生き物プロフィール: アーサー!
概要!
名前: アーサー
種族: ワタリガラス(Corvus corax)
主要世話役: 陸生チーム、ラリー・ガルシア
食事: 鮮度の高い肉類、卵黄、水に浸して柔らかくしたドッグフード
移住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、41号囲い場
生物の特徴!
アーサーは、空いていた41号囲い場に住み着いた1羽のワタリガラスの名前だ!彼は頭が良くて、筆談でコミュニケーションを取る事も出来る。私たちは彼の素晴らしい夢の応援をしているんだ!その辺の説明は後でしよう。
彼は、1つの博物館を所有している。どのくらいの大きさかというと、あの有名なメトロポリタン美術館と同じくらいのようだ!(とても1日では見て回れない!)とてつもない大きさだが、アーサーはそれを鳴くだけで自在に出したり消したりできる。博物館はとても丈夫で、傷一つ付いた所を見たことがない。出した時に近くに建物があると、ぺっしゃんこにされてしまうから注意しよう!
また、彼は常に博物館に展示する品物を集めて回っている。カラスといえば光り物を集めるけど、彼がよく集めるのは武器のようだ。とてもクールな趣味だよね!旧石器時代の石斧から、最新式のステルス戦闘機まで、ありとあらゆる武器を集めている。しかし、彼がどうやってコレクションを集めているのかは、残念ながら誰にも分からないんだ。パッと一瞬で姿を消したと思ったら、瞬きする一瞬の間にまた戻ってきている!もちろん、コレクションをしっかりと集めた上でね。
ただ、戻ってきた時に傷だらけで帰ってくる事も少なくないんだ。担当しているラリーも、毎日これが心配で眠れない日々を過ごしている。酷かった時は、体の右半身が吹き飛ばされた状態で戻ってきた事もある。ラリーが1日中つきっきりで看病したら、翌朝にはすっかり元通りになって本当にホッとしたよ!上の写真も見れば、コンディションはバッチリなのが分かるよね!この1件以来、アーサーには決して無茶をしないという約束をしてもらった。
経歴!
これは、中世騎士の鎧を集めたコーナーだね!展示方法もこだわってるみたい。
アーサーとの出会いは、本当に突然だったんだ。私たちが朝のミーティングをしていると、突然大きな地震が起こってね。外に出てみると、昨日までそこに無かったはずの博物館があるじゃないか!いくつかの施設は壊滅状態になったけど、ケガをした職員や動物たちが居なかったのは、本当に奇跡だと思う。
代表としてティムが中に入ると、彼が深々とお辞儀をしながら出迎えてくれた。案内されるがままに応接室に通されたティムは、そのまま彼と筆談で話をする事になった。その結果、私たちはアーサーの夢を応援することに決めたんだ。
はじめまして。この次元での私の名前は、アーサーと言います。あなた方のウェブサイトを見て、私はこちらに来ました。
そうなんだね!サイトを見てくれてありがとう!今日はどういった用件で来たんだい?
お願いがあって参りました。私に、この場所をしばらく貸していただけないでしょうか?皆さんが今居る博物館、これは私の物です。来年の1月1日にオープンする予定なのですが、展示物がまだ全て揃っていないのです。それらを揃えるまで、ここを拠点にしたいのです。勿論、お家賃はお支払します。
家賃なんて要らないよ!動物たちのお世話をするのは、確かに僕らの仕事だけど、そのための資金はしっかりもらっているしね。それに、博物館の話、とても良いと思うよ!
ありがとうございます!そういっていただけて本当に嬉しいです!
博物館は、私の子供の頃からの夢なのです。小さい頃に両親が連れてってくれた博物館。あそこは最高でした。様々な物を見て触れて、自分の世界が広がっていくのが大好きだったのです。特に興味を惹かれたのは歴史です。我々の種が進化する前に世界に台頭していた人間種。それらが滅んだルーツである武器たち。それらを纏めて分かりやすく展示した博物館を開く夢がもうすぐ実現しそうなのです。
スゴい!壮大な夢だね!何だかウィルソンズを創った時を思い出しちゃうよ。
申し訳ありません。関係無い話をしてしまって。
そんなこと無いよ!とても熱意が伝わった!話は分かった。私たちにできる事は何でもする。キミの夢を応援するよ!
