クレジット
タイトル: 生き物プロフィール: ドルミ!
翻訳責任者: C-Dives
翻訳年: 2026
原題: Critter Profile: Dormi!
著作権者: Athabuen
作成年: 2026
初訳時参照リビジョン: 7
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/critter-profile-dormi
生き物プロフィール: ドルミ!
概要!

名前: ドルミ
種族: Oreophasis derbianus (ツノシャクケイ)
主要世話役: 鳥類チーム、ヘザー・オシュトン
食事: 葉と混ぜ合わせたミックスフルーツの液体食を経管給餌。
居住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、小型鳥類囲い場3B
生物の特徴!
ドルミはとびっきり丸々とした可愛い子です… もっとも、ほとんど何もせずに過ごしていますけどね! 私たちの施設にやって来たその日からほとんど絶え間なく、ドルミは一日中眠り続け、私たちには最高に心地良いのだろうと想像することしかできない夢を見続けています。彼が立てる物音と言えば、心の中で大空高く飛翔している時の、半分寝ぼけたような興奮気味のクゥクゥという鳴き声ぐらいです。ごくたまに目を覚ましても、長くてせいぜい数分。大抵、寝相を正すためか、給餌チューブが空になっているのをカンカンに怒って大声で伝えるためです。彼は餌をもらえないとかなり不機嫌になるんですよ。
センターの私たちにとっては安堵すべきことに、運動不足にも関わらず、ドルミは時間経過とともに体重が増えている様子はありません。ただ、減量もほとんど確認できていません。実際、入所日よりもほんの数オンス軽い程度です。
この羽毛のあるお友達が本当に特別なのは、近くで眠る人に独特の影響を及ぼすからなんです。ドルミの傍でうたた寝した人はほぼ全員、たくさんの数字を列挙する声が聞こえたと報告しています。センター職員の何人かは夢の中でコマーシャルを聞いたとも証言していましたが、それと親愛なるドルミの関係があるかどうかは分かっていません。監督者たちに意見を仰いだところ、彼らはかなり戸惑った様子で、ドルミのことを覚えていないかのような態度を取りました。
現在のセンター職員の間では、ドルミは単に算数が苦手なんだろうというのが有力な説です。
経歴!
ドルミが初めて私たちの関心を引いたのは、彼がまだ前の飼育施設にいた頃、当時のお世話係たちがウィルソンさんに接触してきた時でした。その施設はなんとクロアチアにあったんです! いったいどうしてメキシコ原産の鳥がバルカン半島に辿り着いたのかとウィルソンさんが訊ねると、当時の飼い主たちはこんなことを言ったそうです。
一つの動機、一つの精神、一つの目標の下における統合の真の恩恵を把握するには有体者の精神はあまりにも狭い! あらゆる生命の目標は肉体的な生という枷を超越した繁栄にある! 肉の抑制からお前たちの意思を解放せよ! 単一性と些末さからお前たちの精神を解放せよ! エントロピーが課す時間の儚さからお前たちの魂を解放せよ!
この鳥が、この生物が、この器こそが鍵である!
連れていけ、さすれば道は示されよう!
自然保護活動家として、ウィルソンさんは一風変わった宗教家と出会うことには慣れっこでした。それでも、彼が言うところの“あの狂気の山々のてっぺんからのたわごと”を初めて聞いた時には、ドルミの体調はかなり劣悪だろうと覚悟したそうです。このタイプの人々は普通、最良の世話役ではありませんからね。だから、引き合わされたのが丸々と太った幸福なドルミだった時の驚きはお察しの通りです。もちろん、ウィルソンさんは新しい友を引き取ってほしいという奇妙な面々からの申し出を断るつもりはありませんでした。彼に注ぐことができる愛情を思えば尚更です!
確かに、その後の細かい点は少し曖昧です。ウィルソンさんは、ドルミの前の飼い主たちと引き取りについて話し合った場所を実は覚えていないそうです。それに、私もよく考えてみると、彼があの頃どこかに出かけていたような記憶はありません。
話し合いから数日後、ドルミと、彼のお気に入りのおもちゃや毛布を載せたバンが突然到着しました。でもなかなか感じの良い人たちでしたよ。センターの私たちを労い、いかに現代人が繋がりを失いつつあるか、人間だけでなくあらゆる生き物との絆の大切さを思い出すべきかを語りました。私たちも全く同感です!
ドルミを引き取って以来、彼らからは何の音沙汰もありません。だけど、ボグミール、そしてあなたのアニロイ仲間たちも (呼び名がこれで合ってるか分かりませんが) これを読んだらいつでも訪ねてくれていいんですよ!
特殊要件と居住空間!
