生き物プロフィール: バクゴー!
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生き物プロフィール: バクゴー!

概要!

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名前: バクゴー

種族: Tapirus indicus(マレーバク)とTapirus yumekui(ユメクイバク)の雑種

主要世話役: 陸生チーム、ウィリアム・ヘンドリックス

食事: 液果類、果物、水生植物、夢

居住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、12号囲い場

生物の特徴!

バクゴーは、ごく平凡なマレーバクと、夢を“食べる”能力で最もよく知られる日本の妖怪、獏の間に生まれた唯一無二の雑種だ。実のところ、これは獏(そしてバクゴー)の体内にしかない、人間のREM睡眠を停止させてエネルギーを引き出す特殊な臓器が関わる複雑な化学と魔法のプロセスだ。けれども、雑種のバクゴーはマレーバクの通常の食べ物からも栄養を摂取できる。

バクゴーは少しそっけない性格だが、手の中のリンゴを熱心に食べてくれるだろう — 或いは、脳の中の悪夢を。

経歴!

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お母さんの隣で眠る赤ちゃんバクゴー。可愛いだろう?

バクゴーは2015年、オレゴン州イブンタイド1の違法動物園から他数匹の生き物たちと一緒に救出された。殆どの生き物たちは自然生息地に返されたが、バクゴーは飼育下で生まれたので、野生で生き延びるのは非常に困難だった。イブンタイドの永続的な夜間気候を考えると特にそうだ。バクゴーは動物園から救出されるまで自然光を見たことが無かった。

バクゴーの母親は日本から、父親はマレーシアから、それぞれ違法輸入され、檻の中に入った3年後に彼を産んだ。この当時、バクゴーの母親は深刻な栄養失調だった — 純血種の獏は夢しか食べられないが、攻撃的になるかもしれない動物の番いを収容している囲いの中で眠ろうとする人は余り多くなかったからだ。オネイロイ・コレクティブ2の一部だった何人かの自然保護活動家たちが母親とバクゴーに栄養を遠隔供給し、彼らが救助される日が来るまで生かし続けようとしていた。

現在のイブンタイド自治体はウィルソンズ・ワイルドライフを敵視しているだけでなく、FBI異常事件課、合衆国魚類野生生物局の外来生物対策委員会、その他幾つかの動物密売に対処する組織とも同じく対立している。おかげでバクゴーの家族や他の生き物たちの救出は秘密裏に実行しなければならなかった。私たちはかなり多くの場所から援助してもらえたし、回収時には少々ゴタゴタもあったが、動物園にいた52匹の生き物たちは全て救助された。

バクゴーと母親のユメは4年間一緒の囲い場で暮らしたが、成熟するにつれてバクゴーはユメに対して攻撃的になり始めたので、残念ながら引き離す必要があった。

特殊要件と居住空間!

全てのマレーバクと同様に、バクゴーは弱視なので嗅覚と聴覚を頼りに行動する必要がある。しかし、文字通り太陽の光が当たらない場所で育った都合上、彼は照明を最小限に絞った常に暗い囲い場で暮らさなければならない。だから写真撮影の時はフラッシュをオフにしてほしい。

バクゴーの特殊な食事要件のために、囲い場の封鎖された部分、シアトル動物園のマレーバク囲い場に使用されているのと同じ作りの工業用プレキシガラスの反対側にベッドが設けてある。2週間に1回、陸生チームのメンバー1名がこのベッドで眠り、バクゴーがおやつとして夢を食べられるようにする。特に激しい悪夢に苦しんでいるスタッフが優先される。

バクゴーについての注意!

ビル・ヘンドリックスがウィルソンズでお泊りパーティーを開こうと提案した。ボーリングの町やその近所の子供たちを招いて、保護施設にいる様々な生き物について学んでもらい、バクゴーの囲い場近くにずらりと並べたテントで過ごしてもらうという内容だ。子供たちはぐっすり眠れるし、バクゴーは素敵で豪勢な食事が摂れて、ウィルソンズは地域社会の意識を高められる。誰も損しない!

