SCP-1389-JP
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アイテム番号: SCP-1389-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1389-JPは低危険度物品収容ロッカーに一定数保管し、規定された保管数量を超過した分は廃棄処分されます。
一般社会でSCP-1389-JPによる影響を確認された場合、該当地点付近の警察署に潜入している財団エージェントが派遣されます。エージェントはSCP-1389-JPの影響を受けた人物を確保した後に、関係者全てに記憶処理を行いカバーストーリー「酔っ払い」を流布します。

説明: SCP-1389-JPは服用者の肉体及び精神に複数の局所的な異常を引き起こす錠剤です。具体的な異常性は以下の通りです。

  • 筋力の増加。
  • 親密な人物に対しての加虐性の増加。
  • 親密な人物に対して加虐的なことに従事することは普通な事であると思い込む。

6ヶ月が経過すると上記の思い込みは解消されますが、大概の場合SCP-1389-JPを服用した人物と友人の関係は、異常性ゆえに断たれています。

SCP-1389-JPは20██/█/██の██市で発生した暴行事件の際にエージェント・██によって発見されました。現場には約1█名の人物が倒れており、瓶の破損により周囲にSCP-1389-JPが散乱した状態でした。その後、事態を鎮静化した後に回収されました。

補遺: 服用者の知人にインタビューをしたところ、「最近は、『今ある関係を断ち切らねばならない』や『関係を示すものを抹消しなければ』なんかをよく言っていたな。」などの証言が得られました。また、このインタビューを通じて負傷の度合いと親密度に関連性があると判明しました。

そのリストはこちらです。
親密度 負傷の度合い
 1 打撃痕
 2 軽い骨折
 3 骨折、内臓損傷
 4 粉砕骨折、内臓に傷付く
 5 広範囲な粉砕骨折や内臓破裂

リストの親密度は財団標準化縁係数1(Foundation Standardized Ideation Edge Factor) .FSEF により、主観的に定量化したのものです。
そして、表のうち、大体の人物の親密度は1~4の間に収まっていますが、ごく稀に5になっている事例があります。

実験記録

実験記録1389-01 - 日付20██/██/██

対象: D-138901 D-138902
実施方法: Dクラス2名を選び、片方にSCP-1389-JPを服用させ、もう1名のDクラスと共に実験室に入室させる。
結果: SCP-1389-JPを服用させたDクラスは約30分の間は何も異常は無かったが、その後突然D-138902を殴打しました。
分析: SCP-1389-JPを飲んでから約30分で効能が出る事やその効能がおそらくは相手に暴行などをさせることなどが分かりました。

実験記録1389-02 - 日付20██/██/██

対象: D-138903 D-138904
実施方法: 面識・交流が無いDクラス2名を選び、片方にSCP-1389-JPを服用させ、もう1名と共に実験室に入室させる。
結果: 実験記録1389-01と同じ様に相手を殴打しましたが、その際よりは軽症でした。
分析: インタビューで確認した通りに2名の親密度で負傷状態が軽症から重症までなることが判明しました。

実験記録1389-03 - 日付20██/██/██

対象: D-138901
実施方法: 異常性がどのくらい継続するのか経過観察をする。
結果: 半年で親密な相手に対しての暴行行為が無くなりました。
分析: 半年で影響が消える事が分かりました、なので、SCP-1389-JPを服用した人物はおよそ半年の間に人に接触させなければ影響は出ないことが判明しました。

服用者にもインタビューを実施した結果、「友人関係で悩んでた時にセミナーに行ったんだがな、何処にでもある悪徳セミナーと同じ感じだったから辞めようとすぐ思ったんだかな、段々と今の人間関係を抹消しなければって思い始めたんだ。それで、ある程度たった頃にあの薬を貰ってな、そうだな薬を貰う際に言われたことはな『コレを使えば貴方が煩わしく思っている人間関係を断ち切ることが出来ますよ。』なんて言われてよ、試しに煩わしいと思っていた親友がいる時に飲んだんだがそれで気付いた時にはあんな事になっちまってたんだ。」どのような発言が得られました。

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