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父の肖像(portrait of your father):

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氏名: ████████・コンドラキ博士 (Dr. ████████ Kondraki)

セキュリティクリアランス: レベル4, 特別権限

職務: 管理者、管理官

担当サイト: サイト-17

執筆したSCPの書類:
SCP-396 (現在の研究主任: ロジェ博士)
SCP-408 保留中
SCP-250 (現在の研究主任: ヴォクト研究員)
SCP-295 保留中
SCP-330 保留中
SCP-336 (現在の研究主任: ヴァン博士),
SCP-515-ARC エスコバ臨時管理官により機密解除保留中
SCP-252-ARC 保留中
SCP-122 (現在の研究主任: ロジェ博士)
SCP-208 保留中
SCP-266 保留中
SCP-276 保留中
SCP-570 (現在の研究主任: ロジェ博士)
SCP-460 保留中
SCP-375 (現在の研究主任: ロジェ博士)
SCP-625 (現在の研究主任: ヴァン博士)
SCP-705 保留中
SCP-577 保留中

記録文書:
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以下の文書は死亡に伴い公開される予定です

更新日: 2006年9月28日

公開日: 2017年12月8日

職員へ:

あんたがこれを読んでいるんなら、俺はもう死んでいるってことだ。俺自身の手か、運命の神様の気まぐれによってな。最低なことだ。勝つこともありゃ負けることだってあるだろう。

他の奴らの為に全てを書き残していった管理官を何人か知っている。例えばゴーストだ。あいつは死んだ時、バインダーだけを残していった。24時間以内に行わなきゃならないことを、俺たちが目を通せるよう、細すぎるぐらいに描き付けたバインダーをな。俺がこの職に任命された時はそいつらに驚かされたよ。あいつのオフィスに入った時、机の上にきっちりと並べられた18冊のバインダーを見たんだ。自殺する前に並べておいたらしい。あいつは綿密な指示と一緒にデータや書類の山を残していった。

現場にいた年取った輩はあの夜のことをよく覚えているだろうな。同じような俺の夜が来るのを見るためにあんたが生きているんなら、あんたは一生のうちに2人の管理官のそれを経験しなければならないってことだ。残念に思うよ。大変な仕事なんだ。分かるだろ、とにかく、バインダーの件はよくあることだと俺は理解した。管理官や年上の職員が死ぬ前にやる恒例行事だ。準備をして、サイトを運営するために必要な、重要な情報を全部残していくんだ。あんたらが興奮する前に言っておくが、俺は死のバインダーを作っていない。何故かって?組織の上層部の職員が、不必要な事務処理をして死を迎える準備をしているんだぞ?そんな病的で、資本主義的で、憂鬱なものなんて聞いた事が無い。こっちはくだらないことをしている場合じゃねえんだよ! あと3日しか生きられませんよ、だとか言われてもな、毎日やってることを全部書き留めて職員に見つけてもらうために、余命3日なんて絶対に使わない!もし自殺することになっても、俺は自分のサイトの運営方法に余分な時間を割くつもりはない。俺が死んだら、そいつはもう俺のもんじゃねえよ。俺のやり方を真似て運営する必要なんて無い。

あんたらはあんたら自身であって、ほかの何者でも無い。全員な。きっと良いやり方を見つけるだろうし、あんたらならやってくれるだろう。俺なんかには到底出来ない、良いやり方をな。

それに、どちらにせよ俺はバインダーに目を通していない。男の人生には何かを達成するまで強気でいなければならない時がある。鍵を渡された時もそうだった。管理官が自殺したから明日に備えてモノをまとめろ、と言われた。俺の同僚は、文字通り、俺の友人であり良き指導者だった。俺は何年もあいつの下で働いていたんだが、あいつは誰よりも思いやりを持って俺に接してくれた。で、俺はあいつが死んだからサイトを片付けろと言われた。どういうことなんだよ?からかってるのか?勘違いしないでくれよ、俺はちゃんとやったさ。翌朝にはどうにかまとまったんだ。だがな、俺にとっての、死ぬというアイデアの最悪な点は、誰か他のやつが午前1時1に俺の鍵を受け取って、朝の8時までに解決しろと言われることだ。それが誰であろうと、あんたには申し訳ないが俺の遺産をB45ファイルで引き継ぐやり方を詰め込んだ、悲しい死のスクラップブックを作ってやる程じゃない。俺はあんたを信じてるよ。俺の遺したクソを押し付けられて、管理官になったばかりの、若くて経験の浅いレベル4のあんたを。怖いだろう。友人が急にあんたに尊敬の念を抱くようになるんだ。05とビデオ通話で初めて会った時には『がんばれよ、相棒』2なんて言葉をかけられるだろう。1000人以上の人員と500以上の異常な実体が小さな街くらいの規模の施設に押し込められているというのに、何十年もの間指示を仰いできた人物が自殺したってことを皆に打ち明けなきゃならない。あんたが新しい担当なんだ。人々はあんたを嫌うだろうね。過渡期は険しいものになる。可哀想に。哀れな奴。あんたは前から人生は大変だと思っていた、だがこれからはもっと大変になるだろう。オフィスに折畳み式の簡易ベッドを用意した。上手に使ってくれよ。

