SCP-2680-JP
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アイテム番号:SCP-2680-JP

オブジェクトクラス:Euclid Safe

特別収容プロトコル:SCP-2680-JP付近のサイトの職員1人は毎週月曜日の午前0時0分から午前0時10分の間にSCP-2680-JP-1内部の金をホームレスの方々へ寄付してください。この手順を実行し続けることでSCP-XXXX-JPの異常性は消失し続けます。

説明:SCP-2680-JPは東京都███区██駅付近にある一般的な駐輪所です。SCP-2680-JPは40m×50mほどで、発見当時の所有者は███氏です。███氏はSCP-2680-JPの異常性を認知しておらず、███氏から財団はSCP-2680-JPを買い取りました。駐輪スペースは合計125個あります。駐輪した場合は4時間毎に100円を清算することになります。SCP-2680-JP内部に存在する清算機をSCP-2680-JP-1、SCP-2680-JP-1の清算ボタンを押した人物をSCP-2680-JP-2と呼称します。SCP-2680-JP-2がSCP-2680-JP-1の清算ボタンを押した場合、通常通りSCP-2680-JP-1は機能しますが、その際SCP-2680-JP-2が所持する硬貨の中から最も高いものを一枚SCP-2680-JP-1内部に移動させます。この異常性にSCP-2680-JP-2が気づくことはなく、元からその硬貨は無かったと感じます。その後SCP-2680-JP-2は住居を持たない人達(アドレスホッパーは除く)への関心が高まり、積極的に募金活動・ボランティアなどを行います。また、SCP-2680-JP-2はSCP-2680-JP-1で清算した際に黒い猫を見たと述べますが、黒い猫はSCP-2680-JP-2以外のいかなる記録に存在していません。1週間に一度、SCP-2680-JPから半径1km以内の住居を持たない人物(アドレスホッパーは除く)の前にSCP-2680-JP-1の内部の現金を2000円ずつ瞬間移動させます。また、この異常性に住居を持たない人物(アドレスホッパーは除く)が気づくことはありません。

補遺:SCP-2680-JPの収容初期段階ではSCP-2680-JPを利用不可にすることで収容していましたが、収容1週間後にSCP-2680-JPの異常性が消失しました。その後、最もSCP-2680-JPから近い駐輪所に同様の異常性が発生しました。異常性が発生した駐輪場をSCP-2680-JPを所有者から買い取り、SCP-2680-JPに再指定しました。また、SCP-2680-JPの異常性は何者かの目的によるものだと推測されました。

対象:███研究員

インタビュアー:████博士

付記:SCP-2680-JPの異常性が消失し、他の駐輪所に同様の異常性が発生したため、███研究員が新たなSCP-2680-JPに調査を行いました。その後、███研究員に████博士が調査の結果をインタビューを記録しました。

████博士:あの駐輪所はどうだった?

███研究員:あぁ市民が気づきにくい異常性だけれど、精算機の中にはちゃんと金額が普通よりも多く入っていたよ。

████博士:そうか。この異常性がいろいろな駐輪場に移動できるとしたらすごく厄介だな。

███研究員:あなたは誰ですか?

████博士:は?████に決まってるだろ?

███研究員:私は黒です。

████博士:黒…まさか、お前は黒猫か?

███研究員:えぇ、生前は。

████博士:動物霊ってやつか?

███研究員:そうですが、今はどうでもいいでしょう?こうしていられる時間も短いのです。

████博士:性格と仕事上色々と聞いてみたいんだけどな。

███研究員:私はあなた達にとって敵であり、すごく相手がしにくいでしょう。それに私だってあなた達に邪魔をされるのは嫌なんです。そこで、相談です。毎週精算機のお金をホームレスの方々に寄付してください。それをすればあなた達のいう「異常性」をなくしましょう。

████博士:やはりお前の目的は…

███研究員:私は私を救ってくれた人たちを助けたいのです。

████博士:俺だけでは決められない。ほかのやつとも話し合うよ。

███研究員:そうですか。なら、良い結果を期待しています。では、さようなら。

<録音終了>

終了報告書:███研究員は録音終了後に元の状態に戻りました。その後、収容プロトコルを改変し、オブジェクトクラスをSafeに再分類しました。

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