Caesar事案アップデート:
会議の書き起こしの抜粋
O5-12: 2、君のチームから始めてくれないか?
O5-2: ああ、僕らにはいくつか良い進展があったよ。
O5-8: 会議をいい報告から始めるのは良いことだ。
O5-2: 皆さんは前回の会議で、4人の生存者がいると報告されたことを覚えていると思うけど、僕らは彼らと接触することに立ち返り、更に……念入りなインタビューをした。更に強い手法や、嘘発見試験、心拍モニター、あらゆることをね。
O5-3: 文書化したものはあるか?
O5-2: 文書化はしたけど、結果から言うと、最初のインタビューと変わらなかったね。
O5-9: つまり、彼らは純粋に覚えていないと確認できたわけね。
O5-11: 13の反ミーム特性はどれほどのものなのか?
O5-2: そこだよ。完全にはわかっていない。見てくれ、2回目のインタビューで、僕らは彼らの頭の中の何が障害されているのかを見るために、物理的な検査といくつかの試験を行った。そして僕らは、彼ら全員が微小な傷を首の側面に負っていることを発見した。ちょうど記憶処理剤を注入するところだね。
O5-8: 君が何を言いたいかはわかるが、我々は記憶処理剤をそこそこ頻繁に使っているだろう?前回の会議は基本的には我々がどれほど情報安全を重視しているかを長くかけて念押ししたようなものだった。
O5-2: そのとおり、だけど誰がそれを、どの程度の量使ったのか、経口なのか注射なのか、等々の記録は詳細につけられている。ところがその「生存者」の誰かが注射型の記憶処理剤を投与されたかどうかを調べると、結果は全てノーだった。
O5-6: 私も勝手ながらレッド・ライト・ハンドをチェックさせてもらった。部隊全員に注射痕があった。彼らの記憶を消すことなど滅多に無いだろう。
O5-2: 何が起きたにせよ……我々自身が隠蔽したのだろうね。
O5-1: 君の言う「我々自身」というのは──
O5-2: あ、いや、僕はただ財団のことを言っただけだ。もし僕らが実際に関与していたとしたら、ここにいる全員に傷跡があるはずだ。だけど6、9、そして僕には確実に傷跡はない。だから僕は、僕らには投与されていないと思う。これは全か無かの問題だろうし。
O5-12: いい仕事だ。8が記憶処理部門に問い合わせる必要がありそうだな。
O5-8: 待て待て。すまんが、まだ話の詳細は辻褄が合っていないと思うぞ。注射されたと言ったな?
O5-2: ええ。
O5-8: そこだ、私が飲み込めないのは。我々が注射を用いていたのは、10年かそこら前だったか?静脈を外す可能性があるということで、我々は錠剤に移行した。さらに、私はCaesarイベント後の記憶処理剤の在庫をチェックした。我々の通常の使用量からの変化はなかった。
O5-6: 記録が消されたのでは?13が何をしたにせよ、彼は痕跡を消すのに長けている。何も変化してないように見えるだろう。
O5-8: そうとは思えないな。まだ注射型の記憶処理剤を使っている所はどこか知っているだろう?GOCだ。
O5-12: UNのお友達とまた会談を設ける必要がありそうだな。
起源アップデート: MTFアルファ-1のメンバーがO5-7がマーシャル・カーター&ダークと交換した情報のフォローアップに起用されました。
SCP-001起源インタビューの書き起こし
前書 以下のインタビューは、O5評議会メンバーの代理としてのMTFアルファ-1のメンバーにより、対面で行われた。
インタビュワー: エージェント・テニソン、MTFアルファ-1("レッド・ライト・ハンド")
インタビュー対象: 不明(PoI-001と呼称)
テニソン: ハロー。
PoI-001: ハロー。全く、今日はひどい天気だな。どんより曇っているが、雨はない。
テニソン: 君はマスクをかぶった男について何かを知っていると聞いたが?
PoI-001: マスクの男?いや、マスクはしていなかったな。だが誰のことを言っているのかはわかるぞ。会ったのは5月のことだった。
テニソン: 2人で何を話したんだ?
PoI-001: 驚くべきことに、それほど多くのことではないよ。ただその男に会いたかっただけだ。彼は私が情報を持っていると聞かされていた。それだけで人は動くんだ、面白いだろう?
テニソン: つまり、何も我々に役立つことはなかったと。
PoI-001: 何も言うつもりじゃなかったよ。例えば、それがその月の13日のことだった、みたいにね。
テニソン: [ノートを取り始める]他には?
PoI-001: あとはそうだな、彼は1人で来て、でも帰るときは1人じゃなかった。
テニソン: どういう意味だ?
PoI-001: 人の集団が来た。UIUじゃないかな?彼らは来て、彼を連れて行った。我々2人に驚いたようだった。もっとも、私もそこから逃げ出せたのに驚いたがね。
テニソン: 彼の外見は?
PoI-001: ヒスパニック系だな。60代半ば?それほど特徴はなかったな。
テニソン: そうか……他には?
