SCP-1258-JP
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アイテム番号: SCP-1258-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid Keter

特別収容プロトコル: 最初に確保された SCP1258-JPは湿度を10%未満にしたサイト-8181の低危険度物品収容ロッカーに必ず布部が上になるよう保管し、実験を行う場合、SCP1258-JPの担当責任者に申請を行ってから実験を行ってください。実験後、布部に付着した食器用洗剤は洗い落としてください。新しく確保されたSCP-1258-JPは調査の後、焼却処分されます。

説明: SCP-1258-JPは外見を見る限り██████社製のスポンジです。SCP-1258-JPは布部とスポンジ部で構成されており、異常性を除けば██████社製のスポンジと差異はありません。

SCP-1258-JPは布部に食器用洗剤を付着させた後、何らかの物質との間で摩擦が発生した場合に、摩擦が発生した箇所の物質を消失させます。その後、消失させた物質に応じた色の液体(SCP-1258-JP-1に指定)をスポンジ部に出現させます。食器用ではない洗剤、及び布部以外への付着では異常性は確認されませんでした。

SCP-1258-JPを握り締めることで、SCP-1258-JPをスポンジ部から離脱させる事が出来ます。離脱させたSCP-1258-JP-1は蒸発させることで物質の消失させた箇所が現れます。なお離脱させる際に消失させた物質に浴びせた場合、その物質は元の状態に復元されます。また、物質に何かしらの汚れがあった場合、その汚れは復元されません。

SCP-1258-JPは20██年に、██博士が食器の洗浄中に発見されましました。当時██博士はSCP-1258-JPを████にて購入直後に使用しており、財団エージェントが████の調査をしましたが、SCP-1258-JPは確認されませんでした。販売履歴の確認の結果も行いましたが、スポンジを購入したのは██博士のみでした。

補遺:実験ログ-1258-JP

以下の文章はSCP-1258-JPを用いた実験とその結果です。

対象: 木材

担当者: ██博士

実施日時: 20██年6月14日 

実施方法: SCP-1258-JPの布部に食器用洗剤を付着させ、対象との間に摩擦を発生させ、出現したSCP-1258-JP-1を水道水で濃度を50%まで希釈し、対象に浴びせる。

結果: 復元された対象は実験前より密度が約50%低くなりました。

対象: 木材及び発泡スチロール

担当者: ██博士

実施日時: 20██年6月15日 

実施方法: SCP-1258-JPの布部に食器用洗剤を付着させ、木材との間に摩擦を発生させ、一度SCP-1258-JP-1を用意したビーカーに移し、その後、発泡スチロールとの間に摩擦を発生させて出現したSCP-1258-JP-1を木材に浴びせる。

結果: 復元されませんでした。

対象: 実験用のハツカネズミ(Mus musculus)

担当者: ██博士

実施日時: 20██年6月15日 

実施方法: SCP-1258-JPの布部に食器用洗剤を付着させ、対象との間に摩擦を発生させ、その後発生したSCP-1258-JP-1を対象に浴びせる。

結果: 主要内臓の消失により死亡した後、SCP-1258-JP-1を浴びせたことで蘇生し、死亡前の行動と変化はありませんでした。

対象: D-85232

担当者: ██博士

実施日時: 20██年6月16日 

実施方法: 前回実験と同様

結果: 前回の実験同様、死亡の後蘇生。実験中、D-85232は痛みを訴えていました。

インタビュー記録: 以下はSCP-1258-JPが物質を消失させるプロセスを解明するためにD-85232に対して行われたインタビューです。

対象: D-85232

インタビュアー: ██博士

付記: D-85232は体調の不調を訴えたため、医療班を配置された状態で行われました。

<記録開始>

██博士: それでは、いくつか質問をするので、出来る範囲で回答してください。

D-85232: あぁ…

██博士: 大丈夫ですか?

D-85232: あぁ、多分な。

██博士: 体調の不調はどのような感じでしょうか?

D-85232: 近いもので言うと…栄養失調のような物だな。

██博士: 朝食は接取しましたか?

