生き物プロフィール: タンタタ!
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生き物プロフィール: タンタタ!

概要!

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名前: タンタタ!

種族: ホンドタヌキ (Nyctereutes procyonoides viverrinus)

主要世話役: ソフィア・グエン

食事: 果物・鶏肉・ドッグフード(食べ物にお薬を混ぜる時は果物を多めにしよう!)

居住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、28号囲い場

生物の特徴!

このかわいこちゃんの名前はタヌキのタンタタ、日本生まれの女の子だ!おっと、君が質問する前に言っておくが、この子はアライグマじゃないぞ。タヌキは東アジアの一部地域に生息している生き物なんだ。見分け方についてだが、このタンタタのキュートな顔を見てくれ。アライグマみたいに額の所に縦に筋が入っていないだろう?タンタタの尻尾は縞々じゃないし、足も短くてかわいい。(タヌキもアライグマもどちらもかわいいだろうって?その通り!)

それからもう一つ誤解があるかもしれないから説明しておこう。どうもタヌキの事をドラゴンやペガサスのような架空の生物だと思っている人がいるようだ。けど、タヌキはちゃんと実在する普通の生き物なんだよ。何でそういう勘違いが生まれるのか調べてみたんだけど、タヌキを日本のアニメでしか見た事がなかったり、アニメで出てくるとよく変身する能力を持っていて、人を騙したり化かしたりする事が原因のようなんだ。もちろん実際のタヌキはそんな能力を持っていないんだけれど、タンタタはその能力をほんのちょっとだけ使う事ができるんだ。

なんと、タンタタは1か月以内に聞いた人の言葉を話す事が出来るんだ。これは何て言ったらいいかな、英語で話しかけたら英語を完全にマスター出来るという訳ではなくて、その人の言った言葉をレコーダーのようにコピーしてそっくりそのまま口に出す事がが出来るんだ。タンタタは話し言葉だけじゃなくて歌だって歌えるぞ。歌を熱唱しているタンタタの姿は必見だ。まあ、歌を覚えさせると多少の犠牲を払う事になるかもしれないけどね。(録音された声って自分で思っていたより鼻声だったりするんだね……)

経歴!

タンタタは監督者たちの施設から来た転校生の中の一人だ!君たちは転校生が来たら何をするかな?そう、質問だね。

はーい、タンタタちゃんはどこから来たんですか?普段何してるの?好きなタイプは?彼氏はいるの?

色々質問したい事はあると思うけど、残念な事に監督者たちからタンタタの詳しい経歴は教えて貰っていない。分かっている事は2つだけだ。まず一つ目は、先ほど言った通り日本から来た事。二つ目は、監督者たちが色々タンタタの事を調べている内にタンタタに嫌われてしまったようなんだ。監督者の人たちの体に染みついた香りが苦手になってしまったらしくて、一緒に暮らす事が出来なくなってしまったらしい(私には全くわからないけれど、監督者たちかそれ以外の人かで判別できるなんて凄いね!)。

こんなかわいこちゃんがいたら色々知りたくなってしまうのも無理はないけど、こういう時は引き際が肝心だからね。監督者たちは信頼できる預け先として私たちWWSを選んでくれたと言う訳だ。タンタタのためにも、信頼してくれている監督者たちのためにも、スタッフ一丸となってタンタタが安心して暮らしていけるように全力を尽くしていこう!

特殊要件と居住空間!

タンタタはとても人見知りが激しい子なんだ。主要世話役のソフィアやそのサポート役のハロルドの事は大好きで、2人が28号囲い場から出ようとすると足に纏わりついて妨害する位なんだけど、知らない人が近づくと巣から出てこない事もあるよ。無理に近付いて嫌われると、監督者たちのようにとことん嫌われてしまうので、タンタタと仲良くなりたいならゆっくり親交を深めて行こう。

タンタタはとても怖がりだから、ソフィアやハロルド以外がタンタタに近付く時は物音に注意してね。タンタタの声真似を聞いてみたくなるのは分かるけれど、突然大声を上げるのは厳禁だよ。タンタタはびっくりすると死んだふりをする習性があってね。(タヌキ全般がそうみたい)以前は隣の囲い場から鳴き声が上がるだけで死んだふりを始めてしまったんだ。それを発見した時のソフィアの取り乱し方(後で説明するけど、ソフィアは死に対して凄く敏感になっているんだ)と言ったら、見ているこちらが辛かったよ。

タンタタについての注意!

タンタタはいたずら好きな賢い子で、人間が何を言っているのかを概ね理解しているようなんだ。聞いた言葉を上手く組み合わせて、全く言っていない事を話す事もあるようだ。1か月間自分の声で恥ずかしい事を言われ続けても大丈夫な人以外は、タンタタの前で恥ずかしい単語は言わないようにしよう。

幽霊騒ぎ!

