Dクラス職員の手紙
もし俺が死んだあと、この手紙を職員の誰かが見つけてくれたなら、母ちゃんに届けてくれ。
母へ。
まず謝りたい。俺が息子でごめん。結論から言うと俺は多分死ぬ。俺が無期懲役になったことは母ちゃんも知ってると思う。そこから俺は早く出たくて真面目に仕事をこなしてたんだけど、ある日SCP財団っていうところの人が俺に訪ねてきてこう言ったんだ。「一週間実験に協力してくれたら釈放する」ってね。もちろん承諾したさ。ゆうて一週間。どんな危険な実験をやらされようが大丈夫、だって一週間だから。なんて思ってたんだ。でも現実ってそんなに甘くない。科学実験だと思ってたんだけど、俺を待ってたのはよくわからない異常空間だった。今日は二日目の実験なんだが、正直生きれる気がしない。昨日生き延びれたのもかなり奇跡だったと思う。何をやってたかは言っちゃいけないことになってるから言えないけど、けっこうやばい。おっと、そろそろ行く時間だ。母ちゃん。本当にありがとう。もし生きてたら、追記の方にまた書くよ。またね。
追記:
ページリビジョン: 5, 最終更新: 19 Jul 2023 17:18