PoI-001: 勿論、まだあるぞ。だがもう一つだけだ。元々彼らと会うのは私が考えたことじゃない。私のコネのひとつから伝わってきた話だったのさ。
テニソン: コネ?どんなコネだ?
PoI-001: ダメだね、ここまでだ。
テニソン: 最低でも名前は聞かなきゃならん。
PoI-001: 名前?ここまで話せば、名前ってのはただ人が名乗るだけのものじゃないとわかってるはずだ。更に、私は特別な所は何もない人間だ。
異常特性の測定: 以下は会議における異常特性調査チームのプレゼンテーションの書き起こしです。結果は書き起こしにまとめられていますが、さらなる詳細なレポートへのアクセスには申請が必要です。
会議の書き起こしの抜粋
O5-3: オーケー……では、私の測定の記録は行き渡ったな。今から説明するが、それほど洞察に満ちたものではない。
O5-10: 糸口が多すぎてどこから始めたらよいかわからなかったという話?
O5-5: 実際には逆だ。何もない。放射線、ヒューム、電波周波数に関しては何も異常ではない。13はほとんど印象的なまでに普通だ。
O5-2: 僕らが間違ったやり方で進んでいるのではないと言えるのかい?つまり、僕らは皆過去何らかのアノマリーに、何かの定量化をしてきた経験があるだろう?そして一般に、アノマリーというものは何らかのルールに従うものではない、そうだろう?
O5-3: 私もそこが気になっていた。彼がこれを我々から完全に隠していたことが不可解ではあるが。
O5-5: もう一つ選択肢があるかもしれない──間違った木を調べているだけでなく、そもそも間違った森にいるという。
O5-4: 彼は最初から異常ではないという意味か?
O5-3: そうかもしれないし、我々は神を相手にしているのかもしれない。そしてその神は我々よりもよく財団を知っている。
O5-1: 非異常性であるという可能性について論じよう。そうでなかった場合に、我々にできることがそう多くあるとも思えんからな。
O5-9: そうだとするならば、彼はインサージェンシーの送り込んだスパイという可能性があるわね。
O5-11: あるいは蛇の手か。
O5-3: いや、蛇の手ではないな。彼らはこういう工作は行わない。
O5-2: では第五教会の狂信者か。
O5-9: それも同じでしょう。
O5-1: では他の何かか。我々はすでにGOCやUIUがこれに関与しているのを見ている。
O5-10: 悪いけど、私には一人の反乱者がサイトの核弾頭を地球の反対側から爆破できるとは思えないな。これまでの情報が正しいとしてな。
O5-3: 我々にもできるとは思えない。彼が我々の替え玉と話していたように聞こえる。
O5-5: 彼の異常な能力は替え玉を作れることなのかもしれない。
O5-11: だとして、それに対し何ができるんだ?
O5-12: すまんが、連絡役と会いながら13が暗殺を行えるかどうかの議論に戻らせてほしい。私には連絡役が実際に13と会っていたように思えてきている。
O5-5: つまり、君は地球の反対側からサイト-01を空高く吹き飛ばせると信じるのか?god theoryが本当ならばそれを見ることもできるだろうがな。
O5-12: いや、私は彼に協力者がいたと考えている。あるいは複数か。追加の監視カメラを設置する申請が倫理委員会に却下されたのを覚えているだろう?
O5-6: 彼らと話すことはできたのか?
O5-12: 話した。私はホアン氏に、説明を求めるため会った。彼は拒絶し、この件は私のセキュリティクリアランスより上の事項だと言った。
O5-11: セキュリティクリアランスが上?君も評議会の一員だ。ただ「あなたの権限外の事項です」なんて話はありえない。頼むぞ、君は倫理委員会を運営してるんだぞ!
O5-12: それは正確ではない。私は倫理委員会に責任を持っているわけではない。私はそれとのO5としての連絡役だ。様々な件において、バイアスを防ぐために組織を分ける必要がある。
O5-1: つまり、君は13は倫理委員会側の人間だと考えているのか?
O5-3: それが我々のセキュリティクリアランス以上だというのなら、あるいは管理者か。
O5-12: あるいはその両方か。誰が背後にいるにせよ、我々が彼のプライベートを見るのをどうしても阻止したいのだろうな。
O5-11: 完全な身体検査が許可されなくてはならない。彼はおそらくはベースラインだ。検査によりそれが確信できるだろう。
O5-2: ああ、しかしもし僕らが間違っており、"god theory"が正しかったら、彼は僕らのケツを空高く舞い上げるだろうね、前の評議会のようにね。
O5-1: ここで一旦閉会しよう。次回の評議会ミーテイングを疑念無しで迎えるための準備に十分な時間がある。我々の調査をさらに拡大する必要があるぞ。次回の会議前に、私は13と話す機会を設けたい。だがそれはそれが第二のCaesar事案をもたらさないと考えた場合のみだ。これに反対意見はあるか?
評議会は黙ったままである。
O5-1: ではこの会議はここで終わる。