タンタタの話をする上でこの話は避けて通れないだろう。幽霊が苦手な人のために言っておくけれど、決して怖い話じゃない。むしろ優しい気持ちになれるような話だ。

実はタンタタの主要世話役のソフィアは数年前に旦那さんを亡くしているんだ。2人はとても仲が良くて、幸せな結婚生活を送っていたらしい。ただ、ある日ソフィアの旦那さんが仕事中に遺体すら見つからないほどの大きな事故に巻き込まれてしまったんだ。これを読んでいる君たちが突然最愛の人を失ったとしたらどう思うだろうか。私だったら耐えられないかもしれない。旦那さんが勤めていた会社からはソフィアが一生暮らせる位の保証金が出たけれど、当然ながらソフィアの気持ちは全く晴れなかった。

ソフィアは旦那さんを亡くして以来ずっと家に閉じこもっていたんだけれど、それを心配したハロルド(ハロルドはソフィアの学生時代の後輩で、家族ぐるみの付き合いをしてたんだって!)が外に出た方がいいとソフィアを説得して、半ば強引にソフィアをWWSの家族として迎え入れる事になったんだ。私がソフィアに最初に会った時は、心に壁を作っていた事が痛いほど伝わって来たし、今にも死んでしまいそうな顔をしていて、正直に言うとこんな辛そうな人を働かせてしまって大丈夫だろうか、休ませた方が良いんじゃないかと思っていた。けれど、私の心配は杞憂だった。ソフィアはキュートな動物たちと触れ合う内に、ゆっくりと、けれど確実に心を開いていった。ソフィアは素晴らしい女性で、スタッフも動物達もみんな彼女の事が大好きになった。

ただ、ソフィアは表面上は元気に振舞っていたけれど、完全に吹っ切れていた訳じゃなかった(後から聞いて分かった事だけれど当然と言えば当然だよね)。亡くなってから遺体にすら会えなかった事で、旦那さんが亡くなった実感が湧いていない事と、お別れが言えていない事がどうしても心残りだったんだ。旦那さんを思い起こす度に胸が締め付けられるようだったと言っていたよ。

ある日、ソフィアが28号囲い場の掃除をしていると、タンタタが鼻にかかったような声で歌を歌っていた。ソフィアによると、その声はソフィアの旦那さんの声だったんだ。ソフィアがそれを聞いて思った事は、そう、実は旦那さんが生きていて、姿を見せられない事情があるんじゃないかと言う事だ。タンタタが人の声真似を出来る期間はたったの1か月だ。ソフィアの旦那さんが亡くなったのは数年前だから計算が合わないんだよ。

ソフィアは仕事をしばらくお休みして、28号囲い場を中心に旦那さんに関係する物が無いか探す事にしたんだ(忙しい時期だったけど、その分ハロルドが頑張ってくれたよ)。すると、色んな所でソフィアの旦那さんの痕跡が見つかった。ソフィアは特に夜間にその痕跡が増えていると言っていて、よく夜に見回りをしていたよ。

ソフィアはその痕跡を他のスタッフに説明していたんだけど、その……例えて言うと、ススキが揺れている姿を見て幽霊と言っているような感じだった。けれど、必死なソフィアの姿を見ていると否定する事が出来なかったんだ。私とハロルドは手分けして監視カメラで28号囲い場周辺にスタッフ以外の人影がないか確認してみたけれど、それらしき人影は見つからなかった。

ある日の夜、ソフィアが旦那さんの痕跡を探していると、それが点々と28号囲い場の方向に繋がっている事に気付いたんだ。その日は綺麗な満月が出ている夜で、姿形は見えないけれど不思議と旦那さんがすぐ近くにいるような気がしたらしい。ソフィアが28号囲い場の前で立ち尽くしていると、巣の外に出ていたタンタタが『久しぶり』と旦那さんの声でソフィアに話しかけたんだ。ソフィアが28号囲い場に入って「あなた、本当は生きているんでしょう?お願いだから出てきて」と言うと、『残念だけど、僕はもう亡くなっている。今日は最後に君にお別れを言いにやって来たんだ。僕の事は忘れて幸せになってくれ』と返したんだ。きっと、亡くなった旦那さんが幽霊として帰ってきて、タンタタを通してソフィアに伝えてくれたんだろうね(亡くなってもソフィアの事を想ってくれるなんて本当に優しい旦那さんだったんだね)。

その後はひと悶着あったんだけど、ソフィアはそのタンタタの言葉で吹っ切れたんだろうね。今まで以上に素敵な女性になって、動物たちと元気に仕事をしているよ。それ以降タンタタがソフィアの旦那さんの声で話す事は無くなったし、ソフィアの旦那さんもきっと天国から安心してソフィアを見守っていてくれていると思う。旦那さんの気持ちを伝えてくれてありがとう、タンタタ!



その後のひと悶着で何が起こったのか知りたい方はこちらのページにどうぞ!

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