クレジット
タイトル: 生き物プロフィール: ティーモ!
翻訳責任者: C-Dives
翻訳年: 2025
著作権者: Uncle Nicolini
原題: Critter Profile: Teemo!
作成年: 2025
初訳時参照リビジョン: 10
元記事リンク: ソース
生き物プロフィール: ティーモ!
概要!

名前: ティーモ
種族: チベットスナギツネ (Vulpes ferrilata)
主要世話役: 陸生チーム、アレックス・モリーナ
食事: 好き嫌いは無いから、どんな肉でもオッケー!
居住区: ウィルソンズ・センター、726号陸生囲い場
生物の特徴!
ティーモは、この古き良きボーリングの建設現場に姿を現した、チベットスナギツネという希少種だ (この世界の片隅では特に珍しい!) 。彼が他のキツネたちよりも一際異彩を放っているのは、とっても独特な顔立ちのせいだけじゃない。彼はその場に居るだけで言葉をつっかえさせてしまう。その通り、ティーモの尋常でない能力にかかれば、普段どんなに雄弁で話し上手な人でも、言語コミュニケーションを取ろうとすると全くどうしようもないおバカさんにしか見えなくなる。ここで重要なのは、ティーモは実のところ、人間の知性に影響を及ぼしてるんじゃなくて、ただ正しい自己表現をできなくするだけってことだ。
まあ、少なくとも俺たちはそう思ってる。
特殊要件と居住空間!

マーモットをくわえて囲い場を走り回るティーモ。
チベットスナギツネは本来、山に住む動物だから、囲い場はティーモの自然生息地に合わせてテラフォーミングされている。監督者たちの協力を得て、俺たちはハウスマン=フレック局所重力調整機で囲い場の重力を0.29%ほど軽減させ、ティーモの種が通常生息する山岳地帯の環境に近付けているんだ。小さな変化だけど、それでティーモにとって快適なら何よりだよ!
もう一つの配慮として、ティーモの囲い場には野生のヒマラヤマーモットの群れを放ち、彼がエンリッチメント活動として狩りを楽しめるようにしている。もちろん、一部のマーモットがセンター内に逃げたり、他の囲い場に侵入したりする問題も起きているんだけど、ティーモの幸福のためだからね、文句は言えないさ。
野生動物のくせに、ティーモはやたらフレンドリーで、人に近寄るのが大好きだ。俺たちが彼をいずれ解放するつもりだったら問題になっただろうけど、監督者たちは、ティーモは恒久的にセンターに住まわせるべしと決定を下した。つまり、彼は今後一生、卵や牛肉の小さな塊を、俺たちの手から直接食べさせてもらえるってわけだ。やったね!
経歴!
先述の通り、ティーモがウィルソンズの関心を引くきっかけになったのは、212番道路沿いの建設作業員たちが突然… こう… バカみたいな話し方をし始めた時だった。彼らは初めのうち、これを愚鈍熱のアウトブレイク (この地域では1912年以来発生してない) だと勘違いして、感染源から離れようと現場の後片付けを始めた。おかしな顔つきのキツネが自分たちのお弁当を食べようとしているのに気付いたのが、その時だ。作業員の1人に脅かされて、キツネが背後の森に飛び込んでいくと、彼らの変な喋り方は元通りになった!
そこで作業員たちはセンターに連絡を取り、俺たちは直ちに対応にあたった。
俺たちはティーモが口頭での意思疎通だけを妨げていると察しを付け、これぞ天才の発想って感じの作戦を立てた。手信号を割り当てられた職員が2人1組になって、森をくまなく捜索するんだ。俺、つまりアレックスとフェオウィンがチーム1、オールド・アルとステフがチーム2、マージとミンディがチーム3を結成した。俺はアメリカ手話に堪能だし (弟のオズワルドは耳が聴こえないんだ) 、フェイもオズワルドと話すのに必要な手話をある程度知ってる。そこで、万が一ティーモに出くわした場合に備えて、フェイと俺が他の職員たちに手話を教え、出発した!
さて、こうして長年付き合ってきたフェイと俺は、厳密には仕事中とはいえ、ようやく2人っきりの時間を持つことができた。それでだな、実は1年ぐらい前から彼女に訊こう訊こうと思っていた火急の質問が1つあったんだ。2人でちょっぴりお喋りをして、センターのこと、彼女の父さんや弟たちのこと、俺の家族のことなんかを語り合った。罠を仕掛けながら話し続け、質問する勇気を奮い立たせた。
録画しておきたかったから、俺はケータイを出してシャツの胸ポケットに入れた。そして… その後どうなったかは君たちの目で読んでもらおう。
俺: ヘイ、フェイ?
フェイ: 秣ヘイは馬の食べ物だよ。
俺: あ、あのさ。君に伝えたいことがあるんだ。
フェイ: もしかして、スリー・ポートランドに行って、みんな揃ってもてはやしてる例のホラー映画を観ようって話? あのね、アレックス、私はホラー映画が苦手なんだよ。
俺: いや、その。えっと。
フェイ: 何だい、蜜蜂くんハニービー?
俺: 俺、単語、上手。
フェイ: そう? 何、した?
俺: 俺、喋る、上手、できる、しない。多分、キツネ、近く?
フェイ: 私、同じ、喋る、上手、できる、しない。キツネ、うん、近い。君、何、言う、した?
俺: うぅ。君、可愛い。
フェイ: ありがと?
俺: そして、俺、君、優しい、思う。
フェイ: うん。なんで、君、手話、使う?
俺: だって、俺、単語、上手、しない!
フェイ: いたずら、キツネ。
俺: そこ!
フェイ: あ! 私、キツネ、見る!
ティーモ: アォーン!
俺: キツネ、俺たち、に、来る?
フェイ: 考える、した、より、簡単。今、罠、入れる。
ティーモ: ギャウン!
俺: できた。
フェイ: で、君、何、私に、言う、したい?
俺: う。俺、思う、もし、君…
フェイ: 私、何?
俺: うぅ。俺、思う、もし、フェイ… ほら。もしかして、もっと、真面目、なりたいか。
フェイ: 私、分かる、しない。キツネ、トラック、運ぶ、手伝う?
俺: うん。でも、フェイ! 頼む、俺、聞いて!
フェイ: 私、聞く! でも、キツネ、私、君、話す、上手、しない、させる。だから、多分、後で、待つ?
俺: ダメ! 後で、待つ、できない! 今、言う!
フェイ: なら、言う。何、言う、したい?
俺: 俺、ティム、訊く、したい、した。でも、彼、もう -
ティーモ: キュゥ!
フェイ: 何、言う? 誰に、訊く、したい?
俺: あーっ! 静かに、キツネ!
[読者のみんな、恥ずかしながら俺はこの時、あんまりイラついていたからケージを落として溜め息を吐いてしまったんだ。でもティーモは怪我しなかったからね!]
フェイ: 注意!
ティーモ: キャン!
俺: 俺、言う、したい、のは -
フェイ: なんで、喋る、時、手話、する?
俺: オズワルド… あっ! 俺、分かる! フェイ! 見て!
フェイ: 速さ、落とす、して。私、理解、上手、しない。
俺: ほら、俺の、手話、見て! 喋り、違う、ただ、見て!
フェイ: … ああ。
俺: 君、何、言う?
フェイ: おバカ。
ティーモについての注意!
彼女の返事はイエスだった。
ティーモが指輪を運んでくれる予定だけど、誓いの言葉の間は、十分な距離を置いてもらうつもりだ。










