SCP-1382-JP


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2/1382-JP LEVEL 2/1382-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-1382-JP
Euclid

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SCP-1382-JP(手前)

特別収容プロトコル: SCP-1382-JPが自生する区画は厳重に施錠し、研究目的以外での接近は避けて下さい。SCP-1382-JPの影響を受けた人間には速やかに処置-1382-JPを実施して下さい。1

説明: SCP-1382-JPは、東京都内に自生するセイヨウリンゴ(学名: Malus domestica)に似た特徴を持つ樹木です。セイヨウリンゴとの相違点として、1度に██個程結実し、1つずつ落下するというサイクルを約3日間隔で繰り返すという点が挙げられます。

SCP-1382-JPの異常性は、SCP-1382-JPを目視した際に発揮されます。SCP-1382-JP-1を目視した人間(以下対象)はリンゴに対して強い執着を見せ、リンゴ以外の食物を摂取することが不可能になります。記憶処理を用いてこの効果を除去することは出来ず、後述の処置-1382-JPを行わない限り結果対象は餓死します。

対象は品種を問わずリンゴに執着しているように見えますが、対象に通常のリンゴを見せると明らかな拒絶を示し、強制的に摂取させると間も無く原因不明の心臓発作を起こし死亡します。しかし、対象が落下したSCP-1382-JP-1を経口摂取することでSCP-1382-JPの影響を除去することができます。(処置‐1382-JPと指定)

インシデント記録 1382-JP: 2023年3月26日、以前の実験で処置-1382-JPを実施したD-5855が
所属していたサイトの職員██名を殺害し、目撃したエージェント·松島によって拘束されました。以下はD-5855拘束翌日に実施されたインタビューの記録です。

対象: D-5855

インタビュアー: エージェント·松島(以下Agt.松島)

付記: D-5855は極度の錯乱状態であった為、精神安定剤を服用させてインタビューを実施しました。

<録音開始, 2023/03/27>

[D-5855は体を震わせている]

Agt.松島: ええ、その、なんだ、災難だったな。

D-5855: [沈黙]

Agt.松島: まあ、取り敢えず何であんな事したのかを聞いてもいいか?

D-5855: いや、俺は、[約2秒の沈黙]わざとじゃなくて[下を向く]

Agt.松島: [沈黙]

D-5855: [泣き始める]俺はっ、あんな物、食わなければ……でも[沈黙]まだ足りない、猿にはまだ[聞き取れない言葉]

Agt.松島: お、おい、██2!?どうした、落ち着け!

D-5855: [肩を揺らしながら聞き取れない言葉を呟き続けている]

Agt.松島: クソっ、精神安定剤は効果が切れたのか!?[マイクに怒鳴るように]インタビュー終了!おい、救護!

<録音終了>

終了報告書: 精神安定剤の再投与によりD-5855の精神状態は回復しましたが、常に意味不明な言葉を呟き続けるようになりました。時折聞こえる識別可能な発言には「猿」や「まだ足りない」等の単語が含まれています。

インシデント1382-JPの発生に伴い、現在処置-1382-JPの実施は禁止されています。また、過去に処置-1382-JPを実施した記録が残っている職員は全てサイト-81██に隔離されます。なお、対象に複数個のSCP-1382-JP-1を摂取させる実験は処置-1382-JP実施者の隔離を担当する職員の強い反対により実施が見送られています。

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