アイテム番号: SCP-7000
オブジェクトクラス: apollyon
特別収容プロトコル:
scp-7000による影響は地球、あるいは宇宙規模で甚大な被害を起こすと予想されており、現在まで対抗、及び収容手段は見つかっていません。
説明:
scp-7000は「運」という概念、現象、及びそれにより引き起こされると懸念される事案です。scp-7000は世界の中でのありとあらゆる確率論に影響を来し、「当たり」か「外れ」によりもたらされる利益、害のバランスが平等になります。当該オブジェクトの起源はまだこの宇宙が存在しない、無の状態からだと考えられています。
O5議会から通達
この報告書を君たちが見たときにこのオブジェクトの危険度に疑問を抱いた者もいるだろう。
確かに、このapollyonオブジェクトは、君たちがカジノで勝ったり物を落としたりするようなことが交互に起こる、そういう現象そのものである。
純粋な摂理は時にすべてを支配する。
財団諸君、結論から言おう。
我々の負けだ。
運はいつか尽きる、それは数々のところで証明されてきた。
私達は幸運に恵まれすぎた。
宇宙、そして地球が誕生し、生命が生まれ、それが人類に進化し、そして現在、大きな文明を築いている。
あまりにも我々に都合が良すぎるように世界は回ってしまっている。
ただし先程も言ったように、運というものはいつか必ず尽きる。
コイン投げで何度表が出ようが、いつかは必ず裏が出る。
幸せすぎる出来事の後には不幸すぎる出来事がやって来る。
この表が出すぎた都合の良すぎる世界を作り上げてしまった反動はいつか必ずやってくるだろう。
我々財団がかつて戦ってきた敵は確かに脅威的で、それらから我々は人々を守ってきた。
だが財団諸君、我々が今押し潰されそうになっている敵は脅威的でもなんでもない、ただの「運命」つまりは「運の尽き」である。
これはただの反動、膨大に膨れ上がった数字が0に戻るだけの出来事だ。
尽くす手はない。我々にはすることができるのは目前の脅威から人々を守ることだけである。
全財団職員に告ぐ、せめて我々の運が尽きるまで、職務に忠実であれ。
確保
収容
保護