SCP-2107-JP
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アイテム番号: SCP-2107-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2107-JPは特設サイト-81731にて収容が行われています。収容施設の天井には植物栽培用LED照明が設置されており、SCP-2107-JPの成長に必要な照度の光が随時供給されます。地下に張りめぐらされたパイプを通じて、SCP-2107-JPには適量の水分/肥料が適宜与えられ、施設内の気温/湿度も適切に調整されます。

落実したSCP-2107-JP-1個体はSCP-2107-JPに必要以上の養分を与えないようにするために回収されます。回収したSCP-2107-JP-1は内部検査後に破棄してください。

完全に成長したSCP-2107-JP-1個体は異常生物学;植物部門に所属する研究部隊も-6(“バース・ピーチ・プラン”)が適切な手順を踏んで、内部からSCP-2107-JP-2を回収してください。回収後、SCP-2107-JP-2個体は健康検査が行われたのち、財団の管理下で十分な教育が施されます。

説明: SCP-2107-JPはモモ(Amygdalus persica L.)の樹木です。遺伝子学上、SCP-2107-JPは通常のモモ個体と差異はありません。

SCP-2107-JPの果実はSCP-2107-JP-1に指定されます。SCP-2107-JP-1における発生の過程は通常のモモ個体と同様です。SCP-2107-JP-1は種子の生成時期になると、ヒト(Homo sapiens)の雌性生殖細胞(SCP-2107-JP-Fと呼称)が排卵され、その周囲に数十個のヒトの雄性生殖細胞(SCP-2107-JP-Mと呼称)が出現します。調査の結果、出現したSCP-2107-JP- F,-Mはそれぞれ単一個体のゲノム配列から生成されたものであることがわかっています。SCP-2107-JP-F,-MはSCP-2107-JP-1内部で通常のヒトの受精/発生の過程を踏んで、ヒトの胎児(SCP-2107-JP-2と呼称)を形成していきます。

この過程が進行される間、SCP-2107-JP-1はその直径が80cm程まで肥大化し、SCP-2107-JP-2が存在する空間は幅35cmまで拡張します。それに伴ってその重量は最大240㎏まで上昇します。このときSCP-2107-JP-1はSCP-2107-JPの湾曲耐性のある枝に負荷がかからないようにゆっくりとその大きさを変えていくため、SCP-2107-JP-1は最終的に地面と接触します。SCP-2107-JPは枝組織の分裂細胞が木化/コルク化せずにゲル状のまま分裂していくことによって枝部の湾曲耐性を獲得していることがわかっています。

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成長途中のSCP-2107-JP-1

SCP-2107-JP-2が生後10週間程度になると、SCP-2107-JP-1,-2の発生過程におけるエネルギーが光合成や根からの吸収などでは賄うことができなくなり、ヒトの成長に必要な養分において光合成/根からの吸収では獲得できない成分が存在するようになります。そのため、SCP-2107-JPに実る複数個のSCP-2107-JP-1のみを残して、その他のSCP-2107-JP-1個体内部に存在するSCP-2107-JP-F,-M,-2の活動を停止させます。そして、それらが有していた栄養分が師管を通じて2残されたSCP-2107-JP-1個体内部のSCP-2107-JP-2の成長のために使用されます。内部にSCP-2107-JP-F,-M,-2が存在しなくなったSCP-2107-JP-1はプログラム細胞死によって枝部分から切り離されSCP-2107-JPから落実します。

上記の発生過程を通じて成長したSCP-2107-JP-2は帝王切開術によってのみ外部へ出ることができます。ヒトと比較して、SCP-2107-JP-2には以下の特徴があります。

発生するSCP-2107-JP-2個体の性別は全て“男”になります。
通常の胎児よりも筋密度の高い筋肉を有します。

上記の他にヒトとSCP-2107-JP-2との差異は見受けられません。

補遺-1: SCP-2107-JPは岡山県警に「モモをザクロと言いながら食べるおじいさんがいる」という旨の通報を受けたことで発見されました。SCP-2107-JPが発見されたのは岡山県██市在住の百田██氏(90)の家宅の庭です。財団はSCP-2107-JPをサイトに輸送することは困難と判断し、百田氏が所有していた土地を買収することで特設サイトとして運用しています。

百田氏はSCP-2107-JPの特性を理解し、大半のSCP-2107-JP-1内部からSCP-2107-JP-2が消失し落実する前にSCP-2107-JP-1を収穫し、生後6週間~9週間程度のSCP-2107-JP-2の胚を食していたことが判明しています。

百田氏は80代になって長距離の移動が困難になるまで要注意団体“石榴倶楽部”の構成員として活動していたことが判明しました。また石榴倶楽部の会合にSCP-2107-JP-2が内部に存在する状態のSCP-2107-JP-1がデザートとして提供されていたことが明らかになっています。百田氏脱退後も石榴倶楽部の構成員が百田氏を訪問してSCP-2107-JP-1を回収していたことが確認されています。なお財団介入後は百田氏の家宅周辺で石榴倶楽部の構成員が発見されるといった報告はされていません。

補遺-2: SCP-2107-JPの下部を調査したところ男女二名の生殖器がSCP-2107-JPの直根に接触する状態で埋められていたことが判明しました。これらに異常性が存在することやSCP-2107-JPの異常性に関与していることは確認されていません。しかしSCP-2107-JPの異常性との関与が疑われているため、地面に張りめぐらされたパイプはこれらに接触しないように設置されています。

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