SCP-3203-JP
評価: -18+x
blank.png
13.jpg

SCP-3203-JP

アイテム番号: SCP-3203-JP

オブジェクトクラス: Archon

特別収容プロトコル: 進行中のXK-クラス:世界終焉シナリオの阻止に寄与する可能性を鑑みSCP-3203-JPは収容されません。既知のSCP-3203-JP生息地に対し適切なカバーストーリーを流布し民間人の接近を防止してください。

説明: SCP-3203-JPは同一の異常性を持つ植物群の総称です。2050年7月現在SCP-3203-JPは███種確認されています。SCP-3203-JPは極めて高い繁殖力及び再生力を有し、切断された茎や根の一部からでも再生することが可能です。1SCP-3203-JPは生育に極めて高い塩化ナトリウム濃度を要求し、土壌の代わりに石灰岩に定着します。このためSCP-3203-JPは塩湖、海岸の岩場、珊瑚礁によって形成された干潟などに生息し、生息地において優占種となります。

SCP-3203-JPは胃の壁細胞に類似するプロセスによって塩酸を生成します。SCP-3203-JPは耐塩性植物によくみられる発達したNa+/H+交換輸送体を持ち、Na+/Cl-共輸送体によって根から吸収したNa+をH+と交換することで、体内のナトリウム濃度を低下させるとともにH+とCl-を吸収し、これらを合成することによって塩酸を生成しています。

生成した塩酸は根から分泌されることで石灰岩を溶解し、それにより形成された空間へ更に根を伸長させることでSCP-3203-JPは石灰岩を破砕します。定着していた石灰岩の破砕によってしばしばSCP-3203-JPは切断されますが、前述の再生力のため残された破片から再生し、破砕された石灰岩へ再度定着します。これにより石灰岩に固定されている二酸化炭素2が放出され、SCP-2203-JPによって低下した大気中二酸化炭素濃度を上昇させると考えられています。

財団生物学部門によるゲノム解析により、SCP-3203-JPのDNAには複数の日本生類創研製作物との類似点が存在することが判明しました。

2050年7月現在、SCP-3203-JPによる石灰岩の分解によって大気中二酸化炭素濃度は2049年平均の1██ppmから7██ppmまで上昇しており、わずかながら気温の上昇が確認されている他、顕著に氷床の発達速度が遅延しています。これを受けて採石場を利用したSCP-3203-JP収容専用サイトの建造が進行中です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。