D-85232: 当然だ。なのに栄養失調みたいに気持ち悪い。

██博士: そうですか…では、実験中、痛みを訴えてましたが、どのような痛みですか?

D-85232: …病院の診察みたいだな…あの痛みはたくさんのネズミに噛まれてるみたいな痛みだな。

██博士: そうですか…大丈夫ですか?先程よりも顔色が悪いですが…

D-85232: いや、もう無理だな。

██博士: わかりました。では終わりにしましょう。

<記録終了>

追記: SCP-1258-JPの布部を顕微鏡で観察した際、微少の人間の口に酷似した器官が発見され、食器用洗剤を付着させたところ、それらが活性化されました。また、X線検査を行ったところ、SCP-1258-JPの内部に人間の内臓に酷似した器官も発見されました。また、脳に酷似した組織も発見されました。

スポンジ部からは海綿動物のDNAが検出され、スポンジ部は何らかの海綿動物が加工されて作成されていると推測されています。

追加実験記録: 以下は上記の結果を受けて行われた実験です。

対象: 一般的なジャガイモ(Solanum tuberosum L)

担当者: ██博士

実施日時: 20██年7月15日 

実施方法: SCP-1258-JPの布部に食器用洗剤を付着させ、対象との間に摩擦を発生させ、その後SCP-1258-JP-1を浴びせる。その後、対象を切断し、復元部にヨウ素液を浴びせ、反応の有無を観察する。

結果: 反応は確認されませんでした。デンプンが消失したと思われます。

担当者: ██博士

実施日時: 20██年7月16日 

実施方法: SCP-1258-JPを25mプールに沈め、SCP-1258-JPから最も離れた地点に食器用洗剤を投入する。

結果: SCP-1258-JPは未知の手段で食器用洗剤の投入地点に移動しました。回収後、通常通り異常性を発生させることが可能でした。脳に酷似した組織も含め、SCP-1258-JPには知性があると思われるため、オブジェクトクラスをEuclidに再分類しました。

対象: 木材

担当者: ██博士

実施日時: 20██年7月17日 

実施方法: SCP-1258-JPの布部に水道水で0.1%の濃度まで希釈した食器用洗剤を付着させ、対象との間に摩擦を発生させる。

結果: 摩擦発生部の消失が確認されました。

インシデント1258-JP: 20██年7月31日に発生した原因不明の船の沈没事故を不振に思った財団がエージェントを派遣したところ、周囲におよそ██体のSCP-1258-JPの個体が発見され、全個体の布部に僅かに食器用洗剤が確認され、船の色と同様のSCP-1258-JP-1を出現させていました。

調査の結果、食器用洗剤は近くの浜辺で不法投棄された容器から海に流出していることが確認されました。

周囲の探索したところ、SCP-1258-JPが群がっているエリアを発見。それと共に工場が発見され、工場を探査したところ大量の海綿動物と共に以下の文章が発見されました。

お客様の要望通り、どんな汚れも落とせるスポンジを弊社は開発いたしました。当スポンジには特別な技術が使われており、食器用洗剤をかけた後に食器を磨くと、汚れを元から除去した後、汚れだけを分解し、スポンジを磨いた物の上で握るだけであっという間に汚れが落ちています!大量生産にも成功しており、税込100円でご購入可能です!試験用のため、6月13日1に████にて購入してください。
注意:本商品は乾燥した場所で保管し、近くに同じものを絶対に置かないでください。また、当商品を切断した場合、当商品の効果は無くなります。 

文章の近くに存在した水槽内には2体のSCP-1258-JPが交尾しているところを確認しました。   

財団は約10000体のSCP-1258-JPの個体が世界中に存在していると推測しており現在も増加していると考えられています。

近年の環境破壊による食器用洗剤流出を踏まえ、大地を消失させるなどによるXK-クラス世界終焉シナリオや、大量繁殖によるNK-クラス世界終焉シナリオを引き起こす可能性があるため、SCP-1258-JPのオブジェクトクラスはKeterに再分類されました。

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