SCP-3025-JP
評価: +89+x
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アイテム番号: SCP-3025-JP

オブジェクトクラス: Keter Neutralized

特別収容プロトコル: N/A

09_22(████)

東京都港区████の防犯カメラに記録されたSCP-3025-JP(SCP-3025-JP-A-38殺害直前のもの)

説明: SCP-3025-JPはSCP-3025-JP-Aに指定される親族集団の生活圏周囲に周期的に出現する生物的実体です。SCP-3025-JPは身長約154 cmの30代から40代の日本人女性のような外観を有しており、解剖学的には通常のヒト(Homo sapiens)女性に準じます。一方で、SCP-3025-JPは一切の睡眠と食事を必要としておらず、それらによる生理的影響を受けていないように観察されます。SCP-3025-JPは出現時、手ぬぐい、メーカー不明の詰襟シャツ、補修痕のある半纏、帯、畚褌、ズボン、足袋、脚絆を身につけています。SCP-3025-JPは明確な知性を示しており日本語を理解し、やや秋田方言(中央方言)の混ざった標準的な日本語を用いて発話します。しかしながら発言内容にはしばしば一貫性がなく、支離滅裂な言動を取ります。

SCP-3025-JPは8年周期で、9月22日から23日のいずれかの時点にSCP-3025-JP-Aの生活圏周辺に出現します。明確な出現プロセスは不明であるものの出現場所については捕捉時の状況から、SCP-3025-JP-Aの生活圏から20km以内の人気のない場所に出現する傾向があると推測されています。SCP-3025-JPは不明な手段によってSCP-3025-JP-Aの位置を知覚しているものと考えられ、SCP-3025-JP-Aを目指して移動します。SCP-3025-JPは移動に際して、徒歩での移動に加え、公共交通機関の利用、車両の窃盗等を行う例も確認されています。また移動中のSCP-3025-JPには頻繁に収奪した衣類に着替える、着用していた衣類を遺棄する等の行動も観察されており、これらの行動は社会集団に紛れ込むことを目的として行われていると推測されています。

SCP-3025-JPはSCP-3025-JP-Aに十分に接近すると追跡や先回り、家屋への侵入や潜伏、場合によっては虚偽を用いた対象の誘導等の行動を取り、SCP-3025-JP-Aを孤立させた上で接触を図ります。接触を果たしたSCP-3025-JPは、殺害を目的としてSCP-3025-JP-Aを何らかの方法で加害します。この加害行為が第三者の介入によって妨害される等した場合、SCP-3025-JPは致死的な手段を用いて介入者の無力化、殺害を試みます。SCP-3025-JPはSCP-3025-JP-Aを殺害した後、直ちに他のSCP-3025-JP-Aの殺害を目的とした行動に移ります。これらの一連の行動は、SCP-3025-JPが何らかの要因によって無力化されるまで継続されます。

SCP-3025-JPは攻撃を加えられる、拘束されるなどして行動不能に陥った場合、5~10分程度の激しい痙攣を示します。痙攣と同時にSCP-3025-JPの肉体は急速に体表面から液化、崩壊しその過程でSCP-3025-JPは死亡します。死後も肉体の液化は継続し、骨組織、体液等もおよそ5分程度で完全に液化します。SCP-3025-JPが麻酔等によって意識を喪失した場合、または死亡した場合には単に肉体が液化し、崩壊します。この現象がSCP-3025-JPが意識的に引き起こしているのか、他の要因によるものであるのかは不明です。SCP-3025-JPを由来とする液体は水を主成分とするものであり、その他の含有される成分はおおよそ人体を構成する成分と一致します。液中から細胞やその小片、細胞小器官等の痕跡は発見されておらず、これらについても液化しているものと推測されています。この液化現象はSCP-3025-JPから脱落した組織にも観察され、SCP-3025-JPから分離した時点で即座に液化します。この特性のため現在に至るまでSCP-3025-JPからのサンプル採取及び詳細な分析には成功していません。