特殊要件と居住空間!
アーサーは、基本的に普通のカラスと同じ方法でお世話すれば問題ない。お肉をあげると、こっちまで笑顔になりそうなくらい喜んでくれるよ!
居住空間は標準的な囲い場で大丈夫だけど、博物館を安全に出現させるための莫大な土地の確保には気を使わなくちゃいけない。他の動物たちの移動も必要だ。現在、チーム一丸となって土地の確保に取り組んでいるよ!今回は、“監督者たち”もバックアップに全面的に協力してくれている。大きな騒ぎになると、アーサーの夢を邪魔をする事になるかもしれないからね!
アーサーについての注意!
アーサーは紳士で優しいし協力的なんだけど、コレクションの収集に関してトラブルを起こすことは少なくない。子供の頃からの夢を成功させるために、頑張りすぎることもあるみたいだ。
編集 2019/4/12: アーサーがいつも通り、コレクションを集めて戻ってきたんだけど、今回はいつもと様子が違った。この日、アーサーは日本刀で武装した300人以上のサムライを生きたまま博物館に持ってきたんだ。アーサー自身は真っ二つに切られていたし、もしかしたら向こうで何かがあったのかもしれない。“監督者たち”とも協力して何とか鎮圧したけど、本当に大変だった。サムライたちを送り返したアーサーは、泣きながら謝ってくれた。ウィルソンズの多くのメンバーは、アーサーの頑張りを近くで見ていたから、怒っていなかった。
けど、担当のラリーはとても怒っていた。無茶をしないという約束を破ったことを言っていた。本当に心配していたからね。アーサー自身も、とても反省しているようだった。
アーサーが最初に起こした事件。通称"サムライスピリッツ"事件で手に入れた鎧。
編集 2019/4/13: “監督者たち”が、アーサーを引き取りたいと言ってきた。昨日の事件を受けて、私たちだけでは手に負えないと判断したらしい。とても迷ったけれど、アーサー自身は行きたいらしい。少し残念だけど、彼の意見を尊重したいと思う。ケガだけには気を付けてくれる事を願っているよ!
編集 2019/5/8: アーサーについて“監督者たち”から、騒ぎにならないようにバックアップする方針にシフトすると連絡があった。よって、今日はアーサーが正式に戻ってくる日だ。“監督者たち”はアーサーを閉じ込めたかったみたいだけど、毎日脱走して夜ごはんを食べに帰ってきていたし、あまり上手くいかなかったみたいだ。アーサーが言うには、色々な展示物を見学出来て楽しかったらしい。
彼らのセキュリティ技術は、とても参考になったらしい。博物館を良くするためのアイデアを、アーサーはいつも考えている。
編集 2019/11/11: アーサー博物館のオープンまで、残り2か月を切っていた頃、またもや大事件が起きた。この日、アーサーが持ってきたのは宇宙船だったんだ!目玉となる展示をずっと探していたのは知っていたけど、まさかだったよ。昔見たスピルバーグの「未知との遭遇」に出てきそうな見た目だった。ただ、宇宙船は無人では無かったらしい。宇宙船は博物館の中をめちゃくちゃにしながら外に出ていった。速すぎて、すぐに見えなくなっちゃったけど、“監督者たち”の協力で何とか状況の把握は出来た。
アーサー(とても責任を感じている様子だった)は、死に物狂いで宇宙船を追いかけていった。宇宙船が放つ変なビームを受けて、骨だけになりながらも何とかアーサーは何とか追いついた。そして、空中で博物館を出現させて宇宙船を墜落させたんだ。大爆発が起きて、熱風と衝撃波で大変なことになりそうだったけど、一瞬目を離した瞬間にアーサーと宇宙船は消えていた。
編集 2019/12/18: 今日は、心の底から嬉しいニュースがあった!アーサーが遂に戻ってきたんだ!約束を再び破ってしまったから、ばつが悪かったらしい。そんなこと、気にしなくてもよかったのに。無事で、本当に良かった……。
アーサーが次に起こした事件。通称"未知との遭遇"事件で手に入れた宇宙船の一部。
編集 2020/1/1: 遂に博物館のオープンの日を迎えた。アーサーは非常に緊張しているようだった。でも、そんな心配は全くいらなかった!世界中から、何百何千というカラスたちが博物館に来てくれたんだ。それを見た時のアーサーの嬉しそうな顔はいつまでも覚えていられるだろう。
遂に迎えたオープンの日。沢山のお客さんが来てくれた!僕たちも最高に嬉しかった!
