SCP-3000-JP - 故郷であったかもしれない町
評価: -23+x
blank.png
アイテム番号: 3000-jp
レベル5
収容クラス:
esoteric
副次クラス:
thaumiel
撹乱クラス:
amida
リスククラス:
notice

特別収容プロトコル: SCP-3000-JPの収容は不必要です。SCP-3000-JP-1の存在する建造物の半径100mを封鎖しカバーストーリー 「不審者の居住する住宅」を適用してください。また、SCP-3000-JP-3を探索する場合はレベル3以上の職員に許可を取り記録装置を装着したうえで探索してください。K-クラスシナリオが発生した場合は直ちに周辺の財団職員をSCP-3000-JP-2に避難させてください。避難後はプロトコルK-11を実行してください。

説明: SCP-3000-JPは██県██市付近で発生する異常な睡眠です。SCP-3000-JPが発生した場合SCP-3000-JPを体験した人物(以下、体験者)は、“行ったことないけれどどこか懐かしい町”と表現される町に滞在する夢を見ます。SCP-3000-JPでは稀ににSCP-3000-JP-1を発見する場合があります。SCP-3000-JP-1は██県██市█町に存在する住宅の正面玄関の扉です。家屋内部からSCP-3000-JP-1を開いた場合SCP-3000-JP-1と同一とみられる町(以下、SCP-3000-JP-2)へつながりSCP-3000-JP-2内部に進入した者はSCP-3000-JP-2内部の北西部に存在する家屋(以下、当該家屋)の内部に出現します。当該家屋の勝手口の扉から当該家屋から脱出した場合、SCP-3000-JP-1の存在する家屋の外部に出現します。SCP-3000-JPが発見された経緯は██県██市付近で“同じような町の夢を見た”という報告が多数上がった事により財団の注意を引き財団が調査した結果、異常性が判明しSCP-3000-JP-1を収容しました。

補遺1: SCP-3000-JP-2の探索記録
SCP-3000-JP-2の地図作成や活用方法を目的とした探索がされました。以下がその記録です。

探索記録1

探索者 D-3874

装備 食料、水(2L)、標準探索装備

<記録開始>

D-3874: 家の中に出たがここはどこなんだ。

鈴木博士: それを調査するためにあなたをここに連れてきました。

D-3874: そいえばそうだったな。

鈴木博士: では、外に出てください。

D-3874: 外に出た。ここには行った覚えはないけどどこか懐かしいな。

鈴木博士: そうか。それで外は安全か。

D-3874: 外は安全だ。だけど人の気配はしない。

D-3874: 近くに蛇口があるな。

鈴木博士: ではそこの蛇口を使ってくれ。

D-3874: 分かった。

[D-3874が蛇口を使用する]

D-3874: 水は出るな。いったい誰が整備してるんだ。

鈴木博士: 分かりました。では引き続き探索をしてくれ。

D-3874: 分かった。

D-3874: なんか壁の落書きがある。2011年9月8日って書いてる

鈴木博士: 分かりました。

D-3874: 博士、上に鳥を見つけた。

鈴木博士: 人間以外の生物は存在するようだ。

[数十分D-3874が当該家屋付近を探索する]

鈴木博士: 当該家屋から南方向を探索してくれ。

D-3874: 分かった。

[D-3874が当該家屋から南方向を探索する]

D-3874: 博士。

鈴木博士: なんだ。

D-3874: あの家から南東にあるあの山の近くを探索してもいいか。

鈴木博士: 許可する。

[D-3874が山の付近を探索する]

D-3874: 特に何も見つからなかった。

D-3874: こっちはもうすぐ夜だ。

鈴木博士: はい。こちらも夕方になってきました。夜間には敵対的な生物が出現する可能性があります2ので、帰還してください。

D-3874: 分かった。

<記録終了>

その後数名の職員により映像を解析した結果SCP-3000-JP-2の地図が作成されました。

探索記録4

探索者 D-3874

装備 食料、水(2L)、標準探索装備

付記 この探索記録は初のSCP-3000-JP-2の夜間探索です。

<記録開始>

鈴木博士: 外に出たら敵対的な存在が居ないか確かめてもらいたい。

D-3874: 分かった。

[D-3874が当該家屋付近を探索する]