SCP-3025-JPは死亡後、前回出現年の8年後の9月22日から23日のいずれかの時点に再出現します。この際の振る舞い、言動等からSCP-3025-JPが前回出現時の記憶を有していることが確認されています。SCP-3025-JPが死亡せずに8年が経過した場合の対象の振る舞いについては現在まで観測例が無く、検証は行われていません。

A

SCP-3025-JP-A家系図

⬛︎: SCP-3025-JPによって殺害された対象
⬛︎: SCP-3025-JP以外の要因によって死亡した対象
⬛︎: 不詳

SCP-3025-JP-Aは、甲田嘉一郎氏(SCP-3025-JP-A-1)と血縁関係にある人物とその配偶関係者からなる親族関係者の総称です。甲田嘉一郎氏は秋田県山本郡榊村(現 秋田県能代市)に居住していた男性です。甲田嘉一郎氏は1876年9月22日に初めてSCP-3025-JPの襲撃を経験したものとされており、これ以前の記録が存在しないことからこの頃にSCP-3025-JPの異常性が発生したものと推測されています。SCP-3025-JP-Aは経験則的にSCP-3025-JPの異常性と襲撃の周期性を認知しており、親族内でSCP-3025-JPに関する情報が継承されていました。これに基づき、SCP-3025-JP-Aは襲撃への備えとして秘密裏に収集した非合法な武装をはじめとした諸々の対抗手段を保有していました。

SCP-3025-JPの発見が比較的最近になってからであること、確保を試みると迅速に消失するSCP-3025-JPの性質による研究の困難さ、資料の乏しさなどから、現在までにSCP-3025-JPとSCP-3025-JP-Aの異常性の起源については判明していません。

補遺1: 以下は財団の監視記録、甲田家関係者によって作成された日記等の資料、及び秋田県警の諸記録を元に作成された過去の特筆すべきSCP-3025-JP出現例の記録です。

1876年/1回目の出現例
9月22日: 確認されている限りでは最古の襲撃事例であり、秋田県山本郡榊村に所在していた甲田家をSCP-3025-JPが襲撃したものと推測されています。SCP-3025-JPは土間において外部から持ち込んだと思われる手斧によって妻 なか(41)氏を殺害し、その後庭において手斧で三男 清三郎(17)氏を殺害しました。清三郎氏を殺害した際に手斧の柄が破損したものと見られ、清三郎氏の頭蓋骨には斧頭が残されていたとされています。その後、SCP-3025-JPは三女 はな(8)氏を殴打するなどし眼球破裂等の重症を負わせました。外出中であった家長 甲田嘉一郎(47)氏、長男 誠一郎(25)氏とその妻 うめ子(23)氏が帰宅したことではな氏への加害は中断され、嘉一郎氏、誠一郎氏の呼びかけによって集まった付近住民らによってSCP-3025-JPは鎮圧されました。鎮圧後、SCP-3025-JPは嘉一郎氏の左耳を噛み千切る等の抵抗を見せましたが程なくして痙攣を示し、液化、消失しました。翌23日には秋田県警察署(現 秋田県警察)に事件の情報がもたらされ、捜査が行われたとされていますが公訴時効により未解決事件とされました。

1884年/2回目の出現例
9月22日: SCP-3025-JPは嘉一郎氏の長女であるむめ(35)氏と夫 酒川涼之介(39)氏の住居である、秋田県山本郡榊村に所在していた酒川家を襲撃しました。SCP-3025-JPは「先代の酒川の旦那様に恩のある者」と名乗って住居へと上がり込んだ後、漬物石を用いてむめ氏を殴打しました。涼之介氏は直ちにSCP-3025-JPの制圧を試み、むめ氏と長男 良佑(16)氏を住居から逃がすことに成功しました。むめ氏は近隣の住民に助けを求め、すぐに数人の近隣住民と共に居宅へと戻りましたがその間にSCP-3025-JPは逃走していました。涼之介氏は顔面を激しく殴打されており、医師による治療が施されたものの23日に死亡しました。

