ワガハイのはっぴーはろうぃん!
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そう、これはワガハイが財団で働くことを認められてからだいたい一年くらい経ったあとのことだったぞ。
その日は業務がお休みで朝からテレビを見ていたときだったぞ。
「はろ…うぃん?」
テレビではニュース番組ではろうぃんなるイベントが紹介されていて、なにやら変な恰好をした人たちがお菓子をもらったりあげたりしていて、気になったワガハイは部屋を飛び出したんだぞ!
 
 
 
「ま~だ~ら~ざ~さ~ん!!」
ワガハイは食堂にいた斑座さんに突撃したんだぞ!もちろん斑座さんは物知りだしいろいろ教えてくれると思ったからだぞ!(ただ勝手にお腹を触ってくることだけは勘弁してほしいんだぞ…)
 
「あら蓑蜂くん、おはよう。今日はお仕事お休みだったと思うけど何かあったの?」
「おはようなんだぞ!斑座さん!はろうぃんって一体全体なんなのか教えてほしいぞ!ワガハイ気になって夜しか寝られないぞ!」
「うん、いったん落ち着こうか。ハロウィンっていうのはもともとは海外のお盆みたいなものなんだけど…今ではいろんな仮装をしてお菓子をもらったりあげたりするお祭りね。」
「お菓子!ハチミツの物もあるのか!?」
「物によってはあるんじゃないかしら。」
 
それを聞いてワガハイはもう有頂天で大興奮だったぞ!前に多那瀬さんにもらったハチミツクッキーの山に寝そべるワガハイは想像に難くなかったぞ!
 
「ほわぁ…ワガハイもはろうぃんやりたいんだぞ!斑座さん、はろうぃんをするにはワガハイはどうすればいいのか?」
「そうね…31日、来週の日曜だったわね。いろいろなサイトが合同でハロウィンパーティがあるんだけど、参加してみない?」
「もちろんなんだぞ!それで、はろうぃんパーティの説明はどこにあるのか?ワガハイ今日初めて聞いたしわかんないんだぞ!」
「詳しいことは広報版に書いてあるんだけど…あ、でも蓑蜂くんは見づらいかもだし抱っこしてあげようか?」
「それは大丈夫なんだぞ!立ち台借りてくるんだぞ!斑座さん、いろいろ教えてくれてありがとうなんだぞ!」

ちょっと、いや、ものすごく残念そうな顔をした斑座さんを背にワガハイは立ち台を借りて広報版を見に行ったんだぞ!
 
 
 


20██年ハロウィンパーティ開催のお知らせ


 
日本支部職員各位、さわやかな秋晴れの続く今日此頃、いかがお過ごしでしょうか。
 
今年も恒例となりましたサイト間合同でのハロウィンパーティを開催します。

開催場所 
フロント企業愛信工業特設イベントホール

開催日時
10/31(日) 16:00~22:00

参加資格
セキュリティクリアランスレベル1以上を有するもの(Dクラス職員を除く)

その他注意事項
・お菓子の持ち込みは各自でお願いします。
・仮装につきましては施設内の更衣室を利用してください。
過度なイタズラや過激な仮装、機密情報を漏洩しかねないものは禁止です。

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なるほど、大体を理解したワガハイは早速準備をしようと思ったんだぞ。
まずは仮装、ニュースでは魔女が今年のおすすめと言っていたから作ろう…と思ったがワガハイお裁縫はやったことなかったぞ…でも篝根さん(とぎん太さん)が服飾部門で服を作ってくれたのを思い出したぞ!
もう一つ、配る用のお菓子は多那瀬さんにお手伝いしてもらって一緒にたくさんのクッキーを作ったんだぞ!ほんとはワガハイも食べたかったけど、配る用だから我慢したぞ…
 
 
 
そして10/31…はろうぃんの当日、服飾部門に作ってもらった魔女のマントと帽子を被ってちっちゃな飾りかぼちゃのケースを持って会場のホールに行ったぞ!
ほんのり薄暗いホールの中はもう人がたくさん集まってて、よく見ると8148の人もいたぞ!
 
「えー、本日は合同ハロウィンパーティにお集まりいただきありがとうございます。今年ももう暮れに近づいていますが残りも引き続き頑張っていきましょう!その景気づけと言ってはなんですが、本日は楽しんでいってください!それでは只今よりハロウィンパーティを開始いたします!」
 
幹事さんのあいさつも終わってようやく始まったぞ!早速周りの人たちと、とりっくおあとりーとでお菓子を交換しあっていたら…
 
「お、蓑蜂くん!久しぶり!」
 
ワガハイを呼ぶ声が聞こえたから振り返ったら…そこにはびっくりするぐらい大きなムカデのバケモノがいたんだぞ!
ぎゃあああああああ!おばけぇえええ!こっち来るななんだぞぉぉぉぉ!
 
