SCP-2124-JP
評価: -18+x
blank.png

アイテム番号: SCP-2124-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2124-JPはサイト-8169の生物飼育室内で収容され、室内に置かれたカメラを通して常時監視されます。0.8m×0.8m×0.8mの強化プラスチック製水槽の中で飼育し、毎日一回、午後3時に10gの配合飼料を与えてください。水槽の水位が20cmを下回った場合には、20cmに達するよう、塩素を抜いた水温20℃の水道水を慎重に水槽に加えてください。SCP-2124-JPの状態に異変があった際には、直ちにサイト管理官に報告して下さい。いかなる場合でもSCP-2124-JPの体に傷がつくことがないよう、飼育室内に鋭利なものや爆発物、その他危険物は持ち込まないようにしてください。

説明: SCP-2124-JPは体長約27cmのオスのアカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)であり、その遺伝情報に異常性はありません。もとは██県██市の水田に生息していましたが、1998年6月鷹舞博士に採集され同氏の自宅で飼育されていました。その後の警察による家宅捜索での発見を経て、財団に保護されました。SCP-2124-JPの異常性は、その体の一部が負傷又は欠損した際に発現します。SCP-2124-JPが負傷した部位(以下SCP-2124-JP-1と表記)はおおよそ12~24時間かけて再生しますが、再生後のSCP-2124-JP-1は負傷前の2倍程度の大きさとなります。これはいかなる部位においても同様であり、心臓や脳など通常では死亡する部位でも同様の反応を示すことが確認済みです。既に2度の実験によってSCP-2124-JPの体長は27cmに達しており、これ以上の実験は推奨されません。また、他のアカハライモリとの交配は同様の異常性を持つ個体が誕生する可能性があるため禁止されます。SCP-2124-JPが発見された周辺に同様の異常性を持つ個体群が存在している可能性があり、その放置は最悪の場合NK-クラス:世界終焉シナリオを引き起こす可能性があります。周辺のアカハライモリの捕獲及び収容に努めてください。

事象記録2124-JP-A- 日付1998/7/29

事象:異常性の有無を確認するために飼育していた際、██研究員が水槽内の石で誤ってSCP-2124-JPの後ろ足を傷つけてしまった。その翌日に傷ついた部分が2倍程度の大きさで回復していたのを██研究員が発見し、異常性が確認された。

実験記録2124-JP-B- 日付1998/8/14

対象:SCP-2124-JP
実施方法:SCP-2124-JPの前足、後ろ足を切除する。
結果:実験前の2倍程度の長さの前足、後ろ足が12~14時間後に胴体部分から再び生えた。
分析:生命維持において重要な臓器を含んだ部分から再生するという仮説が立てられた。

実験記録2124-JP-C- 日付1998/9/2

対象:SCP-2124-JP
実施方法:SCP-2124-JPの脳および心臓を摘出した上で、SCP-2124-JPの体を2cm四方、14個に分割する。
結果:左後ろ足の付け根部分を基点として、他のすべての体組織が実験前の約2倍の大きさで23時間後に再生し、それ以外の部位は腐敗した。
分析:どの部位を基点として再生するかはランダムなのではないかという仮説が立てられたが、未検証。これ以上の実験は危険かつ無意味であるとして停止された。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。