SCP-2596-JP
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アイテム番号: SCP-2596-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2596-JPは財団製の収容ケース1つに各12個入れた状態で収容室内の金庫にて保管されます。SCP-2596-JPの蓋が開いてSCP-2596-JP-1がケース内に漏れ出した場合は、直ちにDクラス職員によって蓋を閉め、SCP-2596-JP-2に変化した収容ケースを無力化してください。SCP-2596-JP-2は損傷を防ぐ為、湿気・温度調節が可能な収容室で保管してください。SCP-2596-JPは許可の下りた財団職員のみ持ち出しが可能です。現在、SCP-2596-JPの持ち出しは如何なる財団職員であっても禁止されています。SCP-2596-JPは世界中に1000本存在していることが確認されており、財団はその約6割を収容しています。財団はSCP-2596-JPを全て収容することに成功しました。

説明: SCP-2596-JPは山口県下関市にある██山の小屋にて発見された███社製に酷似した絵の具です。SCP-2596-JPは画家である中島██によって作られました。SCP-2596-JP-1は人間の血液が少量使用されており、光の吸収率が非常に高く、最も黒い染料と同等の黒さを持っています。また、小屋内にてSCP-2596-JPが使用された痕跡がある芸術作品のSCP-2596-JP-2が数十点発見されました。SCP-2596-JPの異常性はSCP-2596-JP-1を物質に塗ること、SCP-2596-JP-2に触れることによって起こります。SCP-2596-JP-1を物質に少量塗ることで対象の物質の色が失われ、SCP-2596-JPと同じ色になります。その後SCP-2596-JP-2に触れると、対象者の眼球がSCP-2596-JPと同じ色で塗られ、失明することが実験によって判明しました。また、SCP-2596-JP-2が元の物質に戻ることも同時に確認されました。SCP-2596-JPは回収が困難なため、SCP-2596-JP専門のチームβが結成されました。インタビュー記録からチームβによって行方不明の中島██と彼の作品を現在捜索中です。SCP-2596-JPについてのインタビューは以下の文章を参照してください。

対象: SCP-2596-JP購入者男性A

インタビュアー: ████博士

付記: 事前に男性AにはSCP-2596-JPのことを有害な物質を含んだ絵の具だということを伝えています。

<録音開始>

博士: 絵の具をどうやって購入しましたか。

男性A: 裏サイトで買った。俺がまだ画家だった頃にな。

博士: 絵の具を使用しましたか。

男性A: 見りゃわかんだろ。そりゃ使ったよ。

博士: 何故その絵の具を使ったのですか。

男性A: さっき言ったように俺は昔画家だったんだ。全く売れなかったけどな。それで噂で聞いたんだよ。なんでも使うだけで最高の作品ができる絵の具があるってな。当時の俺は必死だった。生活も貧乏で作品が売れないから金が無かった。決して安くは無かったが元は取れるし、俺にはもうこれしか無いと思ったんだがこの有様だよ。目が見なくちゃもう画家としては生きていけないから、今は生活保護を貰ってひっそりと生きてるよ。

博士: ………。

男性A: ………。まぁもうどうでもいいんだ。過ぎたことだしな。だけどこれ以上思い出すと本当に頭がおかしくなりそうだ。もう終わりじゃだめか?

博士: わかりました。貴重な時間を割いていただきありがとうございました。これで記録を終了します。

<録音終了>

対象: 中島██についてよく知る人物男性B

インタビュアー: ████博士

付記: 男性Bには事前に████博士がオカルト雑誌の記者であることを伝えています。

<録音開始>

博士: 中島██について知っていることを話してもらえますか。

男性B: あいつとは古い付き合いだが、変わり者の俺らの中でも飛び抜けて不思議な奴だった。あいつとの出会いは確か中学生の時だった。俺はいつもみたいにオタク仲間と過ごしてたんだが。

博士: 何かあったのですか。

男性B: クラスの不良軍団にイジメられてたんだよ。俺らはすぐに助けに行って、その後にあいつと話して意外と気が合ってな。すぐに仲良くなったよ。思い出すとあいつは昔から森が歌ってるとか、海が寝ているとか言ってたな。どうやら自然とか動物、機械なんかの気持ちや言ってることもわかるらしい。そんで、あいつは画家になってあるものを作ったんだよ。お前らがよく知ってるあれだよ。

博士: 中島██が作った絵の具のことですか。

男性B: そう。それだよ。あいつが珍しくはしゃぐもんだからなんだと思ったんだが、凄い絵の具ができたって言うし、見に行ったら透明でどこが絵の具なんだって思ったよ。だけどその絵の具は確かに凄かった。絵の具を使った絵に触れてみるとその絵に込められた感情や想いから何から何まで全部伝わってきた。その絵の具にはあいつの血が使われてるって聞いたよ。そのあとあいつの絵はどんどん売れてな。あいつは金はいらないって言ってたけどな。

博士: 画家…?中島██が画家というデータはありませんが。

男性B: まぁそうなるよな。昔あいつが事故に遭ってな。一命を取り留めたが目が見えなくなったんだ。

博士: ………。

男性B: あいつは二度と絵を描けなくなったが、あいつにとってはそんなことどうでもよかったらしい。わからなくなったんだ。自然や動物の声が。それからあいつはおかしくなって、俺たちの前から姿を消したんだ。俺は仲間に言われて絵の具とあいつの描いた絵を片付けに行ったが何故か無くてな。周りの奴らも中島██のことを忘れてて、覚えてるのは仲が良かった俺達しかいないってことだ。これで俺の知ってることは全部だ。役に立てたか?

博士: はい。貴重な時間を割いてお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。これでインタビューを終わります。

<録音終了>

終了報告書: インタビューから中島██の捜索が開始され、中島██をSCP-2596-JP-3とするか財団内で話し合いがされています。また、中島██が失明する以前のSCP-2596-JP-2の異常性が中島██に見られた異常性と一致していることから、中島██が目に損傷を受けたことによって、SCP-2596-JP-2の異常性が変化したと考えられています。

補遺:2596-JP.1 以下、SCP-2596-JPについての実験記録の一部

実験記録961 - 1日付2005/08/23

対象: D-160

実施方法: SCP-2596-JP-1に触れる

結果: 対象に変化は現れませんでした。

実験記録961 - 8 日付2005/10/15

対象: D-145

実施方法: SCP-2596-JP-1を終了させたD-145に塗る

結果: 対象がSCP-2596-JP-1と同じ色に変色

分析: SCP-2596-JP-1は無機物と死亡した生物に効果があることがわかりました。

実験記録961 -13 日付2005/12/04

対象: D-204

実施方法: SCP-2596-JP-2に触れる

結果: 対象の眼球の変色と失明。SCP-2596-JP-2が元の物質に戻る。

実験記録961 -32 日付2006/03/21

対象: D-231

実施方法: SCP-2596-JP-2に手袋を付けて触れる

結果: 手袋の変色を確認。その後、実験記録961-13と同様の変化が見られました。

分析: SCP-2596-JP-2は全ての物質に対して効果があることがわかりました。

補遺:2596-JP.2 2010年6月15日 チームβによりSCP-2596-JPを全て収容することに成功しました。

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