ワガハイ、びっくりしすぎてその場所から飛んで逃げたんだぞ…
 
「あ、あれ…なんで逃げちゃうの…」
エージェント猿児…流石にそんな恰好じゃ逃げられても仕方ないですよ…」
「そうかなぁ…」
 


 
「はぁ…はぁ…あれ、ここはどこなんだぞ…?」
必至に逃げてたせいでいつの間にかホールから出ちゃったみたいで迷ってしまったんだぞ…
初めて来た施設だったのもあってどっちがどっちかわかんないし、窓の外は真っ黒だし、はろうぃんのためか施設自体も暗いし、それにひとりぼっちだったからワガハイ、とっても心細くて…ワガハイ、泣きべそかいちゃったんだぞ…
 
「あれ、そこにいるのは誰なのだ?大丈夫なのだ?」
 
声のする方を見ると、もふもふな犬のお顔をした人が居たんだぞ。
 
「うぅ…迷子になっちゃったんだぞ…ふぇぇぇん…」
「それは大変だったのだ!もう大丈夫なのだ。某がついて一緒にホールまで戻ってあげるのだ!」
「ホントなのか…?ありがとうなんだぞ…えーっと…」
「あ、我は福路、福路捜索部隊長なのだ!君は何て名前なのだ?」
「ワガハイは蓑蜂っていうんだぞ。えっと、福路捜索部隊長、ありがとなんだぞ。ホントに一人で寂しかったぞ…」
「よしよし、じゃあ一緒にホールに行こうなのだ。」
 
とっても心細かったけど、福路捜索部隊長が見つけてくれたおかげで助かったぞ!
それからホールに戻るまでしばらくおしゃべりしてたぞ。
 
「福路捜索部隊長はどこから来たんだぞ?」
「おいらはサイト-8129からなのだ!普段は捜索部隊の隊長としてオブジェクトや落とし物の捜索してるのだ!」
「そうなのか!ワガハイは8148で研究員としてみんなのお手伝いしてるんだぞ!8148は面白い人が多いんだぞ!あれ、そういえば福路捜索部隊長はなんで仮装してないのか?」
「実は小生はスタッフ側で来てるのだ。毎年毎年終わった後に落とし物や忘れ物する人が多いから去年からお手伝いしてるのだ。でも今は特にやることが何にもなくて、暇だったから見回りしてたらなんだか気配を感じたのだ。それで行ってみたら蓑蜂研究員がそこにいたのだ。」
「そうなのか!気配でわかったってすごいんだぞ!ところで、さっきから自分のことをいうのがすぐ変わるけど、どうしてなのか?」
「ああ、それはおいどんの癖なのだ。ちっちゃい頃からずっとこんな感じだし気にしなくて大丈夫なのだ。」
 
おしゃべりしながら二人で歩いていたらいつの間にかホールに戻ってたんだぞ。
 
「ここまでくればもう大丈夫なのだ。もう迷子にならないように楽しむのだ!」
「ありがとうなんだぞ…それと…」
「ん?どうしたのだ?」
「福路捜索部隊長、さっき暇って言ったから、その、終わるまで一緒にまわりたいんだぞ!」
「え!で、でも妾、仮装もしてないし…」
「じゃあこのマント貸してあげるぞ!さっきのお礼もかねて、こうやってつければ…吸血鬼風…っていうのはどうか?」
「ありがとうなのだ…じゃあ早速、トリックオアトリートなのだ!」
「はっぴーはろうぃん!なんだぞ!」
 
クッキーを福路捜索部隊長に渡した後、パーティが終わるまで一緒にまわったんだぞ!
生まれて初めてのはろうぃんはびっくりしたこともあったけど、とっても楽しかったんだぞ!!
 
 
 
 
 
 
「あ、そうだ。蓑蜂研究員。」
「どうしたんだぞ?」
「蓑蜂研究員、あめ玉って食べたことあるか? とっても甘くて美味しいのだ!」
「アメダマ。ワガハイはそれは知らないぞ。どんなに甘いのか?」
「ハチミツと同じくらい甘いのだ! ちょうどハチミツ味のあめ玉があるから、蓑蜂研究員にあげるのだ。」
「へえー、じゃあ一個いただくんだぞ。……ふぐっ! グッ、グッ、グッ……。」
「えっ、ど、どうしたのだ!? もしかして飲み込んじゃったのか!? 大変なのだ……今すぐ誰か呼ばないと、しっかりするのだ、ほら、すぐに吐き出すのだっ!!」
 
 
 
 
 
 

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