SCP-3377-JP
アイテム番号: SCP-3377-JP
オブジェクトクラス: None
特別収容プロトコル: SCP-3377-JPは倫理的観点から「心的外傷性夜盲症」として一般社会に公表されており、収容措置は取られていません。
説明: SCP-3377-JPは夜間に恒星からの光を著しく感知できなくなる視覚異常です。SCP-3377-JPの影響下にある人物(以下単に”罹患者”)は恒星からの直接光及び間接光を完全に視認出来なくなります。太陽光の反射により通常視認している月や地球以外の太陽系惑星/準惑星等も同様です。日中における全ての光源、および夜間における照明具等の恒星由来でない光源への感度の低下は現在まで確認されていません。
現在までに確認されている唯一のSCP-3377-JP発生トリガーは、最も強い憧憬を抱いていた人物の死です。特に俳優やアイドル、プロアスリート等の早逝が大部分を占めます。それ以外の人物の死や他の外傷的出来事が発生トリガーとなっていない点は留意すべきです。罹患者は日没後に自身の視覚異常に気付きますが、多くの場合、その異常を受け入れ他者に相談しない傾向にあります。これは罹患者の心象が、以前のものよりも現在のものをより自然に感じているためであると考えられています。
SCP-3377-JPは適切な心理療法により長時間を掛けて寛解することが判明しています。寛解までの時間は死亡した人物への憧憬の強さと正の相関を持ち、一般的に数ヶ月から数年程ですが、再発する例や罹患者が死亡するまで症状が改善しなかった例も確認されています。
ページリビジョン: 5, 最終更新: 16 May 2023 15:44