D-3874: 変な奴はいないぞ。

鈴木博士: 分かりました。では通常通り探索をしましょう。

D-3874: 確か、今回はあの山に行くんだな。

鈴木博士: はい、そうです。

[D-3874が移動する]

D-3874: 博士、着いたぞ。

鈴木博士: では左前の道から入山してくれ。

D-3874: 分かった。

[D-3874は道を進んで行く]

D-3874: 何か建物があったぞ。何とか温泉って書いてるぞ。最初の方の文字がかすれてて見えないな。

鈴木博士: では建物に入ってくれ。

D-3874: 受付っぽいものがある。その横には暖簾があるぞ。

鈴木博士: では暖簾の奥に進んでくれ。

D-3874: 中は普通の温泉だな。お湯もあったかい。

鈴木博士: では建物から出て山を探索してくれ。

D-3874: 分かった。

[D-3874は山を登っていく]

D-3874: 何か電波塔のようなものがあるぞ。

鈴木博士: ではそこに上ってくれ。

[D-3874は電波塔のようなものに上っていく]

D-3874: 町全体が見渡せるな。

鈴木博士: この後その映像を解析して地図を作るのでもう少し待っていてくれ。

鈴木博士: もういいぞ。帰還してくれ。

D-3874: 分かった。

<記録終了>

この後数名の職員により映像が解析されSCP-3000-JP-2の完全な地図が作成されました。

探索記録13

探索者 D-3874

装備 食料、水(2L)、標準探索装備

付記 この探索記録はSCP-3000-JP-2の最後の探索記録です。

<記録開始>

[D-3874が電波塔まで移動する]

D-3874: 今日の探索はあの電波塔なんだよな。

鈴木博士: そうです。

D-3874: なあ電波塔は何回も行ったよな。

鈴木博士: はいそうです。

鈴木博士: ですがあの電波塔には何か重要なことがある可能性が高いです。なのであの電波塔を何回も探索しているのです。

D-3874: 分かった。

[D-3874が電波塔を上る]

[D-3874が電波塔内部を探索する]

D-3874: 博士。

鈴木博士: どうしたD-3874。

D-3874: 博士の言ってた事は合っていたよ。

D-3874: 何かがあった。

[D-3874が███町と書かれた冊子を回収する]

鈴木博士: もう帰還してくれ。

<記録終了>

補遺2: SCP-3000-JP-2の探索により発見された重要度の高いとみられるものの記録を一部抜粋したものです詳細なデータは███を参照してください。

記録1

内容: 2011年9月8日と書かれた壁の落書き。

発見場所: 当該家屋付近の家屋

記録5

内容: 2011年9月8日の新聞。

発見場所 南部に存在する家屋

記録6

内容: 9月8日から始まっている日記。

発見場所: 南東部に存在する公民館内部

記録16

内容: 絞首ロープ。付近には遺体が存在しない。

発見場所: 当該家屋付近のゴミ捨て場

記録34

内容: “新しい故郷”と書かれたチラシ。

発見場所: 東部河川敷

記録83

内容: “███町”と記載された説明書のようなもの。

発見場所: 探索記録4にて探索した電波塔内部

以下は、記録83に記載された内容を一部抜粋したものです。

███町

外界から避難してきたみんなは不安に思っているかもしれないけれど大丈夫ここには危険なものはいないよ。
そこの壁についたボタンを押すと外界のここに来る原因になったものの動きが止まるよ。その間にこの町で資源を採集したり武器を作って外界の危険なものを退治したりして復旧しよう

復旧した後は今まで通りの生活を送ろう!
だけど、この███町のことを忘れないでね。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。