生き物プロフィール: ギャビー!

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生き物プロフィール: ギャビー!

概要!

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名前: ギャビー

種族: Gavialis gangeticus (インドガビアル)

主要世話役: 陸生チーム、サーンヴィ・ヴァルマ

食事: 魚(グルメ志向の料理人が調理したもの)、カニ(グルメ志向の料理人が調理したもの)、スッポン

居住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、37号囲い場

生物の特徴!

お世話係のサーンヴィより、私たちの食いしんぼうで気取り屋な美食家ガビアル(全部愛情込めたお世辞ですよ)、ギャビーをご紹介しましょう! ギャビーの種はインド原産のワニの中でも特に珍しくて、一般にガビアルと呼ばれています。この前衛的な顎が見えますか? 私たちの魅惑的な世界にも、美味しい魚を捕らえるのにこれほど適した口はそう多くありません! ガビアルは食べ物を尊大にむしゃむしゃ噛むのは好きじゃなくて、代わりに丸呑みしてしまいます — ギャビーだって例外ではありませんよ。でも、ギャビーは賢くてちょっぴりお高くとまった女の子なので、欲しくない食べ物は飲み込もうともしません。

そして彼女が欲しがる食べ物ときたら、なんと最高級品ばかり! ギャビーお嬢様は捕食者暮らしには興味がありません。食べるのは大好きですけれど、他の動物たちとは違って、この高級志向な女の子は調理済みの食材、それも高級でなければ見向きもしないのです。彼女にとって私たちはさながらグルメレストラン!

ギャビーは他の食事を摂らないので、私たちはプロの料理人を雇って、気の利いたお魚やカニの料理を作ってもらわなければいけません。しかも彼女は毎日違う料理を食べたがっていて、シェフが作った料理の食べ残しが私たちに回ってこなければ、果たして予算が下りたかどうか! ガビアルがカニのビスクをすすっている光景はなかなか大したものですが、とっても可愛らしいのもまた確か。彼女は本当に賢くて、料理が基準を満たした時は、必ず満足そうにうなずいたり、尻尾を振ったりするのを忘れません。言わば小さな常連の料理評論家ですね!

けれども、彼女が何か望まない食べ物を呑み込んでしまった時は、非常に印象的な出来事が起こります。彼女はそれを吐き戻すのですが、もしそれが口に入る時に生きていなかったなら… 出る時は生きているんです! 大抵、欲しくない食べ物を与えられると、ギャビーは顎を垂直になるほど大きく開いて、生き返った食事を丸のまま吐き出します! 魚の切り身を与えれば、彼女が吐くのはピチピチと跳ねる魚ですし、私たちは他にも幾つか試験しました。全く、パニック状態の牛が口から転がり出して来た時は、私も危うく心臓が止まるかと思いましたよ! そしてもし、例えば鶏肉と牛肉を混ぜたような、数種類の生き物が少しずつ入った料理を与えようものなら、本当に奇妙な生き物が現れることでしょう。

思うに、彼女なりの「私の食事として相応しくない物は、食べ物であることさえ相応しくありませんわ!!!」という意思表示なのだと思います。あの子は本当に可愛らしくて几帳面ですから。

経歴!

私たちがギャビーを見つけたのは、絶滅の危機に瀕している彼女の兄弟姉妹のほぼ全てが棲息するインドではなく、よりによってニューヨーク州北部でした! 彼女はある日出し抜けに姿を現し、昔からここで暮らしていましたと言わんばかりにハドソン川から泳ぎ出てきたのです。お察しの通り、この甘やかされたお嬢さんはかなりの騒ぎを引き起こしましたよ!

ギャビーはまず真っ先に、ミシュランの星を獲得した高級シーフードレストランに暴れ込み、目についた料理を片っ端から飲み込みました! 彼女のお口の不思議トリックが炸裂したのはこれが最初だったらしく、鶏魚や牛魚といったキメラ動物たちがそこら中を跳ね回って、現場は大混乱に陥りました。

その後、彼女はどうにかしてフード・ネットワークの料理番組の生放送に乱入し、私たちに捕まるまでそこをウロウロしていたんです! どうも彼女は番組の料理評論家たちが座る席まで直行したようで… きっと仲間だと察したんでしょう。

大騒動の後片付けを終え、ギャビーの食べたり吐いたりの仕組みを探る諸々の実験を済ませた監督者たちは、彼女を私たちに預けてくれました。ギャビーの不思議なお口は、私たちが普段お世話している生き物たちよりも少し風変わりなので、ちょっとした驚きでした。でもこれは多分、好まない食事をあげた時しか奇妙な現象が起こらないからだと思います。ウィルソンズでは絶対にそんな事はしませんからね。

驚いたことに、最初は散々迷惑をかけたにも拘らず、ギャビーは実にすんなりと落ち着きました。とってものんびり屋さんで、動きたがらず、好きな物を食べられる限りはお行儀良くしています。あんなに暴れたのも、大好物が欲しくて堪らなかったんだと思いますよ! 本当に手間のかからない子です — 大抵のお金持ちでも多分滅多に食べないようなご飯を毎日あげなきゃいけないのは別ですけれども。

特殊要件と居住空間!

ここアメリカ合衆国のガビアル飼育環境を見本にした37号囲い場は、完全にギャビーに適しています! 彼女は大半の時間を水中で過ごすので、水はたっぷり。居心地の良い日向ぼっこ用の砂地もあります。ただ、ギャビーは大抵の生き物たちより水質にこだわりがあります。綺麗な水が好きで、囲い場の清掃度合いが彼女なりの高い基準を満たさないと軽く拗ねるのが普通です。やっぱりちょっと甘やかし過ぎですよね。

特殊要件に関しては、上で軽く触れたように、チリクラブや魚肉カレーなどの高級料理だけを与えて、そのメニューにも変化を付けなければいけません。ご飯を貰ったギャビーはゆっくりと時間をかけて食事を楽しみます — 奇妙なことに、食事中のギャビーは普段、それを調理したシェフに正面に居てもらいたがるんです! 勿論、彼女の思いが伝わるまでは時間がかかりましたが、シェフはいつも喜んで対応してくれます。

それと、万が一ギャビーが食事を気に入らなかった場合は、魚やカニや魚カニが囲い場を飛び交うのを覚悟しておいてください。そしてどうかお願いします、他の食材は絶対食べさせないで! 私は今でもあの子のカニ料理に手違いで牛肉が混入した時の悪夢を見てるんです!

ギャビーについての注意!

私たちがこの子をギャビーと名付けたのは、その高級食品志向を知った後でした。皆でよく見ていたフード・ネットワークの料理審査員、ガブリエル・ナントカという人に因んでいます。少し悲しい話になりますが、この審査員さんは何かを食べたり批評したりしていない時はいつも非常に気分が沈んでいる様子で、周りの全てから孤立しているように思える人でした。彼はギャビーが発見される数週間前に引退してしまいました — ここのとっても特別なお嬢さんがその足跡をなぞっていると知らせて、彼を元気づけられたならどんなにいいか!

そうそう、余談ですが、ギャビーは監督者たちが気に食わないらしく、彼らが訪ねてくるといつも隠れようとしたり、攻撃的に振る舞う場合すらあります。ちょっと変ですよね。もしかしたら実験中にサル肉の料理を食べさせられたのが辛かったんでしょうか? 何より不思議なのは、その時のギャビーは何も吐き出さなかったのに、その後は丸一日、料理が気に入らなかったのように不機嫌でイライラしていたことです。

あれは一体何だったんでしょう。

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