同日夜、甲田家にSCP-3025-JPが侵入しました。SCP-3025-JPは嘉一郎氏、誠一郎氏、うめ子氏、はな氏が就寝した頃合を見計らって侵入したと考えられています。SCP-3025-JPは外部から持ち込んだと推測される包丁で武装しており、就寝中であった誠一郎氏とうめ子氏を殺害しました。両者の抵抗する音によって嘉一郎氏が目覚めると、SCP-3025-JPはその場から逃走しました。

9月25日: 深夜、SCP-3025-JPは嘉一郎氏の居宅の外に存在していた薪置き場に放火を試みました。23日の襲撃事例から警戒に当たっていた巡査によってSCP-3025-JPが発見され、直ちに取り押さえられました。この際、SCP-3025-JPが保持していた刃物様の凶器によって当該巡査は左手指3本が完全に脱落する怪我を負いましたが、SCP-3025-JPの制圧に成功しました。その後程なくして痙攣を示し、液化、消失しました。秋田県警察署に事件の情報がもたらされ、1876年の事件と関連付けた捜査が行われたとされていますが公訴時効により未解決事件とされました。

1932年/8回目の出現例
9月23日: SCP-3025-JPが国外に出現した例であり、上海共同租界で勃発した日本軍と中国軍の衝突(第一次上海事変)の影響を受けて上海共同租界に駐留していた清忠(23)氏が基地内にて小銃及び銃剣を用いて殺害されました。この際、SCP-3025-JPは大日本帝国陸軍の装備を身につけ男装していたとされており、基地内を徘徊しながら「山本郡の清忠という兵卒を知らないか」と聞き回る姿が目撃されていました。SCP-3025-JPが清忠氏の顔面に発砲した直後、銃声を聞き付けた兵士により制圧が試みられましたがSCP-3025-JPは小銃により自死し、衣服を残して消失しました。軍医による記録によると清忠氏は胴体12箇所に刺創、顔面中央部に銃創を受け24日午前6時頃に死亡したものとされています。

また24日昼頃には基地周辺の川において男性の全裸遺体が発見されていましたが、この男性の身元はSCP-3025-JPが着用していた装備の所有者であったと判明しています。遺体の頭部は鈍器によって殴打され完全に挫滅しており、SCP-3025-JPがこの男性を殺害して装備を収奪した可能性が高いと考えられています。

1948年/10回目の出現例
9月22日: 岩手県盛岡市に居住していた康彦(31)氏、妻 ヤエ子(25)氏、娘 トシ(6)氏がSCP-3025-JPの襲撃を受けました。SCP-3025-JP-Aは過去に発生した甲田家関係者へのSCP-3025-JPの襲撃を受けて対抗策として、終戦後に裏社会に流れた大日本帝国陸軍の備品などを秘密裏に収集、親族に分配しており、これらの武装を用いて康彦氏はSCP-3025-JPの撃退に成功しました。SCP-3025-JPは攻撃によって上半身に2または3発の銃弾を受けたものの無力化には至らず、逃走したものとされています。

9月23日: SCP-3025-JPは岩手県田老町(現宮古市)に移動し、田中敢(29)氏の妻 キエ(21)氏を殺害しました。キエ氏はアイオン台風1によって被害を受けた家屋の清掃に近隣の婦人数名と共に参加しており、その最中にSCP-3025-JPによる襲撃を受けました。SCP-3025-JPは近隣の留守中の家屋から米を窃盗し、握り飯を作成した後、キエ氏と同じ家屋の清掃に集まっていた複数名に地域住民を装って提供しました。この握り飯には農薬であるメチルパラチオンが多量に含有されておりキエ氏を含む6名が急性中毒により死亡しました。

その後のSCP-3025-JPの足取りは不明であるものの、次の出現まで観測されていないため22日に負った負傷を原因としていずれかの時点で死亡したものと推測されています。

