放った後、やがて小さな放電とともに細かな破片に砕け散る様子だった。しばらくして、別の電球にも同じことが起こった。

「もう手遅れね」

Calamari_Knight著 "Wyłącz komputer, burza idzie"より抜粋


ポーランド・リトアニア共和国は激動の時代にあった。敵は国の四方を取囲み、母国は戦争で引き裂かれ、国家もまた内紛で引き裂かれていた。力強く富める国ながら、祖国の警戒を怠る訳にはいかない──敵は外国の王宮のみならず、領内にも潜んでいるのだ。伝説や迷信の影に隠れ、神を恐れる者は口に出すことも憚るような、数多の秘密結社、超常存在・事物がポーランド王の使者たちと争っている。ゆえに正常性が崩れ、祖国が呼ぶとき、馬を駆り、帯刀し、出陣せよ!


彼の言ったとおりに事が起こると、すぐに彼らの歩兵はこれまで潜伏していた銃兵たちとの戦闘に突入した。その間、側面部での勝利に乗じてツァレーヴィチの軍がムスチスラフ連隊中央部を囲み始め、彼は次第に敵に道を譲らざるを得なくなっていった。刻々とツァーリ軍は弱体化し後退を重ね、やがてはドミトリ勢力を前に撃滅された。

Dr-Maxwell1著 "Przypadek Dymitra Iwanowicza: Część 1"より抜粋


次元サイト-PL-174ではいくつもの平行世界が知られている。全ての記録を読み通して記憶するには、何十人の同士を集め、十年近い時間を割かねばならないだろう。大半の場合スタッフはそれらを観察するに留まる (次元間協定のため、そうせねばならないからだ) のだが、時には変わり種を見つけることもあり、この時ばかりは手を抜かない。賽は投げられ、彼らは夜闇を望んでいる。


この最南都市の歴史は、学者たちが数年間解読できなかった謎に包まれていますが、いくつかの確かな出来事と、何人かの都市の創設に関わった人物を確証することができました。

BlazingPie著 "SCP-PL-045"より抜粋


アルトノーマル医療はビタミンCが癌を治療し、肉体への刺激が自閉症を防ぐ驚異的な分野だ。しかし、あらゆるものには代償が存在する……


私たちの国の若者たちは苦しんでいるが、国際企業は稼いでいる。私たちはこれを防ぎたかった。そうして私たちは発足した。私たちはかなり控え目な組織のままだが、ポーランドの多くの人々が私に賛同し私の製品を購入している。私がアノマラス・サイエンスフェアに行っても余り歓迎されないだろう。だが、人々が私と同じ様に変化を求めているのは目に見えている。

Platnicki著 "アルトノーマル医療の始まりについて"より抜粋


悪魔次元、市全域を文明から切り離す財団、悪魔存在を私欲のために利用する企業についてのカノン。舞台となるのは、ある目立たない場所──そこでは我々の次元と悪魔次元の間の障壁が最も薄くなる。そう、ツィツフ市だ。


解決策? 見つかってないさ、我々はこの酷い契約に縛られてるもんでね。我々がエネルギーの供給を止めれば、グズミフィ元管理官とその家族は共に死ぬ。不幸にも、彼の家族はもっと有能な働きぶりで我々に尽くしているんだ。我々は数学部門の尻を引っ叩いて、機械が完全にパーになり始め、職員に実害が及ぶまでにどれだけの時間が残されているかを算出させた。

彼らは具体的な日付まで出してくれたよ。

2025/05/25

Zygard著 "SCP-PL-289"より抜粋


ひとたびボタンを押すだけで世界が終わってしまうかもしれなくとも、今この瞬間にも混沌がその封印を破って世界に解き放たれるかもしれなくとも、財団は手を緩めることなく現状を維持すべく働いている。名声や栄誉が無くとも、ただ理想と人類への責務のために彼らは立ち続ける。だが中にはそれ以上を望む者がいる。財団の大命を無視してでさえも、私腹を肥やす機会を伺う者がいるのだ。


記憶処理薬の流通量は、エリア-34周辺ではわざと低く抑えられていた。離脱症状にある人間は、明日を生きるためなら、極微量の記憶処理薬に対しても金に糸目をつけなくなるのだ。

Fedorian著 "PanKuronium"より抜粋


そして遂に、彼らは何世紀にも渡り見つからなかったものを見つけた。彼らが必死に切望したものだ……だが残念なことに、それは彼らの側に無い。紛争が待ち受けている。


にせの守り手が秘密を手にしたのなら、奪い返すべきである。Mekhaneの威光のため、彼らを見つけ出せ。

Charonides著 "SCP-PL-264"より抜粋

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