SCP-2406-JP
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アイテム番号: SCP-2406-JP

オブジェクトクラス: Safe Keter Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-2406-JPは、3×3×3mの鋼鉄製の収容チャンバーに保管してください。SCP-2406-JPの自発的な伸縮が見られた場合は、サイト-81██サイト管理官に通知を入れてください。SCP-2406-JPの10m以上の伸縮が見られた場合は直ちに、チャンバー内のスピーカーから「10cm」の機械音声を流してください。
現在SCP-2406-JPの収容は必要ありません。

説明: SCP-2406-JPは、現在刃渡り10cmと見られるチタン製の包丁です。SCP-2406-JPの発見時の刃渡りは300cmでしたが、その後の実験により現在の長さになっています。

SCP-2406-JPは、「7cm」、「25cm」、「[削除済]cm」などの発言により、自身の刃渡りを伸縮させる現実改変能力を有しています。この現象の限界の解明には至っておらず、これまでに████cmまで伸びることが確認されています。「1m」、「3フィート」と発言しても変化が見られない事から、この現象は単位が"cm"のみに限定されると結論付けられています。SCP-2406-JPの密度は伸縮時にも変化せず、このことからその重量も比例して増える事が確認されています。

補遺1: SCP-2406-JPは、2013/7/3に████県████市にて発見、収容されました。住民から、包丁が突き出している家があると言う通報があった事で、財団の目に留まりました。所有者は未だ不明であり、作成者も不明です。

補遺2: 2013/7/15、SCP-2406-JPの自発的な伸縮が見られる事件が起きました。伸縮の観測時、微量な音波が観測され、SCP-2406-JPが言語能力を持っている、或いは、外部からの影響を受けている事が示唆されています。2013/7/29、2013/8/12にも同じような事例が観測できたため、この異常性が2週間周期で起こるものであると分かりました。上記の事例により、SCP-2406-JPの異常性の追加と共に、SafeからKeterへのクラス変更が成されました。

補遺3: 20██/█/██、サイト81██サイト管理官が、セキュリティクリアランス4以上の職員の許可を得ずにSCP-2406-JP収容チャンバーに侵入し、SCP-2406-JPの至近距離で"0cm"と発言。SCP-2406-JPはその柄ごと消失しました。この事例後、SCP-2406-JPの出現が見られない事から、SCP-2406-JPのオブジェクトクラスがNeutralizedに変更されました。

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補遺4: 203█/█/██、サイト81██上空に刃渡り推定████kmのSCP-2406-JPが出現。消失前の、「発言により刃渡りを伸縮させる」異常性は消失し、新たに「24時間毎に自身の重量を変化させる」異常性を獲得したと思われます。刃渡りはで約████kmで固定であると推測されます。この現象は重量の言語化によるものではなく、完全にランダムに発現するものであるため、財団による重量操作は不可能であると結論付けられています。財団はSCP-2406-JPの破壊を急いでおりますが、SCP-2406-JPの破壊耐性により困難な状況です。この事例から、SCP-2406-JPのKeterへのクラス変更を検討中です。

事件ファイル-2-JP: 203█/█/██、推定████tとなったSCP-2406-JPによる収容違反が発生。この事件後からSCP-2406-JP収容チャンバーの底面を強化する結果となりましたが、SCP-2406-JPの重量に上限がある確率が極めて低くなり、████tを超える重量に変化した場合、甚大な被害をもたらす事が予想されています。

インタビュー記録-日付203█/█/██

対象: 駒根氏

インタビュアー: 相模博士

<録音開始>

相模博士: 単刀直入に言います。貴方がSCP-2-JPの所持者だったというのは本当ですか?

駒根氏: はい。間違いありません。

相模博士: ……では、SCP-2406-JPを入手した時のことは覚えていますか?

駒根氏: はい。あの日私は私の友人に、色んな種類の包丁が欲しいと尋ねました。すると友人はあっさり願いを承諾してくれて、その2、3日後に…

相模博士: SCP-2406-JPが届いたと?

駒根氏: はい。それからあの包丁が好きな長さに変えられると気づいたんですけど、あの年の4月7日でしたか?朝起きると包丁が家を貫通していたんです。

相模博士: それは…残念ですね…。

駒根氏: …それから数時間であなた達がやってきたんですけど、その時とても怖くなってしまって隣町まで逃げてしまったんです。

相模博士: 他にSCP-2406-JPの特徴などは見受けられましたか?

駒根氏: …あの包丁は、確実に意志を持っています。一緒に生活したからそう言えるんだと思います。あの日の出来事は……残念でしたが、それでもほとんど友人もいない私に、寄り添ってくれている感じがしたんです。

相模博士: では、その友人について教えてくれますか。

駒根氏: はい。彼は中学生の頃からの知り合いで、家も近所だったのでよく一緒に遊んでいまし…

相模博士: そういうことじゃなくてですね……友人の職業だとか、何かSCP-2406-JPに関係することを聞いてるんです。

駒根氏: すみません。えっと、職業ですか。それこそ金属加工だったりとかの専門だった気がします。会社はなんだっけな…?"トーヘイジューコー"?とか言ったかな?

相模博士: ……!…イ、インタビューを終了します…。

<録音終了>

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