1964年/12回目の出現例
9月22日: 東京都町田市に居住していた高橋浩兵(41)氏と、その妻 恭子(39)氏、長男 昭平(19)氏と次男 達平(16)氏がSCP-3025-JPにより襲撃されました。SCP-3025-JPは恭子氏らが就寝した深夜を狙って家屋に侵入し、外部から持ち込んだ鈍器を用いて恭子氏、昭平氏を殺害しました。浩兵氏は恭子氏との結婚に際してSCP-3025-JPに関する知識と対抗するための武装を得ていたと考えられ、隠し持っていた拳銃によってSCP-3025-JPに抵抗しました。SCP-3025-JPは銃撃により退き、逃走したものの、その際に火炎瓶と思われるものを用いて家屋に放火しました。浩兵氏は達平氏を避難させた後に、恭子氏、昭平氏を運び出すために家屋に戻り、焼死しました。

9月24日: 都内病院に収容されていた達平氏をSCP-3025-JPが襲撃しました。SCP-3025-JPは病院を訪れ、面会を希望しました。看護師に対して達平氏の親族である旨を説明し、記名を求められた際には9回目の襲撃の際に殺害している柏木イツ氏の名前を記入しました。その後、SCP-3025-JPは達平氏の病室へと到達しましたが、恭子氏の兄にあたる忠雄(44)氏が達平氏の見舞いと護衛を目的として訪問していたことから殺害に失敗しました。忠雄氏は所持していた拳銃によってSCP-3025-JPを銃撃しましたが最終的には揉み合いになったと思われ、病室の窓から落下して転落死しました。転落後、SCP-3025-JPは迅速に消失しました。この事例を機に財団が調査を開始し、SCP-3025-JPの存在が明らかとなりました。

1988年/15回目の出現例
9月22日: 財団の監視下にあった信介(35)氏と上野悦子(33)氏、長男 普(12)氏がSCP-3025-JPの襲撃を受けました。これらSCP-3025-JP-A群は襲撃が予測されることから財団のサイト-81██へと輸送されていました。SCP-3025-JPはサイト-81██の秘匿されたゲートへと接近し、保安職員による制止に対して攻撃を試みたためその場で迅速に射殺されました。

1996年/16回目の出現例
9月22日: 財団の監視下にあった貞夫(37)氏と妻 村本由美(39)氏、長男 幸晴(6)氏と長女 由紀(5)氏がSCP-3025-JPの襲撃を受けました。SCP-3025-JPの襲撃が予測されることから同SCP-3025-JP-A群には機動部隊による護衛が配置され、安全な場所へと陸路で輸送されていました。輸送中、国道██号線上で身体に爆発物を巻き付けたSCP-3025-JPが飛び出し、護送車両と衝突し自爆しました。この攻撃により貞夫氏と由美氏が重傷を負い、幸晴氏、由紀氏を含む機動部隊員4名が死亡しました。

2012年/18回目の出現例
9月22日: SCP-3025-JPの襲撃への備えとしてサイト-81██にて生存している全てのSCP-3025-JP-Aを保護し、機動部隊と保安職員による厳重な警備を敷いていました。従来の傾向からSCP-3025-JPが外部から攻撃を試みる可能性が高いと判断されていたため、サイト周辺でのSCP-3025-JPの捜索も並行して行われていました。

午前2時40分頃、SCP-3025-JPはサイト-81██エリアBの職員居住ブロックに出現したものと推測されています。SCP-3025-JPは工藤博士を女子トイレ個室内にて殺害した後に工藤博士から収奪した着衣に着替え、同じく収奪した職員IDを用いて工藤博士の居室へと侵入し緊急時用に支給されていた拳銃を獲得しました。その後、SCP-3025-JPは工藤博士の死体が発見される午前4時18分までの間、工藤博士の個人用端末を用いて財団の機密情報を閲覧していました。なお、端末には網膜スキャンと指紋認証によるロックがかけられていたことから、SCP-3025-JPは包丁を持参して一度トイレへと戻り工藤博士から眼球と手首を獲得しています。