編集 2018/4/12: 最初のお泊り会はまぁまぁの成功を収めた。20人ほどの子供たちが訪れて眠り、沢山の生き物たちとその振舞いを見て、動物保護に関する貴重な教訓を学んでいった。バクゴーは次の日少し体調が悪かった — 夢を与えすぎたかもしれない。次回はもう少々テントの間を広く取るように提案しておく。

編集 2018/7/06: 陸生チームのメンバーの一部が、バクゴーの囲い場掃除の時にナルコレプシーの発作を起こしている。ジャックは卒倒して糞の山の中で目を覚ました。バクゴーは夢を食べるのに、彼の糞からは全く悪夢のような匂いがする。ユメクイバクは普通、人間を眠らせたりはしない。日本の関東地方(特に首都圏)に生息するイネムリバクには確かにそういう習性があるが、通常のユメクイバクは栄養補給手段として既に眠っている人間(大抵は田舎の農家だ)を選ぶ。遺伝子検査の推奨 — 彼のお母さんも雑種だったのだろうか?

編集 2018/8/04: 試験の結果、バクゴーにはイネムリバクの血が流れていると証明されたが、それは母親ではなく父親譲りのものだった。どうもイネムリバクの遺伝子は父親にはかなり劣性で、バクゴーの代でようやく表出したらしい。イネムリバクはオフィスビルを丸ごと眠らせるほどの能力で知られている — 2013年に日本の任天堂本社で起きた事件が良い例だ。バクゴーほどの大きさではどう対処すべきか自信がない。バクゴーの摂食習慣をより良く記録するために、全てのスタッフが夢日記をつけることを提案。

編集 2018/10/14: アレックスがマーヤの囲い場で眠ってしまった。彼女が温厚な性格で本当に良かった、もしそうでなかったらどうなったか。動物たちに不必要な手術をしないのがウィルソンズのポリシーなのは分かっているが、バクゴーの催眠臓器は4つ離れた囲い場での睡眠を誘発するほどに強力だ。切り取る部位が身体の反対側にあること以外は去勢とそう変わらない。しかも、バクゴーは体重がかなり増えている — お泊り会以来80ポンド以上重くなった。何かしら手を打たなければ、バクゴーの健康も、ウィルソンズで働く皆の健康も危険に晒されてしまう。

送信者: ウィリアム・ヘンドリックス
受信者: フェオウィン・ウィルソン
日付: 2018/11/12

フェオウィン、

手術は予定通りには進まなかった、というのは大いに抑えた表現になるだろうし、全ての責任は私一人にある。私はバクゴーが麻酔を掛けられた状態でも催眠臓器を活性化できるとは知らなかったが、道理ではあるのだろう — 夢を食べられる生き物は、夢を利用するのも可能なはずだ。

夢と言えば、我々が全員意識を失った後の出来事は… 控えめに言っても、奇妙だった。私は夢を100%記憶してはいないが、どうやらあの夢は 1)当時ウィルソンズにいた全員に共有されていて 2)少なくとも部分的には有形だった — アリクスは獏のよだれで顔中覆われた状態で起きたと報告した。勿論、これは獏絡みの話で前例が無いわけじゃない — むしろ私は、もっと早くこの種の事件が起きていなかったのに驚いている。

私が本当に驚いたのは、例の夢の中での出来事だ。後世のためにも、そして既に内容を忘れつつあるので、このメールに記録しておく。手術室内にいた者は一人残らず、正確なの姿に変化した — 虎の脚、長い尾、9人全員がそうだった。そして我々は獏の群れに取り巻かれていた。これもおかしな話だ、獏は通常群れる生き物じゃない。バクゴーはごく自然にそこにいた、そして多分我々は彼と意思疎通できたと思う。ともかくダニエルはそう主張している。全く頭がクラクラするような経験だったよ。

それ以来バクゴーは人を眠らせるのを止めた、少なくともそれは良い事だ。だがこの事件については幾つか変な点がある — 有形的な夢というだけでなく、手術の撮影に使っていたカメラ(何しろ法務部のために全部記録しておかなきゃならないからな)は我々が夢を見ている間、動作していなかった。映像は殆どが破損していたが、数フレームだけ回収できたので、その内の1つを下に添付しておく。我々は説明のつかない妙な事柄に四六時中取り組んでいるが、これは全くの別問題だ。

ウィリアム

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