いつも冷静なアーサーが、舞い上がりそうになりながら館長として働いていたよ!ウィルソンズ一同もお出迎えや、ご案内・清掃など、なかなかに忙しかった。楽しかったけどね!
忙しない1日が終わった夜、アーサーは珍しく夜更かしをしていた。子供の頃からの夢が、遂に叶ったんだ。なにか思う事があるんだろう。博物館は、きっと明日も沢山のお客さんが来るだろう。私たちも忙しくなりそうだし、早めに寝ることにしよう。
編集 2020/1/2: 朝起きると、博物館はどこにも無かった。囲い場はキレイに清掃されてて、寝床には1枚の書置きが置いてあったんだ。
親愛なるウィルソンズ一同様・監督者一同様へ。
突然居なくなってしまって、申し訳ないと思っています。直接ではなく、お手紙で別れの言葉を残すのをお許しください。直接話すと、決心が鈍りそうだったのです。
皆様の協力のおかげで、遂にオープンの日を迎える事が出来ました。感謝しても感謝しきれません。本当にありがとうございました!沢山のお客さんを迎えた瞬間、今まで生きてきた中で一番の興奮を感じました。
忙しない1日を終えて、私は今までを振り返りました。
あなた方と初めて会ったあの日、私は施設をいくつも破壊してしまいましたね。あの時は本当にすみませんでした。私の印象はきっと最悪なものだったでしょう。それでも、あなた方は私の夢を聞いて、応援すると言ってくれた。……とても嬉しかったのを覚えています。
私の肉体が一時的に損傷した時、ラリーが献身的に看病してくれた時もありましたね。何てことない怪我ではあったのですが、その気持ちが嬉しかった。
展示方法を一緒に考えてくれたり、片づけを手伝ってくれたり、特にラリーにはお世話になりました。世間話をしながら一緒に食事をしたり…、あなたにとっては何でもないことだったのかもしれませんが、私にとってはかけがえの無い時間でした。あと、ラリーが特別に取り寄せてくれた和牛の味は、きっと忘れないでしょう。
本当に楽しい思い出ばかりです。同時に、私はこれからの事も考えました。
最初は、ずっとこの場所で博物館を運営していくつもりでした。比較的アクセスが容易で安全な次元ですし、なにより私自身がこの場所をとても気に入っています。
でも、この場所でやるのは問題があることに気づいたのです。多くの方は、基本的なマナーを守っていただいていましたが、この次元の支配種はカラスでは無いことを知った途端に、人間に危害を加えようとする者も複数いらっしゃいました。当日、呼び寄せた学芸員にもそういう者が居たのは、自分の認識の甘さによるものです。
また、あなた方の本来のお仕事の邪魔もしてしまいましたよね。秩序を守るために様々な事情をお持ちの方の身の安全を約束し、自立の支援をする。でも最近は、私につきっきりで、無理させてしまっていましたよね。ウィルソンズや監督者の皆さんが、何度も緊急の会議を開いていたのも知っています。
そういう意味では、私も自立しなければなりません。飛び立つ日が来たのでしょう。
私はこれからも頑張ります。あなた方の事は忘れません。ここは私の第2の故郷です。
アーサー
……本当に彼は水臭い奴だ。私たちは彼を迷惑な存在だと思った事なんて無かったし、無理もしていなかったのに…。それから、彼の名義で20億ドルの振り込みもあった。真面目で不器用な彼は、どうしても家賃を払いたかったみたいだ。
突然の別れだった。とても寂しくなったけど、いつまでも落ち込んではいられない!あの日々の楽しい思い出は、今日の活力になる。アーサーは今も全力で頑張っているはずだ。私たちも明日から頑張っていこう!