アイテム名 : 郷愁の倉庫
アイテム番号:Scp-2037-jp
オブジェクトクラス : Euclid
特別収容プロトコル:scp-2307-jpの内部への侵入は危険性を有します。通常の倉庫に偽装し、周囲を高さ3.5mのチタン製フェンスで囲い、立入禁止区域に指定して下さい。
衛星からの位置特定、存在の確認を防ぐ為に常に衛星情報を取得し、常に加工フィルターを付与してください。この手順については『衛星情報処理』文書⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎に記載されているものを参照して下さい。
また、内部への侵入許可には、クリアランス3以上と、高度の知的教育を受けている職員である資格が必要です。
立ち入る際は行動制限時間は20分未満とし、scp-2307-jp-Aとの接触及び内部での異常発生の際は直ちに行動を中断し、安全区域と指定される以下の内部基地(scp-2307-jp-B)または当該オブジェクト範囲外まで避難して下さい。
・基地01(scp-2307-jp-B-1)
・基地02 (scp-2307-jp-B-2)
・基地05 (scp-2307-jp-B-5)
・[削除済み]
※基地03,04は著しい損傷が確認されて居ます。現在は修復期間となっており、長期においての滞在は非常に危険です。
説明:scp-2307-jpは200⬛︎年に発見された房総半島沖6080m地点に位置する大型倉庫です。
当該オブジェクトは外界とは異なる地質、気温を有しており、空間異常が発生しています。
また、当該オブジェクト内の地質検査や建造物・気温の検査結果は19⬛︎⬛︎年代の国内平均統計情報に記載されている情報と一致しています。
この当該オブジェクト内の地質検査からは、[削除済み]が確認されます。更に現在とは気温差もある為、侵入を試みる際は適切な装備を利用して下さい。
この内部では物理的時間が19⬛︎⬛︎年から停止しており、蛇口から放出されたまま静止し、動かない状態の水等が発見されている事からあらゆる物理的機能が停止していることが予測されます。
しかし、外界からの侵入者のみには物理的機能の停止という効果は反映されず、内部での行動は可能です。
しかし、この効果が適応されている範囲内では外界から侵入したものに通常の-2.5倍の速度で逆流する物理的時間が働く為、内部調査には下記に記載される危険を伴います。
◼︎12分〜30分のペースで発生する過去数分の記憶の消失
◼︎肉体の逆再生による感覚への弊害
◼︎古傷・病の再発
◼︎記憶内の時系列の乱れ
◼︎著しい記憶力の低下
しかし、内部基地であるscp-2307-jp-Aの効果範囲内では逆流する物理的時間の促進の遅延を促すことができます。(詳細は下記に供述)
また、当該オブジェクト外に脱出すると時間の逆流は停止し、通常の状態に回復します。(内部で受けた弊害の回復には数日間の休養を必要とします)
著しい記憶力の低下等、調査に対する障害が見られた職員は直ちに調査中断し、外部への脱出を試みて下さい。
scp-2307-A 説明
⚠︎scp-2307-Aにアイテム名は設けられていません。
このオブジェクトは、内部での職員だったと思われる生命としての機能が完全に静止した生きている人間です。当該オブジェクトは一切動かず、こちらに対して敵対的な行動を取ってくることもありません。
このオブジェクトの唯一の異常性は、このオブジェクトの見えているであろう視野の範囲にいる人間が同時にそのオブジェクトを視界に入れていた時に発生します。
上記の条件を満たした時、オブジェクトを視界に入れた人間は唐突かつ強力な恐怖感情に陥ります。
この症状を発症した職員には、その間の一切の記憶が無く、『誰かが自分の中に入って来たように感じた』ということだけが明確に意識出来ていたという共通点が見られています。この事から、恐らくこの症状は対象となるscp-2307-Aの空間静止に対するものと考えられる恐怖心を抱いた意識が対象となる人間に共有されるというものと予測されます。
scp-2307-jp-B 説明
アイテム名:戦線の静止機能
このオブジェクトは、内部での危険性の軽減のために複数名のクリアランス4職員で共同開発された基地内に設置されている装置です。この装置は内部で獲得した細胞を含有する自分自身の一部(血液等)を取り込む事で起動します。
起動手順は以下の方法に従って下さい。
➊血液を採取して下さい。その際、血液の大量の消費は命に関わる為使用量は最大で150mLに制限して下さい。(体重50kgあたり)
➋ポッドタンクの蓋を右向きに回し、ポッドを開いて下さい。
➌ペイントされた赤矢印の指す設置位置に採取した血液を入れたガジェットを収入して下さい。(ガジェットを嵌め込む方法は本体に図で表示されています)
➍蓋を左向きに回し、閉じて下さい。
➎欠陥部が無いか確認し、側面に取り付けられているレバーを押し下げて下さい。
➏装置の起動が確認できたら、手順は完了です。
この装置は10mLで1分間機能を持続させることが出来ます。また、この装置は未だ試作段階のため耐久度がありません。そのため、基地3,4は既に耐久度の限界となりこの機能が損傷・低下しています。
耐久性の更なる向上を現在計画中ですが、それまでの間は機能停止を防ぐ為に乱用は厳禁とします。