哀れな奴と言えば、俺の先輩もそうだがな。あんたらは凄いよ、本当に信じられない。筋の通ったやり方で連携して職務を果たしているだけじゃない。何年もサイトを存続させているし、普段俺が何をしているのか大体分かっているように見える。俺の傍迷惑な茶番を我慢してくれた100万人の死のバインダーに感謝の気持ちを捧げたい。

あんたらのうちの1人が、もう2、3週の間に俺の地位を引き継ぐことが決定するだろう。The Bachelorみたいな仕事だが、あんたが経験した中では1番最悪なもんになるだろう。05評議会の奴らがあんたらの意見をよーく聞いてから最終的な判断をする。だから俺からは何も言えない。3 あいつらはあんたの全てを知ることになる。身元調査なんてのは控えめな表現で、あんたの表面から側面、ケツの穴まで調査されるからだ。人里離れた小さな僻地の管理職じゃねえんだ、世界最大級の僻地の管理職なんだぞ!法的には何もないが、物理的には全てのモンの独裁者になろうとしている。あんた達が仕事をきちんとすればこのままで大丈夫だろう。だがその間にも、この仕事はあんたの限界を超え、あんたは毎日追い込まれるようになるだろう。結婚も健康も信仰も自己保全も能力もクソも無い。全てを犠牲にした。だが俺は生きてきた。生きていた。もしこの職についていなかったら、俺は何をしていたんだ? 俺は何者だったんだ? 俺はどこにいたんだ?考えてみると変な質問だな。だがな、財団でどんな仕事をしようが人は変わっちまうんだ。あんたら全員なら知ってるだろ?

ちょっと振り返らせてくれ。これを書いているのは2006年の9月だ。不可解な死を迎えた場合に備えて自分が何も用意していなかったことに俺は気づいた。この仕事をしている奴はやらなきゃいけないことなんだがな。もしかすると87歳まで生きて、まだ同じ仕事をしているかもしれない。その時には死のバインダーのルートを取ることになるかもしれないが、今のところは、夜中の3時にホットポケッツを食べながら書いたものが俺の人間経験の生きた本質を完璧に体現している。俺の息子は別の部屋で寝ている。彼は14歳だ。今か将来、これを読んでいるかもしれないな。だから彼の為に書いておく: ここ数年の間にお前が俺の中に目を背けたくなるような習慣を見つけたことは知ってるし、お前に見られているのも気に食わない。俺はきっと良くなる、いいか?約束する。

俺の息子は正直言って凄いよ。あいつは読書が大好きで、Xファイルとか音楽も好きなんだ。俺は全く興味がないんだが、それを言うつもりはない。彼もゲイであることは間違いないし、少なくともノンケじゃない。分かっていて、俺に言うのに緊張しているんだと思う。俺に言う準備が整うのは暫く先になるかもしれないし、それはそれで良いんだ。いつ打ち明けようとも、大丈夫だ。ドレイヴン、大丈夫だからな。もしこれを読んでいるのなら言っておく。お前を愛している。今までもそうだったし、これからもずっと変わらない。4

あんたらはこのことについて悲しんでいるかもしれない、と俺は思った。俺は人の感情を慰めるのが苦手だから、ここではしないでおく。あんたらの中には俺を良き指導者にしてくれたのもいれば、同僚として一緒に仕事をしてくれたのもいるかもしれない。人生の殆どを俺と一緒に過ごしてくれたのだっているかもしれない(上級研究員の奴らとドレイヴン5、いつも俺はお前を見ているよ)。俺を見かけただけのもいれば、通りすがりに会っただけのもいるかもしれない。全員に感謝している。悲嘆は嫌なモンかもしれないが、俺の手には負えない。

とにかく。俺達がここにいる理由だ。

このサイトがたった1日でも運営されているというのは奇跡だ。財団サイトがいくつの可動部品で構成されているか分からないだろうから、大規模なヒューマノイド研究と収容サイトについては忘れてくれ。ジュラシック・パークにはいつも心に残っている言葉がある。『主要なテーマパークや動物園の問題はすべて把握していますが、コンピューターがまだまともに動きません。』6 この言葉は俺達が直面していることをよく表していると思う。動物園、刑務所、大学規模の研究施設、軍事基地、複数の集合住宅、地方自治体、企業7、小さな町、保護施設、諜報活動、そしてテーマパーク8。サイト17には問題が山積みだ。それから俺達のコンピューターが稼働して問題を起こしているんだ! 一体誰がこれを名案だと決めたんだ? 全く酷いアイデアだったが、このザマだ。今、地球上にある何百ものサイトが同じことをしている。地獄のサイト19は俺達よりもデカい。シベリアでも同じことをやっている。こんな大規模な、胸糞悪いショーを運営するには、特別な奴らの集まりが必要なんだ。皆最高だよ。

財団は20世紀初頭から毎年365日、24時間体制で運営されている。2006年の今だって危険を顧みずに活動を続けている。毎日何百万もの馬鹿げた問題が起きている。俺が死んでも問題無いだろうよ。あんたが俺に言う必要は無い。ここには1,000人もの人間達がいる。俺の見方では、例えサイト内の全てのオブジェクトが収容違反したとしても、それでも2対1の比率だ。違反した相棒を見つけ出せ!なまくらなオブジェクトを確保しろ!あんたなら大丈夫さ、きっと。

まあ、せいぜい楽しんでくれ。

敬具9

コンドラキ管理官

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