アイテム番号: SCP-083-D
オブジェクトクラス: Decommissioned
特別収容プロトコル: SCP-083は7時から19時の間は収容エリアに封印されますが、彼は最低1ダースのレベル2収容スタッフによる常時監視の下に限り、収容サイトを休憩がてら自由にぶらぶらする事ができます。彼の要求が標準的なSCP収容手順を害さない限り、収容エリアが与えられます。
ゲストがSCP-083の収容エリアに入ることを許されるのは11時から14時の間です。しかしながら、全ての女性スタッフはSCP-083に感情的な愛情を発展させないよう注意して下さい。もしあなたが感情的な愛情を抱き始めたように感じたのなら、直ちにスタッフの臨床心理医の一人に相談して下さい。我々はまたSCP-083の収容エリアに幾つか監視カメラがある事をMs.██████やMs. ███、Dr. █████に思い出させたいと思います。
毎日8時47分と20時47分に、O型以外の女性の処女から採取された血の血液パックが(与えられると)、収容エリアは少なくとも1時間の間封印され、ヒトはその後に収容エリアに居られます。これに1度でも失敗すれば、SCP-083担当のスタッフは全て終了されるでしょう。餓えたSCP-083のイベントに於いては撤退手順083-Aが直ちに策定されます。
SCP-083は逃亡の兆候を見せておらず、「ここは好きだ。私の欲しいものに全然近いものが得られる」と主張しています。しかしながら、サイト███████████████の他のSCPの幾つかに関連する問題の増加が示されています。██████████博士によって他のSCPの収容エリアにSCP-083を置くことは、セキュリティ上の理由から許されないと提言されています。付録083-D-1を参照して下さい。
説明: SCP-083は20~26歳ほどに見える、黒髪、茶色の目、身長183cmの白人男性です。
平凡な衣服を身につけ、"デューク"という名前で自身を認識していますが、SCP-083、単に083と呼ばれても気にすることはありません。彼はほとんどの時間をスタッフとの会話、サイトの███████████████、レクリエーションに費やしています。
SCP-083は食事を必要としませんが、食物を要求することがあります。肉類を好み、また、菓子類は高級ブランドのものを要求します。睡眠を必要としませんが、ベッドを要求しました。これについて質問を受けた彼は、「私だって横になりたい時はある。それが異常だとは思わないね」と返答しました。
女性スタッフの一部はSCP-083によるセクシャルハラスメントの苦情を報告をしていますが、彼と会話するスタッフの大半は、大多数のスタッフが「温和」「礼儀正しい」ものとして報告しています。この報告は推奨されていません。苦情が継続される場合、彼は封じ込めエリアに永久に固定されることになっています。
標準のIQテストにおいて彼は155以上を記録し、さらにSCP-███、SCP-███、SCP-███の問題に対し論理的かつ画期的な解決策を提示しました。収容される以前について質問された際、彼は多くの歴史上の出来事を思い出すことを主張します。彼は[データ抹消]を見たと主張しています。
SCP-083は12時間ごとに血液が与えられます。それらが与えられなかった場合、彼は封じ込めを積極的に破ろうとし、激怒します(再収容の試みはスタッフ11人を失う結果となりました)。これらはちょうど食物を奪われた野生動物がみせる自己保存本能に似たものです──その規模を除いて。この状態のSCP-083は積極的に人間を探し出します。彼独自の基準において合致する血液のみが、彼を静めることができます。文章:083-ABO-Cを参照してください。合致した目標が人間であった場合、彼はそれを捕食します。血液パックなどであった場合、単に吐き出します。彼が空腹を満たした後、12時間の昏睡状態に陥ります。給餌スケジュールはこの時間を基準とし、新しいサイクルを構築してください。
これらの激昂状態について質問された時、彼は記憶にないと主張し、暴力的になり、それについて話すことを拒否します。
ポリグラフ検査の結果は[データ抹消済]
SCP-083は、SCP-076-2と同様の再生能力を有しており、見かけ上の死を得ても、再生されます。
追記: LEVEL2以上のセキュリティクリアランスを持つ職員は、文章083-ABO-C、ドキュメント25-083-076を参照してください。
文書083-ABO-C: [実験C:ブラッド]
この試験において与えられる血液の情報は全て、SCP-083から隠匿されている。
投与: 血液型・O
反応: 激怒しました。その後「正常」な血液を投与し沈静しました。
投与: 非処女からの血液
反応: 激怒しました。その後「正常」な血液を投与し沈静しました。
投与: 男性の処女からの血液
反応: SCP-083は混乱して辺りを見回し、セキュリティーカメラをにらみつけて悪戯の被害者であるように顔をしかめました。残りの血液は飲み干しました。SCP-083が次の食餌までの間、陰鬱で、内向的になるのでこれらの追加実験は推奨されません。
投与: レイプ被害者女性からの血液
反応: [データ抹消済]。LEVEL4以上のセキュリティクリアランスを持つ職員はドキュメント25-083-076を参照してください。
ドキュメント25-083-076
テスト083-Cの結果、被験者は記録されていないレベルで激怒し、封じ込めエリアから脱出しようとしました。不運なことに、その行動はSCP-076-2の活性化予定と一致しました。SCP076-2が活性した時、保安要員は両者を同時に対処することができず、SCP-076-2及びSCP-083の封じ込めは失敗し、最高司令部へ増援要請が送られました。
この間、[データ抹消済]は与えられた血液の源が██████████████博士(彼は速やかに死に消費されました)の責任であることをSCP-083に伝え、適切な血液を提供し083を沈静しました。12時間後セキュリティ映像が回復し、継続するSCP-076-2の逃走の試みに対し、最高司令部は実地核弾頭の起動を始めました。この時点でエリア25から全ての非戦闘人員は避難しました。SCP-083は意識を取り戻し、封印の部屋へ侵入しました。SCP-███(それはあまりに危険で、輸送することさえできなかった)を今また再び武器として振るい始めました。これがどれほど無謀な試みであっても[データ抹消済]が彼を許可しました。彼は、実地核弾頭が爆破されるまでの間、治安部隊の残りを全員撤退されるだけの時間076-2を押さえ込み、[データ抹消済]に成功しました。
後にSCP-083はこの出来事についてインタビューを受けました。
<記録開始>
█████博士: 今後のため、我々は知らねばなりません。あなたは一体どこの生まれなのですか?
SCP-083: もちろん、宇宙生まれさ。
█████博士: インタビューにはちゃんと……
SCP-083: 君達は私を回収しただろう?地球生まれだよ。
█████博士: もっと詳しくお願いします。
SCP-083: 地球というくくりは充分詳しいと思うがね?
(対象は特定の質問を避けるために、█████博士を違う質問へと誘導しました)
█████博士: 何故SCP-███を用いてSCP-076-2と戦闘を始めたのですか。
SCP-083: 保安要員を逃がす時間を稼ぐためさ。私は評価されるべきではないかい? 私はketerレベルのSCPを手にしたが、逃げることさえしなかった。実にヒロイックではないか。
█████博士: 次の質問……(質問はSCP-083によって遮られます)
SCP-083: 名誉勲章でもいい。
█████博士: あなたはSCP-076-2の現在の状況をわかっていますか?
SCP-083: いいや、私に教えてくれたまえ。
[データ抹消済]
[データ抹消済]
[データ抹消済]
<記録終了>
付録083-D-1: SCP-083の終了過程に関するリポートはこちらを参照してください。