生き物プロフィール: ミラベル!

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生き物プロフィール: ミラベル!

概要!

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名前: ミラベル

種族: ミミックオクトパス(Thaumoctopus mimicus

主要世話役: 水生チーム、アイザック・リベラ

食事: 小魚やエビ、貝類やカニ

移住区: 62号海洋囲い場~71号海洋囲い場、監督者たちと共に居住中の子たちも居るよ!

生物の特徴!

ミラベルは、私たちが保護している沢山のミミックオクトパスたちに付けている名前だ。そう、実は彼女は1体じゃない。世話役のアイザックによれば、現時点で10万体以上は居るらしい。そして、今この時も少しずつだけど増え続けている。

というのもミラベルはとっても臆病で、ビックリすると墨を吐かずに、トカゲの尻尾のように自分の足を全部切り離して逃げるんだ。そして、どうなると思う?何と一瞬で切り離された足からミラベルの全身が再生するんだ!凄いよね!再生したミラベルもビックリしたら、また足を切り離す。それを繰り返して、一度ビックリしたら最低でも100体のミラベルが生まれてしまう。

さらに、切り離したミラベルの方は実に面白い行動をする。何と色々なものに変身してやり過ごそうとするんだ!天敵であるタイに追いかけられた時は、そのタイの姿になる子も居れば、海藻や岩、そのタイの天敵であるウミヘビに変身する事もある。監督者たちの調査によれば、細胞の構造など、何から何まで完璧に変身しているらしい。まさに、完璧な擬態だ!

そんなミラベルだけど、残念ながらとても寿命が短いんだ。普通のミミックオクトパスの寿命は1年位なんだけど、ミラベルは大体1週間で寿命を迎えてしまう。だから、死期が近くなった時も自主的に足を切り離して仲間を増やしていく。これで、ミラベルが沢山居る理由は、わかってもらえたと思う。

経歴!

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ミラベルが入っていたキューブ。キラキラして、とってもキレイだね!


ミラベルとの初めての出会いは、ある晴れた夏の日だった。その日、私たちは海洋囲い場の近海で「UFOが何かを海に落としていった」という複数の目撃情報を頼りに、潜水艦で探索していた。そして、ついに虹色に光る不思議なキューブを沢山見つけたんだ。(正確な数は分からないけれど、恐らく1000個はあったと思う!)

キューブは、当時の探査チームリーダーだったアイザックの判断で全部回収する事になった。生態系にも影響を及ぼしそうだったしね。ただ、その回収作業中に全てのキューブがカタカタ鳴り出して、中から破裂するように沢山のミラベルが飛び出してきたんだ!とてもビックリしたけれど、ミラベルたちもビックリしたんだろう。ものすごい勢いで増えてしまった!

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魚の群れのように見えるかい?残念、この写真に写っているのは全部ミラベルだよ!

そしてパニックになってしまったミラベルは、一斉に色んなものに変身したんだ。それに巻き込まれた私たちも、もう大変だったよ!一体のミラベルが小魚に変身したら、皆がそれを真似して小魚の大群になったり、その大群にビックリしてしまった子が、大きなサメ(20mくらいの大きさだった)に変身して潜水艦を噛み砕いたりしたからね。乗組員は全員上手く逃げられたけど、本当に間一髪だった。でもこれで終わりじゃない。

アイザックが状況を確認すると、何故か乗組員が300人くらい増えているんだ!どうやら、その場にいたミラベルが変身してしまったらしい。記憶まで真似できるみたいで、全員が本物だと主張していた。だけど、ミラベルが変身した乗組員は裸だったから、見分ける事が出来た。その時は、もはや私たちだけの力ではどうしようも無かったから、監督者たちに救助を求めるしか無かった。

監督者たちの応援が来てくれた頃には、もう凄い事になっていたよ。潜水艦に変身したミラベルが100体以上浮いていたし、乗組員に変身したミラベルは1000体以上になっていた。鳥に変身して、遠くに飛んで逃げてしまった子たちも居たし、海に潜ればクジラやサメや、見たことも無い魚になっている子も沢山居た。

その後、数日かけて監督者たちとウィルソンズ一同で協力して、大多数を何とか保護する事が出来た。本当に皆がベストを尽くしていたし、監督者たちの凄さも実感したよ!その後、多すぎるミラベルを分け合う形で保護する事になったんだ。ちなみに、まだ保護しきれていないミラベルも居るようなんだけど、そっちは監督者たちが担当する事になった。

特殊要件と居住空間!

ミラベルはとっても臆病だから、お世話には細心の注意が必要になる。自分自身にビックリする事もあるから、大きめの水槽に1匹だけ入れてリラックスさせる事が大事だ。混泳は絶対ダメ!水質・水温もアイザックの指示で、しっかりと管理されている。

あと意外にもミラベルは大食漢だ。1日に100kgは食べる。足りないと共食いをする事もあるから、大変だけど絶対に欠かしちゃいけない。安全担当のヘンリーの指示を守って、しっかりとご飯をあげてほしい。けっこう大変な作業だけど、元気に泳ぐミラベルの姿を見ると疲れも吹っ飛ぶよね!

ミラベルとの心の絆!

