結論 RE:D-173-2263事件
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> TO: デラノ・スマッシャー博士 ( pcs.41a|rehcsamsd#pcs.41a|rehcsamsd )
> FROM: ジャンゴ・ブリッジ博士 ( pcs.66s|egdirbd#pcs.66s|egdirbd )
> Subject: D-173-2263, -2264, -2267 事件映像


このメールに要求された映像を添付します。それぞれ2バージョンあります。初めのバージョンは簡略化のために編集されたもので、2つ目のバージョンは完全な記録です。あなたの発見をお聞きすることを楽しみにしています。幸運を。

ブリッジ博士、サイト-66、クリアランス4 記録管理者

> TO: ジャンゴ・ブリッジ博士 ( pcs.66s|egdirbd#pcs.66s|egdirbd )
> FROM: デラノ・スマッシャー博士 ( pcs.41a|rehcsamsd#pcs.41a|rehcsamsd )
> Subject: 結論 RE: D-173-2263, -2264, -2267 事件


ご存知の通り、私がこの映像を要求した理由は私が検死した被験者173-2263、-2264、-2267に奇妙な発見をしたからでした。送られた映像を見直し、私は私の感じた疑問点をより詳しく説明する自信を持ちました。

検死の際、前述の被験者の首や頭蓋には、絞殺や脊椎損傷の際に通常見られるような外傷の形跡がありませんでした。このことは予期されていないことではありませんでした。私は指や物を掴むことのできる付属肢を持たない存在が、そのような方法で物理的に人間を操ることができるという考えは馬鹿げているとずっと感じていました。送られた映像の見直しでは、観測されていない間の平均移動速度が毎秒20〜22メートルであることに加えて、SCP-173がその被害者と物理的な接触を行っていないことが強く示唆されました。

フレームごとの見直しでは、編集された2番目の映像のフレーム235,938において、SCP-173がD-173-2267から10cmの場所に近づきました。D-173-2267の両目は完全に閉じており、またSCP-173の両腕は通常の"静止時"の場所に固定されたままでした。0.00001秒未満後のフレーム235,939において、被験者D-173-2267の頭はSCP-173の"両目"を真っ直ぐに見ることができるように上向きに向けられ、そして-2267の両目は完全に開いていました。その後すぐにD-173-2267は崩れ落ちました。少なくともこの事例における死因は、SCP-173が起こした高速な動作による外傷と、頚椎の第二骨と第三骨の間が分断されたことにより脊髄が切断されたことの2つの組み合わせであり、私の検死結果が示したのと同じ通りに物理的なねじりや絞殺ではありませんでした。またこのことはSCP-173の被害者の両目周辺の軟部組織に、奇妙な痣や内部出血が見られる理由である可能性があります。瞬間的、暴力的、非特異的、そして非物理的な力が被害者の瞼を開けたのです。

私は更に、被害者の体の位置が重要であるかもしれないことを発見しました。D-173-2267の体はその頭がD-173-2263とD-173-2264に向くように倒れており、後者の2名の体も同じように倒れることをフレーム333,777および940,052において見ることができます。すべての顔はSCP-173の収容室の北側を向いており、SCP-173が好む収容室容北西の角で西向きの壁に向かって立っている姿を、はっきりと見ることができます。

また、SCP-173の被害者に見られる「死人の凝視」の噂を、合理的な疑いを排除するほどに確認することができました。そのように言われているのは表面上死亡した被害者の両目が死後にSCP-173の動作を追い続けるためですが、これは「神経質」や一般的なパラノイアの産物ではなく、本当の現象です。拡大およびスローモーションを行うと、D-173-2267の両目が死後も動いていることが示されますし、-2263や-2264も同様です。

私の完全な発見や補足のビデオ記録、検死映像、検死報告書を、審査や分配、記録管理のためにこのメッセージに添付しました。素早い応答に感謝いたします。

スマッシャー博士、エリア-14、クリアランス4 ユニット管理者

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