もうお気づきかもしれませんが、ドルミはとても手が掛からない子なんです。体重が妙に安定していて、健康問題も抱えていないので、もし彼の面倒を見てほしいと任されても、基本的には給餌チューブを補充する合間に、囲い場を自然生息地と同じ高温多湿に保つだけで済みますよ。
ただし、ドルミは寝方にかなりこだわりがあって、毛布とおもちゃをすぐ傍に置きたがります。どうしてそこまで気に入っているのかはよく分かっていません。おもちゃに関して言えば遊ぶこと自体できないのに、近くにないと機嫌を損ねてしまいます。ほとんどのおもちゃは小さなゴム製の小物ですが、大きな青い毛布と同じ木のシンボルが描かれているので、他の物品とは簡単に区別できます。信じてください、代用品を試したこともあるんですが、特定の毛布とおもちゃでなければ彼は満足してくれないんです。
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送信者: アメリア・パートン博士
受信者: ヘザー・オシュトン
日付: 2016/06/15
ヘザー、
近頃、備品置き場から幾つかの機器が紛失しています。主にトランシーバー、アマチュア無線機、そしてノートパソコンが数台。今回この件をお伝えするのは、あなたがよく出入りしている囲い場3Bをビルが最後に清掃した時、彼がそこでトランシーバーの1台を見つけたと言っているからです。どうしてそんな場所にあったのか、あなたがそれを知っているかどうか気になって連絡しました。
もし、あなたが持ち出したのであれば、次回からは混乱を避けるために在庫管理シートに記入していただければ幸いです。
よろしくお願いします、
監督者 パートンより
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送信者: ヘザー・オシュトン
受信者: アメリア・パートン博士
日付: 2016/06/15
アメリア、
ドルミの囲い場のことでしょうか?
私は電子機器を一切持ち出していませんし、ドルミの囲い場の中でも見かけていません。ドルミが盗んだとは思えませんが (寝ぼすけですから) 、確かこの前、囲い場に配線だけがあったのを覚えています。葉っぱの下に埋もれていて、誰かがドルミの糞をその横に搔き集めた跡がありました。
誰がやったにせよ — 社会奉仕命令を受けてここに来た者の1人かもしれません — またあそこに何かを隠そうとしないか、目を光らせておきます。
敬具、
ヘザー
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送信者: ジェレミー・ベネット
受信者: ヘザー・オシュトン
日付: 2016/06/17
ヘザー、
明日は予定通り勤務できないことを事前にこのメールで伝えておく。申し訳ないが、とても疲れていて、原因が分からない。目が覚めるたびに、脚も背中も激しい運動をしたように酷く痛むし、今起きたら腕全体に擦り傷ができていた。手首には火傷みたいなものがあるが、どこでそんな怪我をしたか覚えていない。
明日は町の医者に行って、何か心配すべき症状がないか診てもらう。でもすぐ復帰できると思うよ。
よろしく頼む、
ジェレミー
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送信者: ヘザー・オシュトン
受信者: ティム・ウィルソン
日付: 2016/06/17
ティム、
監督者たちが何を企てているのか、アメリアが裏で手を回したのかは分かりませんが、この冗談ともつかない仕打ちにはもううんざりです。ドルミの囲い場用にもっと高品質なスプリンクラーを仕入れてほしいと申請しましたが、返答が全くありません。これで3回目です。
アメリアのオフィスに押しかけて直談判したら、私からそんなメールは一度も届いていないと言われました。そこで直接事情を話し、スプリンクラーが正常に機能していない問題を説明したところで、彼女は私の話を遮り、「ドルミとは誰ですか?」と訊いたんです。
私はドルミについて改めて伝えました。写真を見せました。彼女のコンピュータで生き物プロフィールを開きました。それでも彼女はドルミを知らないふりをし続けました。
結局、囲い場まで連れて行きましたが、彼女はその場を少しの間ぼんやり見つめてから、いったい自分に何を見せたいのかと訊ねました。
本当に腹が立ちます。彼女に/監督者たちに何か言ってやってください。
敬具、
ヘザー
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送信者: ヘザー・オシュトン
受信者: ジュディ・キルマー
日付: 2016/06/20
ジュディ、
今朝出勤したら、いつもセンター内放送で流れている音楽が、ジェレミーが数字の羅列を読み上げているような音声に差し替えられていました。正直言ってかなり不気味です。そちらの技術スタッフに事情を訊ねても、何を言いたいのか分からないと軽くあしらわれました。
実際、私が音声について訊ねると、ほとんどの人はただ無視しました。無視しなかったごく少数の人たちは、同じくらい気味悪がっているか、苛立っている様子です。そのうちの1人 (匿名にしてほしいと頼まれました) は、何者かが前夜に、なぜか屋根の上に置かれた端末からシステムにアクセスしたらしいと言っていました。ジョナによると、農家の人たちが何人か放送について訊きに来たそうで、やはりその人たちも同じ数字を聞いたとのことです。
多くの動物たちが明らかに動揺しているので、いったい何が起きているのか気になっています。
敬具、
ヘザー
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送信者: ヘザー・オシュトン
受信者: ジュディ・キルマー
日付: 2016/06/21
ジュディ、
前回のメールを読み返して、自分がそんなことを書いた覚えがないことに気づいたので、こちらを送信します。申し訳ありませんでした、あの時何を言ってたのか自分でも分かりません。それに、ただただ自己中心的に振る舞っていたのもお詫びしたいです。私はあなたを、いえ、センターで働く皆を、結束という尊厳から遠ざけていました。
今なら分かります。自分本位の孤独の中で生きることは、そもそも生と呼ぶに値しないのだと。
一つのものとして、
ヘザー