編集 2019/8/10: ミラベルを見つけて保護してから数日、落ち着いてきた頃にミラベルは私たちに大切なことを教えてくれた。ある日アイザックが囲い場に向かうと、自主的に人間の姿(ブロンドヘアーの女の子だった)に変身したミラベルが立っていたんだ。その時の音声記録が残っている。ぜひ、聞いてほしい。

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この時のミラベルの姿!とってもキュートだよね!

こんにちは!アイザック!

……もしかしてミラベルかい!?とっても可愛いね。今日はどうしたんだい?

本当?可愛い?えへへ…ありがとう。アイザックに変身した時に、頭の中の記憶で見かけた子に変身してみたんだ!…でね、今日は大切な事をお話ししに来たの。

大切な事って?

実はね…私たちはこの星じゃない遠い遠い星から、やってきたの。私たちの故郷の星は、食べる物が無くなって私たちの故郷は滅んじゃったから…。皆散り散りに宇宙を駆ける船に変身して、食べ物を探す旅に出たの。色んな星に行って、食べ物を分けてもらいながら、今日まで生きてきたの。

そんな…大変だったんだね。でも、安心して!僕たちが、食べる物の心配はさせないよ!約束する!君は、何があっても助けるよ!

本当?ありがとう、アイザック!


編集 2019/8/11: 今日、アイザックから自分をミラベルの主要世話役にしてほしいという希望があった。今の世話役のヘンリーも交代を快諾したし、近いうちに正式に異動する予定だ!急な異動だと思うだろう?実は、これはアイザックの過去の経験が関係している。

知らないメンバーのために説明しておくと、アイザックは休日にボランティアで、溺れている人を助けるライフガードをしているんだ。でも、一度だけ幼い少女を救えなかったことがある。それをアイザックは悔い続けていたんだ。でも昨日、その少女の姿になったミラベルを見て、今度こそ助けられるかもしれないと思ったらしい。事件以来、感情を表に出さなくなったアイザックだけど、今日は本気で泣きながら笑っていた。そんな姿を見たら、応援しないわけにはいかないよね!

編集 2019/8/19: アイザックの提案で、ミラベルたちをプールに連れて行って一緒に遊ぶことになった。これは、ミラベルたちに怖いと思うものが少なくなってほしいという考えがあったからだ。水槽の中だけだと、なかなかリラックスもしづらいだろうし、皆大賛成だったよ!

皆、思い思いの生物たちになっていた。1000体のイルカに変身したミラベルたちのショーも大盛り上がりだった。日本では、「タイやヒラメの舞い踊り」っていう言葉もあるらしいんだけど、まさにそんな感じだった。世界中の海洋生物が集まったようで、とても素晴らしかったよ!

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アイザックと楽しく遊ぶミラベルたち!

編集 2020/8/5: 今日はミラベルたちと初めて会った記念日だ!アイザックの提案で、パーティーをすることになった。人間の姿に変身すれば、私たちと同じ食事をすることが出来るし、会話をしながら楽しむことが出来る。流石アイザックだ!

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皆でパーティー!!暑くなってきたら、ミラベルたちはタコの姿に戻って川で泳いでいた!

そしてミラベルは、今日私たちに本当のことを話してくれた。少し驚いたけれど、ミラベルとウィルソンズの絆は何も変わらない。

今日はありがとう、アイザック!

なんてことないよ!楽しんでくれたなら、何よりだよ。それで、話って何だい?

実は…アイザックに謝らないといけないことがあるの。私たちは、嘘をついてたの…。

…………嘘?

前に私たちは、食べ物を分けてもらいながら生きてきたっていう話をしたでしょ?本当は違うの。色んな星に行ってどんどん増えて、擬態して中枢に潜り込んで食べ物や資源を食べ尽くしたら、また別の星に行くの。それこそ、何百という星を滅ぼしてきた。

この星も、それらの星と同じにするつもりだった。可愛らしい少女の姿で、人間社会に取り込んでね…。少し前まで私たちは完璧な種族で、この星の人間は下等な種族だと思い込んでた。

確かにそんなに人間は、そんなに強い生き物じゃないかもね…。

違うの。でも、あなたたちはそうじゃなかった。私たちの特性を知ると、滅ぼそうとしたり閉じ込めようとするだけなのに、そうしなかった。この1年、特にアイザックは私たちの事を深く考えて、色んなことをしてくれた。

本当に不思議な気持ちだった。最近やっと、「嬉しくて楽しい」という感情を元の姿になっても理解する事が出来たの。本当に…ありがとう。

僕も嬉しいよ。そんな風に言ってもらえるなんて。

なにか困ってたり、悩んでたりしていることがあったら、隠さずに何でも言って!私たちで力になれる事があれば、手伝いたいの!私たちは、アイザックのことが本当に好きだから!

ありがとう、ミラベル!ぜひ、これからもよろしくね!




重要: この先は極秘事項だ!

この先は、限られたメンバーにしか知らされていない極秘事項だ。もしティムの許可を得ていないのなら、絶対に開くのはやめておいた方がいい。

そして許可を得ていたとしても、読むのを考え直した方がいいと思うような事が書いてある。これが最後の忠告だ。開かない方がいい。

—ヘンリー・タウンゼント




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