工藤博士の死体が発見されエリアB全域に緊急事態アラートが発令されると、SCP-3025-JPは工藤博士の居室を後にして収容区画へと移動しました。その後SCP-3025-JPは獲得していた工藤博士の職員ID及び眼球、手首を用いて発電設備へと侵入し保安職員を殺害しながら発電設備を破壊しました。この攻撃によりサイト-81██収容区画の4つの発電機のうち3つが破壊され、一部区間での停電と収容機能の部分的な喪失を招きました。この結果引き起こされた連鎖的な収容違反により職員64名、保護下にあった広輔(14)氏、愛斗(11)氏、千晶(11)氏、稔(9)氏、和彦(17)氏、恵美(15)氏、美久(12)氏が死亡しました。サイト-81██エリアBは封鎖され被害の拡大は最小限に抑えられましたが、収容違反した7体の活動的オブジェクト、3個の非活動的オブジェクト、1件の時空間異常オブジェクト、38個のAnomalousアイテムの再収容には6日間を要しました。事態鎮圧後のサイト-81██からSCP-3025-JPは発見されませんでした。破壊された発電施設内から工藤博士の衣類のみが発見されているため、SCP-3025-JPは発電施設内で死亡し消失したものと推測されています。

2012年9月22日の事例をもって既知のSCP-3025-JP-A全個体の死亡が確認されました。以降、2020年となってもSCP-3025-JPの出現は確認されておらず、当オブジェクトのオブジェクトクラスはNeutralizedに再指定されました。SCP-3025-JPの再出現、及び類似オブジェクトの発生に備え、当報告書は保管されます。

補遺2: サイト-81██での収容違反鎮圧後、エリアBの監視システムからSCP-3025-JP-A全個体が死亡した際のSCP-3025-JPの特異な行動が記録された監視映像がサルベージされました。以下は監視映像の書き起こしです。

監視映像記録 2012/09/22

サイト-81██ エリアB ████ ████


[省略]
2012/09/22
[05:09:35] SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。なお、南東方向にはSCP-3025-JP-Aが保護されている収容セル群が存在する。

[05:14:02] 複数名の悲鳴と発砲音が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[05:39:21] ややくぐもった爆発音が記録される。SCP-████-JPの収容違反に伴う施設の破壊が原因と考えられる。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[05:57:33] 断続的な男性の悲鳴が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[06:39:21] 激しい発砲音と破裂音、それに続く致死的なミーム効果を持った女性の歌声が記録される。収容違反したSCP-████-JPによるものと推測される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[06:54:20] 何らかの存在の反響する足音が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:21:46] 複数の児童のものと思われる反響した叫び声が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:21:55] 男児のものと思われる反響した叫び声が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:22:17] 複数の女児のものと思われる反響した叫び声と何らかの破裂音が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:22:38] 女児のものと思われる反響した叫び声と何らかの破裂音が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:23:04] 女児のものと思われる泣き声が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:23:18] 何らかの破裂音が記録される。同時に、泣き声が止む。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。

[07:23:29] 何らかの咀嚼音が記録される。SCP-3025-JPは破壊された発電施設内で直立したまま動かず、南東方向の壁に顔のみを向けている。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[08:34:11] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[08:34:15] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[08:34:19] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[08:34:23] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[以降19時間37分31秒間、同様の行動を繰り返す]

2012/09/23
[05:11:54] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの体表が徐々に液化する。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[05:11:58] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの体表が徐々に液化する。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[05:12:02] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの体表が徐々に液化する。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[05:12:07] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの体表組織が完全に液化し、筋組織が顕になる。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[05:12:17] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの筋組織が液化し始める。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[05:12:29] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの筋組織の液化が進行する。SCP-3025-JPは笑顔を浮かべている。

[05:12:48] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げ、「バンザーイ」と叫ぶ。SCP-3025-JPの筋組織の液化が進行する。SCP-3025-JPの顔面が脱落する。

[05:13:09] SCP-3025-JPが直立したまま南東方向の壁に向かって両手を振り上げる。SCP-3025-JPの筋組織の液化が進行し、口腔及び咽頭から多量の液体が噴出する。

[05:28:34] SCP-3025-JPが南東方向の壁に向かって直立している。SCP-3025-JPの筋組織の液化が進行し腕が完全に脱落する。

[05:30:11] SCP-3025-JPが崩壊しその場で完全に液化する。

[記録終了]

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